【試合詳細】3・6 新日本プロレス大田区総合体育館大会 内藤哲也vsSHO 海野翔太vsジャック・ペリー YOSHI-HASHIvsKENTA 矢野通vs高橋裕二郎
『旗揚げ記念日』
日程:2024年3月6日(水)
開始:18:30
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:3,008人
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●本間朋晃/タンガ・ロア
3分47秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]グレート-O-カーン/○ジェフ・コブ
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[G.o.D]ヒクレオ/●エル・ファンタズモ
8分24秒 マイキーボム→片エビ固め
[TMDK]ザック・セイバーJr./○マイキー・ニコルス
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
後藤洋央紀/石井智宏/○エル・デスペラード/ボルチン・オレッグ
7分43秒 エル・エス・クレロ
[L.I.J]鷹木信悟/辻陽太/高橋ヒロム/●BUSHI
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[UNITED EMPIRE]TJP/○フランシスコ・アキラ/カラム・ニューマン
7分55秒 2/2→片エビ固め
[WAR DOGS]デビッド・フィンレー/ゲイブ・キッド/●外道
▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[Just 5 Guys]SANADA/タイチ/○上村優也/DOUKI
8分53秒 かんぬきスープレックスホールド
[HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/成田蓮/金丸義信/●ディク東郷(みちのく)
▼『NEW JAPAN CUP 2024』1回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○矢野通
2分56秒 リングアウト
[HOUSE OF TORTURE]●高橋裕二郎
※矢野がNJC2回戦進出。
▼『NEW JAPAN CUP 2024』1回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○YOSHI-HASHI
10分55秒 頂狩
[BULLET CLUB]●KENTA
※YOSHI-HASHIがNJC2回戦進出。
▼『NEW JAPAN CUP 2024』1回戦 時間無制限1本勝負
●海野翔太
12分20秒 ランニングニーアタック→片エビ固め
○ジャック・ペリー
※ペリーがNJC2回戦進出。
▼旗揚げ記念日スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
【IWGP世界ヘビー級王者/L.I.J】○内藤哲也
22分7秒 デスティーノ→片エビ固め
【IWGPジュニアヘビー級王者/HOUSE OF TORTURE】●SHO
旗揚げ記念日でSHOが名試合を展開もHOT介入から内藤哲也に敗北!ジャック・ペリーがNJC2回戦に進出し衝撃のHOT加入!
第1試合
UNITED EMPIREの奇襲から試合開始。
ロアとオーカーンの対面となり、オーカーンが日大タックルからニークラッシャー。リング上では本間とコブがやり合い、本間がフェイスクラッシャーから小こけしを発射。コブがかわして自爆させて掟破りの小こけしを狙うが、本間も回避して逆水平チョップを連打。コブがロープに飛ぶが、ロアが飛び込んできてカットしスパインバスター。本間が小こけしを決める。これはオーカーンがカット。
ロアがオーカーンの耳を掴んで引き起こし、演舞のような打撃でコーナーに追い込みラリアットで場外に叩き出す。本間がコブにラリアットも、耐えたコブがトラースキックからアスレチックプレックス。さらにロープに振ってツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、本間がロープに捕まって耐える。そこへオーカーンが入ってきてモンゴリアンチョップを見舞い、本間がふらついたところをコブがツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけて3カウント。
試合終了を告げるゴングが鳴り響く中、オーカーンがロアを変形STFで絞り上げて痛めつけ、翌日のNJC1回戦に向けて火花を散らした。
<試合後コメント>
グレート-O-カーン
「オイ、道を開けろ、道を開けろ。レッドカーペットを用意しないか、愚民どもが!(※持ち込んできた椅子に座って)皆、バカのひとつ覚えみたいに『NEW JAPAN CUP 優勝します!』『頑張ります!』だなんてよ、たった1人しか支配することができないっちゅうのに、みんなウソをつくのに大忙しなんじゃないか? 今日のコメントは。
代わり映えのしない。余は違うよ。なんたって、“映画俳優”なんだぞ、こっちは! アハハハハ!なあ、どうだ? 今の迫真の演技は? 明日は後楽園ホールでタンガ・ロアなんかっていう兄にも弟にも色々と抜かされた、置き物のレスラーを処刑して3月8日は余が出演する『ゴールド・ボーイ』の公開日だ。
今年の『NEW JAPAN CUP』エントリーメンバーは絞られたな。出たいレスラーが、新日本いや世界中にたくさんいると思うが、それよりも映画に出たい奴のほうが、たーーーーくさん、いるわけじゃけれども。まあ余は、その両方に出て、この『KOPW 2024』のトロフィーと、『NEW JAPAN CUP』のトロフィーと、『日本アカデミー賞』のトロフィーも、3つのトロフィーを支配してやる。こんなことができるのは、ほかに誰がいる? いいか! これがゴールドのボーイ、グレート-O-カーンの力だ。よく覚えておけ!
