【試合詳細】8・13 新日本プロレス両国国技館大会 【G1 CLIMAX決勝戦】オカダ・カズチカvs内藤哲也 SANADA&タイチ&金丸義信&DOUKIvsEVIL&高橋裕二郎&SHO&ディック東郷 鷹木信悟&辻陽太&高橋ヒロム&BUSHIvsウィル・オスプレイ&ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&HENARE

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『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』
日程:2023年8月13日(日)
開始:15:00
会場:東京都・両国国技館
観衆:8,283人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
矢野通/●オスカー・ロイベ
7分47秒 変形シャイニング・ウィザード→片エビ固め
○清宮海斗(NOAH)/大岩陵平

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/本間朋晃/○海野翔太/マスター・ワト
8分41秒 デスライダー→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/エル・デスペラード/成田蓮/●中島佑人

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/石井智宏/エディ・キングストン/○YOH
9分37秒 トラースキック→片エビ固め
真壁刀義/天山広吉/小島聡/●タイガーマスク

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
●後藤洋央紀/YOSHI-HASHI/田口隆祐/ボルチン・オレッグ
10分5秒 タンクバスター→片エビ固め
[TMDK]ザック・セイバーJr./マイキー・ニコルス/○シェイン・ヘイスト/藤田晃生

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[G.O.D]タマ・トンガ/○タンガ・ロア/ヒクレオ/エル・ファンタズモ/邪道
11分3秒 首固め
[BULLET CLUB]デビッド・フィンレー/KENTA/●チェーズ・オーエンズ/アレックス・コグリン/ゲイブ・キッド

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]鷹木信悟/○辻陽太/高橋ヒロム/BUSHI
10分50秒 ジーン・ブラスター→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]●ウィル・オスプレイ/ジェフ・コブ/グレート-O-カーン/HENARE

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[Just 5 Guys]SANADA/○タイチ/金丸義信/DOUKI
10分25秒 ショックアロー→片エビ固め
[BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/○SHO/ディック東郷(みちのく)

▼「G1 CLIMAX 33」優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●オカダ・カズチカ
34分18秒 デスティーノ→片エビ固め
[L.I.J]○内藤哲也
※内藤が6年ぶり3度目のG1 CLIMAX優勝。

内藤哲也が6年ぶり3度目のG1 CLIMAX制覇!辻がUSヘビー級王者のオスプレイから衝撃の3カウント勝利!EVILがSANADAに、SHOがタイチにロックオン!

第1試合


 オスカーと大岩の対面でゴングが鳴ると、素早いバックの取り合いからオスカーが膂力で勝りグラウンドに持ち込むも大岩がヘッドロックに捕らえて絞る。クリーンブレイクから両者タッチ。
 矢野と清宮の対面となり、矢野がロックアップをスカしてコーナーマットを外し、清宮に投げ渡す。清宮は付き合わずにすぐに投げ捨ててロープに振るが、矢野はターザンで「あーあーあー♪」と耐え、清宮の頭を「バカヤロー!」とはたいてロープに飛ぶも清宮がエルボーで迎撃しフラッシングエルボー。大岩にタッチ。
 大岩&清宮がダブルのショルダータックルを見せ、大岩がボディプレス連発。さらにサイドスープレックスを狙うが、矢野が髪を掴んで引き倒しオスカーにタッチ。
 オスカーは大岩にショルダータックルからコーナーに控える清宮にビッグブート。エルボーの打ち合いからオスカーが強烈な逆水平チョップ。さらに串刺しバックエルボーからボディスラムを狙うが、大岩が振り払ってロープに飛ぶ。オスカーがカウンターのビッグブートを突き刺してボディスラムで叩きつけブレーンバスターを狙うが、大岩が着地して背負投げ。「お願いします!」と清宮にタッチ。
 清宮はオスカーにドロップキックからブーメランアタック式フォアアーム。さらにコーナーに上ってミサイルキックでふっ飛ばし、ロープに飛んでいくがオスカーがキャッチしてアバランシュホールド。オスカーは雄叫びを上げて突っ込んでいくが、大岩が飛び込んできてドロップキック。カットに来た矢野には清宮とのダブルドロップキックを見舞い、2人でオスカーにダブルブレーンバスター。最後は清宮が変形シャイニング・ウィザードを炸裂させて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
清宮海斗&大岩陵平
清宮「ヨシ、OK! 『G1 CLIMAX』最終戦、無事終わりました。やっぱいいっすね、大岩選手。今日もタッグを組んで、隣でね、凄い向上心を感じますね。プロレスリング・ノアと新日本プロレス、そして大岩選手、本人が良ければ、自分と一緒にノアでやってみませんか?」
大岩「(※しばらく考えてから)チャンスくださって、ありがとうございます。自分も清宮さんと同じ気持ちです。是非よろしくお願いします(※と言って、清宮と握手)」
清宮「(※大岩の手を握りながら)二人で行けるところまで行こう」
大岩「はい!」
清宮「ヨシ!」
大岩「よろしくお願いします」
清宮「ヨシ!」
大岩「新日本プロレスファンに一つ約束します。いつになるか分かりませんが、自分は必ず強くなって、このリングに帰ってきます。ありがとうございました」

オスカー・ロイベ
「(※フラフラとした足取りで現れて、床に片ヒザを着き)負けっぱなしだった。ここまで全部負け。最後に勝ったのは5月、その1回だけだ。昨日は恥ずかしい思いをしてしまった。でも、ひとまずオレッグ、君にはおめでとうと言おう。僕もより強くなって成功するために頑張らなきゃいけない。でも、もう何カ月も家族にも友人にも会っていない。まずは1回家に帰る。(※立ち上がって)俺はできる。俺はもっと強くなれる。エネルギーを蓄えてより強くなって、必ず帰ってくる。俺はできる! 一つの成功のために闘い続ける!」

第2試合


 先発で出てきた海野と成田がゴングとともに突っ込んでいってショルダータックルでぶつかり合い、両手を使って顔面をバチバチとビンタで張り合う。海野がクリーンヒットを入れてぐらつかせるとコーナーにふっ飛ばして顔面を幾度も踏みつける。成田も突き飛ばしてマウントエルボーを連打。海野も下からビンタを見舞うなど感情むき出しのぶつかり合いが続く。両陣営のパートナーたちが引き剥がし、両者タッチ。
 ワトとデスペラードの対面となると、額を突き合わせての睨み合いからエルボー合戦を展開。ワトがミドルキック、ソバット、ミドルキック、サッカーボールキックの連打とコンビネーションキックを決めて先制するも、デスペラードがロープに飛んだワトをキャッチしてスパインバスター。中島にタッチ。
 中島はワトにヒップトスからボディスラム、逆エビ固め。本間が逆水平チョップでカットするも、みのるが即座に排除してアシスト。感情的になった永田が飛び出してくるも、レフェリーが制止。その間に中島がデスペラードにタッチ。
 デスペラードは倒れたワトを見下ろしながら上からビンタ連打。キレたワトがエルボー連打からゼロ戦キックを叩き込み両者タッチへ。
 永田とみのるの対面となると、顔面へのビッグブートの撃ち合いからエルボー合戦。永田がビッグブートで倒してミドルキックを連打していくが、みのるがキャッチしてエルボーからサッカーボールキック。再び足を止めてのエルボー合戦が始まり、みのるがバックを取ってスリーパーホールド。これは海野がカットするが、すぐさま成田が突っ込んできて海野を場外へ排除。みのるがゴッチ式パイルドライバーを狙うが、永田がショルダースルーで切り返してエクスプロイダー。両者タッチ。
 本間と中島の対面となり、ショルダータックルのぶつかり合いを制した中島がミドルキック連打からボディスラムを狙うが、本間が振り払い、ロープに飛んだ中島へカウンターのこけしロケット。本間が海野にタッチ。
 海野が出てくると中島がエルボー連打からロープに飛ぶが、海野がカウンターのドロップキックを見舞ってからデスライダーで突き刺して3カウントを奪った。
 試合終了を告げるゴングが鳴り響く中で海野と成田はエルボーでの殴り合いを続けた。

