【会見全文】棚橋弘至とウルフアロンが1・4東京ドーム大会に向けて公開記者会見!新規カード発表などは特になし

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 30日、東京都・歌舞伎町シネシティ広場にて新日本プロレスが記者会見を実施。2026年1月4日に東京ドームで開催される『WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退』についての公開記者会見が行われた。

 棚橋は立命館大学在籍時に学生プロレスを始め、卒業後の1999年に新日本プロレスに入団。同年10月10日にデビューし、後にIWGPヘビー級王座最多戴冠記録を樹立するエースへと成長。業界全体が暗黒期に陥っていた時代に太陽の如くプロレス界を照らし続けてきた100年に1人の逸材だ。
 2023年12月には新日本プロレスの代表取締役社長に就任。背広組としての仕事も増え、現年齢も48歳とベテランの域に入りリングの最前線から遠ざかりつつあるものの、ファンは口を揃えて棚橋を“エース”と呼ぶ。

 昨年10月の両国国技館大会にて、デビュー25周年試合を終えた棚橋は2026年1月4日の東京ドーム大会での引退を表明。以降の約1年は棚橋のキャリアを振り返るかのようなメモリアルな一戦や、これからの新日本を背負っていく若手選手たちとのシングルマッチなど全国の会場で引退ロードを展開している。

 ウルフアロンは6歳で柔道を始め、幼い頃から才覚を発揮し日本代表として数々の国際大会に出場。持ち味である泥臭い柔道を極めて2020年の東京五輪では100kg級で金メダル&混合団体で銀メダルを獲得、2024年のパリ五輪では混合団体で銀メダル獲得を果たした。
 今年6月に現役引退を発表したが、その2週間後には新日本プロレスへの入団を発表。日本人選手としては史上初の五輪金メダリストのプロレス転向、そしてテレビタレントとしても著名なウルフのプロレス界入りはプロレスの新時代を切り拓くものと熱い視線が注がれている。

 10月1日から1・4東京ドーム大会のチケットが一般発売されるということで、その前日に実施された今会見では棚橋の引退試合のカードやウルフのデビュー戦のカードが発表されるのではないかという期待が集まっていた。
 しかし、蓋を開けてみれば特に新しい発表はなにも無く、公開記者会見というよりは棚橋とウルフによる約1時間の公開トークショーと呼べる内容となった。


 開始数分前から強い夕立が降り始める中で会見がスタート。
 司会進行は清野茂樹アナウンサーが担当。清野アナと両選手の掛け合いでトークショーような形で進行。
 まずは棚橋が登場し、観衆へ挨拶。

棚橋「皆さん雨の中集まっていただきありがとうございます。新日本プロレス、100年に1人の逸材、そして代表取締役社長、そして引退まで残り96日、棚橋弘至です!よろしくお願いします!」
清野アナ「降ってきちゃいましたねえ」
棚橋「太陽の天才児だったんですけどねぇ、昔はねぇ……」
清野アナ「おかしいなあ。でも、いよいよ100日を切っちゃいましたね」
棚橋「切りましたね。でも心境的には変わってないんですよね。日々毎日毎日練習してトレーニングをして生きるっていう。その積み重ねだったので、あまり日常的には変化がないですね」
清野アナ「最後だから色々やっておきたいことはたくさんありますよね」
棚橋「色々あるんですけど……腹筋を割りたい(笑)」
清野アナ「結構前から言ってますよね(笑)」
棚橋「4年くらい言ってます(笑)でも笑い話抜きにやりますよ私は!ついに!4年の長い期間、を……」
清野アナ「皆さん聞きましたね?今のところ拡散してください」
棚橋「だんだん声が小さくなっちゃった(笑)」

 続いてウルフアロンが登場し、挨拶を行った。

ウルフ「新日本プロレスのウルフアロンです。オンタイムで雨のほうが降ってしまったということで、誠に申し訳ありません。まず今日このような場で1・4東京ドーム大会の記者会見ができること、そして参加させてもらえることを嬉しく思っております。本日はよろしくお願いします」


