【会見】ケニーが会見中のジェリコに報復の襲撃!激怒したジェリコは「1・4がケニー・オメガの最期の試合になる」と抹殺を宣言!
12月12日、都内某所にて、2018年1月4日に行われる新日本プロレスの東京ドーム大会『WRESTLE KINGDOM12』についての記者会見が行われた。
この会見で登場するのは、同大会でUSヘビー級王座を賭けて戦うケニー・オメガとクリス・ジェリコの二人。
11日の新日本プロレス・福岡国際センター大会では、試合後のケニーをジェリコが襲撃してケニーが負傷する事件が起きており、二人を取り巻く空気は一触即発の状態となっている。
まず、会見会場に登場したのはケニー・オメガ。
頭に包帯を巻いたケニーは、カメラに向かって指で作った銃口を突きつけるなど、余裕を持った様子で着席。先日の事件のことも含めたクリス・ジェリコへの想いを語った。
ケニー・オメガ
「挑戦を受けたときから、この試合というのは紳士二人の戦いになるものと思っていた。歴史上に残る最高の選手同士の戦いということでとてもワクワクして、興奮した気持ちで試合を待っていた。私はクリス・ジェリコに憧れを持っていたが、昨日、また彼こそが最強である、最高であると信じる理由ができたと思う。彼は素晴らしいレッスンを私に授けてくれた。我々はプロレスラーであり、アーティストであるということを踏まえて、私自身ファンに楽しんでもらう試合に偏る傾向があったと思う。五つ星ならぬ六つ星の試合を展開しようとしていることが頭の中では多かったと思う。でも、彼は教えてくれた。プロレスとは真の闘いであることを。そして、この試合はどちらがより良いアスリートであるかを決める戦いになる。生の沢山の人の前で、WWEvs新日本プロレスの闘いであるということも、もう関係ない。これは、二人の真の男が、自分の力を心の底から信じる二人の男が、どちらが最強なのかを決めるために戦う、人生をかけた勝負だ。ダブルメインイベントという発表があったが、これを聞いてファンはどう思うだろか。少し苦い気持ちになっているかもしれない。メインイベントを獲得した内藤哲也選手にとって大切な一日を台無しにするかもしれない。今年の1・4では、自分はオカダ・カズチカ選手とメインイベントを戦った。このイベントこそが記憶に残る、記録に残る、そして伝説的な闘いだったと思っている。クリス・ジェリコと自分の次の試合こそ伝説になると思っている。これは個人の闘いではない。後ろから自分のことを襲うことは出来ないだろう。自分自身の最高の状態をリングに持ってきて欲しい」
――昨日の試合後の乱入で負った怪我の具合は如何でしょうか
「怪我はしたものの、これは自分にとってはアクシデントであり、自分自身のミスによって起こった怪我だと思っている。これまでは、ムーンサルト等の技をやったときの出血はあったけども、故意に誰かが自分に怪我をさせようと思って自分を痛めつけたのはこれが初めてだ。これまでは全て事故またはアクシデントによる出血だった。ここまできてこれに何の意味があるのか、試合にどういう影響があるのかということを考えさせられる。紳士同士の戦いだったはずなのに、それが全てなくなった。でも、この乱入でわかったことは、クリス・ジェリコがケニー・オメガという選手を研究してきた上での行動だったということ。彼は、自分自身が『アルファ』であること、『オメガ』よりも上であることを証明するために、なすべきことをしたまでだと思う。自分自身はすべての試合に於いて意味のあること、そしてすべての試合に於いてフェアに戦ってきた。クリス・ジェリコ、あの乱入はお前がやってきたローと同じことだ。もしかしたら、お前は自分よりも賢いかもしれない。そして重要なレスラーかもしれない。そしてあなたこそ最強だと呼ぶ人もまだまだたくさんいる。それは真実かもしれないけども、このようなことは二度と起こらない。自分自身も東京ドームでサプライズを用意している。誰もが見たい、誰もが期待する、そして見た人々全員の記憶に残る試合をして見せよう。残念ながら今回は怪我をして数針縫合することになってしまったが、東京ドームでの騒乱を考えればこの怪我は小さいものだ」
――クリス・ジェリコ選手に対する今の感情は
「自分がここで犯したミスが有るとすれば、自分自身のクリス・ジェリコへの尊敬の念というものを見せてしまったことだ。彼がこれまで築き上げてきたキャリア、歴史、それらを踏まえて彼を見てきたことで自分が戦ってしまっては負けるということを理解している。今回のこの一件で、自分自身は彼に対する尊敬を持ち続けたことの愚かさを、彼が利用したということに憤りを感じている。しかし、もうそういった間違いは絶対に起こさない。既にクリス・ジェリコ、お前は一線を越えてしまった。もうリスペクトの念は自分の中には無い。リングに上がる時、クリス・ジェリコに対するリスペクトはゼロ。もちろん彼のキャリアを尊敬しているし、彼のサイドプロジェクトも、そして彼がいつも着けているヘアバンドのこともリスペクトはしているけども、人としてのクリス・ジェリコに尊敬の念を持つことは出来ない。だから、東京ドームのリングの上ではお前を虫けらのように扱ってやる。そして人々にケニー・オメガとはどういう男か、そしてクリス・ジェリコがどういう男かを見せたいと思う。そして、もう一つ。クリス・ジェリコ、お前は真のケニー・オメガを露見させてしまった。まだ新日本プロレスに来てからは見せたことのない、真のケニー・オメガを見せることになるだろう」
クリス・ジェリコへの想いを述べたケニーは退席。
続いて、クリス・ジェリコが会見会場へ登場。
クリス・ジェリコ
「昨日、すべての想いはリングの上でぶつけたつもりだ。あの攻撃で自分自身満足したし、自分がどれだけケニーより上回っているかということが分かった。そして、あれを見た誰もが自分自身の力を理解しただろう」
――クリス・ジェリコ選手とケニー・オメガ選手というドリームマッチで、誰もが期待している中で、なぜあのような行為に出たのでしょうか
「言葉通り、これはドリームマッチだが……」
この質問に対してジェリコが回答を始めたその瞬間、突如会見会場へケニーが猛然と駆け込んでくると、そのままの勢いでジェリコへジャンピングエルボー。
二人はそのまま殴り合い、スタッフ陣が総出で引き剥がすも勢いは収まらず、ジェリコは会見用のテーブルやマスコミ陣の荷物を次々と投擲。大勢のスタッフに会場の外へ押しやられるケニーに対して罵詈雑言を浴びせた。
怒りが収まらないジェリコは司会進行用のマイクを奪い、再び語り始める。
ジェリコ「この試合は新日本プロレスが今まで見たことのない試合になる!五つ星……いや、七つ星の試合を見せよう!数え切れないほどのフィニッシュシーンの繰り返し、そして"アルファvsオメガ"の真の闘いが繰り広げられるだろう。自分自身何度も日本には来ているが、東京ドームでの1・4が自分のキャリアの中で最大・最高の一戦になる。自分自身が世界で最強であること、歴史上に残る最大のファイターであるということをここで証明してみせる。だから絶対に、瞬きせずこの試合を見て欲しい。もう二度と無い、唯一無二の試合だ。1月4日、東京ドームでは"ケニー・ザ・クリーナー"がここでキャリアを終えることになるだろう。ケニーの最期の試合を是非見に来て欲しい。新日本プロレス、ケニー・オメガがここで最期を迎えるその姿を見に来て欲しい」
その後、ジェリコは、記者の一人が手にしていたノートを奪い取ると、ケニーへのメッセージを綴り、それ以外のページをバラバラに引き裂いてから会場を後にした。