<試合後コメント>
STRONG STYLE
※鈴木はデスペラード、成田とともにインタビュースペースに向かいながら「どいつもこいつもブチ殺すぞコノヤロー!」と叫ぶ。
成田「オイ、『オメーが来い』『オメーが来い』うっせーんだよな。あぁ!? ぶっ飛ばしてやるよ!(※と、先に控室へ)」(※成田のコメントの間、鈴木は満面に笑みを浮かべて見守る)
デスペラード「(※鈴木に)何か、僕らがぶっちぎってるから、引っ張られて怒られてる感じありますけど、珍しく自分からいきましたね」
鈴木「(※満面の笑みで)楽しいねぇ~、これ! そうだよ、ケンカは『やってやられて』じゃないよ。やってやってやってやって、1発でも多く殴る。それは俺の中で一生変わらないものだ。そうだ成田、もっと怒れ! 怒れ! 怒ってぶつけろ! 海野翔太に! あぁ!? 翔太だけじゃない! ワト、そしてあの、死に損ないの永田裕志! オイ、テメーら、全部まとめて相手してやる! こっちが大人しくよぉ、ニヤニヤニヤニヤ『STRONG STYLE』なんて旗掲げてるからその気になってるんだろ! 俺は何も変わっちゃいねぇぞ。オイ、この腕一本で世界を渡り歩くプロレス王、鈴木みのるだ!(※と、先に控室へ)」
デスペラード「(※鈴木が去った方を少し見やって)そういうことなんだよ! 『STRONG STYLE』ってチーム名になったからって、何も変わらん。俺たちが今までやってきたこと、それが『STRONG STYLE』だって、そういうことなんだよ。(※頭頂部あたりを示して)このへんがバックリいってっけど、全部『STRONG STYLE』だ」

本間朋晃
「リング上ってのはさまざまな人間模様があって、楽しいねぇ~! 俺だって、『G1』をやるリングに上がった、それだけで満足するような男じゃねぇから、俺も仕掛けるよ。順番待ってるわけにいかねぇから、仕掛けるよ」

永田裕志
「久しぶりに新日本のリングに戻ってきたら、何か変なチームが来てるじゃねぇか。『STRONG STYLE』? 響きだけはいいよ。ホントに貫けるのか、それを。俺らの代は、『ストロング・スタイルの呪い』と称して、たぶん捨てたんだよ。そこから、それをまた復活させようという心意気だけは褒めてやる。でも、そう簡単なもんじゃない。相手を殴りつけて、ズッタボロにしてやればいいんだ。(※隣にいた海野の胸を叩いて)コイツらにこれからしっかりと、ケンカのやり方を教えてやりますよ。いや、教えなくても自分で勝手に動いてるんで。俺が教えなくても、勝手に誰が行くのか、楽しみですね。また帰ってくるのが(※敬礼して先に控室へ)」

マスター・ワト&海野翔太
※海野はしばらく無言で、ワトにコメントを促す。
ワト「デスペラード、トコトンやってやるよ! アンタと戦える準備はなぁ、俺はできてる」
海野「オイ成田、元気ねぇな! どうしたんだよ。お前のストロング・スタイルは見つけられたか? 元気がねぇんだよ。オイ、忘れたか? 同期入門して、練習生の頃からきっついきっつい練習を耐え抜いて、一緒に釜のメシを食って、デビューに向けて一緒に頑張ってたあの日々、忘れたか? ケガもしてデビュー遅れて、悔しい思い、お前たくさんしてきただろ? それをぶつけてこいよ、試合で。オイ、凱旋して『G1』完走したら満足か? そうじゃねぇだろお前。俺らの夢の果ては何だ? 東京ドームのメインで戦うことだろ、オイ。こんな今、甘い気持ちとその元気のなさじゃ、無理だよ。俺がお前の目、覚まさせてやるよ! もっともっと熱い試合ができるように、真っ正面からぶつかってやるよ。俺はいつでも準備できてるから」

第3試合


 棚橋と真壁の対面でゴングが鳴ると、ロックアップから棚橋が巻き投げを連発し腕を固めていくも、真壁がショルダータックルでなぎ倒す。さらに串刺しラリアットを狙うが、棚橋がブーメランアタックで迎撃しエアギターを奏でる。石井にタッチ。
 石井&棚橋が2人で真壁をロープに振ってダブルショルダータックルも、真壁は倒れずダブルラリアットを発射。2人がかわしてダブルの低空ドロップキックを見舞い、石井が天山とのマッチアップを要求。
 石井と天山の対面となるとエルボー合戦、ショルダータックル合戦が展開され石井がなぎ倒す。天山はヘッドバッドから真モンゴリアンチョップを連打して石井を倒す。さらにテンコジのダブルモンゴリアンチョップから天山のヘッドドロップ&小島のスワンダイブ式エルボードロップの合体攻撃が炸裂。天山は「ブレーンバスター!」と宣言して組み付くも、石井が逆にブレーンバスターで叩きつけてYOHにタッチ。
 YOHは「シュッ!シュッ!シュッ!」ときかんしゃ級王者のようなムーブから天山にモンゴリアンチョップを放っていき、場内からは大ブーイング。カットに来たタイガーマスクにもモンゴリアンチョップを見舞い、手刀を振り落としたりヘッドバッドを見舞ったりと徹底的に天山をおちょくっていくが、逆にヘッドバッドを見舞ったYOHが頭に大ダメージを負って吹っ飛びキングストンにタッチ。
 キングストンは天山にモンゴリアンチョップを連打してロープに飛ぶが、天山がマウンテンボムで迎撃。小島にタッチ。
 小島はキングストンにマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶも、キングストンもお返しのマシンガンチョップから「イッチャウゾー!」と叫んでエクスプロイダー。さらに延髄斬りからロープに飛んでラリアットを発射も、小島がラリアットで撃ち落としてコジコジカッター。両者タッチ。
 YOHとタイガーの対面となると、タイガーが水面蹴りからカンガルーキック。さらにタイガー・ドライバーを狙うが、石井がカット。タイガーは石井をカンガルーキックで撃退し、YOHには風車式バックブリーカー。さらにタイガーが串刺しハイキックからタイガー・スープレックスを狙うが、YOHが耐えるとタイガーがサムソンクラッチ。YOHがキックアウトするも、タイガーは即座にソバットで追撃しミドルキックを発射。YOHはキャッチしてドラゴンスクリューで反撃し、ハーフハッチ・スープレックス・ホールド。さらにファルコンアローを狙うが、真壁がカット。棚橋&石井が真壁をロープに振るが、真壁がダブルショルダータックルで撃退。キングストン、YOHにもラリアットを見舞い、天山&小島がYOHにテンコジカッター。さらにタイガーがタイガー・ドライバーで叩きつけるもカウントは2。
 タイガーはタイガー・スープレックスを狙うが、棚橋が低空ドロップキックでカットし、石井&キングストンがサンドイッチラリアットからサンドイッチ延髄斬り。さらに棚橋がスリングブレイドで追撃し、YOHがファルコンアローから側頭部へのトラースキックを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
石井智宏
「オイ、天山。オラ、天山。(※大きく声を張り上げて)天山、そんなもんか、オイ! 昨日、『オレは落ちていく一方だ』とか言ったらしいな? そんな気持ちだったら、リングすぐ降りろ、オラ! ナメんな、テメエ、オイ! コンディションが悪い? 体が思うように動かねえ? 関係ねえだろう! 気持ちがありゃいいんだよ、この野郎、テメエ! その腐った根性、叩き直してやる。シングルでも何でもやってやるよ! かかってこいよ、オラ!」

