長州力の引退試合で愛弟子・真壁刀義がキングコング・ニードロップ4連発で引導!「これで復活したらぶん殴ってやる(笑)」

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 26日、東京都・後楽園ホールにて、長州力プロデュース興行『POWER HALL 2019 New Journey Begins』が行われ、長州力のラストマッチで愛弟子・真壁刀義が長州から3カウントを奪った。

 真壁は1996年に学生プロレスと柔道をパックボーンに新日本プロレスに入門し、長州力の付き人となることでキャリアをスタート。下積み時代は長州から理不尽なまでのシゴキを受けたと回顧しているが、現在の関係は良好な様子。
 その後、真壁はヒールレスラーとして開花し、これまでIWGPヘビー級王座を始めとする新日本プロレスの主要タイトルのほぼすべてを戴冠。現在もNEVER6人タッグ王座を保持しており、46歳にして新日本プロレスのど真ん中に立っている存在だ。

 この日のメインイベントで行われた長州力ラストマッチでは、長州力&越中詩郎&石井智宏vs藤波辰爾&武藤敬司&真壁刀義という6人タッグマッチが行われ、長州の対角線に立った真壁は長州を強く意識。
 同じく長州の愛弟子である石井と足を止めての壮絶なエルボー合戦に打ち勝つものの、ここに長州が加勢して合体パイルドライバー。さらに長州がリキラリアットからのサソリ固めと攻め込んでいき真壁は窮地に。しかしここでこの日が復帰戦となる武藤がシャイニングウィザードで真壁を救出すると、真壁は長州へキングコングニードロップを投下。長州がこれを返すと2発、3発と立て続けに放っていき、4発目で長州からピンフォール。師匠の引退試合でフォールを奪って引導を渡すという弟子としての孝行を為した。

 試合後、長州から3カウントを奪ったことについて聞かれた真壁は「おう、当然だと思ってるよ。俺の中では。だってそりゃそうだろう。年代から考えてもそうだし、俺達が取らなきゃ意味がねぇだろう。武藤さん、藤波さんという大先輩はもちろん出てるけど、そこで俺が獲らなきゃ意味がねぇだろって」と胸を張る。
 そして、長州の1度目の引退の際にはまだ若手であり、引退試合に絡めなかったことについて回顧し「あのとき俺も東京ドームに出たかった。スゲェ出たかった。でもやっぱりホラ、俺も全然ペーペーで実力もなんもねぇから、まあ、省かれたわけだ。で、今回選ばれたわけだ。当然だろうなって。長州さんの中で一番関係があるのはもちろん俺であり、石井であり、実力もそうでしょう。アイツはチャンピオンベルト持ってきたし、俺も6メンのチャンピオンだし、実績だって言うこと無い。そういうことなんだよ、結局。あの人のところから巣立った人間がどれだけ実力を示してプロレス界で幅を利かせてるか。それがすべての答えだと思ってるよ」と誇らしげに語る。

 そして、キングコングニードロップを4発受けきった長州に対しては、「あの執念はスゲェ感じたよね。長州力って、分かんだよ。返したところでラリアットは俺に効きやしない。分かってる。だけどあの人は返すんだ。だって俺のキングコングニーなんて一発出せば全部試合決まってんだよ。4発、5発なんて出したこと無い。それでも返してくる執念感じたよね。でもあの執念ってのは、多分、プロレス界でホントにレジェンドじゃねぇとあそこまで出せねぇと思うんだよ。返したって、もう一回食らうんだぜ?その中でも敢えて返すところに長州力のカッコいいところがあんだよ。『タダでやられねぇぞ』っていうカッコ良さがあんだよな。プロレスラーみんなそうだし、一般のファンの方にもすごい夢を与えた人であることは間違いないよね。最後の相手に新日本プロレスの最前線に立つ俺を入れるってのはどういうことになるか分かってたと思う。天晴だよね。だから俺の憧れた長州力でよかったと思うよ、最後は。これで復活したらホントぶん殴ってやろうかなって(笑)」と豪快に笑う。

 コメントの最中に照明トラブルでコメント会場が暗くなってしまうアクシデントに見舞われるも、真壁は「(照明を)切ったなコラ(笑)キレちゃいないよ」と長州のモノマネをして見せるなど終始和やかな雰囲気の中でコメントは進行したが、最後には「かつての憧れの人間だった長州力と同じリングで対峙して、メモリアルの最後の試合を飾るってのは言うことないと思う。プロレスラー冥利に尽きると言うか、最高だね」と真剣な表情で語り、会場を後にした。

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