(※言い残したことがあった様子で、再びコメントスペースに戻ってくる)あー、そうそうそう、ちなみにこの『ゴールド・ボーイ』は原作は中国でベストセラー、ミリオンセラーになっており、ドラマ化も成功している。つまり、面白さに関してはもう既に評価を得ている。
ちなみにちなみに、この主題歌を歌う倖田來未は帝国民で余の大ファンである。とある献上物もされたよ。直筆サイン入りのBlu-rayだ。まあそのくらい、余の影響力が各所に渡っているということだ。
ちなみにちなみにちなみに、この映画の監督(金子修介監督)は『学校の怪談』や『デスノート』、『キングギドラ』、『ガメラ』、色んなたくさんの映画の監督しており、その監督に初めての演技ながら、迫真の演技過すぎて“110点”と称されたんだよ。
まあ、ここからは本心で語るが、この『ゴールド・ボーイ』はな、ヒイキ目なしで観ても面白い。観て損はない。この映画と『NEW JAPAN CUP』、余の活躍を見逃さないほうが身のためだよ。楽しみにしておけ。余は楽しみじゃ」
ジェフ・コブ
「新日本プロレスよ、旗揚げ記念日おめでとう! ハッピー・アニバーサリー!ボナペティ! さて、3月になったな。アメリカのマーチ・マッドネス(バスケのトーナメントのこと)では、大学のアスリートたちがバスケットボールのコートで闘いを繰り広げている。
しかし日本での3月、サンガツ、マーチ・マッドネスは『NEW JAPAN CUP』のシーズンだ。今日はただの記念日だった。ほんのちょっとした味見、ちょっとした宣伝だ。辻、おまえが見てることを願うよ。毎回闘う度に、おまえのケツを蹴り、叩き、打ちのめしてきた!おまえはどこへ向かってるんだ? おまえはちょっとした遠征に行って、ロン毛で戻って来た。
ミニトランキーとパンツにフサフサをつけてな。それで俺に勝って1回戦を突破できるとでも思ってるのか? ツジ、ノー、ノー、ノー! おまえにあるのはそのクールなスマイルさけだ。おまえの髪型は、ウーン。(※自分の髪の毛を指し)これが美しい髪というものだ。ツジよ、日数をカウントダウンしておくんだな。兵庫と神戸でジェフは戻って来る……!」
本間朋晃
「クソッ! ほかの選手は前哨戦で大切な試合かもしれねえ。俺はテーマがないかもしれねえ。でもよ、俺は1試合1試合、背水の陣で臨むしかねえんだよ。これが俺の通常かもしれねえ。でもよ、俺は何回負けようが諦めねえ。旗揚げ記念日、負けで始まるスタート、最高だよ。俺は昇りつめてやる。絶対に諦めねえよ、クソッ」
タンガ・ロア
「グレート・オーカーン。ありがとう、ありがとう……。リングで一緒に闘うのは久しぶりだが、おまえがどれだけクソ野郎だったかを思い出したぞ。おまえは本当にクソ野郎だ。タッグマッチで俺の脚を狙っていたな。おまえが何をしたか見ていたぞ。俺の脚をストレッチしたな。俺が膝の手術をして戻ってくることを知っていただろう。
片脚だけ狙ってきたな。悪い脚は右脚だったんだよ。だからおまえは良い方の脚を攻撃したわけだ。わかったよ、グレート・オーカーン。明日の夜も楽しみにしておけよ。タンガ・ロアもおまえと同じようにクソ野郎になるから待ってろよ。クソのグレート・オーカーン! 俺は明日勝つためにやるべきことは何でもやる! だから楽しみにしてろよ! おまえのチ●コを蹴り飛ばしてやるぜ、ビッチ!」
第2試合
ファンタズモとザックの対面でゴング。組み付いたザックが変幻自在のリストロックを見せるが、ファンタズモもこれにしっかり対応。一瞬の隙を突いて弓矢固めに捕らえるなど持ち味を活かしてしっかり反撃する。
互角のまま両者タッチし、ヒクレオとニコルスの対面。ニコルスがショルダータックルでぶつかっていくも、ヒクレオはビクともせず。逆にショルダータックル一発で倒したヒクレオがファンタズモにタッチ。
ファンタズモはヒクレオと2人でトレイン攻撃。ヒクレオのサイドバスターにファンタズモがセカンドからのダイビングニードロップで追撃。ハイタッチを交わすG.o.Dに対してニコルスが突撃するも、ファンタズモのリープフロッグをくぐったところをヒクレオが捕捉してDDT。ヒクレオが串刺し攻撃を狙うが、ニコルスがかわしてザックにタッチ。
ザックはニコルスと2人でダブルの低空ドロップキックからニークラッシャー。さらにトゥーホールドからニーロックに捕らえつつの変形逆片エビ固め。しかし、ヒクレオはその脚力のみで脱出し、飛びついてフロントネックロックを決めてきたザックをぶっこ抜いてブレーンバスター。ファンタズモにタッチ。
ファンタズモはブーメランアタック、ライオンサルトと連打し、トップロープからのスワントーンボムを発射。これを下からキャッチしたザックが腕十字。ファンタズモが逃れると、ザックがニコルスにタッチ。
ニコルス&ザックが代わる代わるに多彩な蹴りを放っていき、ニコルスがマイキーボムを狙うが振り払ったファンタズモがドロップキック。ヒクレオにタッチ。
ファンタズモのスピニング・ネックブリーカーにヒクレオがビッグブートを合わせる合体攻撃からファンタズモがサドンデスを狙う。これはザックがカットも、ヒクレオがゴッドセンドでの排除を狙う。これを三角締めで切り返したザックがリバース卍固めで捕獲。ファンタズモがこれを救出しようとしたところに生じた隙を逃さず、ニコルスがマイキーボムで叩きつけてファンタズモから3カウントを奪った。