エディ・キングストン
「(※すれ違った石井に)落ち着け、落ち着け。アイツは凄いね。エネルギーがいっぱいで。今回、新日本のリングに立つことができて、光栄でとても喜ばしいことだった。この日本でのプロレスから自分はたくさんのことを学んで、その学びをアメリカに持って帰る。夢は叶ったので、これからはまた新しい夢を追っていく。(※日本語で)アリガトウ!」

棚橋弘至
「『G1 CLIMAX』決勝、『G1』の最終日をどういう気持ちで迎えるかって、凄え大事だと思うし、まあ無茶苦茶悔しいよね。自分が決勝の舞台に立ってないっていうこと。ただ、それは誰のせいでもなく、今出た結果だから。ただ、このまま止まってられない。アメリカでタイトルマッチもあるし、この8、9、10、11、12、残りをどう過ごすかで、また1月4日、見え方が変わってくるんじゃない?」

──これだけ観客の声がバーッと迫ってくる中での『G1 CLIMAX』。かつて無観客で涙を流した棚橋選手、どんな気持ちでしたか?
「本当に第1試合から皆さんがプロレスを楽しんでくれて、本当にもうエルボーの一つであったり、選手の一挙手一投足に集中して、楽しんで見てくれているっていうのが本当に嬉しいし、この『G1』が日本全国に伝わって、プロレスは今こうなっているんだって、こうやって応援して、こうやって楽しんでいいんだっていうのをね、一人でも多くの方に伝わってほしいと思います」

真壁刀義
「言えることはよ、勝負に負けたけどな、ただこれだけは言っといてやるよ。今のベビーフェイスはよ、本隊よ、派手なヤツがいねえな。地味なヤツらばっかりだな。あえて言うなら海野だけだろう。なあ? 何が言いてえか分かるか、この野郎。オレたちはよ、いつ獲ったっておかしくねえんだよ、この野郎。だから試合が毎回組まれねえんだ、オレたちはよ。だったら、アイツらが何ほざいてるか知らねえけどよ、オメエらはよ、勝つことでしかアピールできねえんだよ。見てくれ、オマエ。テメエ、キャリア何年だと思ってんだ、この野郎! ところがどっこいだよ。試合組まれるだろ? 観客沸くじゃねえか、この野郎! それが全てなんだよ。オイ、言っている意味分かるだろ!? いいか、オレたちはよ、価値があるんだよ。価値があるんだよ! 誰も追いつけねえ程の価値があるんだよ。だからなんべんでも試合やってやるよ。なんべんでもやってやるよ、この野郎! これだけは言っといてやる、テメエら、オイ! 数合わせの試合だと思うんじゃねえぞ、この野郎、オイ。オレたちナメてもらっちゃ困るからよ。いいか、オレたち見とけ、この野郎! 本隊だ? CHAOSだ? この野郎! オイ、本隊になりそこねたヤツらが何抜かしてんだ、この野郎! だったら本隊の生き様を刻んでこいってんだ、この野郎! 何が反対派閥だ、バカ野郎。ふざけんじゃねえってんだ。やってやるよ、この野郎! それだけだ」

タイガーマスク
「若返り、大いにOK。それはどの世界にも若返りは必要だから。それは必要。全然何も思わない。ただ、今、真壁が言ったように、オレたちみんな動ける、試合で。動ける。お客さんも沸いてくれる。なんでオレたちはそんなに試合を少なくされなきゃいけないんだよ。地方行きゃ天山・小島、テンコジ、タイガーマスクを見たいっていうファンがたくさんいるんだよ。それを無視して、若返り若返り。若返り、大いに結構だよ。でも、定食を見たいファンもいるんだよ。日本中いるの。そのファンを置いてけぼりにするなって話だ。日本全国にいるんだよ、そういう人たちが。いろんな声を聞くよ、ファンから。『何でですか? 何でですか? 』って。若返り、大いに結構。ただ、オレたちはただ単にキャリアを重ねてやってきたわけじゃない。ヤツらには持ってないものを持っている。それを忘れちゃ困る。会社もそれを忘れちゃ困る」

天山広吉&小島聡
天山「OK! 久しぶりだな、コジ(※と言って握手)」
小島「久しぶりですね」
天山「うん、一緒に組むっていうのはなかなかできなかったけど、まあ試合はタイガーがやられてしまったけど、そんなものはね、若返りとかオレら老いぼれで動けないからとか、そんな理由で試合がないってふざけんなって。バリバリまだやってやるからね。なあ、コジ?」
小島「はい!」
天山「コジだって、まだまだ、よその団体行ったりしているけども、また新日本でテンコジでやる時はやろうぜ」
小島「よろしくお願いします」
天山「うん、『G1』とりあえず盛り上がってるけど、この先楽しみにしている。ありがとう(※と言って、先に控室へ)」
小島「ありがとうございます。自分が『G1 CLIMAX』で優勝してから13年という時間が経ちました。天山さんが優勝してからはもっともっと時間が経っています。ですけども、今こうやって新日本のリングで汗をかいて、元気良く動き回っていること、それが今の私の全てだと思っています。リング上の姿を見てもらえれば、それでいいと思っています。これからもどういう状況でまたリングに上がれるか分からないですけども、リングに上がった時はいつも笑顔で明るく元気良くプロレスをして、皆さんに喜んでもらいたいと、そう思っています! ということで、いっちゃうぞ、バカヤロー!」

第4試合


 YOSHI-HASHIとニコルスの対面でゴングが鳴ると、エルボー合戦から逆水平チョップの撃ち合いに。ニコルスがショルダータックルで倒してロープに飛ぶが、後藤が飛び込んできてダブルショルダータックル。さらにニコルスにざんまいからカットに来たヘイストにCHAOS太鼓。両者タッチ。
 田口と藤田の対面となると、田口が前日に引き続き髪をなでつけて藤田の髪型を真似しようとする挑発。バックの取り合いから田口が軽やかなグラウンドテクニックで優位を取り、ヘッドロックから藤田の髪型を崩して嫌がらせ。さらにロープに飛ぶが、藤田がアームドラッグ2連発。田口は3発目を空振りさせて髪をなでつけながらヒップバッド連打。さらに髪型を崩してコーナーに振っていくが、藤田が逆水平チョップで迎撃してドロップキック。藤田は髪型を直してから逆水平チョップを見舞い、ニコルスにタッチ。
 TMDKはリストロックに捕らえながら軽快にタッチを回していき、ザック&藤田がアームロックに固めながらグラウンドに組み伏せヒジへのダブルストンピング。
 試合権利がザックに渡ると、ザックがケツへのエルボースマッシュ連打。田口は敢えて尻に好きなように打たせてからヒップアタックを発射もザックがエルボースマッシュで撃ち落とす。さらにザックがロープに飛ぶが、田口が前方回転地獄ケツで迎撃。ボルチンにタッチ。
 ボルチンはザックを交通事故のようなショルダータックルでふっ飛ばし、藤田にフロントスープレックス、ニコルス&ヘイストにはダブルショルダータックル。さらにボルチンはザックにボディスラムから逆エビ固めを狙うが、ザックが下から蹴り上げて脱出しエルボースマッシュ連打。ボルチンも倒れず強烈な逆水平チョップで反撃していき、低空タックルで組み付いてファイヤーマンズキャリー。そのままカミカゼを狙うが、ザックがフロントネックロックで切り返す。しかし、ボルチンはその圧倒的膂力でぶっこ抜いてショルダースルー。両者タッチ。
 後藤とヘイストの対面となるとエルボー合戦から後藤がラリアット。さらに村正からバックドロップを決め、牛殺しを狙う。ヘイストが暴れて脱出すると後藤が串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロックを狙うが、これを振り払ったヘイストがかつて後藤の脇腹を破壊したキャノンボール。さらにニコルスとのツープラトンを狙うが、田口がカットしてヒップアタックを発射。ニコルスはこれをアトミックドロップで迎撃するも、横からYOSHI-HASHIがトラースキック。藤田がYOSHI-HASHIにチョップ&ビンタを連打してロープに飛ぶが、田口がヒップアタックで迎撃し場外に逃れた藤田にプランチャ。
 後藤はYOSHI-HASHIと2人でヘイストに隠し狭間から激烈一閃。さらに消灯の体勢もヘイストが暴れて脱出しニコルスがYOSHI-HASHIを排除。後藤にダブルのエルボースマッシュからタンクバスターで突き刺して3カウントを奪った。
 IWGPタッグ王者の後藤から勝利を奪ったニコルス&ヘイストは後藤&YOSHI-HASHIの眼前でIWGPタッグのベルトを掲げて挑発。TV王座戦を控えるザックとボルチンはベルトを挟んでにらみ合った。