清野アナ「こうやって記者会見に登場するのは入団発表会見以来じゃないですか?」
ウルフ「そうですね。あのときは記者の方たちの前だったというところで、今回は新日本プロレスファンの方たちの前で、また通行人の方たちにも声を聞いていただけるということでまた少し違った気持ちでいます」
清野アナ「歌舞伎町にウルフアロン選手がいるというのは不思議な感じが致しますが、歌舞伎町って普段いらっしゃることあります?」
ウルフ「結構たまに1人で映画とか見に行ったりしますね。それこそ眼の前にゴジラとにらめっこしてるんですけども(笑)」
清野アナ「ちなみにどういった映画が好きなんですか?」
棚橋「それは気になるね」
ウルフ「僕はMARVEL映画が好きで。アメコミのヒーローものですね。それを必ず見に行きます」
清野アナ「もちろん、ヒーローの方に自分を投影してということですか」
ウルフ「そうですね。自分の心境と重ねながら見ることでまた違った見方になるので、それを楽しんでますね」

清野アナ「棚橋選手はいよいよ引退カウントダウンが始まっておりまして、こないだ北海道巡業がありましたね。北海道を回ってみてどうでしたか?」
棚橋「10日間くらいいたんですかね。あちこち行くと、その土地土地の美味しいものが多い。魚介中心ですかね。いや、食べ物の話はいいんですよ(笑)」
清野アナ「いやいや、棚橋さんがしたんですよ(笑)」
棚橋「北海道って移動距離が多いんですけど、道内だったら見に行こうということで北海道ツアーを連戦とか何箇所か見に来てくれてるファンの方がいらっしゃって本当に嬉しかったですね」
清野アナ「一昨日神戸で試合を終えてここに戻られたばかりですが、地方巡業っていうのも残り少ないわけですね。やっぱりバスなんか乗ってると思い出すことはありますか?」
棚橋「そうですね、やはり神戸からバスで6時間くらいかけて帰ってきたんですけど、バスから見える景色だったりとか、僕の先輩で吉江豊さんがいつも言ってたのは『公共交通機関はお金を出したら乗れるけど、新日本プロレスのバスはレスラーにならないと乗れないから』って。妙に説得力がありましたね」

清野アナ「ウルフ選手はもう新日本プロレスの巡業バスは乗られたんですか?」
ウルフ「巡業バスは乗らせていただきました」
清野アナ「ストレートな感想を聞いてもよろしいですか?」
ウルフ「まずは嬉しかったですね。元々新日本プロレスのファンだったので、自分がまだプロレスラーとしてはデビューしてませんけど、セコンドとして帯同させていただくときにバスの中に乗れて、このイスに座ってるんだなって感じたときは、ドキドキもしてワクワクもした、子供のときのような感覚になりましたね」
清野アナ「棚橋さんも今言ってましたけど、お金を出しても乗れないですからね」
棚橋「あと新日本プロレスのバスは、座席の作りが大きくなってて、3列なんですね。新幹線のグリーン車くらいのレスラーサイズで特注で作ってますので、ウルフアロンも余裕を持って座れる」
ウルフ「そうですね(笑)」
清野アナ「ウルフ選手の座席は決まった位置があるんですか?」
棚橋「まだ決まってないよね」
ウルフ「まだ決まってないです。ヤングライオンの方たちと帯同させていただいているので、レスラーの先輩方が座って、最後空いた席に座らせていただくというふうな感じですね」

清野アナ「セコンド業務なんかもされている姿をお見かけしますけども、存在感が半端ないですね」
ウルフ「良くも悪くも目立ってしまってしまうところはあるので……」
棚橋「いやぁ、いいことだよ」
ウルフ「やっぱり、自分がセコンド業務しているところを家に帰ったあとにNJPWのほうで見させてもらったりするんですけど、他のヤングライオンの方たちと比べて動きが遅いんですよ。なのでもっとキビキビ早く動けるように練習していきたいと思いますね。試合の確認もしながら」
棚橋「うぅ~、したことない、それは!(笑)スゴいなあ。時代だねぇ~」

清野アナ「棚橋さん、ウルフ選手を見てセコンド業務などご覧になって気になる点はありますか?」
棚橋「1からプロレス業界の仕事だったりとか、練習だったりとか、学ぼうとする姿勢があって。柔道で実績を残してるんですけど、1からスタートしてくれてるっていう心意気が嬉しいですね、僕は」