第3試合
辻が石井を挑発し、石井と辻の対面でゴング。そのまま額を突き合わせての睨み合いからチョップ合戦に発展。石井が連打で打ち勝ってショルダータックルも、辻は倒れず強烈な張り手。互いにショルダータックルでぶつかり合っていくが、再び石井が制す。しかし、石井にもダメージが大きく、ボルチンにタッチ。
ボルチンは辻を持ち上げてブンブン振り回してからのサイド・スープレックス。さらに軽々担ぎ上げてカミカゼを狙うが、辻が着地してスクールボーイからボディブロー。さらにブレーンバスターで叩きつけると、L.I.Jが赤コーナーにアタックをかけて総攻撃の準備。辻がヒロムにタッチ。
ヒロムは逆水平チョップの連打からコーナーに振ろうとするが、ボルチンは全く動かず。ならばとヒロムはつま先を踏みつけまくってコーナーに振り串刺しラリアットから低空ドロップキック。鷹木にタッチ。
ボルチンは鷹木&ヒロムを相手にチョップを連打し、2人まとめてショルダータックルでふっ飛ばして後藤にタッチ。
後藤は鷹木に村正からバックドロップ。さらにエルボー合戦に誘ってゴツゴツと打ち合っていく。さらにラリアットの相打ちから鷹木が龍魂ラリアット。鷹木のダメージも大きく追撃には行けず。両者タッチへ。
デスペラードとBUSHIの対面。ロープに飛んだBUSHIをキャッチしてデスペラードがバックドロップからギターラ・デ・アンヘルを狙うが、着地したBUSHIが攻撃をかわすと、L.I.Jのトレイン攻撃。辻、ヒロム、BUSHIでトリプル低空ドロップキックを見舞う。さらにBUSHIがドロップキックからフィッシャーマンズ・スクリューを狙うが、デスペラードが「石井さん!」と声をかけると石井が突っ込んできてショルダータックル。さらにボルチンも突っ込んできてショルダータックルでL.I.Jを次々と蹴散らしていく。
乱戦の中でBUSHIが二段式延髄斬りからコードブレイカーを狙うが、これをかわしたデスペラードがエル・エス・クレロで丸め込んで3カウントを奪った。
試合後、石井とデスペラードがしばらく言葉を交わし、石井が右手を差し出して2人はガッチリ握手。
その後、退場していく石井をチェーズ・オーエンズが襲撃し、リングに放り込んでパッケージドライバーでKOした。
<試合後コメント>
チェーズ・オーエンズ
「イシイ、イシイ! 油断していたようだな。2019年の『NEW JAPAN CUP』でチェーズ・オーエンズとUSヘビー級王者のジュース・ロビンソンが対戦したが、どいつもこいつもジュース・ロビンソンを選びやがった! でもどうなったか覚えているか? この俺、チェーズ・オーエンズがグループの頂点に君臨した。そしてその数年後、この俺こそがヒロシ・タナハシをコウラクエンホールで仕留めてやった。
イシイよ……俺はいつもアンダードッグだったかもしれないが、2024年、色々な変化の年だ。明日の夜はお前を倒し、『NEW JAPAN CUP』2回戦に進んでやる。(※首を触りながら)交通事故からたったの4日しか経っていないがな。イシイ……そんな俺と闘うなんて、TOO SWEETだと思わないか」
エル・デスペラード
「とりあえずは、石井さんをぶっ倒すまでは石井さんを追っかけようかな。俺が昔言ったことを、あの人はちゃんと覚えててくれるからさあ。けど、誰かすーぐ自分の上の人間を見つけて、ただくっついていくだけの人間だと思わないでくれよ。俺はやりたいことがあるんだ。そのための道のりで、手段だから。俺が目指してんのは“結果”だからさ」
後藤洋央紀
「いよいよ『NEW JAPAN CUP』開幕か。最多優勝記録、その誇りにかけて、オカダに心配させないためにも、もう一度俺がトップに立ってCHAOSの勢力、上げないとな、話になんねえよな。使命感に、燃えてるよ」
ボルチン・オレッグ
「お疲れ様です! 今日はありがとうございました。このシリーズ、『NEW JAPAN CUP』に出ることが決まってすごいメチャクチャうれしくて。今までずっと大きな試合に出れるように頑張ってましたけど、出ることが決まったからすごくうれしくて、これから活躍できるように、ちゃんとちゃんと一個一個頑張りたいなと思いますので。
一発目の相手はヒクレオだけど、ヒクレオもデカくて強い選手ですけど、私もデカいし、2人デカい外国人が闘うの楽しみだけど、でも私もデカいだけじゃなくてアマレスの力もあるので、それを使ってヒクレオに勝つように頑張りたいと思います。
とりあえず、一発一発。一発目の相手、ヒクレオに勝って、その後、当たりたいとしたらずっとザックさんにリベンジしたかったので、勝ち続けたらザックさんと当たる可能性もあるから、それに向けて頑張りたいなと思うんで、決勝で……誰でもいいから、みんな強いから、ちゃんと目指して頑張りたいなと思います。ありがとうございました」
鷹木信悟
「(※拍手をしながらインタビュースペースに現れる)新日本プロレス! 52歳の誕生日おめでとう。これからも新日本プロレスのために頑張る……なんて気持ちは特にないが、ああ、リング上しっかり頑張ってれば自ずと、それが新日本プロレスのためになるだろう。
そんなことよりリング上、オイ、石井や後藤もいたけど、ボルチーン! ボルチン半端ねえな、オイ! オイ、岡本っちゃん、何だアイツは? ええ? バケモンじゃねえか、オイ! あんなヤツ、今まで埋もれてたのか? オイ、いいよ、トーナメント勝ち進めばボルチンと当たる可能性もあるからな。