<試合後コメント>
TMDK
※シェインは大声で何か歌いながらインタビュースペースへ。
シェイン「どれだけいい試合があったかな? 『G1』は楽しかったが、もうその楽しい時間は終わりだ。YOSHI-HASHI、ゴトー、オマエらが次にオレたちと顔を合わせるのは、オレたちがオマエらのベルトを奪う時だ。まだ終わってないからな。オレがどれだけビッグかみせてやるから待ってろよ!」
マイキー「今日、オレの弟が誕生日なんだ。(※シェインらが口々に『ハッピー・バースデー! 』『おめでとう! 』とはやす)『G1』は終わるが、オレたちTMDKはまだまだ終わらない。IWGPタッグのチャンピオンベルトを獲得するまで、世界で一番ビッグなベルトを獲るまで、オレたちは終わらないんだ。YOSHI-HASHI、後藤、オマエらが持ってるベルトはオレたちのものだからな!」
ザック「『G1』最後の1日だったが、オレたちにはまだまだやることがあるな。オレにはこの新しいゴールドのベルト(※TV王座)があって、シェインとマイキーにはシルバーのベルト(※IWGPタッグ)があって、コイツ(※フジタ)にも何かあげなきゃいけないな。でも、コイツはもうヤングライオンじゃない。今日をもって藤田はヤングライオンを卒業だ」
※みんなで藤田をはやし立て、「アメリカで会おう!」と言う。
シェイン「アメリカで会おうぜ! オマエは向こうでビッグベルトを獲ってくるんだぞ!」
マイキー「アルパカ、ヤギ、カモ……」
ザック「オレたちが全てを支配するんだ。でもその前に、藤田をバケーションに送り出してやろうと思ってるんだ。まだまだオマエには学ぶことがいろいろあるな。(※日本語で)ガンバリマショウカ! (※報道陣に手を振りつつ、藤田に)オマエもバイバイしろよ」
※外国人勢は手を振って帰ろうとするが、藤田はコメントを始める。
藤田「TMDKとして海外に行って、どれぐらいで帰ってくるか、そんなことは分からないけど、今自分が持っている色、自分にしかない強さをさらに高めて、色を濃くして、帰ってきたいと思います。そして、ヤングライオンは今日で終わり」
ザック「TMDKは燃えてるぜ!」
※全員で「TMDK is on fire!」と繰り返して去る。

田口隆祐
「何でもいいけどよ、試合に意味付けがほしいからさ、藤田晃生よぉオイ、藤田晃生、オマエの七三とオレの六九と、どっちが分け目としてふさわしいのか、決着つけようじゃないか。七三・六九、全面戦争じゃ! “分け分け全面戦争”、やったろうやないか! そこで、オイ! 昨日言ったけど、今日は実現しなかった、新しい技、特訓の成果、披露したろうやないか」

ボルチン・オレッグ
「お疲れ様です。今日しかザックさんと当たらないけど、まぁでも、自信は持ってるんで、絶対勝ちます。もうそれしかないから、勝つだけ。そのために頑張ります。ありがとうございました」

YOSHI-HASHI
「(※IWGPタッグのベルトを示しながら)今日で『G1 CLIMAX』は終わりだけど、でも、これ(IWGP)のシングルのベルトを巻くための戦いは終わってないし、『G1』終わったとしても、オレはもちろんシングルのベルトを狙ってる。その前に! 今日、IWGPのタッグのベルト、ごっちゃんとオレ、今チャンピオンだけど、今日、やられちゃったよ。その借りは、アイツらTMDKに返したい。このベルトを持ったまま、オレたちはとりあえず1・4まで必ず突っ走る。誰が相手でもオレたちは絶対負けない。見とけよ」

第5試合


 タマとフィンレーの対面でゴングが鳴ると、バチバチの睨み合いからの小突き合いになり、荒々しいエルボー合戦へと発展。フィンレーがサミングからロープに走るがタマがバックエルボーで倒す。フィンレーはサミングで追撃を許さずコーナーに振っていくがタマがラリアットで一回転させる。早々に上着を脱いだタマが串刺しスプラッシュ。邪道にタッチ。
 邪道とタマがコンビネーションで翻弄し邪道がラリアット。さらに追撃を狙うがBCの面々が総出でカットし観客席までなだれ込む場外戦へと発展。タマが袋叩きにされてしまう。
 フィンレーは邪道の指を極めながらKENTAにタッチ。
 KENTAはボディブローの連打からサミング&ナックル。コグリンにタッチ。
 コグリンは逆水平チョップ連打からネックロック。マウントを取って首へのナックル連打。フィンレーにタッチ。
 フィンレーはコーナーエルボー連打から串刺しエルボースマッシュ、サイドバックブリーカーと連撃。ゲイブにタッチ。
 邪道は中指を立てながらゲイブのナックルを受けていくと、ゲイブは邪道の顔面へと髪付き攻撃。ブーイングの中でゲイブがロープに飛ぶが、邪道がショルダータックルで迎撃しファンタズモにタッチ。
 ファンタズモはブーメランアタックから場外のコグリンにトペ・スイシーダ。さらにスワンダイブ式スワンダイブ式スワントーンボムからライオンサルト。コグリン&ゲイブが2人でファンタズモをロープに振るも、ヒクレオが入ってきてダブルラリアットでなぎ倒す。ヒクレオがゲイブをショルダースルーで放り捨てるも、コグリンはヒクレオのラリアットをかわしてファンタズモにショルダータックル。さrないコグリンがヒクレオにジャーマン・スープレックスを狙うが、ヒクレオが振り払って逆水平チョップからブレーンバスターを狙う。ゲイブがカットしてコグリンとともにダブルブレーンバスターを狙うが、ファンタズモがカット。ヒクレオが2人をチョップで振り払って2人にまとめてゴッドセンドを狙うが、振り払った2人がヒクレオをダブルラリアットで場外へ。ファンタズモがゲイブに延髄斬り、コグリンへサドンデスを見舞うが、ゲイブが即座に起き上がってファンタズモにラリアット。両者タッチ。
 ロアとチェーズの対面となるとロアが煉獄風の連打から串刺しラリアット。さらにブルドッギング・ヘッドロックからエイプシットを狙うが、着地したチェーズがローリングバックエルボーからビッグブート、ジュエルヘイストと連撃。さらにBCの面々がロアをコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞い、チェーズがCトリガーを叩き込むもタマがカット。チェーズはさらにCトリガーからパッケージパイルドライバーを狙うが、ロアは延髄斬りで切り返しスクールボーイ。キックアウトしたチェーズがソバットからラ・マヒストラルも、ロアが上下ひっくり返してエビ固めで押さえ込み3カウントを奪った。

