【試合詳細】3・30 新日本プロレス後楽園ホール大会 飯伏幸太&天山広吉&小島聡vsウィル・オスプレイ&ジェフ・コブ&グレート-O-カーン 棚橋弘至&永田裕志&本間朋晃vsジェイ・ホワイト&外道&邪道
『Road to SAKURA GENESIS 2021』
日程:2021年3月30日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:388人
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/●辻陽太/上村優也/ゲイブリエル・キッド
10分4秒 逆エビ固め
[L.I.J]○内藤哲也/SANADA/鷹木信悟/BUSHI
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○SHO//田口隆祐/マスター・ワト
10分56秒 ショックアロー→片エビ固め
[鈴木軍]エル・デスペラード/金丸義信/●DOUKI
▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/矢野通/後藤洋央紀/石井智宏/●YOSHI-HASHI
13分4秒 GAME OVER
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/○KENTA/バッドラック・ファレ/高橋裕二郎/石森太二
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/永田裕志/●本間朋晃
11分55秒 HTO
[BULLET CLUB]○ジェイ・ホワイト/外道/邪道
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○飯伏幸太/天山広吉/小島聡
13分27秒 カミゴェ→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/●ジェフ・コブ/グレート-O-カーン
IWGP世界ヘビー級のベルトがお披露目され飯伏とオスプレイが睨み合い!オスプレイは「お前じゃない。俺こそが新日本プロレスだ!」と絶叫!ジェイのNEVER挑戦要求に棚橋がまさかの「No」
IWGP世界ヘビー級王座 新ベルト贈呈式
飯伏は今年の1・4東京ドーム大会で二冠王となり、2本のベルト1本に統一するプランを提唱。これには団体内外から賛否両論の声が沸き起こったが、飯伏は異を唱える挑戦者たちを次々と打ち破り、統一が決定。今月4日の旗揚げ記念日大会で飯伏が初代IWGP世界ヘビー級王者として任命された。
試合開始前、初代IWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太への新ベルトの贈呈式が実施。
飯伏はIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の2本のベルトを返上し、新ベルトを受け取った。
IWGP世界ヘビー級のベルトには、歴代すべてのベルトのデザインが継承されており、放射状に広がるラインは初代、王冠のように上部に広がる形状は二代目、世界に羽ばたく羽根は三代目、2色の配色とライオンマークの配置は四代目、サイドバックルの形状はインターコンチのベルトのデザインが踏襲されていると説明され、「闘いの魂を受け継ぎ世界に羽ばたく」という意味があると語られる。
飯伏「僕は今まで言ってきたとおり、インターコンチのベルトと、IWGPのベルト、これを1つにする。それの意味がみんなあまり伝わらなかったかも知れない。でも、僕はこのベルト、2つのベルトが大好きだったから、この1つのベルトにして、このベルトを日本だけじゃなく、世界に向けて、そして今までの歴史を絶対に継いだままもっともっと大きく、新しくしていきたいと思います」
<バックステージコメント>
飯伏幸太
「これですよ。これが、愛おしい。インターコンチネンタル、IWGPヘビーのベルト。僕は一つになった、形だけは一つになった。気持ちは二つなんだ、はい。時代は変わってくんで、あのー、形も変わっていくと思います。そりゃ今までも変わらず変わっていく、はい。いや嬉しいですね! はい。それにあのー、まあ一応その〜、“I”はインターナショナルなんですけど、あのー、その部分がやっぱり、本来作られて使われていないって思ってたし、まあ、まあ、日本人にも伝わるのかなっていう部分で“世界”を付けたんだと、はい。まあそこはちょっと僕の意向ではないんで、わかんないですけど、はい。でも、日本だけではないベルト、というところは俺の考えと一致している、はい。自分嫌じゃない。世界で一番凄いのは日本のプロレスなんです、はい。そこは本当は絶対思ってる」
第1試合
前日の試合では辻が内藤を奇襲して始まったが、この日は内藤が辻を奇襲して試合開始。
場外では内藤がTシャツを使って辻の首を絞めあげ、リング上にはSANADAと上村が残り、上村が前日の雪辱を果たすべくSANADAにオコーナーブリッジを狙っていくがSANADAはなんなく回避。上村はアームドラッグからドロップキックと追撃し、ゲイブにタッチ。