オイ、ボルチン、リング上で、いや、試合後リング外でちょっとしゃべったよな。『上がってこいよ』と。偉そうに言ったけどなぁ、俺も今年は全然結果が出てない。まぁ2月にも、さまざまなネガティブなことがあったが、忘れたよ。1月2月のことは忘れた! 3月に入ったんだから、心機一転! 新たな気持ちで頑張っていきます(※と、正面に向き直って深々と一礼)」
高橋ヒロム
「ああ~、ボルチン、強すぎるよ! 何アレ? すげえパワー! すげえエルボー! すげえタックル! 一つ一つが必殺技だよオイ! これはねえ、『NEW JAPAN CUP』、もしかするかもよ。(※後頭部を押さえて)いやあ、効いた! 面白いね。あんなすごいのとシングルマッチやったらどうなるんだろうと思っちゃうよね。
いや、ヒロムちゃんはこの『NEW JAPAN CUP』、何もないんだよね。『NEW JAPAN CUP』だからさあ、『NEW JAPAN CUP』の人を邪魔するってのもねえ。邪魔とかそういう前にさあ、そんな邪魔したぐらいで潰れる『NEW JAPAN CUP』だったらさあ、それはそれで問題だからね。
どうしようかって思ってさ。ここは、俺の次のシングルマッチの相手といえば、4月12日のシカゴ、ムスタファ・アリ戦。そうだね、彼にはメッセージを送っておかなきゃいけないなと思ってますよ。だからね、ここから先、俺が話す日本語は、彼へのラブレターになるんでね。ここから先は、大変だろうけど、日本語を全て英語に直して、『X』でどんどん、『@ムスタファ・アリ』でどんどん送ってください。彼にこの俺からのメッセージを伝えてください。
『ハーイ。……『ハーイ』ってのは、ちゃんと英語の『Hi』に直しといてくださいね。ハーイ。僕の名前は高橋ヒロム。新日本プロレスのジュニアヘビー級最強の男だよ。あ、今はベルトはないんだけどね。
アリ選手は俺のことを、『ぬいぐるみを持ち歩いてる、ちょっとおかしい子』みたいに言ってたよね、そういえば。でも俺、最近持ってないんだ。あのねえ、同期であるバッドラック・ファレっていうバカ野郎に、ひどい目に遭ってね、ダリルが。それ以来、俺はリング上に持ち歩いてないんだよ。だからいつの高橋ヒロムを見て、あの動画のコメントを出してくれたのかな? 今はこんなに好青年で、こんなにキュートなのに。失礼だよ。
でも、目のつけどころはいいね。高橋ヒロムを倒したら名が上がる、上に上がる、そう思ってくれてるんでしょ? 新日本プロレス、新日本プロレスでは高橋ヒロム、そう思って僕に挑戦してくれてるんだよね? それはいいです。それはいい心構え。
アリ選手、あのWWEのリングに上がってたわけですよね? ということは、向こうでは有名なんですよね? ということは、アナタを倒すことによって、俺のアメリカでの価値も上がる。これはどっちにとってもいい条件じゃないでしょうか! ぜひ、よろしくお願いいたします。その上で、高橋ヒロムが勝ちます。
これからね、毎日アリ選手にラブレターを送っていくんで、あのね、この優秀なスタッフ様方が、日本語を英語に直してね、『X』の方にポストをガンガンね、アナタ宛てに送ってくれるんで。楽しみに待っていてください。それでは、シリーズを通してお話ししましょう。それでは!」
辻陽太
「(※持ってきたイスに座って)アンタらは知る由もねえだろうから、教えてやるよ。前回の札幌の後だ。内藤さんのメインイベントの後、ロス・インゴの控室にある男がやってきた。そう、オカダ・カズチカだ。
あの野郎、俺にあんだけ挑発されといて、俺にアドバイスを送ってきやがった。フフフ。『辻、あと一つだけ、ここを直せば、お前はもっといいレスラーになれるよ』ってな。ハハハハ、クソが! 闘わずして、アイツは、俺より上だってことを示してみせたんだ。それが、お前に対する今の俺の立ち位置だろう。
近い将来、必ずお前にこう言わせてみせる。『辻、俺と闘え』オイ、オカダ、お前ができなかったことを、俺はこの新日本で成し遂げてやる」
第4試合
ゴングを待たずに両軍乱闘を始める中で試合開始。
TJPがまだシャツも脱いでいないフィンレーをいたぶっていくが、フィンレーがいなしてセントーンを見舞いゲイブにタッチ。
ゲイブがコーナーに叩きつけようとするが、TJPがリバースして叩きつけ顔面ウォッシュ。ニューマンにタッチ。
ニューマン&TJPが素早い連携攻撃からダブルの低空ドロップキックを顔面に叩き込む。さらにニューマンがオスカッターを狙ってロープに走るが、ゲイブが場外に向けて突き落とす。その先にはフィンレーが待ち受けており、場外鉄柵に叩きつけて暴行していく。
フィンレーがニューマンをリングに放り込むと、ゲイブが張り手&ケンカキックの連打。フィンレーにタッチ。
フィンレーはアームブリーカーの連打からブレーンバスター・ホイップ。外道にタッチ。
外道はニューマンを場外に放り出し、その先でゲイブが暴行。ゲイブがニューマンをリングに放り込むと、外道が顔面かきむしりからゲイブにタッチ。
ゲイブは喉元へのクロスチョップからブレーンバスターを狙うが、振り払ったニューマンがエルボー猛連打。ゲイブはこれを張り手一発で黙らせ、ロープに振ってラリアットを発射。これをかわしたニューマンは高速ロープワークで翻弄してジャンピングニー。アキラにタッチ。