<試合後コメント>
G.O.D
タマ「(※タンガ、ヒクレオ、ファンタズモ、邪道と一緒に入ってきて、犬が吠えるマネをしながら)ワンワンワン! ワンワンワン!」
ファンタズモ「(※目を見開いて固まったヒクレオの前を、何度も横切りながら)アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン!」
タマ「(※ヒクレオを指差して)こいつの目を見ちゃダメだ! ウォォォォ! 『G1』最終日、最高の終わり方ができたんじゃないか? オレたちのチームにこのスモーアリーナでスポットを当てることができた」
ファンタズモ「アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! ワワワンワワワン! ワワワンワワワン! ワンワンワンワンワン!」
タマ「ワンワン! ワンワン! ワンワンワン! ワンワンワン!」
ファンタズモ「ワン! ワン! ワン!」
タンガ「(※ヒクレオにマイクを向けるような仕草をして)何か言うことはあるか? (※ヒクレオが相変わらず固まったままなので、レポーターのような口調でスチールカメラに向かって)皆さん、ご視聴ありがとう。そして、皆さん、いつも応援ありがとう。ジャドー、ありがとう。皆さんに感謝しています。そして、最後に一言言っておきます。BULLET CLUBは真のクソ野郎だ」

チェーズ・オーエンズ
「タンガ・ロア! オマエ、調子に乗ってんのか? ウィル・オスプレイに勝ったからって、オマエが何か価値のある人物だと勘違いしてるんじゃねえだろうな? あの勝ち方で! いつでもどこでもいい! シングルやってやるよ!」

デビッド・フィンレー&アレックス・コグリン&ゲイブ・キッド&ゲドー
「(※ゲイブ、コグリン、ゲドーと一緒に現れて)みんな落ち着け! 不安になることはない。今日はG.o.Dがラッキーだっただけだ。最終日、こういうこともある。オレだって、『G1』が始まる時に負けなしで行くって言ってたけど、負けただろ? そういうことだってあるんだ。しかし、これからオレが何をするべきか? まず初めに相手をするのはタマ・トンガ、オマエだ! オレこそがキング! オレこそが新日本プロレスのハイスタンダード! WAR DOGが、タマ、オマエをもう二度と闘えないようにしてやるよ!」
ゲイブ「(※ファンタズモのマネをしながら)アイ・アム・マッドマーン! アイ・アム・マッドマーン! ELP、オマエは死んでいる! (※と叫んで、そのまま何やら叫びながら姿を消していく)」
コグリン「(※飾りが取れたSTRONG無差別級タッグ王座のベルトを見せつつ、顔面をプルプル震わせながら)このベルトを見てみろ。オマエが壊したんだ。これはオレのベルトだ。ヒクレオ、オマエはオレのベルトに対して、敬意を欠いた! そして、オレに対しても失礼な態度を取っていたな! オレのSTRONG無差別級タッグに挑戦するのか!? それならばやってみればいい!」

第6試合


 オスプレイはIWGP USヘビー級ではなく、自作の“IWGP UKヘビー級”のベルトを巻いて登場。L.I.Jが拳を合わせて結束を高めている中で帝国が奇襲して場外戦となる中で試合開始。
 リング上はHENAREがBUSHIをいたぶり、ロープに飛ぶもBUSHIがカウンターの延髄斬りから低空ドロップキック、DDTと連撃。ヒロムにタッチ。
 HENAREに対して鷹木&辻がダブルのショルダータックルを見舞い、鷹木のセントーン、辻のボディプレスと連撃。さらにヒロムが「陽太さまぁ~♪」と飛びつき、辻がヒロムをボディプレスの形で投げ落とす。ヒロムがHENAREに串刺しラリアットを見舞うも、HENAREはノーダメージの様子で鬼の形相で詰め寄る。ヒロムがロープに飛ぶが、HENAREはホップアップして投げ落としサッカーボールキック。さらにサッカーボールキックで追撃しセントーン。コブにタッチ。
 コブはヒロムにワンハンド・ボディスラムからその場飛びムーンサルト・プレス。オスプレイにタッチ。
 コブがヒロムを羽交い締めにする中でオスプレイが逆水平チョップを見舞い、さらにエルボースマッシュで自軍コーナーに吹き飛ばして顔面踏みつけ。オーカーンにタッチ。
 オーカーンはヒロムをコーナーに押し付け、玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。さらにバックドロップで叩きつけ、靴を舐めさせようとする。ヒロムは「やだー!やーだー!誰が舐めるか!」と足を取ってドラゴンスクリュー。ヒロムが鷹木にタッチ。
 鷹木が4人を同時に相手取って無双しオーカーンに龍魂ラリアット。さらに「キタキタキター!」と叫ぼうとしたところでオーカーンが舌なめずりしながらカットし、オーカーンが鷹木に靴を舐めさせてから王統流二段蹴り。オスプレイにタッチ。
 オスプレイはステップキック&逆水平チョップを見舞っていくが、鷹木が龍魂ラリアットのフェイントからのラリアット。辻にタッチ。
 辻はエルボー連打からコルバタ式アームドラッグ。さらにブレーンバスターを狙うが、オスプレイが着地。辻がコーナーに詰めていくが、オスプレイがかわして帝国のトレイン攻撃。さらにコブのアスレチックプレックス、オスプレイのファルコンアローと連撃が決まる。オスプレイはヒドゥンブレイドを発射も、辻が回避。鷹木が飛び込んできてパンピングボンバーを叩き込むも、オーカーンが大空スバル式羊殺しから1人マリン。ヒロムがオーカーンにトラースキックを見舞って排除し、コブにフランケンシュタイナーを狙うもコブが耐えてぶっこ抜き。BUSHIが延髄斬りでカットするとヒロムがティヘラで場外に放り出し、BUSHIがトペ・スイシーダ。ヒロムはHENAREにトラースキックを放つも、HENAREは倒れず雄叫びを上げ旋回式サイドバスター。辻がHENAREにブルーサンダーから顔面へのニーバッドを見舞って撃退。
 辻がトラースキックからロープに飛ぶが、オスプレイがスパニッシュフライの形で組み付いてのパワーボムを狙うが、辻が着地。ブレーンバスターの体勢で持ち上げてホイップしてのパワーボムと離れ業を見せる。辻はロープに飛んでジャンピングニーを発射も、オスプレイがかわして顔面蹴りからのジャンピングニー。さらにオスカッターからヒドゥンブレイドを発射も、辻がカウンターのジーン・ブラスター。辻はさらにジーン・ブラスターを突き刺して3カウントを奪った。
 辻はオスプレイの眼前に“UKヘビー級”のベルトをぶら下げて挑戦をアピールした。

<試合後コメント>
エディ・キングストン
「(HENAREに)お前、聞いてるか! これがほしいのか! STRONGのベルトがほしいのか! ラスベガスまで来いよ、マジで! 俺は本気だぞ!」

HENARE
「これだ、これだ! 怒りが自分の心から湧き出している。これこそが真の日本プロレスのレジェンドだ。ここはアメリカじゃない。俺のハートに埋め込まれた魂があるんだ。それこそが真実だ。お前は俺のことを2回倒したかもしれない。だが、今日が最後だぞ。俺こそがUNITED EMPIREの未来だ。『タフガイ』『ストリートキング』……何でもいいが、いつでも俺とフェイス・トゥ・フェイスでやろうじゃないか」