ゲイブと上村はSANADAにダブルのバックエルボーから上村のエルボードロップ、ゲイブのセントーンと連撃。ゲイブがロープに飛ぶとSANADAはカウンターの低空ドロップキックでヒザを打ち抜き、再び場外戦へ。
鷹木とゲイブの対面となると、鷹木がニーリフトを連打し「まだまだ!」とショルダータックルからセントーン。鷹木が挑発的にゲイブの顔面を蹴りつけていくと、ゲイブはエルボーを連打。鷹木とのエルボー合戦は逆水平チョップ合戦に発展し、鷹木がグーパンチからのダブルチョップでこれを制す。さらに串刺しラリアットから龍魂ラリアットのコンビネーションに入るが、ゲイブが龍魂ラリアットをビッグブートで撃ち落としブレーンバスター。
両者タッチを求めるが、先に鷹木からタッチを受けたBUSHIがゲイブのタッチを妨害しフィッシャーマンズ・スクリューの体勢へ。これを振り払ったゲイブがドロップキックを見舞い、タイガーにタッチ。
タイガーはコーナートップからダイビングクロスボディ。そこへSANADA&鷹木が入ってきて同時攻撃を狙うが、タイガーはSANADAの攻撃を鷹木に誤爆させ、SANADAへはカンガルーキック。さらにBUSHIをコーナーに振って突っ込むが、BUSHIは逆上がり式のオーバーヘッドキック。さらにコーナーに上っていくが、タイガーは雪崩式アームドラッグで切り返し、タイガードライバーの体勢へ。BUSHIが振り払ってドロップキックを見舞い、内藤にタッチ。
内藤はタイガーにエルボー連打からスイングネックブリーカーを狙うが、タイガーが切り返してタイガードライバー。辻にタッチ。
辻は内藤と足を止めてのエルボー合戦を展開し、辻が雄叫びを上げながらの連打で打ち勝ちジャンピングフォアアームからショルダータックル、ジャンピングボディプレスと畳み掛け、ブレーンバスターの体勢も振り払った内藤が延髄斬りからスイングネックブリーカー。さらに逆エビ固めに捕らえるも、タイガーがミドルキックでカット。内藤はエルボー、ハンマーパンチの連打からロープに振るが、辻は「内藤!」と叫んで魂のスピアー。天に向けて吼えた辻はラリアットを狙うが、内藤がこれをかわしてコーナーに振るとL.I.Jの面々がなだれ込んできてトレイン攻撃。BUSHIの回転エビ固めに内藤が低空ドロップキックを合わせる連携攻撃からBUSHIが場外のタイガーにトペ・スイシーダで飛んでいって救援を断ち、内藤がエスペランサから逆エビ固めで辻からギブアップを奪った。
ゴングが鳴っても技を解こうとしない内藤をレフェリーが無理やり引き剥がすが、逆上した内藤はレフェリーにも逆エビ固めをかけようとし、上村が必死が必死にこれを止めた。
<試合後コメント>
鷹木信悟
「(※胸のあたりを指差して)真っ赤だよ。まぁヤングライオンと遊ぶのも面白れぇけどよぉ、やっぱり俺が気になってるのは、4・4両国のXだよ、X! UNITED EMPIREのヤツらは秘密兵器だの、最終兵器だの言ってるが、一つだけ言っとくぞ。オイ、UNITED EMPIRE! ガッカリさせんなよ」
内藤哲也
「チャンスは待ってるだけじゃ掴めない。自分から掴みに行かなきゃ、チャンスなんて絶対に訪れないと、俺は思いますよ。辻が、簡単に俺の名前を出していることに関して、ハッキリ言って迷惑でしかないけど、今日、俺があえてエスペランサって技を使った意味を、辻はよく考えた方がいいな。今、コロナの影響で、簡単に海外遠征に行けない状況になってしまっている。人間誰しも、時間的に限りがあるわけで、そりゃ焦る気持ちも分かるよ。でもさぁ、こんな時こそ、あの言葉を思い出せよ。そう、まさにトランキーロ! あっせんなよ。それから、次の両国大会で、UNITED EMPIREが新たな同盟者を連れてくるらしいな。オーカーンが自信満々に『新たな兵器』って言うぐらいだからね、よっぽどの選手を連れてくるんだろうね。ハードルを(※右手を高々と上げて)めいっぱい高く上げて、そして4月4日両国大会、その時を楽しみにまってるぜ、カブロン!」
ゲイブリエル・キッド
「(※しばらく息を整えた後、カメラを見下ろすように立って)タカギさん、アリガトウゴザイマシタ。これこそ俺が望んでいたものだ。これでやっと今自分がどこに立っているのかハッキリ分かった。タカギ、もう一つ俺からリクエストだ…俺のことは忘れて、あなたにはIWGP世界ヘビー級王座を目指してほしい。間違いなくあなたは現在世界トップに立つ選手の1人だ。だから俺なんかも相手してないで、もっともっとベルト戦線に絡んでいってほしい。でも、俺もいつかあなたがいるところまで登りつめる。覚えててくれ。2年、3年、4年、5年…もしくは10年かかったとしても、必ずトップまで上がっていく。俺はあなたの後ろを追いかけていく。イジョー!」
上村優也
「リング上見たら分かるでしょう。以上です」
タイガーマスク