清野アナ「赤袖のライオンマークのTシャツを着られるというのは嬉しいところがあるんじゃないですか?」
ウルフ「そうですね。普段のトレーニングとかも着てやらせていただいたりとか」
棚橋「あれ、サイズあった?」
ウルフ「サイズはあります」
棚橋「大丈夫?」
ウルフ「着てる内にどんどんTシャツも大きくなっていったんで。伸びてたんですかね、多分(笑)いい感じのサイズになっていきましたね」
清野アナ「棚橋選手も昔着てましたけど、やがて着なくなるんですよね、みんな」
棚橋「そうですねえ」
清野アナ「いつ着なくなったんでしたっけ」
棚橋「僕は割と早い段階で着なくなりましたけども。セコンドで着るTシャツがシリーズのTシャツになるので、そのタイミングくらいですかね。でもやっぱり嬉しかったですよ?ライオンマークの赤白のラグランは」

清野アナ「一員になったという感じがしますよね。気になるのが、ウルフ選手がデビュー戦に向けてどんなことをしてるのかという話なんですよ。ラジオ番組が始まるというニュースは伝わってくるんですけども、練習は何をやってるのかが気になるんですよ」
ウルフ「ラジオの情報しか行ってないんだとしたらマズいですね(笑)」
棚橋「ちゃんとやってますよって言ったほうがいいよ」
ウルフ「毎日生活の流れとして、月曜日から土曜日は毎日朝10時から練習生の方たちと一緒に新日本プロレス道場で練習をさせていただいて、その中で基礎的な体力のトレーニングから、今はプロレスの技の練習だったりとか、試合の練習っていうのも少しずつやれるようになってきた段階ではありますね」
清野アナ「柔道でトップに行った人だから、当然基礎体力っていうのは余裕であるだろうと我々は思ってんですが、実際はいかがですか」
ウルフ「行けるのかなと思ってたんですけど、やっぱ全く別のもので。柔道のスタミナとプロレスのスタミナって本当に、やっぱ競技も違うので全く別のものなんだなって。始める前からある程度そうなのかなとは思ってたんですけど、始めてみてやっぱりそうだったなと思いました」
清野アナ「それは、ヒンズースクワットとかプッシュアップとか」
ウルフ「そうですね。柔道の試合って基本的に4分間で、そこから延長戦になったとしても長くてプラス4分とかなので。プロレスの試合ってなると、長いと60分終わらないとかあるじゃないですか。そのスタミナと柔道の4分間の中で全力を発揮するスタミナって違うんだなって。そのための、プロレスのためのトレーニングを今やってるんだなって感じがしてます」

清野アナ「楽しみではありますが、これまで使ってない筋肉を使ったりして筋肉痛になったりします?」
棚橋「多分もんのすごい筋肉痛になると思いますよ(笑)」
ウルフ「なります(笑)」
清野「ちなみにどこが一番痛いですか?」
棚橋「太ももかなあ?」
ウルフ「僕、太もももちろんキツかったんですけど、ふくらはぎ、足の裏が最初はキツかったですね。柔道ってすり足なんで、地面から足を離さないで試合をするんですよ、ほとんど。スッ、スッ、って擦りながら。プロレスってやっぱ足も上げますし、柔道よりもふくらはぎでジャンプしたりとか、足の裏で地面を噛むみたいな動きが多いんですよ。そこで最初はビックリするくらいヒザから下が疲れましたね」
清野アナ「もうリングシューズは履いているんですか?」
ウルフ「いや、まだリングシューズは履かずにレスリングシューズで練習の方はさせてもらってます」
清野アナ「そもそもこれまで裸足でやってたわけですから、シューズ自体が新鮮ですね」
棚橋「僕なんかが入門したときは90kgくらいなんで、ヒンズースクワットも回数出来るんですけど、(ウルフは)120あるんで、同じスクワット1回やるのに使うエネルギー量が違うんですよね。若い選手は、他の練習生は80kgとか90kgとかね、ウルフよりも小さいので、ペースが早いでしょ?」
ウルフ「早いですねえ、ペース……」
棚橋「『やめてくれ!』って思うでしょ?(笑)」
ウルフ「いや……もう……(笑)でも、数えてるからこそやれるみたいなところはあるので」
棚橋「そこのへんの意地というか、精神力が違うね」
清野アナ「練習は1人じゃなくて何人かでやるわけですか」
ウルフ「そうですね。他の練習生の方たちと一緒にやるって形ですね」
清野アナ「棚橋選手、同じ練習仲間がいるから乗り越えられるってところはありますよね」
棚橋「そうですんね。コーチとマンツーマンだとインターバルというか、逃げ場がないので(笑)呼吸を整えるね(笑)僕なんかは、柴田さん、井上さん、真壁さん、吉江さん、福田さんとかいらっしゃったので、先輩の目がね、散るので(笑)そういうときはちょっとインターバルにしながら……(笑)」

