ケニー・オメガが飯伏幸太&Codyとの3WAY戦を制しIWGPヘビー級王座を防衛!棚橋弘至がケニーを「お前、賞味期限切れだ」と痛烈批判!
8日、新日本プロレス両国国技館大会『九州三国志 presents KING OF PRO-WRESTLING』にて、ケニー・オメガが飯伏幸太&Codyとの3WAY戦を制しIWGPヘビー級王座の防衛に成功した。
今月1日のアメリカ大会にて、ケニーがG1 CLIMAX Bブロック決勝で戦った飯伏へ王座を賭けての再戦を要求すると、そこへCodyが現れ自身を含めた3WAYでの王座戦を要求。これが実現した形となった。
IWGPヘビー級王座の3WAY戦は、日本では2005年の藤田和之vs蝶野正洋vsブロック・レスナー戦以来、海外を含めれば2014年のAJスタイルズvsオカダ・カズチカvsマイケル・エルガン戦以来3度目。
二人を同時に相手取ろうと立ち回るCodyに対し、ケニーと飯伏は結託して攻め立てて行くも、いざ決着という場面になると互いを妨害し合う3WAYならではの緊迫した試合展開に。
飯伏とケニーの不和を見逃さず、Codyは場外戦を交えて各個撃破を狙っていくが、Codyのスワンダイブも避けたケニーがフランケンで場外へ投げ捨てノータッチ・トペコンヒーロ。リングに戻ったケニーがカミカゼから飯伏がその場飛びシューティングスター。ケニーがムーンサルトを投下した後に飯伏もムーンサルトで続くゴールデン☆ラヴァーズの連携攻撃の流れになるが、コーナー上の飯伏をケニーが肩車で阻止し片翼の天使を狙う。これは飯伏が着地し、ケニーを睨みつける。
違和感を残しつつケニーと飯伏は1vs1となる場面を避けながら戦っていたが、15分過ぎに飯伏が圧倒的有利な状況ながらケニーを攻撃せず、ケニーが立つのを待って二人だけの“シングルマッチ”を要求するかのごとくロックアップからの正面対決。ケニーが高速ドラゴンスープレックスやVトリガー、飯伏がラリアットやジャーマンスープレックスでやり合い、飯伏がコーナーへ上がったところをCodyが突き飛ばして妨害し、ケニーにカナディアンデストロイヤー。ケニーも飯伏をパワーボムでCodyに叩きつけ、飯伏はCodyにクロスアームジャーマンからのカミゴェなど激しくやり合い、飯伏がフォールもケニーがこれをカット。
ケニーは飯伏の肩を掴んで謝るが、飯伏は無表情でケニーの手を振り払い、ケニーにマウントを取って掌底。途中からグーパンチでケニーを殴りつけていく。飯伏はそのままカミゴェを狙うが、Codyが場外から足を引っ張り引きずり落とすと、リングに走り込みケニーにクロスローズ。飯伏がダイビングフットスタンプでカットに入るがCodyは避けてケニーにヒット。
Codyは飯伏を場外に投げ捨てるとケニーにクロスローズ、飯伏にパントキックからDIN’S FIREと畳み掛け、イスを持って飯伏を殴打しようとするが、ケニーは身を挺して飯伏を守ろうとする。Codyが構わずケニーをイスで攻撃しようとすると飯伏がハイキックで蹴散らしてケニーを守るが、ケニーは飯伏の背後からリバースフランケンからリバースタイガードライバー、さらにVトリガーから片翼の天使を叩き込み飯伏から3カウントを奪った。
試合後、ケニーは「今日は一人じゃ絶対リングを降りないよ。イブシサン、愛してるよ。Cody、もちろん君のことも愛している。ヤングバックスの二人も愛している。このELITEのメンバーでこれからやっていくんだ」とBULLET CLUB ELITEの絆をアピール。
そこへ、IWGPヘビー級王座挑戦権利証を防衛し、1・4東京ドーム大会でケニーと相対することが決まった棚橋弘至がリングへ上がり「ケニーくん、俺は怒ってるよ。皆拍手してたけど、ここは新日本だから。俺があえて言ってやるよ。ケニー、お前、賞味期限切れだ。東京ドームで決着つけようぜ」とケニーを睨みつけた。
先にバックステージに戻った棚橋は「ベストバウトマシーンなんでしょ?お客さん置いてけぼりじゃん。是非ね、棚橋相手にベストバウトしてくださいよ」とぶっきらぼうにコメントして会場を後にした。
ケニーは「私はインターコンチネンタルのチャンピオンとして、そしてUSヘビー級王者として色々なことを成し遂げてきた。特にUS王者のときにはクリス・ジェリコと戦って新しいストーリーを作り上げてきた。そして今、IWGPのヘビー級で3WAYというまた新たなことをやってみせた。ここにいる人達みんな……自分だけじゃない。みんなでこの歴史を作っているんだ。そういった新しいこと、そして未来に向けて私はプロレスを進めていっている。プロレスを変えるため、プロレスを見ている世界を変えるためにも、この3WAYをやってみたかったんだ。それを一人ではなくこのメンバーで出来たことをとても嬉しく思っている」と試合を振り返った。
棚橋について聞かれると、「タナはこれからも記者会見や自分のポッドキャストとかで好きなことを好きなように言うんだろうけど、それはただの言葉でしか無い。そうやってファンを洗脳して自分の味方にするのはいいかもしれないけど、東京ドームのリングの上では、そんなものは私には通用しない。もちろん棚橋のことはリスペクトしているが、もう彼の過ごしてきた時間、過去をしっかりと封印すべきときが来ているんじゃないかと思う。その最後の引き金は私が引こう」と真剣な面持ちで語り、祝杯を上げることもなく足早に去っていった。
いよいよ決定した1・4東京ドーム大会での両者の対決の行方に目が離せない。