アキラはゲイブにゼロ戦キックから往復串刺しラリアット。さらにTJPがローリングソバットを見舞い、アキラがフライング・クロスボディ。さらにロープに飛ぼうとするが、ゲイブが腰へのエルボーから顔面へ右フック。外道にタッチ。
外道はチンクラッシャーからトラースキックを発射。アキラがキャッチするも、フィンレーが後頭部にエルボーを見舞い前落とし。外道がトラースキックからカバーもカウント2。フィンレーがカナディアン・フェイスバスターを狙うが、TJPが救出しフィンレーにルー・テーズ・プレス。アキラが外道にスピードファイヤーからTJPとともに2/2を見舞って3カウントを奪った。
第5試合
DOUKIと金丸の対面でゴングが鳴るが、すぐに東郷が乱入して2人がかりで攻め立てる。DOUKIはヘッドシザースホイップで2人まとめて投げ捨ててトペ・レベルサ。SANADAにタッチ。
SANADAは金丸をパラダイスロックで固め、低空ドロップキックを狙うも場外からEVILが足を引いて転ばせ、その間に成田が金丸を救出。
EVILが出てきてSANADAと対峙。EVILはTシャツでSANADAの首を締め上げ、フィッシャーマン・バスター。ここでゴングが鳴り響いてHOUSE OF TORTUREが勝利宣言も、これは東郷が本部席のゴングを勝手に鳴らしただけであり試合は続行中。
HOTが全員でSANADAにストピングを見舞っていくが、抜け出したSANADAがドロップキックで蹴散らしてタイチにタッチ。
タイチと成田の対面。タイチが成田にサッカーボールキック、金丸にステップキック、EVILに延髄斬りと大暴れ。さらに成田にスピンキックからデンジャラス・バックドロップで投げようとするが、成田がサミングで脱出しエクスプロイダー。東郷にタッチ。
タイチは東郷にブレーンチョップを見舞って上村にタッチ。
上村は東郷をアームドラッグで翻弄してドロップキック。さらにコーナーに振って串刺しエルボーからバックドロップ。さらにかんぬきスープレックスを寝るが、成田がカットし、HOTが総出で上村にトレイン攻撃。EVIL&成田が宙吊りにして東郷が股間へのダイビング・フィストドロップ。
さらに東郷はスポイラーズチョーカーで上村に首を絞めあげていく。SANADA&DOUKIが救出し、タイチが金丸&成田にダブルのアックスボンバー。さらにSANADAがプランチャで場外に飛んでいってHOTの救援を断つ。
上村は東郷にフライング・クロスボディからかんぬきスープレックスホールドで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
SANADA
「1月ベルトを取られて、2月チャレンジして負けて。『NEW JAPAN CUP』次あるんですけど、すごい自信あるんですけども、ただ自分が優勝すると3度目の闘いになるんですけど、俺がファンだったら、さすがに『もういいかなぁ』と思うんですよ。
だから、俺はもう優勝する気でいるんですけど、もし優勝して(IWGP世界ヘビー級王座に)チャレンジするんだったら、何かしら賭けてやってもいいかなと。全部勝って来なかったんで。俺は何か賭けて……、それは決勝戦で勝って言わせて頂きます。失礼いたします。(※と、頭を下げて控室へ向かう)」
タイチ
「(※控室へ向かうSANADAに呟くように)その前に俺がいるけどね。まず言った通り、俺の始まりは2回戦からだから。シードのザック、そこからは俺の闘いだと思っているからさ。1回戦……、まあ今日、あれ以来、アイツ(成田蓮)がヤングライオン以来に肌を合わせたかもしれないけど、思いのほかずいぶんヘナヘナしてんだな。
なんかもっと、骨のあるやつだと思ったけど。ヘナヘナしてんじゃねえかよ、ぜんぜん芯もねえし身体に。どうしたんだよ? だからほかの3人より……まあ比べてもしょうがねえけどな。だからお前1人だけ遅れてんじゃないの?
まあそういうところもあってか、そっち行ったのは良いのか悪いのか、俺は知らねえけどよ。まあ好きなようにやってこいよ。どうせまた、金丸ありきだろ? やってやるよ。せいぜい金丸に俺についてのアドバイスでも貰っとけ、金丸は他のことに詳しいから。せいぜい“金丸先生”に聞いておけよ。まあ俺は2回戦しか見てねえから。1回戦はKOがてら、準備運動がてら、胸貸してやるよ小僧。かかって来いコノヤロー」
上村優也
「ヨシ! 鷹木! 明後日(3.8山梨大会)、1回戦、大事な1回戦だ。鷹木に勝って、次も勝って、『NEW JAPAN CUP 2024』優勝します!ありがとうございました」
DOUKI
「(※近くで談笑していた東京スポーツ岡本記者に対し)うるせえぞ、岡本! 俺がコメント出すんだよ、コノヤロー。まあ、いいや。前科の札幌で、ついに念願のヒロムから一本獲ったわけだけれども。前回のコメントでも言った通り、これでお前を超えたつもりはない。お前を超えたつもりはないけれど、今のお前から1勝を獲ったってことは大きな意味があるんだ。
お前から1勝したことによって、今後俺ができること、そして言葉の重さも色々と変わってくるだろう。その力があるうちに早速、いろいろと動かせてもらおうと思ってたけど、でもな、俺はみちのくプロレスでMUSASHIとシングルマッチがあるんだ(3.16みちのくプロレス矢巾町大会)。なあ、ここに来ている奴らはそんなこと知らなかったろ?