「BUSHI! 久々にオマエと試合したけどなぁ、オマエはロス・インゴにいるからBUSHIなんだぞ! オマエ、BUSHI一人で俺にぶつかってこい! 俺とやろうじゃねぇか、シングルを! オマエはロス・インゴのBUSHIなんだよ。だから今はみんなオマエに協力してくれてる。オマエ一人で俺にぶつかってこい! 俺もオマエにぶつかっていくから」
辻「(※フラつきながらインタビュースペースにたどり着くと、床に座り込んで)あー……。明日やろうはバカヤローだ。後でやろうもバカヤローだ。今日、結果を残せなかったヤツに次のチャンス、明日なんてないんだよ。ただ、諦めるか諦めないかは、チャンスがなかったとしても、次のチャンスがいつだったとしても、俺の勝手だろ!」
第2試合
試合前からSHOがデスペラードへ闘志むき出しでつっかかり、SHOの奇襲からゴング。
SHOとデスペラードがエルボーで打ち合っていき、ヒートアップした両者は神のつかみ合い。互いにコーナーに押し込んでエルボーを打ち合っていき、金丸&DOUKIがカットに来るとSHOが2人まとめてスピアーで撃退。SHOはさらにデスペラードにエルボーを連打し、引き剥がしに来たレフェリー、田口を突き飛ばして攻撃を続行。デスペラードは意識を失ったか大の字になって全く動かなくなってしまう。なんとか田口とワトがSHOをなだめ、ワトがタッチを受ける。
ワトはデスペラードを引き起こしニーリフト。力なく倒れ込んでしまうデスペラードをフォールも、なんとかデスペラードが肩を上げる。ワトがロープに振ろうとするとデスペラードが力を振り絞って振り返し、金丸が場外から足を引いてDOUKIとともに暴行。その間にデスペラードがなんとか自力で立ち上がるまでに回復し、ふらふらとDOUKIにタッチ。
DOUKIはワトをバックエルボーで倒し金丸にタッチ。
金丸はコーナーでワトに顔面に串刺しブートを見舞い、ロープに振ってヒザへの低空ドロップキックから逆片エビ固め。回復したデスペラードとSHOが場外でエルボーで打ち合っていく。
ワトがロープブレイクするとロープに飛んだ金丸にレッグラリアートを見舞ってタッチを求めるが、DOUKIがカット。ワトはDOUKIにローリングソバットを見舞って田口にタッチ。
田口は「祭りじゃ祭じゃ!」と騒ぎながら金丸とDOUKIに往復串刺しランニングヒップを見舞い、金丸にスワンダイブ式ミサイルヒップ。さらにスリーアミーゴスから「祭りじゃ祭りじゃ!」とたっぷりと時間をかけてギタり始め、「オヤァイ!」と叫んでケツイェも、金丸がかわしてスクールボーイ。さらに田口のヒップアタックをアトミックドロップで迎撃した上で尻を蹴り上げ、ドロップキックを放つも田口がふらついて回避。自爆した金丸の股間に頭を突っ込む形でバタリと倒れ込み、金丸も大ダメージ。両者タッチ。
SHOとDOUKIの対面となると、SHOがエルボー連打から串刺しラリアット、さらに腕を取りながらの左右のミドルキック。しかしここへデスペラードが突っ込んできてスピアーからマウントを取ってナックルを連打。レフェリーに咎められるとDOUKIの串刺しバックエルボーからデスペラードのスパインバスター、DOUKIのスワンダイブ式フットスタンプが立て続けに決まり、DOUKIが鉄パイプを持ち込んで振りかぶるが、ここにワトがスワンダイブ式エルボースマッシュで飛んできて豪快なカット。田口がデスペラードへヒップアタックのフェイントからの目潰し、さらにSHOがラリアットでデスペラードを場外に排除。ワト&田口が同時にプランチャで飛んでいって勝負をSHOに託す。
SHOはラリアットを放つもDOUKIは首固めで返し、延髄斬りから地獄突き。さらにDOUKIもラリアットを狙うが、SHOがカウンターのラリアットで吹き飛ばし、ショックアローで突き刺して3カウントを奪った。
SHOは敵コーナーに置かれていたJr.タッグのベルトを2本手に取ると、その手で磨いてから2人の前に並べて置くという挑発と余裕を見せつけた。
<試合後コメント>
田口隆祐
「さあ楽しみだね! 両国! SHO、YOH! ジュニアの新しい時代がね、幕を開けるでしょう。楽しみですね、ハイ。楽しみ、ハイ! ワトも楽しみ! ハイ」
ワト「もしや、SHOさんがジュニアのタッグ、チャンピオンになったら俺と田口さん、挑戦させてもらうよ。それとよ、デスペラード。おまえの持ってるベルトを俺も欲しいぜ! そこまで行ってやるよ」
SHO
「少し前の俺なら、YOHさんのいない前哨戦、心細くて堪らなかっただろうな。でも今の俺はな! 前の俺とは違うんだよ。俺は、今日も昨日も一昨日も! YOHさんの分も戦ったつもりだ。いつでも帰ってきていいように、俺は待ってたんだ。一番、悔しい思いしてる、焦って不安な思いをしてるのはYOHさんかもしれねーよ。今までずっと休んでたんだ。だけど、ここには心強いパートナーがいるぞ! 両国、二人でキッチリ、取り返そうぜ!」
金丸義信
「今日の見てよ、オイ! ようやくやってやってもいいんじゃねーかぐらいの気になったよ! まあ俺はな。デスペはどうか分かんねーけど……。まあ、その程度だな。相変わらず何も伝わってこねーよ。今日、今日で少し伝わったかなぐらいで。こっからおまえタイトルマッチやってやろうか考えるところだけどよ、もう決まったことだからしょうがねーな」
