オカダ・カズチカがZSJを倒しV11の最多防衛記録タイへ!同じくV11の棚橋弘至が挑戦表明!

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 1日、両国国技館にて新日本プロレス『わかさ生活 ボディリカバリー Presents SAKURA GENESIS 2018』が開催され、オカダ・カズチカがザック・セイバーJrを撃破しIWGPヘビー級王座を防衛に成功。最多防衛記録タイのV11を達成し、同じくV11の記録を持つ棚橋弘至が挑戦を表明した。

 春のニュージャパン・カップを制覇したザック・セイバーJrが絶対王者オカダ・カズチカに挑んだこの一戦。
 ランカシャー・スタイルの血脈を引くザックのレスリングテクニックに、オカダは過去に修行したメキシコ仕込みのジャべの引き出しを開けて対抗。ザックがグラウンド式やロープを絡めての卍固めなど、あらゆる体勢からオカダを固めていくが、オカダも股裂き膝十字やヒールホールドと切り返しザックの土俵で渡り合う。
 中盤にエルボーの打ち合いになると、これを制したオカダがロープに振ってスパインバスターからリバースネックブリーカードロップを狙うが、ザックは卍固めで捕らえる。続けてザックは肘へのフットスタンプから、肘を足で挟んでツイストし腕極めフロントネックに捕らえるなどオカダのレインメーカーを封じるべく腕攻めへ。オカダが回転してこれを外すと逆さ押さえ込みからレインメーカーを狙うも、ザックは腕固めからその腕を蹴り上げさらに腕へのオーバーヘッドキック。
 終盤、レインメーカーを狙ったオカダにザック飛びつき腕ひしぎから三角締めに移行し勝負を決めにかかる。オカダはこれを持ち上げて外しレインメーカーを狙うも、ザックはこれを避けて卍固め。そこからパロ・スペシャル式の卍も、オカダは切り返して旋回式ツームストンパイルドライバー。さらにレインメーカーで一回転させて3カウントを奪い、11度目の王座防衛に成功した。

 試合後、大喜びの外道はマイクを取り「ザック・セイバーJr、おめーはレインメーカーをタップアウトさせることは出来ねぇ。なんでかわかるかオイ!レェェェェヴェルが違うんだよこの野郎!レインメーカーは、防衛タイ記録を作った。勝てねーのわかっていても新記録をどうしても、阻止したいやつがいるかな?」とオカダを称えると、そこへかつて今のオカダと同じIWGPヘビー級王座V11を達成した棚橋弘至がリング上へ。

 棚橋はマイクを取り、「チャンピオン、お疲れ様。そして、IWGP連続防衛、タイ記録、おめでとう。時間が大分かかってしまったけど、やっとお前の前に戻ってきた。もうさ、世界中探してもさ次の挑戦者、俺しかいねーじゃん。今度はお前の防衛記録、俺が止めてやる」と宣言し、リングを後にした。
 オカダは「棚橋さん、あなた何やってたんすか?怪我して復帰して怪我して復帰して、チャンピオンじゃなくなってニュージャパンカップ準優勝して……つまんねー男だな。あなたはもう、棚橋さんじゃない、お前は“棚橋”だ!」と叫んだ。

 バックステージに戻った棚橋は、「あらゆるシチュエーションが俺に味方してる気がする。すっごい時間かかってしまったけれど、もう一度IWGP戦線に戻ってきた気がする。……気がするじゃない、戻る!もう世界中探してもこの記録を止める役目、俺しかいないと思ってるんで。今度は逆の立場で。本当にこの何年かで立場が逆になってしまったけれど、追いかける棚橋を見せてきたし、それもまたすごく自分にとって大切な日々だったから。もう一度、新日本プロレスの頂点に。チャンピオンが挑戦を認めてくれるのを待ってます」と自信に満ちた笑顔でコメント。

 オカダはバックステージで棚橋の挑戦表明についてコメントを求められると、「別に、いいでしょ。この今回の防衛戦の相手には入ってないですし。V11の記録を持っている者同士で闘うのもいいんじゃないですか。別に俺はV11というものにこだわりはないけど、どうしても止めたいのであれば、棚橋さんとV11vsV11でいいんじゃないですかね。まあでも、その棚橋さんのV12を阻んだのは誰でしたっけね?ある意味もう結果は出るかもしれないですね。リング上でも言ったように、つまらない人です。V11の棚橋で来るならつまらない。新しい最高の棚橋弘至で来てもらいたいですね」と淡々とした口調でコメント。

 リング上で棚橋を呼び捨てにした理由について問われると、「上から目線です。もちろん先輩ですし歳も上です。でも実力が伴ってない。そんな人間はレスラーじゃないでしょ。休んで、復帰して……俺らは百何十試合もやってる。それがプロレスラーですよ。休んで復帰して……なんて人、プロレスラーだとも思ってないし、リスペクトできない。そんな人間に“さん”なんて付ける必要ないでしょ」と顔色一つ変えずに話した。

 かつてV11を達成した棚橋弘至と、棚橋のV12を阻止したオカダ・カズチカ。現在V11を達成したオカダ・カズチカと、オカダのV12を阻止しようとする棚橋弘至。
 新日本プロレスの一つの時代を支えてきた“エース”棚橋弘至と、未来の新日本プロレスを創っていくオカダ・カズチカの一戦は、間違いなく歴史に刻まれる一戦となるだろう。

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