このMUSASHIとのシングルマッチは俺が、何年も何年もやりたかった試合だ。ヒロムとのシングルマッチとはまた違う特別な意味のあるシングルマッチだ。さて、今回『NEW JAPAN CUP』で、もちろん俺はジュニア(ヘビー級)だ。エントリーされていないけど、MUSASHIとのシングルマッチ、大いに宣伝させてもらうよ。まあ、明日も楽しみにしておけよ」
成田蓮
「(※不敵な笑みを浮かべながら)タイチ、オイ。フハハハハハ! クソヤローが。オイ、クソヤロー。汚物はな、消毒だバカヤロー。フハハハハハ!」
第6試合
矢野の長い長い肩書紹介に焦れた裕二郎が背後から奇襲。ゴングが鳴る中で裕二郎が早々にコーナーマットを外して矢野の顔面にフルスイング。
さらに金具むき出しのコーナーを巡った熱い攻防が展開され、背中から叩きつけられた矢野が悲鳴を上げ長ら場外へ逃げていく。裕二郎が追っていって場外鉄柵に叩きつけ、手錠で矢野を場外鉄柵に結びつけてしまう。矢野はあわやリングアウト負けとなりかけるも、手錠の方ではなく鉄柵のジョイント部分を外して脱出するという切れ者ぶりを見せつける。
勝利を確信していた裕二郎はあわてて追撃に行くが、矢野は渡辺リングアナを連れ込んで裕二郎を抱きしめさせる形でぶつけて裕二郎の両手に手錠を装着。渡辺リングアナごと546で急所攻撃。そのまま矢野がリングに戻り、2分56秒でリングアウト勝ちを収めるスピード決着。
第7試合
かつてはリング内外で様々な因縁をぶつけ合い、4度の対戦を行うもKENTAに1度も勝利したことがないYOSHI-HASHIは気迫十分でこの試合に臨む。
試合前、KENTAはレフェリーへ過剰なまでにYOSHI-HASHIへのボディチェックを要求。その末にゴングを待たずに殴りかかって試合開始。
KENTAがロープに飛ぶとYOSHI-HASHIがスライディングで足払いをかけて場外に落とし、スライディングキックで追撃を狙うが飛距離が足らずKENTAには当たらず。改めて場外に出て逆水平チョップを見舞いリングに放り込むが、KENTAはまたすぐに場外へエスケープ。YOSHI-HASHIが追っていくとKENTAは入れ替わりにリングに戻り、エプロンに上がってきたYOSHI-HASHIにフロントハイキック。
KENTAはかつての恋棒である如意棒を熱い視線でじっと見つめたあとにYOSHI-HASHIへエルボー&ナックル連打。YOSHI-HASHIが逆水平チョップを放つと、KENTAはリングに立てかけてあった如意棒にぶつかってしまう。
KENTAは場外鉄柵にYOSHI-HASHIを叩きつけ、如意棒を拾い上げるも床に叩きつけるDV行為を働く。
KENTAはYOSHI-HASHIをリングに戻してニードロップからスイングネックブリーカー。さらにスリーパーホールドからサッカーボールキック。さらにスリーパーホールドも、YOSHI-HASHIがスタナーで脱出。KENTAは顔面かきむしりからブレーンバスターを狙うが、YOSHI-HASHIが逆にブレーンバスター。
YOSHI-HASHIがランニング逆水平からトラースキック。さらにロープに吊り下げてからのドロップキック。さらに顔面への低空ドロップキックからヘッドハンター。さらにパワーボムからカルマを狙うが、KENTAがレフェリーをひっつかむ。YOSHI-HASHIはレフェリーを使った一人隠し狭間からラリアットを連打。さらにカルマを狙うが、KENTAが首固めで切り返してグリーンキラー。両者大の字に倒れ込む。
KENTAはコーナー下で座り込んだYOSHI-HASHIの顔面への串刺しドロップキックからダイビング・フットスタンプ。さらにgo 2 sleepを放つが、YOSHI-HASHIが首固めで切り返しエルボー&逆水平チョップ連打からトラースキック。さらにロープに飛ぶが、KENTAがレフェリーを盾にして隙を作り、顔面への強烈な張り手からブサイクへの膝蹴り。さらにgo 2 sleepを狙うが、YOSHI-HASHIが頂狩(※変形逆打ち)で切り返して3カウントを奪った。
初勝利を収めたYOSHI-HASHIがKENTAに握手を求める。KENTAがその手をガッチリ握り返した後にYOSHI-HASHIと抱擁。
そのままKENTAが立ち去ろうとし、ついに2人の間に友情が芽生えたのかと思われたが、YOSHI-HASHIが背を向けた瞬間にKENTAが一撃。KENTAはばっちいものが付いたかのような仕草で身体に付いたYOSHI-HASHIの汗を払い落としながら去っていった。
<試合後コメント>
「ま、いろんな言葉あるけど、このリング上、この光景が全てだから。勝ったのは俺だし、お前よりイケてたのは俺だよ。それが全てだ。最後、アイツと握手したけど、俺はまんざらでもないと思ってる。これはね、正直、アイツすげえ迷ってると思うよ。BULLET CLUB、今どんどんこう、形を変えてて、見た感じ、KENTAは何かこう、どっちつかずみたいな感じしてて。たぶんアイツ自身も迷ってると思うよ。
だからあの一瞬、握手に応じたと思うし、CHAOSも今、新たな変化を迎える時であって、ま、どうなるか分かんないけど、もしかしたら大きく変化するかもしんない。そして、もう一回言っとくけど、最後勝ったのは俺だ。それが全てだからな」
KENTA
「(※床に座り込んで、しばらくビデオカメラを見つめて)……負けたよ。正真正銘、俺の負けだよ。認めるよ。これでアイツは、まさに唯一無二の……アイツは、ブス。アイツが正真正銘、唯一無二の、ブスだ。試合してて『絶対、コイツになんかブスの称号を譲らない』っていう意地みたいなものをすげえ感じたし。
(※向き直って正座になり)負けたよ。ていうかさ、でも考えてみろよ。俺とあのブスが試合してよぉ、なぁ、少なからず見てる人が期待をする状況に持ってってるのって、誰? 俺だから! あのブス何にもしてねえよ!