エル・デスペラード
「(怒りを顕にし)ケツに火がつかなきゃできねーんか! ああ! なんだテメーあれはよーオイ! 感情表現じゃねー、そんなんしかできねーのか!! ああ!? 何の為におまえは喋れるんだ! 喋れねーんか!? 何の為の脳みそだよオイ! 」
第3試合
EVILが先発を勝って出ると、NJCでのEVILとの対戦から暗闇が怖くなってしまうトラウマを負った矢野が出ていき「見とけよお前ら~!」と雄叫びを上げるも、ゴングが鳴ると会場が暗転。
電気がつくと、悲鳴を上げながらリングでうずくまっている矢野をBULLET CLUBの面々が取り囲んでおり、赤コーナー側にもCHAOSの選手はおらず。矢野は袋叩きにあい、CHAOSの面々が復活してカットに来るとBULLET CLUBの面々は全員場外へと逃げていく。
矢野は泣き声に近い悲鳴を上げながらコーナーマットを外そうとするが手が震えるためか上手く行かず。EVILが矢野をロープに振ると、矢野はターザンで耐え、そのまま悲鳴を上げながら後藤にタッチ。
後藤は、前日不覚を取った石森を呼びつけ、石森もこれに応える形でタッチを受ける。後藤はハンマーパンチ連打からロープに飛ぶが、石森はスライディングで場外に抜け出して一旦間を取る。石森がリングに上ってくると後藤にサミングを見舞い顔面へのナックルを連打。さらに石森がロープに飛んでいくが後藤がショルダータックルでなぎ倒す。そしてYOSHI-HASHIとともにCHAOSざんまいフォーメーションを決めると、KENTA&裕二郎へCHAOS全員で太鼓の乱れ打ち。さらにカットに来たファレにも5人で太鼓の乱れ打ちも、ファレはこれを振り払って大暴れ。後藤&YOSHI-HASHIは2人でファレをロープに振っていくが、ファレは2人まとめてショルダータックルでなぎ倒し、全員入り乱れての場外戦へ。石森は後藤をリングに戻すとネックツイストからKENTAにタッチ。
KENTAは後藤をコーナーに押し付けてナックル、ショルダータックルを連打。裕二郎にタッチ。
裕二郎はスライディングキックから相手コーナーに控える石井を攻撃。怒った石井がリングになだれ込んできてブレーンバスターを狙うと裕二郎は指に噛み付いて脱出市場外に排除。ファレにタッチ。
ファレは後藤にボディブロー連打から串刺しラリアットを狙うが、これをかわした後藤がラリアット。ファレが倒れず耐えると2発目、3発目と狙っていくがファレはカウンターのショルダータックルでなぎ倒し、エルボードロップを発射も後藤がカット。救援に来た石森もラリアットで吹き飛ばし、オカダにタッチ。
オカダはファレにDDTからボディスラムを狙うが、ファレが耐えるとロープに飛んでランニングバックエルボー。ファレがよろけるとすかさずボディスラムで叩きつけツームストンパイルドライバーを狙うがファレがボディスラムで叩きつけKENTAにタッチ。
KENTAはオカダの額にナックル連打から顔面かきむしり。さらにロープに飛ぶがオカダがビッグブートでカウンターしYOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはショルダータックル連打から串刺し逆水平チョップ。さらにサイドキックからショルダーネックブリーカー。さらにKENTAをロープに振るが、背後から裕二郎がYOSHI-HASHIにエルボーを見舞いリバースDDT。石井が救援に駆けつけ、裕二郎のビッグブートをKENTAに誤爆させ、裕二郎にはラリアット、リバースDDTを見きった上でのブレーンバスター。
CHAOS5人でKENTAにトレイン攻撃からYOSHI-HASHIがコーナー上からのヘッドハンターを見舞い、後藤とともに激烈一閃を狙うがEVILがカット。矢野がEVILの髪を掴んで引き剥がすとファレがショルダータックルで吹き飛ばし、オカダのブート、石井のラリアット、YOSHI-HASHI&後藤のダブルショルダータックルでファレを排除。YOSHI-HASHIはパワーボムを狙うが、着地したKENTAがラリアット。ここで石森がレフェリーの気を引き、KENTAが愛しき棒を持ち込みYOSHI-HASHIに殴りかかるが、YOSHI-HASHIはカウンターのトラースキック。YOSHI-HASHIが棒を取り戻して大喜びも、凶器と判断したレフェリーが激怒して没収。その間に裕二郎がステッキでYOSHI-HASHIを殴打し、KENTAがGAME OVERで捕らえるとYOSHI-HASHIは無念のギブアップ。
KENTAは再び棒を手中に入れると、CHAOSの面々や止めに来たヤングライオンたちも棒で多々着回し、高笑い。さらに石井&後藤&YOSHI-HASHIの持つNEVER6人タッグ王座のベルトをその眼前で掲げ、王座奪取に向けた挑発をして去っていった。
<試合後コメント>
矢野通
「(※泣いているような仕草でインタビュースペースの前を通過しながら)あ~、怖い! 怖い、怖い怖い、怖い!」
後藤洋央紀