清野アナ「ちゃんと手の抜き方も伝授するというところが実に素晴らしいです。本当に大変なトレーニングをこなしながらデビューに向けて。だって、大変だと思うんですよ。棚橋さんのときってあらかじめデビュー日って決まってなかったと思うんですよ」
棚橋「そうですね。入門して、身体作って、基礎体やって、『よしコイツは逃げないな』ってなったら受け身の練習が始まって。僕は10月デビューだったんですけど、1ヶ月前くらいですかね。『お前10月10日にデビューするからな』っていうのを言われて」
清野アナ「ウルフ選手は半年以上前から言われてるわけですから、これはなかなか大変だと思うんですよ」
棚橋「ね。そこにバチっと合わせてもらって」
ウルフ「でも今入団してちょうど3ヶ月経って、あと3ヶ月ってところなので。折り返し地点に来たのかなっていう実感はありますね」

清野アナ「ちなみに、道場のちゃんこはいかがですか?」
ウルフ「ちゃんこは美味しいですよ。なんでですか?(笑)」
清野アナ「一員になってみてどうかなって」
棚橋「ちゃんこは美味しいですよ。野菜もお肉も摂れますしね」
ウルフ「やっぱ出汁からしっかり取ってるので」
清野アナ「ちゃんこ番とかもやったりするんですか?」
ウルフ「ちゃんこ番はまだやらせていただけてないです」
清野アナ「料理の腕前の方はいかがですか」
ウルフ「料理は僕、自分でも料理はするので。かなり得意な方かなと思うんですけど」
棚橋「オリジナルの味付けのウルフちゃんことか作ってもらって」
ウルフ「作りたいですね」
棚橋「ローテーションの中にね。昔、保永昇男さんが手間がかかる魚のつみれちゃんこが、道場生に人気だったって話を聞いたことあるんで。人気の新しいちゃんこを作ってほしいですね」
清野アナ「そっちの方も期待がかかりますね」
ウルフ「まず練習を(笑)」
棚橋「まず練習だね(笑)練習して、デビューしてからのちゃんこ。ちゃんこばっかり期待しててもダメ(笑)」
ウルフ「順不同だと困るので(笑)」

清野アナ「そこは順番通り行きましょう。でも気になるわけですよ、デビュー戦。さっき登場したときに流れていた曲は入場テーマではなく仮の曲ですよね?」
ウルフ「はい、今回フリーの音源を使わせていただきました」
清野アナ「入場から楽しみで。どんなコスチュームで出てくるのかなとか。頭の中にプランはあったりするんですか?」
ウルフ「頭の中では、ある程度自分の中では想像してるところはあるんですけど、まだそこは内緒ということにさせていただけたらと思います」
清野アナ「通常、ヤングライオンはデビュー戦は黒のショートタイツ、黒のリングシューズってことになってますけど、ウルフ選手は例外になる?」
棚橋「そうですね、はい。年齢的な部分もあるし、新日本プロレスに入ってきた流れもまた違いますので。それはもう任せます」

清野アナ「御本人の判断でどんな格好で登場するのか非常に楽しみですよ。なんたってデビュー戦は1回きりですからね。一番注目されるところですからね。そして棚橋選手はいよいよ引退試合が控えているわけなんですが、なかなか誰とやるのかっていうのも、非情に色々ファンが想像してますね」
棚橋「そうですねえ。誰とやるんですかと。……も~ちょっと待ってください!今日はまだ発表できないので。もうしばし!しばしって言っても96日しか無いんで(笑)」

清野アナ「本当に、こればかりは分かりませんし、そのときのタイミングってものもありりますからね。それこそ棚橋選手の先輩の武藤敬司選手でいうと、本当に直前で決まった例もありますし、分かりませんよね」
棚橋「はい」
清野アナ「でもどうなんでしょう。今までいろんな相手と対戦してますけど、皆さん色々最後だからって思いを持ってぶつかってくるという気持ちは感じていますか?」
棚橋「そうですね。ファイナルロードでいろんな選手とシングルやってますけど、それぞれの選手、こないだだったら神戸でオーカーンと闘いましたけど、彼との若手のときからの関係性だったりとか思い出だったりとかっていうのは、試合前後に思い出しましたね」
清野アナ「北海道ではワト選手と対戦したり、ELP選手とやったり、色々と本当に引退までに全員とやっときたいって思いですか」
棚橋「はい。『全員とやる』って言ってしまったんですけど、今このままのペースだと大分後半詰まってくるので(笑)毎日シングルなんじゃないかって気もしないでもないですけど(笑)」
清野アナ「大学卒業手前の単位のことを思い出しますね。あのときも確かギリギリだったんですよね?」
棚橋「単位ギリギリでしたねぇ~(笑)大学3年生の時点でね、卒業に必要な単位が58単位残ってましたからね。1年で登録できるMAXが60単位で。58/60を取らないといけなかったんですよ」
清野アナ「取らないと卒業出来なかったし、新日本プロレスに入門できない」
棚橋「入門できなかったんで、必死でしたね(笑)それで結局60取りました。拍手ぅ~(笑)」
清野アナ「あれから25年経って、同じことをやろうとしてるという」
棚橋「ホントですね~。歴史は繰り返すっていう」

