「俺たちは価値があるんだ」「なんで試合を少なくされなきゃいけない」タイガーマスクと真壁刀義がベテラン軽視の新日本プロレスに激怒!

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 13日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』が開催。真壁刀義とタイガーマスクが試合後に団体への怒りをあらわにした。

 今大会はG1 CLIMAXシリーズ最終戦として行われ、全8試合中5試合が8人タッグマッチ、1試合が10人タッグマッチとリング上が非常ににぎやかな大会となった。

 そんな中、第3試合では棚橋弘至&石井智宏&エディ・キングストン&YOHvs真壁刀義&天山広吉&小島聡&タイガーマスクの8人タッグマッチが実施。
 ベテラン軍の面々は往年のムーブを次々と繰り出して躍動。少し前の時代のプロレスをこよなく愛するエディが燃えに燃えて熱戦を展開していき試合は一進一退。しかし、最後は集中砲火を食らったタイガーマスクがYOHのトラースキックを受けて3カウントを奪われた。

 試合を終えた真壁は、「今のベビーフェイスはよ、本隊よ、派手なヤツがいねえな。地味なヤツらばっかりだな。あえて言うなら海野だけだろう。何が言いてえか分かるか、この野郎。俺たちはよ、いつ獲ったっておかしくねえんだよ、この野郎。だから試合が毎回組まれねえんだ、俺たちはよ。だったら、アイツらが何ほざいてるか知らねえけどよ、オメーらはよ、勝つことでしかアピールできねえんだよ。見てくれ、お前。テメー、キャリア何年だと思ってんだ、この野郎! ところがどっこいだよ。試合組まれるだろ?観客沸くじゃねえか、この野郎!それが全てなんだよ。いいか、俺たちはよ、価値があるんだよ。価値があるんだよ!誰も追いつけねえ程の価値があるんだよ。数合わせの試合だと思うんじゃねえぞ、この野郎。俺たちナメてもらっちゃ困るからよ」と今の若手と試合数の少なさへの不満を爆発させる。


 これを聞いていたタイガーマスクも、「若返り、大いにOK。それはどの世界にも若返りは必要だから。それは必要。全然何も思わない。ただ、今、真壁が言ったように俺たちみんな動ける。試合で動ける。お客さんも沸いてくれる。なんで俺たちはそんなに試合を少なくされなきゃいけないんだよ。地方行きゃ天山・小島、テンコジ、タイガーマスクを見たいっていうファンがたくさんいるんだよ。それを無視して、若返り若返り。若返り、大いに結構だよ。でも、定食を見たいファンもいるんだよ。日本中いるの。そのファンを置いてけぼりにするなって話だ。日本全国にいるんだよ、そういう人たちが。いろんな声を聞くよ、ファンから。『何でですか?何でですか?』って。若返り、大いに結構。ただ、俺たちはただ単にキャリアを重ねてやってきたわけじゃない。ヤツらには持ってないものを持っている。それを忘れちゃ困る。会社もそれを忘れちゃ困る」と、“ベテラン軽視”の新日本への怒りをあらわにした。

 昨年には小島聡がNOAHでGHCヘビー級王座を戴冠して史上4人目のグランドスラム(新日本&全日本&NOAHのヘビー級シングル王座戴冠)を達成したり、今年には永田裕志が三冠ヘビー級王座を戴冠して史上5人目のグランドスラムを達成したりと、50代の選手たちも然るべき舞台を与えられればその実力を存分に発揮できることを証明してきた。
 真壁もパワーファイターとして未だ一線級の強さを維持しており、タイガーも昨年には全日本プロレスで世界ジュニアヘビー級王座戴冠を果たすなど結果も残している。
 プロレス界全体が低迷期に陥っていた時代にプロレスの火を絶やさず灯し続けてきた功労者たちに再びスポットライトが当たる機会が訪れることを願いたい。

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