「(※額を押さえて息を整えながら)正直、棒の力を見くびってたみたいだな。YOSHI-HASHIの言う通りだ。あんな強力なもの、アイツらの手に持たしちゃダメなんだ。それから石森、棒のおかげだとは言え、この俺から3カウントを取った罪は重いぞ」
YOSHI-HASHI
「裕二郎、オイ、聞いたよ。ベルト、オイ、俺らの前に持ってきたってことはそういうことだろ。それからオイ、KENTA! リング上で棒を持った時、棒が言ってたよ。『私を使って、KENTAをぶっ飛ばしてください』って。俺はハッキリリング上で聞こえたよ」
EVIL&ディック東郷
EVIL「(※持参したイスに座って)オイ、この光のある状況をよぉ、当たり前だと思ってんのかオマエら、あぁ? 当たり前じゃねぇからな。当たり前じゃねぇからな、オイ、コノヤロー、よく覚えとけ!」
東郷「(※EVILの後を控室に向かいながら)俺ら、闇の世界で生きてんだよオイ!」
EVIL「行くぞ……」
高橋裕二郎
「NEVERの、6メンのベルトの前によ、あぁ!? 石井ちゃんだよ、石井ちゃん! 去年の『G1 CLIMAX』の恨み、忘れてねぇからよ。石井ちゃん、いつでもやってやるぜ、オイ!(※笑みを浮かべながら控室へ)」
石森太二
「(※インタビュースペースに着くと座り込んで)今日も気分の乗らないCHAOSとの一戦だったけど、棒ちゃん、いいねぇ~。KENTAさんの元に来てから、絶好調じゃねぇか! 俺、新日本に来てからずーっと思ってたけど、YOSHI-HASHIの持ってるあの棒、意味あんのかな?(笑) まぁいいや。それはいいとして、デスペ、2冠チャンピオン様。ツイッター、見たよ。ありがとう、俺のこと触れてくれて。チャンピオン様がつまらないヤツらを片付けてる間に、俺もさらに強くてカッコいい挑戦者を磨くよ。そして、そのベルトを、奪う」
KENTA
「(※棒を手に登場し、棒を見つめて話しかける)大丈夫? ね、怖かったよね、今日ね。いきなりね、変な何か……どうしたの、大丈夫? 涙、拭きな。大丈夫? 大丈夫だった? 怖かったね。(※ビデオカメラに)見た? 見た? 何アレ? まだ昔の、未練を断ち切らない感じで、何かやってきちゃって。こっちでもう付き合ってるって言ってんのに、まだやって来て、それで……(※棒に)いや棒ちゃん、どうしたの? 今日は何か……今、しゃべってるから。ちょっと大人しくしてて。(※ビデオカメラに)見た? アイツ。マジで。それから昨日のコメント、アイツの、見た? 『棒は叩くもんじゃねぇ!』みたいなこと言ってたの、知ってる? 情報入ってんだよ、アイツ叩いてたって、昔。棒ちゃんで。何それ、言ってることとやってることが違……怖っ! 怖いわ! アイツなんじゃないの、俺にクソリプ送ってくんの。マジ怖いわ! で、今日、殴ろうとして。昨日言った意見をもう変えようとして。(※棒に)ね、怖かったね。『YOSHI-HASHIはブス』って言うと、必ず発生する『ブスなんかじゃない!』『そんなこと言わないで!』とか言うアホたち。何かこう、逆に否定される方が、YOSHI-HASHIは恥ずかしいから。ムキになって否定すればするほど、YOSHI-HASHIは恥ずかしいから。『ブスなんかじゃない!』。逆にブスってことになっちゃうから。(※棒に)棒ちゃん、ね。もう二度と渡さないから。ずっと一緒な、な。分かった? 分かった?(※棒に顔を寄せて)な? 俺たち似合ってんだろ? (※ビデオカメラに)な、俺たち似合ってんだろ?(※カメラ、うなずく)な! 結局、俺たちが、俺がっていうか俺たちが、何が言いたいかって言うと、(※裏声で)『YOSHI-HASHIはブスってこと!』 (※棒に向かって満足げに)言えたじゃん!」
第4試合
因縁の棚橋とジェイでゴングが鳴ると、ロックアップから押し込み合いジェイが棚橋の髪をわしゃわしゃと乱して挑発。さらに串刺しバックエルボーを放つが棚橋が回避してブーメランアタック式クロスボディ。本間にタッチ。
棚橋と本間は2人でジェイの髪をわしゃわしゃとかき乱し、ダブルのショルダータックルから腕を組んでダブルエルボードロップ。本間はネックロックで固めながら永田にタッチ。
永田はミドルキックを連打していき、串刺しビッグブートからエクスプロイダーを狙うが、邪道がカット。永田はミドルキックのフェイントから低空ドロップキックで蹴散らし、改めてジェイにエクスプロイダーを狙うがジェイがロープに振ると場外から邪道が竹刀攻撃。全員入り乱れての場外戦へ。
場外で邪外が永田を痛めつけてリングに放り込むと、ジェイが永田にナガタロックIIを見舞う挑発的な攻撃。邪道にタッチ。
邪道は永田の顔面をロープにこすりつけ、さらにスリーパーに捕らえながら頭頂部にナックルを連打。邪道が「どうしたユージ!コラ!」と挑発すると永田は怒りのエルボーを連打。邪道は顔面かきむしりも、永田は延髄斬りで反撃し両者タッチへ。
再び棚橋とジェイの対面となると、互いにエルボーをかわし合い同時に放ったガットショットを同時にキャッチ。2人同時に離す約束をするもジェイだけ離さずドラゴンスクリューを狙うが、棚橋がエルボーで突き放してフライングフォアアーム。棚橋は低空ドロップキックからテキサスクローバーホールドを狙うが、下から蹴り上げて脱出したジェイがテキサスクローバーホールドを狙う。これを棚橋が脱出するとジェイがDDTからブレードバスター。ジェイはTTOを狙うが、棚橋が耐えるとドラゴンスクリュー。本間にタッチ。
