柴田勝頼が4年半ぶりにリング復帰しザック・セイバーJr.とエキシビジョンマッチ!次、リングに立つときはコスチュームで!以上ッ!」と復帰宣言!
21日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』が開催され、柴田勝頼がザック・セイバーJr.とエキシビジョンマッチで対戦した。
この日の後半戦開始前、ザックがジャージ姿でリングイン。続けて柴田の入場曲が鳴り響くと場内からは驚愕と歓喜の大歓声。両者によって5分間のグラップリングルールによるエキシビジョンマッチを実施することが発表された。
柴田は2017年4月9日の両国国技館大会で当時オカダ・カズチカが保持していたIWGPヘビー級王座に挑戦するも敗北。この試合の直後に倒れた柴田は病院へと緊急搬送され急性硬膜下血腫と診断し長期欠場へ。その後は新日本プロレスのロサンゼルス道場でヘッドコーチを務めるなど裏方として新日本を支えていたものの選手としての活動は無かったため、このエキシビジョンは大きなサプライズとなった。
がっぷりと組み合って首の取り合いからグラウンドでの素早いバックの取り合いを見せ、ザックがフロントネックロックに捕らえるも柴田が足を刈ってテイクダウンを奪いマウントを取る。ザックがブリッジで跳ね上げて一旦距離を取る。
柴田がザックの足を刈って足4の字固めを狙うがザックがトゥーホールドで切り返し、クルックヘッドシザースへ。柴田は美しい倒立で抜け出してお返しのトゥーホールド。ザックが残る足でクラッチを切ってクリーンブレイク。
手4つから互いにクロスアームスリーパーのポジションを取り合い、これを制したザックがヘッドロックでじっくり絞り上げるが、柴田がスリーパーホールドで切り返してコブラツイストを狙う。ザックもバックを取ってコブラツイストで返そうとするが、柴田もこれを切り返して卍固め。これがしっかり決まった瞬間にフルタイムドローのゴングが鳴った。
柴田は微笑みながら人差し指を突き立て、もう片方の手で握手を求める。ザックは真剣な表情でその手を握り返した。
マイクを取った柴田が「ザック、ありがとう。次、リングに立つときはコスチュームで!以上ッ!」と叫び、リング中央で後ろ受け身を取ると観衆は大喝采で祝福した。
柴田はノーコメントで会場を後にしたものの、ザックは「(日本語で)オソイヨ!オマエ!俺はカツヨリとの試合を6カ月も前から要求してた!俺はこのリングでおまえを待ってるからな。アイツがどう思ってるかは知らないが、俺たちの間には切っても切れない縁がある。俺は2016年のロンドンの試合でカツヨリに敗れブリティッシュヘビー級王座から陥落した。そのことがキッカケとなって俺は鈴木軍の加入を決めた。確かにシバタ相手にベルトを失ったが、俺はそれからたくさんのものを得た。だからアリガトウ、ダーリン。シバタ、待ってるよ、ダーリン」と熱烈なラブコールを贈った。