ウィル・オスプレイ
「(辻陽太に)お前、何様だ? 俺のレベルに追い着いたとでも思ってるのか? 勝ったからって、そんなのに何の意味がある? 俺は昨日、内藤と30分戦い抜いた。お前はようやくヤングライオンを卒業したようなところだろう? お前みたいなひよっこに取られてたまるか! ただ、今日お前が俺に勝ったということは、残念ながらこのIWGP UK王座への挑戦権についてはお前が一番かもしれないな。だが、お前はその意味が分かってるのか? お前は世界のトップに立つということの責任を理解しているのか? もし理解しているというなら、やってやろうじゃないか。新日本プロレス、試合を組んでくれ!」

ジェフ・コブ
「ヤーヤーヤー! ロス・インゴ、ホントにウザい! 何なんだろうと思ったけど、アイツら、俺たちに嫉妬してるんだな。(※UNITED EMPIREのTシャツを示して)俺たちはグッズも売れてるし、お前らよりカッコいいし、最高のユニットだからな! ロス・インゴ、お前らは俺たちの足元にも及ばないんだ。辻なんか、何にも分かってないんだろうな。今日はお前らがズルして勝てたかもしれないが、お前らのそういうやり方はもう終わりだ。俺たちはリングの上でも、グッズの売り上げでも最強なんだからな!」

グレート-O-カーン
「『G1』に集中するために断ってきた広報活動を再開した途端、サイン会も解説もすることになった。それだけじゃない。UNITED EMPIREの入場狂をプロデュースしたり、UNITED EMPIRE統一のコスチュームをプロデュースしたり、(※トランクスのUNITED EMPIREロゴを示し)この柄を使ったTシャツを発売させてやったり、昨年のJUSTIN DAVISに引き続き、アーティスト集団HEADSTREAMをスポンサーにつけたり、あと他には、かの有名な『Fateシリーズ』というゲームの作者の武内崇、奈須きのこと対面した時には『あのグレート・オーカーン様ですか?』なんて認知をされていたよ。そんな余がアンバサダーを務める、8月31日、9月1日に秋葉原で行われるイベントのチケットが、今、絶賛抽選受付中だ。詳細は『ジーストア グレート・オーカーン』で検索しろ。その他にも因幡はねるという超有名Vtuberにお呼ばれしてプロ麻雀師と麻雀し、麻雀業界にも侵略をする。いいか? そんなこんなで、明日から9月1日までで11個の広報をこなすんだ。それはなぜか? 貴様らにも誓ったな。プロレスをもっともっと、余が有名にしてやると。そしてこうとも誓った。リングで強さと面白さも余が証明してやると。そうだなぁ、だからこそ、次の相手は……(※ニヤリとして人差し指を横に振り、立ち去る)」

辻陽太
「ヤングライオンの頃から、いや、いつだろうな、もっとその前か。練習生になった頃から、俺は、オスプレイ、お前の試合を見るたびに、何か、心がモヤモヤしてたのさ。今日、お前から3カウントを取って、その感情が何なのか気付いた。嫉妬だ。俺はレスラーになる前からずっとお前に嫉妬してたんだ。分かってる。今日の勝利、3カウント取ったのは俺だ。オスプレイ、お前は準々決勝、準決勝とハードな戦いをしての今日。それに比べて俺は8月5日でリーグ戦を終えてる。明らかに俺の方が有利だ。これからイギリスに帰るんだろ? ギデオン・グレイにでも慰めてもらって、勝負の続きはそれからだ。(※ニヤリ)(※立ち去りかけて、戻り)もう一つ、俺はあのベルトがIWGP USヘビーだろうが、UKヘビーだろうが、どうでもいい。俺がほしいのはお前の首だ。ベルトはその付属品だ」

BUSHI
「今日で『G1』が終わっても、今週、アメリカで2試合組まれてるんで、まだまだ試合は続くよ。しかもたっぷり刺激のあるカード。同じマスクマンでもある、DRAGON GATE、シュン・スカイウォーカー。一体アイツとどんな試合になるのか、楽しみでしょうがないよ。たった1回で終わるのか、それともまだまだ続くのか、アメリカでしっかりと体感してくるよ」

高橋ヒロム
「『G1 CLIMAX』、内藤さん、ここまで来たのなら、ぜひ優勝してください。もし! 内藤さんに万が一のことがあって、優勝できなかったとしても大丈夫です。このベルト(※IWGPジュニア)を持ちながら、あなたとの約束、ずっと待ってますから、安心してください。それから、(※ニベアのボトルを取り出す)こちらのニベア、9月9日に発売します。ぜひ皆さん、よろしくお願いしますね。はい! ということでね、次、ヒロムちゃんは8月18日にメキシコのグランプリに出てくるよ。日本代表として頑張ってくるんでね。相手が強力すぎるんで、どうなるか分かんないけど、ヒロムちゃん、IWGPジュニアヘビー級チャンピオン、そして新日本プロレス、そして新日本プロレスのジュニアの代表として、ガッチリと優勝してきます。そしてその次は何と、『ALL STAR Jr FESTIVAL』USAバージョン。それも楽しみですね。そしてその次はIMPACT。いやーヒロムちゃん忙しいね忙しいねぇ! いろいろとあるよ、いろいろとあるよ、皆さん楽しみにしていてください。
(※もう一度ニベアのボトルを取り出し)9月9日に発売です。ぜひ皆さん使ってください。ヒロムちゃんのようなスベスベボディになりたいのであれば使用をオススメします」

鷹木信悟&グレート-O-カーン「どうした、オスプレイ? 昨日で緊張の糸が切れたか? 昨日は内藤に負けて、今日は陽太に負けて。そして来週の土曜日はイギリスで俺に負けんだよな。まぁ俺とオスプレイはここ両国でか、『BEST OF THE SUPER Jr』の決勝で当たって以来、何度かシングルで当たってるけどな、俺はアイツにシングルで勝ったことはあるが、連勝したことねぇんだよ。最後のシングルは去年の『G1』、確か大阪だったかな。だが、アイツはどうせ言うんだろう? 『リーグ戦のシングルはノーカウントだ』って。でもよぉ、オイ、オスプレイ。地元イギリスで負けたらカッコつかねぇよなぁ。やってやるよ。お前はなぁ、世界一のレスラーなんかじゃない。もちろん俺も世界一なんかじゃねぇけどよぉ。ベルトは陽太に任せた。だが、オスプレイの首と世界一の称号とやら、俺がぶんどってやるよ。それにしてもオイ、今日は最終戦だってのによぉ、後味が悪い、後味が! 何だあのオーカーン! 汚ぇ靴、お前! 汚物みたいな匂いが……」
※そこに大声を上げてオーカーンが乱入! 鷹木を蹴り倒し、ストンピングを連打すると、倒れた鷹木の顔に顔を寄せる。
オーカーン「どんな味だった? ねぇ、どんな味だったの?(※と、靴を鷹木の顔に押しつける)味わわせてやる、ギャハハハハ!」
※オーカーンは鷹木をいたぶって恍惚の表情を浮かべる。鷹木は悲鳴を上げ続ける。
オーカーン「これこれ! 気持ちいいよ! グフグフ、気持ちいいよぉ!」
※オーカーンは立ち上がり、またストンピング。
オーカーン「余の靴だけじゃ物足りねぇだろう! ケツも舐め取らせてやるよオイ! いいか? 貴様を処刑するのはオスプレイと、この余がやってやる。帝国の雑巾係でもさせてやるよ」
※オーカーンはまた立ち上がり、ストンピングで鷹木を踏み潰すと、高らかに笑いながら立ち去る。
鷹木「(※四つん這いになってえずく)オエッ! マジであの靴、ホント臭ぇよ! オエッ! 勘弁してくれよ……(※と、這って去る)」