本間はジェイに逆水平チョップを連打し、串刺しバスターからフェイスクラッシャー。さらに小こけしを狙うがジェイがゴロゴロと転がって回避。本間も自爆せず耐えブレーンバスターからラリアットを放つが、ジェイがキャッチして逆水平チョップ。さらにロープに飛ぶが本間はこけしロケットを叩き込み、小こけしを発射もジェイが回避して自爆。ジェイがブレードランナーの体勢に入ると棚橋がスリングブレイドでカットし、本間が小こけしをヒットさせ、中こけしを発射もジェイが回避したため自爆。ジェイは棚橋にグラウンドドラゴンスクリューからHTOで固めると本間は無念のタップアウト。
ジェイはゴングが鳴っても倒れ伏す本間を押さえつけ、外道が本間の手を取って何度もタップするようにマットを叩かせる。ジェイは棚橋に「俺の挑戦を認めるのか?Yes or No?!」と迫り、棚橋はベルトを持ってリングに上がると「No!」とまさかの拒否。怒り狂ったジェイが本間を竹刀で殴りつけ「本間に謝れ。お前のせいで本間はやられたんだ。“Yes”と言えば本間は殴られなかった」と言いがかりをつけながら去っていった。
<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト&外道
ジェイ「(上村に対し)昨日はバックステージにいなかったからモデルをさせられなかった。そこに立て。(Tシャツを上村の顔にかけ)”TTO”……でも今日は”HTO”=”ホンマ タップド アウト”だな。次タナと向かい合った際には前と同じようにタップアウトさせてやるぞ。今日はよくもみんなが見てる前で偉そうに俺の挑戦を断ってくれたものだ。おまえの大事な仲間であるホンマをタップアウトさせリングで大の字にしてやったら、ホンマは俺に向かって(本間の声真似をしながら)”ジェイ、おまえは俺より強い!”と言ってきた。だがホンマ、そう気を落とすな。俺はここにいる誰よりも強い。もちろんタナハシよりも、モデルらしくカッコよく立つことさえできないこのバカ(上村)よりも強いんだ。タナ、俺がもう一度おまえにチャンスをやっているのが分からないのか?こう言えばおまえも分かるか?もしこれがおまえにとって俺とシングルで闘える最後の機会だったら、流石のおまえもこのチャンスを逃すわけにはいかないだろ?(上村のTシャツがズレる)クソ、ユーヤ、おまえのせいで台無しだ! とにかくだな、俺が言いたいのは、もしこれがタナハシが俺とシングルで闘える最後のチャンスだとすれば、話は違うだろう? タナハシが挑戦を受けないのはNEVER王座そのものに価値が見えないからか? でも一度俺に巻かれれば一気にベルトの価値は上がる! タナ、このチャンスを無駄にするな。挑戦を受けろ! みんなの前で”イエス”と言え! あそこでおまえがイエスと言ってれば、ホンマに攻撃だって仕掛けなかったのに、おまえときたら今度は”俺のせいじゃない!”なんて言いやがって。おまえのせいに決まってるだろ! おまえがノーと言ったからあぁなったんだ。次はいよいよリョーゴク(SAKURA GENESIS)だ。俺とバッドラック・ファレ対(皮肉を込めた言い方で)”最高”のタナハシと”レジェンド” コジマだ。果たして本気であいつらをそんな風に呼んでる奴がいるのかは知らないが。
外道「次は”KTO”ってとこか?」
ジェイ「あぁ次はコジマをタップアウトさせてやる。タナ、そうなったらおまえはどうするつもりだ? あぁ待てよ、コジマは昨日もう倒してるな。それでも今日タナは”ノー”ときた。仕方ない、別の方法に移るしかないか。それともこのままタナハシの仲間を片っぱしから潰していくか? タナハシはもう”最高”でないし、コジマも”レジェンド”なんかじゃない。その上こいつ(上村)はかなりのバカだ! タナ、どうにかして俺の挑戦を受けさせるぞ。さてどうしてやろうかな」
永田裕志
「スッキリしねえ試合だな!」
本間朋晃
「棚橋がチャンピオンで、ジェイが挑戦するとか、しないとか。NEVERも変わったな。何回も何回も挑戦して、1回も獲ったことないけど、俺には誰にも負けないNEVERの心があんだよ! 絶対、いってやるからなクソッ!」
棚橋弘至
「(バックステージに来るなり座り込み、NEVERのベルトを腰に当てて)そんな簡単にさ、タイトルマッチ決まったら気持ち悪くない? “次はおまえだ!”、“よし、挑戦してこい!”、理由が欲しいのよ。戦う理由が。ま、『G1』で負けてるっていうのもあるけど。今、ベルトっていうものに注目が集まって、もう1度ベルトとは何かいい時期に来てると思う。奇しくも、“THE IWGP”よりも歴史が長いベルトになってしまった“NEVER”。一つ一つ、意味を持って、意味有る戦いをしたい。まあちょっとね、ジェイがやる気になってたりするから、“おっ!”とは思うけどね。まあビートルズの歌にするとYou say yes〜, I say no, You say yes. I say no, no, no〜. You say Goodbye. I say hello〜,hello, hello〜(と、Hello, Goodbyeを口ずさみながら控室へ)」
