「アントニオ猪木は死んだんだ!でも大丈夫だ、俺がまだプロレスラーとして生きてる」鈴木みのるがアントニオ猪木メモリアルマッチに参戦しプロレス界に喝!
1月4日、新日本プロレスがアントニオ猪木追悼大会『WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』を開催。アントニオ猪木メモリアル6人タッグマッチとして藤波辰爾&鈴木みのる&タイガーマスクvs真壁刀義&小島聡&永田裕志の試合が行われた。
試合前にタイガー服部レフェリーがこの試合を裁くことが発表されると、会場から大きな拍手が起きる。鈴木と永田が激しいビンタとエルボーの応酬から永田がエクスプロイダーで投げれば、小島が鈴木に行っちゃうぞバカヤローエルボー。タイガーが小島にタイガードライバーで叩きつけると、小島がタイガーにコジコジカッターで返す攻防が繰り広げられる。
藤波が小島、真壁、永田を次々ドラゴンスクリューで投げ捨て、タイガーが真壁に卍固め、鈴木が小島にスリーパー、藤波が永田にドラゴンスリーパーの共演。
最後はタイガーが真壁におぶさり何かをしようとするが、そのままよろけてリングに落下。タイガーはなんとか丸め込もうとするが、真壁が上から潰して3カウントを奪った。
試合後には藤波が「1,2,3,ダー!」と、声出し解禁の東京ドームで絶叫。バックステージに戻ると「やっぱりここしばらくアントニオ猪木さんの影っていうのか、どうしても我々の世代からすると忘れることができない。少しでも猪木さんの言わんとするファイティングスピリッツに近づいていければ。年間多い時は250~260試合やってて長い巡業の中でだらけることがあるんだけど、猪木さんは会場入りした時にお客さんの前で絶対にそれはダメだと。よく若手の試合中に長い巡業の中でちょっとだらけてきたら凄い血相を変えて竹刀を持ってリングに上がってくるんですよ。それで試合をしている二人をボコボコに殴るんですけど、お客さんは何だか分からないよね。でも、我々レスラーは猪木さんが何を言わんとしているか分かるんですよ。でも、それだけ猪木さんはリング上では命をもの凄い懸けているというのか、真剣にあれしてて、闘う部分の心構えを教えられたような気がしますね」と猪木さんの思い出を語る。
タイガーは「猪木さんの闘魂は、この新日本プロレスにいる以上は全選手が背負わなければいけない運命だと思っています。どんな試合にせよ。だから今日の試合も真壁に獲られているんですけども、多分お客さんが『ああ?』っていう部分もあったと思うんですけど、あれがいつ何時何があるか分からないプロレスだと思いました」とコメント。
真壁は「猪木さんに直接関わったのは、正直俺たち世代の人間じゃない?下の世代はもういないからさ。大事なものを教わったと思うし。ただ、あれだな。今日の試合は俺がダメだったね。最後ゴチャゴチャしてた」と、永田は「今日の試合をもし会長が見られていたら私が代表して『バカ野郎ーッ!』って言われたんじゃないかなとそう思っています。猪木会長は選手全員に何か言いたい時はいつも私を怒鳴り散らして説教することで、選手全員に『闘いとは』『闘魂とは』ということを教えてくれた存在でした。今日この試合をやってみて、また改めて天国の猪木会長からこのようなお叱りを受けたんじゃないかな」と反省する。
だが鈴木は「俺の方から一言。あんまり思い出とか、実は持ってない。なんてったって、デビューして1年も経たないうちにここを辞めてっからな。それと忘れちゃなんねえことがもう一つ。アントニオ猪木は死んだんだ!もういねえんだ!いつまでもいつまでも猪木猪木猪木猪木うるせえよ!でもな、大丈夫だ。俺がまだ生きてる。俺がまだプロレスラーとして生きてる。以上」と、現役レスラーとしてプロレスファンの思いを背負う覚悟を語った。