第7試合


 HOUSE OF TORTUREの奇襲から場外戦となる中でゴング。
 リング上では東郷がDOUKIの髪を掴んで引き回し、チョーク攻撃を交えた体固め。さらにサミングからロープに飛ぶが、DOUKIがアームドラッグで翻弄しトペ・レベルサ。金丸にタッチ。
 金丸&DOUKIがコンビネーションスライディングキックからDOUKIのフットスタンプ。金丸がストンピング&エルボースタンプを連打しスリーパーホールドに捕らえるも東郷が即座に腕を取って組み伏せ腕へのニードロップ。レフェリーのブラインドを突いてのヘッドロックパンチからサミングで痛めつけ、チンロックのフリをしたサミング。裕二郎にタッチ。
 裕二郎はニーリフト、エルボーで倒してギロチンドロップ。SHOにタッチ。
 SHOは指を極めながらのアームブリーカーを連打しEVILにタッチ。
 EVILはボディスラムから腕へのストンピング連打。さらにロープに振ろうとするが、金丸が振り返してドロップキック。SANADAにタッチ。
 SANADAが出てくるとSHOが加勢に入り、EVILと2人でトレイン攻撃を狙う。SANADAはEVILに低空ドロップキック、SHOにドロップキック、EVILにドロップキックからのプランチャ。さらに東郷へのプランチャ、裕二郎へのプランチャと躍動。さらにSANADAがEVILにTKOを狙うが、EVILがサミングで脱出。さらにSANADAの足をレフェリーに持たせて急所蹴り。SHOにタッチ。
 SHOはリストロックに捕らえながら左右のサッカーボールキックを放っていくが、SANADAが足払いで倒してパラダイスロックを狙う。SHOは暴れて脱出も、SANADAがマジックスクリューを見舞ってタイチにタッチ。
 タイチはSHOにステップキックからアックスボンバーを発射も、SHOが回避。タイチは即座に延髄斬りで切り返し、J5Gのトレイン攻撃からタイチのソバット、SANADAの前蹴り、DOUKIの延髄斬り、タイチがパンタロンを脱ぎ捨てての天翔十字鳳。これはHOTの面々が総出でカット。
 タイチはブラックメフィストを狙うが、SHOが指を極めて脱出。思わずタイチが振り払うとSHOがレフェリーを盾にしながら突っ込むも、タイチがかわしてデンジャラスバックドロップ。さらに聖帝十字陵で捕らえるとSHOはたまらずタップするも、レフェリーはスポイラーズチョーカーを持ってエプロンに上がってきた東郷を注意しに行ったためこれを見ていない。
 タイチは技を解除してレフェリーに抗議しに行くが、裕二郎が背後から突き飛ばしてレフェリーにぶつけ、レフェリーが場外に転落。その間に東郷がスポイラーズチョーカーでタイチの首を絞め上げていくが、金丸がウイスキーミストでカット。裕二郎がケインでカネマルを排除するとDOUKIが鉄パイプを持ってリングへ。ステッキvs鉄パイプのチャンバラ戦は鉄パイプに軍配が上がるも、背後からEVILが一撃入れ、裕二郎がケインでDOUKIを、EVILが奪った鉄パイプでSANADAに一撃。しかしタイチはEVIL&裕二郎をダブルのアックスボンバーでなぎ倒し、ケイン&鉄パイプの二刀流で2人に迫る。
 しかし、その背後からSHOがレンチでタイチを殴りつけ、バタリと倒れ込んだタイチをショックアローで突き刺して3カウントを奪った。
 SHOはKOPWのベルトを掲げてアピールし、マイクを要求。

SHO「ウェヘヘェ、タイチさぁん?せっかくベルトになってるのに誰も名乗りを上げてないじゃないですか。それはなんでか分かりますかぁ?貴方がよわぁ~い相手選んで楽なルールばっかりしてるからですよ。そんなんだったらこのベルト、ワタクシがいただいちゃいますよ。うぇははぁ♪」

 さらにEVILがIWGP世界ヘビー級のベルトでSANADAを殴り倒し、EVILで叩きつけてKO。SANADAの両腕をトップロープに手錠で固定する屈辱的な格好にした上でEVILがマイクを取る。

EVIL「いいかSANADA、よく聞けェ!これは新日本プロレスからの通達だぁ」

 東郷が阿部リングアナになにか原稿を読ませようとするも阿部リングアナは拒否。東郷が暴力を以て無理矢理言うことを聞かせる。

阿部リングアナ「宣言。SANADA選手はチャンピオンには値しない選手です。よってIWGP世界ヘビー級王座は剥奪処分とし、IWGP世界ヘビー級王座はEVIL選手に譲渡することとします。2023年8月13日、IWGP実行委員会」

EVIL「そういうことだよ。いいか!今日からこの俺がIWGP世界ヘビー級チャンピオンだ。分かったかい?覚えとけぇ~!」

<試合後コメント>
EVIL
「(※IWGP世界ヘビーのベルトを肩にかけ、東郷と一緒に現れて)オイ、いいか? リング上で起こったことが全てだ。阿部が言ったことが全てなんだよ。分かったか、オイ! これは会社からの通達だ。分かったか、オイ。決定事項なんだよ。いいか、罪なのはオマエの弱さだ。オイ、オマエはよ、生き恥晒して、そして重ねて生きていくんだったらな、オマエとのタイトルマッチ受けてやってもいいぞ。分かったか? よく覚えておけ」

SHO
「(※KOPWのベルトを持って現れて)オォォォイ! ベルトっちゅうのはよ、強いヤツが持つんだろ? せっかくベルトになったのによ、何でオレより弱えヤツが持ってんだよ。あ~ん? オレはよ、強いからこれに相応しいんだよ。タイチ、楽な試合ばっかしてるからな、罰が当たんだよ! その煩悩をオレが潰してやる!」

タイチ&TAKAみちのく
タイチ「(※TAKAの肩を借りて現れて)クソッ! クソガキ、オイ! クソガキ、コラ! テメエ、前から気に入らなかったんだ。やってやるよ、オマエ! テメエはな、あのベルトのレベルじゃねえんだ、この野郎! クソガキ! 遊びじゃねえぞ。殺し合いのルールでやってやるよ!」
TAKA「やりたい放題やってくれたな、オイ! 次、覚えてろ、この野郎!」