清野アナ「棚橋さん、まだわからないですけど、縁のある人がいいですか?」
棚橋「そうですね。いろんな選手が浮かびますけども……いろんな選手は浮かばないかな?う~~~~ん……!グギギッギギ……ちょっと待ってください……。今日はここまでで」

清野アナ「ウルフ選手は一生に1回しか無いデビュー戦、いろんな人とやってほしいということを色んな人に言われますか?」
ウルフ「言われるっていうか、沢山の方がさまざまな予想をされているなというのは拝見させていただいて」
棚橋「なんか、ここ(棚橋とウルフ)でやるんじゃないかって噂もあって。そんなんねえ?それは無いですよ」
清野アナ「入団発表のときもそんな話が出ましたけど」
棚橋「これから始まっていくウルフと、引退を迎える僕がやるよりも、違う、それぞれのテーマがあるので。ここでやったら興行的に……社長的にもったいないと」
ウルフ「Xでも物議を醸してましたね」
棚橋「大丈夫ですよ?心配ないですよ?」
清野アナ「では、この2人は無いと」
棚橋「無いですね」

清野アナ「ウルフ選手の気持ちだけでは動かないところもあるでしょうけど、タイプ的にパワー系がいいとか、テクニック系がいいとか、ガッツ系がいいとか、そういうタイプで言うとどうですか?」
棚橋「なに系かなぁ~?」
ウルフ「どうですかね。本当に様々なタイプの選手がいる中で、僕の方からどういう選手とやりたいってよりは、デビュー戦なのでどんな対戦相手と闘うってなっても全身全霊で倒しに行くだけかなと思います」
清野アナ「それは、日本人だろうが、外国人だろうが」
ウルフ「そこは関係ないですね。柔道のときと一緒で」
清野アナ「柔道経験者とかはどうですか?」
ウルフ「柔道経験者ですか?いやぁ……今柔道経験者の方ってなると……」
棚橋「柔道経験者は、真壁さん、え~、小島さんか。小島さんは違うか」
清野アナ「あとは坂口征二さんとか(笑)」
ウルフ「坂口さん(笑)明治大学のね」
清野アナ「全日本選手権優勝してますからね。いやいやいや。でもどうなるか分かりませんので、どんなタイプが来てもということでよろしいですか」
ウルフ「そこは全身全霊でやらせてもらいます!」

 以降は質疑応答の時間へ。


――棚橋選手、引退試合の相手は現段階では難しいと思うが、試合の形式についての希望はあるか
棚橋「もちろんね、僕はシングルマッチ大好きなので、シングルマッチがいいです!」
清野アナ「デビュー戦もシングルでしたからね。最後はシングルで終わりたいと」
棚橋「そしてね、ちょっと期待感を高める情報を。せっかく雨の中集まっていただいたので。僕ね、毎年1月4日にその年のコスチュームを変えるんですね。でも引退試合も1月4日なので、そのコスチュームを新調したら、その年はもう使わないじゃないですか。1試合だけじゃないですか。どうしようかなと思っったんですよ。今年のコスチュームのまま行ってもいいかなと思ったんですけど、1月4日、新しいコスチュームで登場しますんで期待しててください!」