そうだろ? あのブス、何にもしてねえから! 試合だけ勝ってオイシイとこだけ持ってくの? だからそれはイケメンがやるやり方だからさあ。ブスのくせに何やってんだよ! これアイツ勝ってさあ、この後誰とやるか知んねえけどさあ、ブスなんだからもっと話題振りまいてさあ……。
(※立ち上がって)優勝してくれよ。勝ったんだったら。中途半端に終わるなよ。ブス、テメー。ふざけんなよ、ブス! ふざけんなよ、ブス! 結局俺が何が言いたいかっていうと、アイツは正真正銘のブスってこと!」
第8試合
海野がリングインするなりペリーが殴りかかり、エルボー合戦と鳴る中でゴング。
ペリーがサミングからロープに振ろうとするが、海野が担いで放り捨てた上で顔面への低空ドロップキック。海野がペリーの入場時のダンスを真似て挑発する。
海野が串刺し攻撃を狙うが、ペリーがかわして串刺しラリアットからスライディングキック。さらにマウントナックル連打からコーナーでの顔面踏みつけ。さらにネックブリーカーからロープに走るが、海野がアームドラッグからキャメルクラッチ。さらにロープに飛ぶが、ペリーがカニバサミで倒して必殺のスネア・トラップ(※クロスレッグSTF)。海野はなんとかロープに逃れるも、ダメージは甚大。
ペリーは場外でエプロンからの断崖式DDT。海野は雄叫びを上げながら気迫のエルボー連打。さらにロープに飛んでフライング・フォアアーム。さらに海野は串刺しエルボースマッシュからフィッシャーマンズ・スープレックス。さらにスイングDDTを狙うが、振り払ったペリーがフルネルソン・スープレックス。さらに追撃を狙うが、海野がトップロープを超えての断崖式DDTで反撃。さらにfrom コーナー to コーナーからトライデント。さらにイグニションを狙うが、振り払ったペリーがカウンターのエルボーからトラースキック。さらにリバース・フランケンシュタイナーで突き刺すが、即座に起き上がった海野がブレイズブレイド。
海野はホップアップ式ニーアッパーからイグニションで叩きつけ、デスライダーの体勢へ。ペリーが脱出して組み付くも、海野は変形デスライダーで切り返す。
さらにデスライダーを狙うが、ここに突然金丸がリングに上ってくる。
海野が金丸を警戒しつつレフェリーを差し向け、改めてデスライダーを狙ったところに成田が乱入してプッシュアップバーでぶん殴ってからダブルクロス。KO状態の海野にペリーがランニングニーで顔面をぶち抜いて3カウントを奪った。
HOUSE OF TORTUREのメンバーを引き連れたEVILが拍手をしながら現れ、リングに上ってペリーへHOTのTシャツを手渡す。
最初は何が起こっているのかわからないといった様子のペリーだったが、Tシャツに袖を通してHOT加入の意志を表示。海野を踏みつけながら全員で記念撮影を行った。
第9試合
SHOが入場するなりマイクを取る。
SHO「ブエナス・ノーチェス!クソ大田区!アイツは早々に俺に負けるからよ。アイツの代わりに俺が先に挨拶しといてやる。アイツの持ってるベルト、今日俺に負けたら返上するんだろ?公式さんよ、ちゃんと公式に発表しといてくださいよ。返上させてやるからよ!内藤さっさと入ってこいや!オイ!」
内藤の曲がかかるとSHOは赤コーナー側の花道へ直行。隠れ潜んで出待ちし、内藤が出てくると背後から奇襲。IWGP世界ヘビー級のベルトを掲げて「返上じゃコラ!」と勝ち誇る。
ここでようやく試合開始を告げるゴングが鳴り、SHOがストンピング連打からサミング。内藤はSHOをエプロンに出して水面蹴りからスライディングキックで場外に放り出し、トペのフェイントから寝転んで拳を天に突き上げる。
内藤も場外に出てSHOを場外鉄柵に打ち付け、ここで内藤はようやくスーツを脱ぐ。
内藤がスーツのベルトで首を絞め上げると、SHOは「お前ヘビーやろが!」とロープにしがみついて間を取ろうとする。
内藤が呆れ顔で引き起こそうとすると、SHOはニヤリと笑ってロープを使ったアームブリーカー&エプロンを使ったニークラッシャー。寝転んで目をかっぴらきながら拳を天に突き上げるポーズで挑発していく。
SHOはニークラッシャーから足へのDDT、ヒザ十字とヒザへの集中攻撃。「返上じゃ返上じゃあ!」と叫びながら絞り上げていく。さらにヒザへのガットショットを連打していくが、内藤は痛む足で踏み切ってティヘラ。
内藤はロープに振ってアームドラッグからバックエルボー、低空ドロップキックと連撃。さらにロープを使ったリバースDDTでヒザに後頭部を打ち付け、スイングネックブリーカー。さらにネックロックで絞り上げていくが、SHOは髪を掴んで引き剥がし、レフェリーを盾にする。これを先読みしていた内藤は誤爆すること無くヒップトス式ネックブリーカー。
