『猪木さん、僕たちの闘いは届きましたか?』アントニオ猪木さんに捧げるオカダ・カズチカのIWGP戴冠劇で26,085人が熱狂し「1!2!3!ダー!」を大合唱!

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 4日、東京都・東京ドームにて新日本プロレス『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』が開催され、オカダ・カズチカがジェイ・ホワイトを破ってIWGP世界ヘビー級王座を戴冠した。
 
 昨年から始まった新日本プロレス50周年イヤーの締めくくりとなる今回の1・4東京ドーム大会は、昨年10月に亡くなったアントニオ猪木さんの追悼大会に。
 そのメインイベントでは、IWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトに、昨年のG1 CLIMAX覇者のオカダ・カズチカが挑戦した。

 ストロングスタイルの継承を目指し、「猪木さんに負けないくらいの存在になりたい」と願うオカダは、この日は猪木さんを思ってか黒一色のタイツ&ブーツ姿で登場。シングル戦績1勝4敗と負け越しているジェイを相手に大願成就を期して決戦に臨んだ。

 試合は序盤からジェイがイニシアチブを握り、ボディへのエルボー連打、鼻をふさぎながらのフェイスロック、腹からロープに打ち付けるブレーンバスター・ホイップなど徹底した腹攻めでオカダのスタミナを削っていく。
 劣勢のオカダだったが、無表情でムクリと立ち上がり、ジェイの逆水平チョップを受けても全く怯まずドロップキックやマネークリップで反撃し、コーナートップからのセントーン・アトミコなど猛攻。
 しかし、ジェイが仮初めの無気力ファイトで挑発し、オカダの顔面にツバを吐きかけると、怒りの表情を浮かべたオカダがラリアットを発射。ジェイはこれをキャッチして裏投げ。さらにオカダのレインメーカーをキャッチしてブレードランナーを決めるがオカダが気迫のキックアウト。これまではこれで決まっていただけにジェイは驚愕の表情を浮かべる。
 ジェイは掟破りのショートレンジ式レインメーカーを2連発。さらに両手をToo Sweetにしたジェイ式レインメーカーポーズまで決めてみせると場内は大ブーイング。しかし、これでブチ切れたオカダがブレードランナーを切り返してのレインメーカーを決めると場内がこの日一番の大歓声に包まれる。
 試合時間が30分を超える中、オカダとジェイは楽しそうに笑いながら激しくエルボーで打ち合っていき、オカダがブレードランナーをかわして延髄斬り。ジェイがレインメーカー式ブレードランナーを狙うが、オカダが掟破りのブレードランナーで切り返し、旋回式の変形エメラルドフロウジョン。最後はもちろん正調式のレインメーカーで試合を決め、33分3秒の死闘に終止符を打った。

 試合後、鷹木信悟がリングに現れて挑戦表明を行うも、オカダは「鷹木さん、邪魔するんだったら帰ってください」と相手にせず。

 改めて観衆に向き直ったオカダは、条件を守って大声援を送ってくれたファンやライバルのジェイに感謝の言葉を述べつつ、「猪木さん、僕たちの闘いは届きましたか?まだ50周年に来ただけなんで、猪木さんが作ったこの新日本プロレスを、闘魂を、どんどんどんどん受け継いで、100年、200年、新日本プロレスが続くようにまだまだ盛り上げていきますんでよろしくお願いします!50周年を越えてもっともっと素晴らしい新日本プロレスを皆さんにお届けします。そして天国の猪木さんにもお届けします!みなさんが応援してくれる限り、新日本プロレスを愛してくれる限り、まだまだ新日本プロレスは続いていきます。そして、この俺がIWGP世界ヘビー級チャンピオンでいる限り、51周年の新日本プロレスに!金の雨が降るぞォ~ッ!」と叫んで一旦大会を締める。

 しかし、花道で立ち止まったオカダは「猪木さんの追悼興行なのに、このまま終われないでしょう?」とニヤリ。「猪木さんに届けましょうッ!猪木さん、新日本プロレスを作ってくださり、本当にありがとうございました!行くぞーッ!1!2!3!ダァーーーッ!!」とファンと大合唱して大会を締め、泣きながら天を仰いだ。


 バックステージに戻ったオカダは、「やっぱり『1、2、3、ダァーッ!』は僕じゃないのかなと。やっぱり縁のある人がやった方がいいのかなと思ったんですけども、追悼大会でしなきゃこれは追悼できないなと思って(笑)」と葛藤が胸にあったことを語る。

 そして、実際にやってみたときに見た光景について「声出しもできる中でみんなでやって、みんなで手をあげてる姿、まあお客さんの数は違うと思いますけども、これが猪木さんが当たり前のように見ていた景色なんだなっていう。それがなんか凄くいいものを見られたなと思いますね。猪木さんも今頃天国で怒ってるかもしれませんけど、勝手に言ってんじゃねえって言っているかもしれないですけど(笑)猪木さんにもしっかり届いたんじゃないかと思います」と、哀悼の意を表した。

 鷹木からの挑戦表明については「何もなく手ぶらで東京ドームに挑戦表明しに来るのは早いよって、鷹木さんと11年前の自分に言いたいですね(笑)」とジョークを交えつつも、事実上の門前払い。これからの鷹木のアクションにも注目が集まる。

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