――ウルフ選手、棚橋選手とのデビュー戦は無いと明言されたが、棚橋選手と対戦する機会がなくなったということについて思うことは
ウルフ「そうですね、もちろん棚橋選手とも、棚橋さんともいずれは闘いたいという気持ちはありましたけど、やっぱり棚橋さんの引退試合というところで、まだプロレスデビューしてない僕がその棚橋さんの引退試合の相手を務めるっていうのは、そこはなにか違うのかなと。試合はできませんけど、棚橋さんが新日本に遺していったものっていうのは無くなるわけではなく、これから先も在り続けるものなので、そういったものを僕自身も振り返っていきながら、見ていきながら、自分自身のなにかに、形に変えていけたらいいかなと思ってます」
棚橋「すごい。100点だね(笑)100点をあげよう!(笑)」
ウルフ「いただきます(笑)」
棚橋「しっかりしとる」

――棚橋選手、引退する東京ドームの花道で棚橋選手が見たい光景はどのようなものか
棚橋「ファンのみなさんがプロレスを見て楽しんでいる。そういった心からの楽しんでいる笑顔が見たいですね。だから、引退試合ってなるとどうしてもね、湿っぽくなるかも知んないですけど、とにかく楽しんで。僕はずーっと試合中以外はいい笑顔でいようと思ってますんで。もう最後の最後まで棚橋のプロレスを楽しんでもらえたら、僕のプロレスラーになった甲斐があったなと思えるので、お願いします」

――ウルフ選手、先程のトークショーの中でヤングライオンとしてかなり厳しいトレーニングをされているという話があったが、これまでで心が折れそうになった出来事はあったか
ウルフ「まず、僕は今形としてヤングライオンではなく練習生という形なのでそれはまず訂正させていただきます。心が折れそうになったことは無いですね。やっぱり練習はつらいものですし、キツいなと感じるときはあるんですけど、やっぱり自分が始めたくて始めたプロレスですし、1月4日にデビューも決まってるっていうのはすごくありがたいことなので。やっぱりしっかりと目標を持つことによってそこに向かってモチベーション高く、気持ち明るくやって行けてるので、心が折れそうになるってことは全く無かったです。これから先も無いと思います」

――その心意気を聞いて、棚橋選手はどう思ったか
棚橋「とにかく、芯が強いなと。僕は若手の頃、デビュー前は何度……スクワットは大丈夫だったんですけど、ジャンピング・スクワットが超苦手で。50回×6セットで300回とかやるんですけど、やはり激しい筋肉痛が来る状態で、次の日もまた同じメニューか、また違うメニューをやったりするんで。そういったときにね……辞めようとは思わなかったですけど……無い?」
ウルフ「あの、ジャンピング・スクワット、50回×6セットやったことないです」
棚橋「あれっ?!今ちょっとメニュー違うのか?!」
ウルフ「今ちょっと違いますね」
棚橋「今ジャンピング何回?」
ウルフ「今30回×6セットですね」
棚橋「~~~ッ!!ちょっと今度50回×6セットやってみ?(笑)」
ウルフ「あの、聞かなかったことにさせていただければと思うんですけど(笑)」
棚橋「コーチの匙加減でね(笑)」

――ウルフ選手、デビュー戦の東京ドームの花道から見たいのはどういう光景か
ウルフ「まだこれまでプロレスの試合をしたことが無いので、想像するのが難しいところではあるんですけど、僕自身プロレスやりたくてやるってところがまず第一のところではありますけど、たくさんの人に見て楽しんでいただくことは僕の中でも喜びなので。たくさんの方たちが喜んでいる姿、興奮している姿を見たいと思ってます」


 その後は、ハロープロジェクトの『アンジュルム』の元メンバーであり、書道家として新日本プロレスと関わりの深い竹内朱莉さんが登場。
 1・4東京ドーム大会に向けて『闘強導夢』の文字をライブドローイング。
 その後はその書を持って3人での記念撮影を行おうとするが、雨と強風のため半紙を持って立つことが難しかったため断念することとなった。

 その後は棚橋とウルフが会場に集まったファンに向けて締めの挨拶を行った。


ウルフ「本日は短い時間でしたけどお集まりいただきありがとうございました。今、新日本プロレスに入団してから3ヶ月が経ち、デビューまで残り3ヶ月とちょうど半分が過ぎました。この3ヶ月間、より一層力を入れてデビュー戦に向けて準備していきますので、引き続き応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました!」

棚橋「残すところ、あと96日になりました。本当に僕はプロレスラーになって、いろんなものをもらって今ここまで続けることが出来ました。だから最後に、最後の引退試合でみんなになにかお返し出来るような、そんなコンディション含めて全力で残り96日、走りますので。皆さん最後まで付いてきてください!よろしくお願いします!じゃあ最後に!会場の皆さん!愛してま~す!」

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