内藤はバレンティアを狙うが、SHOはレフェリーをひっつかんで内藤にぶつける。さらに内藤の足を自身の足の間に挟んでレフェリーへ内藤のローブローをアピール。レフェリーが内藤に向かっていくと、SHOがレフェリーを突き飛ばして内藤にぶつけ、ヒザへのスライディングエルボー。レフェリーは気絶してしまう。
SHOがイスを持ち込んで内藤のヒザを滅多打ちに。SHOはイスをしまってからレフェリーを引き起こし、「大丈夫か?!大丈夫か?!(場外カウントを)数えて数えて!」とせっつく。場外で動けずにいた内藤だったが、なんとかカウント19でリングに戻る。
SHOはヒザ十字からアキレス腱固め、さらにヒザ十字と組み替えながら絞り上げる。さらにパワーブリーカー、ラリアット、クロスアーム式パイルドライバー。さらにショックアローを狙うが、内藤が着地して延髄斬りからコリエンド式デスティーノ。
内藤は首へのエルボースタンプ連打。SHOはヒザへのガットショットで反撃も、内藤は「打ってこい」というジェスチャーでなすがままに受け入れた上でさらに首へのエルボースタンプ連打。その上でコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーを見舞った内藤がスイングDDTからバレンティアを狙う。
SHOは着地して内藤をレフェリーにぶつけ、ローブローからさらにレフェリーにぶつける。レフェリーが2度目の気絶。
そこへHOTのEVIL、成田、金丸、裕二郎がリングになだれ込んできて内藤を集団暴行。すると、L.I.Jのヒロム、辻、BUSHIが入ってきてセコンド同士の大乱戦へ。
EVILがIWGP世界ヘビー級のベルトで内藤に殴りかかるが、鷹木が飛び込んできてパンピングボンバー。
SHOが鷹木にローブローを見舞って撃退し、トーチャーツールで内藤に殴りかかる。これをかわした内藤がホップアップして急所蹴りを叩き込み、トーチャーツールにツバを吐きかけてから放り捨てる。
内藤は垂直落下式バレンティアからデスティーノで突き刺して3カウントを奪った。
内藤「ブエナス・ノーチェス!大田区!新日本プロレス旗揚げ記念日、大田区総合体育館大会、平日に関わらずたくさんのご来場心から感謝致します。グラシアス、アミーゴ!今日から53年目の新日本プロレスがスタートしますが、木谷オーナー、そして棚橋社長は納得行かないでしょう?でも、今年の新日本プロレスは我々Los Ingobernables de Japónが盛り上げていきますよ。皆様、楽しみにお待ち下さい。今日から始まったNEW JAPAN CUP。優勝者は4月の両国で俺の持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦しますが……鷹木、それから陽太。4月6日、両国大会のメインイベントで待ってるぜ、カブロン!じゃあ最後は大合唱しましょうか。新日本プロレス旗揚げ記念日、大田区総合体育館大会。皆様、大合唱の準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、旗揚げ記念日最後の締めはもちろん!BUSHI!ヒロム!鷹木!ティタン!陽太!イ・内藤!ノス・オトロス!ロス・インゴベルナブレス!デ!ハ!ポン!」
<試合後コメント>
内藤哲也
「SHOの戦い方、俺は否定しないよ。だってアレが、SHOのやりたいプロレスなんでしょ? じゃあ、誰に何言われようと関係ない。自分の信じる道を突き進めばいいよ。
それにしても、新日本プロレスのジュニアヘビー級は層が厚いな。エル・デスペラードがいて、マスター・ワトがいて、YOHがいて、石森太二がいて、同じロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの中にもBUSHIがいて、ティタンがいて、そして高橋ヒロムがいる。
今名前を挙げた全員と俺、まだシングルマッチ、一度もやったことないからね。まだまだ、俺の楽しみは残ってるな。
それに、リング上で言った通り、『NEW JAPAN CUP』の優勝者とのタイトルマッチも残ってるわけで。さあ、鷹木なのか陽太なのか、どっちでもいいよ。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン同士でのタイトルマッチを実現させようぜ。
今日から、53年目の新日本プロレスが始まりますが、俺はまだまだ楽しみなこと、いっぱいあるよ。俺がリング上で楽しんでる姿を見て、お客様もぜひ、プロレスを、新日本プロレスを、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのプロレスを、目一杯楽しんでください。じゃ、明日は後楽園ホールで、またお会いしましょう。アスタ・マニャーナ。アディオス!」