「心が壊れただけだった」新日本プロレス愛を語っていたゲイブキッドがここ1年の苦悩を語り「俺は出ていく」「これは別れだ」

11日、大阪府立体育会館にて新日本プロレス『ミクチャpresents THE NEW BEGINNING in OSAKA』が開催。試合を終えたゲイブ・キッドが新日本プロレスから出ていくことを語った。
ゲイブは11歳からレスリングを始め、2019年に22歳でLA道場入り。柴田勝頼の指導を受けており、BULLET CLUBの狂犬でありながらストロングスタイルを背負うファイトで注目を浴び、昨年1・5東京ドームのケニー・オメガ戦でライオンマークを背負って闘ったことで人気が爆発。これを解説席で見ていた棚橋弘至も涙を流して感動していた。
さらに7・5東京武道館大会で当時保持していたIWGP GLOBALヘビー級王座の初防衛戦の相手に棚橋を指名し、防衛に成功すると「2022年、俺、めっちゃ精神的病気ね。1時間2時間棚橋さんFaceTimeで、棚橋さんがいなかったら生きてなかったかもしれない。だからこのファイナルロードの一戦をここ東京でできたことは心からうれしく思う。まだ6ヶ月プロレス人生。あと、社長人生ガンバッテな。新日本プロレス、ゲイブキッド、大丈夫だ。新日本プロレスの、トップ行く!最後、棚橋さん、愛してまーす!」と叫び、号泣する棚橋に座礼。
そして観客へ「まだやらないといけないことがあるし、勝たないといけない相手もいる。でも約束する。俺の身体も人生も新日本プロレスに捧げる。俺は100%、500%、1000%、イツモ新日本プロレス、イチバン!俺は『G1』へ行く。『G1』決勝へ行く。そして『G1 CLIMAX』覇者になるぞ。『G1 CLIMAX』チャンピオンはゲイブ・キッドだ!以上!」と叫び大喝采を浴びていた。
だがゲイブはこの日、アンドラデ・エル・イドロ(元ラ・ソンブラ)と2・27ニュージャージー州大会でのIWGP GLOBALヘビー級選手権挑戦権をかけてシングルマッチに挑み敗北。
会場に一礼してリングを去ったゲイブは「最後にここ(大阪府立体育会館)にいた時、俺はケニー・オメガと一緒だった。あそこでアイツをボコボコにしてやった。誰ひとり、声を上げるヤツがいなかったからだ。誰ひとり、この場所を守ろうとしなかった。新日本が最高と言える度胸のあるヤツが誰もいなかった。今になってみんな言い出して、便乗してやがる。なぜか?俺がやったことを見たからだ。俺の腹の底で燃えてる炎を見たからだ。そして俺がこの場所のために立ち上がる度胸を……この新日本を守るために、俺が持ってる覚悟を。そしてお前らはどこにいたんだ?どこにもいなかったじゃないか!俺はどこにいた?東京ドームだ!必死に闘ってたんだ!この1年間、俺は持てるすべてを注いできた。俺の身体の、一本一本の神経を使ってきた。新日本を世界に示すために。テッペンに行こうとしてきた。先頭に立つために。この会社を前に進めるために。もっと高い場所へ連れていくために」と思いを語る。

そしてツラそうに「……結果はどうだ?失敗、失敗、失敗、失敗……クソみたいな失敗の連続だ。ケニーに負けた。次はツジに挑んで引き分け。『NEW JAPAN CUP』でレン・ナリタに勝利。後楽園は総立ち……それなのに結局、同じ相手に叩き落とされた。そして足止めだ。HOUSE OF TORTUREと2ヵ月……いや、3か。もうどうでもいい。とにかく……クソみたいに長すぎた。ドミニオンでIWGPグローバルヘビー級を獲って……たった4ヵ月で失った。ほんの少しだけ、上に行ける。ほんの少しだけ。でもそのたびに、俺を引きずり下ろそうとする何かが出てくる。何も上手くいかない!2025年、東京ドーム。俺はこの会社を背負って、かつてここで王者だった男と向き合った。そして、アイツを限界まで追い込んだ。2026年、俺はこんなクソみたいな状況にいる。UNITED EMPIREとの5対5だ。アイツらは2年前に完全に潰しただろう?また同じクソを繰り返して、同じところで足踏みだ。そしてみんな俺の話ばかり……俺がどこに行くのか、何をするのか話したいようだから……正直、自分で何をやってるのかわからない。自分でも人生で何が起きてるのかすらわからない。お前らにはわからないだろう……心の病を抱えたレスラーとして、時差だらけの世界を行き来する生活がどんなものか。いつも違う場所にいて、家と呼べる場所がどこにもない。……少し時間が必要だ。頭を整理しなきゃいけない。去年、俺が母に会えたのは2回だけだった。たった2回だ。なぜかわかるか?1年を丸ごと、この会社を背負うことに捧げたかったからだ。それなのに……何も成し遂げられなかった。なのに、母に会えたのは2回だった。最後にこれだけは言わせてくれ。俺は……出ていく。アメリカでカタをつけなきゃならない因縁がある。ダービー・アリンってヤツを片づけるまで、俺は飯も食えないし、眠れもしない。あのクソ野郎が消えるまで、終われないんだ。これは別れだ。でも永遠の別れじゃない。またな、だ。しばらく時間をもらう。それが、誰かを傷つけるのもわかってる。本当に、すまない。いつ戻るかはわからない。でも、これは俺自身のために必要なものだ。この1年、俺は全部を背負ってきた。だが結果はどうだ?俺はどこにも行けず……心が壊れただけだった」と思いを吐露。
ゲイブは昨年からAEWでダービー・アリンとの抗争を繰り広げている。師匠である柴田勝頼も現在AEWにおり、同じLA道場出身のクラーク・コナーズとともに今後も活動を続けていくことが濃厚だ。
