第5試合
飯伏がIWGP世界ヘビー級のベルトを持って初の入場。
UNITED EMPIREの奇襲から試合が始まり、オスプレイが飯伏にコーナーでナックルから顔面踏みつけ。オスプレイがロープに飛ぶと飯伏がウラカン・ラナを狙うが、オスプレイがキャッチしてパワーボム狙い。飯伏も着地するとミドルキックでなぎ倒し天山にタッチ。
天山は小島とともに飛び出していき、天山が真モンゴリアンチョップ、小島がモンゴリアンチョップでオスプレイを打ち据え、小島のエルボードロップ+天山のヘッドドロップの同時攻撃。さらに天山は真モンゴリアンチョップを連打していくが、オスプレイはボディエルボーで一矢報いてコブにタッチ。
天山はコブにも真モンゴリアンチョップを連打し串刺しラリアットからブレーンバスターを宣言も、コブが耐えてドロップキック。コブは天山にお返しのモンゴリアンチョップ連打からオーカーンにタッチ。
オーカーンは「いいか!本物を見せてやるよ!」と叫んで本物のモンゴリアンチョップを連打。オスプレイにタッチ。
オスプレイは逆水平チョップ、エルボーを連打し天山を自軍コーナーに叩きつけ顔面にヒザを押し当てながら罵倒。オーカーンにタッチ。
オーカーンは「おねむの時間だコラ!処刑だ!」とブレーンバスターの体勢も、天山が逆にブレーンバスターで投げ飛ばし、小島にタッチ。
小島はオーカーンにマシンガンチョップ、コブがカットに来ると2人まとめてマシンガンチョップ。さらにオーカーンにマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」とコーナーに上って行くが、コブが引きずり落とし。小島はコブをDDTで突き刺すと、オーカーンのラリアットをラリアットで撃ち落としてDDT。小島はさらにコジコジカッターを狙うが、オーカーンはスリーパー式アイアンクロー。さらにブレイクダウンから一本背負い。小島は怒りのエルボー連打からコジコジカッターで一矢報い、両者タッチへ。
飯伏とオスプレイの対面となると、互いにロープに飛んで打撃をかわしながら走り、飯伏がダッシュミドルでこれを制しその場飛びムーンサルト。飯伏が突っ込んでいくとブートで止めたオスプレイがリバース・ブラディサンデー。さらにオスプレイがピッピーチェリオからオスカッターを発射も、飯伏がキャッチして投げっぱなしジャーマン。オスプレイはこれを一回転着地してストームブレイカーの体勢も、飯伏が耐えて人でなしドライバーの体勢。オスプレイが回転エビ固めで返そうとすると飯伏が両腕を取ってカミゴェを発射。オスプレイがこれをかわすとフックキックを顔面に叩き込むも、飯伏が倒れず耐えてラリアット。両者大の字となり、オスプレイがコブにタッチ。
コブは飯伏に串刺しジャンピングバックエルボーからランニング・ブレーンバスター。飯伏が力なくエルボーを連打していくとコブは余裕の表情で耐え、返す刀の強烈なエルボー一発で飯伏を吹き飛ばす。飯伏がミドルキックを見舞うとコブは一発でコーナーまで吹き飛ぶも、串刺し攻撃を狙う飯伏を担ぎ上げてコーナーに串刺しスパインバスター。ここに帝国の面々が入ってきてトレイン攻撃を見舞い、コブがアスレチックプレックス。コブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、飯伏がかわしてオーバーヘッドキック。
飯伏がカミゴェを発射しようとするとオーカーンがカット。これに天山も飛び出していき、モンゴリアンチョップvs真モンゴリアンチョップの打ち合いに。連打で打ち勝ったオーカーンがロープに飛ぶと、小島が飛び出してきてテンコジカッター。ここにオスプレイがミサイルキックでテンコジを吹き飛ばし、飯伏に対してムーンサルトを狙うが、飯伏が足を引いてオスプレイをコーナーに宙吊りにするとその顔面にローキックを連打。その背後からコブが迫りツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、飯伏が着地してハイキック。そしてオスプレイの眼前で「オスプレイ!」と叫んで見せつけるようにカミゴェを叩き込み、試合を決めた。
飯伏とオスプレイはIWGP世界ヘビー級のベルトを挟んで睨み合い、飯伏がカタコトの英語でオスプレイとの決戦に向けて「正々堂々と死力を尽くして最高の試合にしよう」という旨の気持ちを語りかける。
オスプレイも「両国の試合一発でそのベルトを奪ってやる。そしてコイツら(観衆)に俺が新日本の未来であり、俺がナンバーワンであることを証明する。それはお前じゃない。このウィル・オスプレイ。このウィル・オスプレイこそが新日本プロレスなんだ。よく覚えておけ!」