第8試合


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かず見つめ合い、ゆっくりとリングを回っていく。
 ロックアップからオカダがバックを取っていくが、内藤はゆっくりとコーナーに押し込んでクリーンブレイク。リストの取り合いからグラウンドでの首の取り合い。内藤がじっくりとヘッドロックで絞っていき、オカダがロープに押し込んでブレイク。内藤がアームドラッグから場外に放り出して飛び技を狙うフェイントから寝転んで拳を天に突き上げる。
 オカダがリングに戻ると内藤が入れ違いに場外に降りて間を取り、ゆっくりとリングに戻る。その瞬間にオカダがビッグブートを放つも、内藤はガットショットで止めてチンロック。さらにロープに飛んでいくが、オカダがフラップジャックで迎撃。
 オカダは首へのバックエルボーから側頭部への低空ドロップキック。エプロンに逃れた内藤を追っていって断崖式DDT。リングに戻った内藤をさらにDDTで突き刺して追撃し踏みつけフォール。場内から大ブーイングが起きる。
 内藤はふらふらと起き上がってエルボー連打も、オカダは感情をむき出しに打ち返してランニングバックエルボーを発射。内藤はこれをかわしてスイングネックブリーカー。内藤はエルボースタンプ連打からバックエルボー、側頭部への低空ドロップキック。さらにロープを使ってのネックブリーカー、立膝にぶつけるネックブリーカー、ヒップトスから立膝にぶつけるネックブリーカーと怒涛の首攻め。
 内藤は場外まで追っていき、幾度も鉄柵へと叩きつけてから鉄柵へと叩きつけるネックブリーカー。リングに戻ったオカダにさらにネックブリーカーからヘッドシザース式のネックロック。内藤は首へのエルボースタンプを連打してコーナーに詰めていくが、オカダが担ぎ上げてリバースネックブリーカーを見舞って反撃の狼煙を上げる。
 内藤がコーナーへの串刺しブートを放っていくが、オカダが回避して内藤をコーナーに上げ、地対空ドロップキックで場外に叩き落とす。オカダが鉄柵に叩きつけようとするも、内藤が振り返して逆に鉄柵へと放っていく。オカダも即座に向かって行って場外ツームストンパイルドライバーで反撃。2人は場外で大の字に。
 オカダは内藤をリングに上げてジャーマン・スープレックス。そのままクラッチを解かずに引き起こしてレインメーカーを狙うが、内藤がバックエルボーで抵抗。オカダは振り払ってローリングラリアットを叩き込み、レインメーカーを発射。かわして走る内藤だったが、オカダはカウンターのドロップキックを突き刺す。内藤はぐったりと倒れ込んで起き上がれず、ダウンカウントが数えられる。しかし、オカダはカウントを止めさせ、内藤が起き上がるのを待つ。
 内藤はふらふらと立ち上がってオカダの顔面にツバを吐きかけ、オカダは強烈なエルボースマッシュで返礼。さらにロープに振ろうとするが、内藤がスイングDDTで切り返す。内藤は首へのバックエルボーを猛連打し、オカダは仰向けに倒れ込みながらも手招きしてさらに打ってくるよう要求。内藤はこれに応えてさらにバックエルボーを連打。さらにコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーで頭から突き刺し、プルマ・ブランカ、エスペサンサと連撃。さらにコリエンド式デスティーノを狙うもオカダがキャッチしてヘビーレインを狙う。内藤はこれをさらにDDTで切り返して見せ、バレンティアで突き刺す。
 内藤はボディスラムでセットし、コーナーに上ってスターダスト・プレスを発射もオカダが回避したため自爆。オカダはショットガンドロップキックからショートレンジ式レインメーカーを発射も、内藤が回避してスイング式首固め。さらに内藤が延髄斬りからランニング・フォアアーム。さらにコリエンド式デスティーノを狙うが、オカダがカウンターのドロップキックから開脚式ツームストンパイルドライバー。
 オカダは引き起こしてレインメーカーを発射も、内藤が回避してデスティーノを狙う。オカダはこれを振り払ってショートレンジ式レインメーカー。さらにレインメーカーを発射も、内藤がポルボ・デ・エストレージャで切り返しコリエンド式デスティーノ。さらにデスティーノを仕掛けるも、オカダがキャッチして変形エメラルドフロウジョン。さらにレインメーカーを発射も、内藤はレインメーカー式デスティーノという切り札を切って見せ、内藤は正調デスティーノで突き刺して3カウントを奪った。

 6年ぶり3度目の優勝を果たした内藤には蝶野正洋から優勝旗が送られ、2人はロスインゴ式の拳を合わせる挨拶。平成と令和のカリスマが融合した。

内藤「ブエナスタルデス!両国~!今年で33回目を迎えたG1 CLIMAX。今年も例年通り……いや、例年以上にこのG1 CLIMAXの夏を皆様楽しんでいただけましたでしょうか?7月15日、北海道立総合体育センターで開幕した今年のG1 CLIMAX。テレビ、インターネットを通じて、そして各会場で応援してくださった方々、そして今日両国にお集まりくださったたくさんのお客様に心から感謝致します。グラシアス、アミーゴ!俺、ずっと……っていう言葉、あまり好きじゃなくて。だからこそ今を思い切り楽しみたい。だからこそ今というもう2度と戻らないこの瞬間を目一杯楽しみたい。俺は何度でも言いますよ。このリングの主役は……俺だ!じゃあ皆様、最後は思い切り叫びましょうか。このG1 CLIMAX史上最高の大合唱、皆様準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、G1 CLIMAX33。最後の締めはもちろん!BUSHI、ヒロム、鷹木、ティタン、陽太、イ・内藤!ノス・オトロス!Los Ingobernables de Japón!」

<試合後コメント>
内藤哲也&ジェフ・コブ
内藤「いやいやいや、皆さんお待たせしました。(※用意してあったイスを押しやって)オレはイスに座らないスタイルなんでね。まぁどうでもいい、オレのこだわりですよ」
コブ「(※拍手をしながら登場)ガンバッテ、ベイビー! ガンバッテ! (※ビールを勧める)ヘイヘイヘイ、ユー、チャンピオンネ!」
内藤「ナイトー、スゴイ?」
コブ「ああ、だがサッポロでオマエを倒したことを覚えてるか?」
内藤「……いつ?」
コブ「サッポロでだよ。『G1』の初日、いや2日目だった。メインイベントだったよ。だからあの負けを挽回するまでは『G1』チャンピオンなんて呼ぶことはできないぞ? ダイジョブ? ……ア、オミヤゲ」
内藤「オミヤゲ? お金?」
コブ「(※いつも身に着けているポシェットから何かを出すふりをして中指を立てる)だからね、オレがチャレンジしてもいいだろ?」
内藤「挑戦? オレが?」
コブ「ああ、そうだ」
内藤「いつ?」
コブ「……すぐにだ」
内藤「近いうち?」
コブ「今はさ、ガンバッテ! (※と言いながらビール缶を思い切り内藤のビール缶にぶつけ、内藤はビールのしぶきを被る)」
内藤「ずいぶん礼儀正しい外国人だね。ちゃんと『アディオス』って言ってたよ。もうさぁ、1ヵ月近く前のこと、今、思い出したくないよ。今日は、今この瞬間を、オレは楽しみたいよ。6年ぶり? 3度目の優勝を。
これからどうするか。明日、会見はあるのかな? 明日、会見で何を話すか。そのへんはまた後で、寝て起きた時に考えるよ。今は何も考えたくない。とにかく、この『G1 CLIMAX 33』を無事に終えれたこと、そして優勝という最高の結果を残し、今日この舞台に、この場所に立てていること、うれしく思いながらいい夢見たいっすね。
何か聞きたいことありますか? あったとしても、残念ながら今、答える気はないな。オレの言いたいこと、オレの答え、(※記者に)何だと思いますか?」

──トランキーロ。
内藤「分かってる(笑)。そう、オレの答えはもちろん、トランキーロ。あっせんなよ。とにかく今日は疲れたんだ。カンサードなんだ。ゆっくり、そうだなぁ、27時間ぐらいかな。ゆっくり寝かせてくれよ。明日、会見はあるのかな? あるのかどうか知らないけど、もしあるのであれば、また明日皆様、会見場に楽しみにしながら、お待ちください。いつ始まるのか、その答えはもちろん、トランキーロ。あっせんなよ。アディオス!」
※立ち去ろうとすると、報道陣から写真撮影を求められる。
内藤「え? フォト? 眠いって言ってんじゃん。カンサードだよ(※と言いながら撮影に応じる)」
※立ち去ろうとすると、記者の一人から質問。

──満場の内藤コールを聞いて、どうでしたか?
内藤「アレを聞いて、気持ちいいと思わないレスラーはいないでしょう。カブロン! (※報道陣を振り返って)じゃ、アディオス!」

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