飯伏「これが最初で、1番初めてのチャレンジャー。このIWGP世界ヘビー級、このベルトの最初の挑戦者、オスプレイ。僕はオスプレイを見たときに自分に似ているなと。それは、でも、簡単な言葉ではなかった。本当に。このキャリアで、アレだけ出来て、アレだけスゴイのは、自分より上だと思ってる。本当に。実際。そして彼のこともリスペクトしてる。でも、でも、彼に足りないものは、まだたくさんありますから。その部分で僕は魅せたいと思いますと。その部分を持っているやつが、そこにいますけど。(※放送席の鷹木信悟を見やる)分かりますよね?いつも、いつも僕が言っている通り。僕は全てから、すべてから逃げない、負けない、諦めない。そして、裏切らないから。今日はありがとうございました。この新しいベルトを見せられて本当に良かった!今日、生で見に来てくれた皆さんだけ、生で見れますから。だからどんどん足を運んで下さい!よろしくお願いします!」
<試合後コメント>
天山広吉
「いやー、カッコいいね、あのIWGP世界ヘビーね! 目の前で見させてもらったけど、いいんじゃないすか。飯伏がね、初代ってことで、これから何かいろいろあるかもしれんけど、でも、授与されたからにはしっかりと、これから歴史を作ってほしいな。偉大なる先人の分まで、もっともっと、歴史に名を刻むようなIWGP世界ヘビーを作っていってほしいと思います。何かチャンスがあったらいこうかな。うん、行っちゃうぜオイ。カマーン!」
小島聡
「2021年にこうやって、正規軍の中でも、一つの大会でメインイベントを張れること、それはとても誇らしいことだと思うよ。このキャリアにして、テンコジが飯伏幸太という、今現在の素晴らしいチャンピオンの、太刀持ちとか露払いとか、助さん格さんとかボディガードとか、いろんな表現があると思うけど、それでも今、自分ができること、自分のやれる役割、それをちゃんと頭に入れてこういう大会に出れること、本当に誇らしいと思います。本当に、IWGPという名前がまだ残っている、その中に俺もまだ、入っていたい。飯伏君がさっき、試合後に言ってくれた。『このベルトの中に小島さんたちの名前が入ってます』って。ホント重たい言葉だったよ。背負ってるもの、それを俺も大事にして、これからも戦っていきたいと思います。ありがとうございました!」
飯伏幸太
「(※IWGP世界ヘビー級のシンベルとを肩にかけて)あと、5日。最後の前哨戦も終わって、どんな感じか。うん。ジュニアの頃のオスプレイとも違うし、去年の『G1 CLIMAX』で当たった時のオスプレイとも、全然違うし。穴がやっぱり一つ、二つ、三つ。僕はすでに、彼の中に見つけましたね、今日までに。まぁ単純に、単純に言うと、僕の、彼と同い年だった頃と比べてみても、うん、やっぱレベルがはるか上で。それはでも、今の時代と当時のプロレスっていうのは、まぁやっぱり違うわけで。11歳違うんで、11年前のプロレスと、今のプロレス、ちょっとやっぱり違うわけで。技術も違う。それをプラマイしてもどうかって部分はあるんですけど、僕が伝えたいのはそういうところじゃなくて、単純に勢いだけじゃなくて。でも勢いはね、すごいですよ。その勢いでやっぱり、今日は圧倒されたんで、じゃあ自分の持ってる技術の方でいこうかなと思ってます。
あと、(※肩にかけたベルトを見つめ)このベルト、ホントはね、巻きたかったんですよ。でも、まだ、巻かない。僕は、勝つまでは巻かない。次の両国、勝つまでベルトは巻きません。勝ったら、巻きます」
ウィル・オスプレイ
「確かに今日俺たちは負けた。アイツらの戦略勝ちだ。俺のベルト挑戦に納得がいかない声があるのは知ってる。あれは2015年のことだった。(イギリスのRevProの大会で)当時俺の憧れのAJスタイルズがIWGPヘビー級のベルトを巻いていた。試合後AJが攻撃されて、救出に入った俺がベルトをAJに手渡した。でも次の瞬間に観客からブーイングされて、『俺なんかが触れていいベルトじゃない』って罵倒された。でもAJはその時からいつか俺があのベルトを巻く存在になるって信じてくれた。それからタナハシやオカダも認めたくなかっただろうが、将来俺がトップに立つと分かっていたはずだ。
ファンは俺が”世界最高の1人”と呼ばれるのはよくても、”ナンバーワン”とはどうしても認めることができないようだ。それは俺が道場出身の生え抜きじゃなくて、海外遠征にも行ってないからだ。自分が簡単にファンに好かれて応援されるような存在じゃないとは分かっているが、俺は自らの努力でここまで這い上がってきたんだ! お前たちが気に入らなくたって、AJスタイルズ、タナハシ、オカダ、イブシたちはみんな俺を新日本の選手の1人だと認めている! それに彼らの誰も俺の実力を否定しない!
今こそ俺がトップに立つ時が来た! 5年前、22歳だった俺はリョーゴクでニュージャパンデビューを飾った。そして俺は再びリョーゴクの舞台で今度はIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する。ニュージャパンの歴史に残る一戦になるぞ。何故ならこの一戦で未来が決まるからだ。もうお前たちファンもイブシも他の選手も俺がこの団体の中心に立つ未来が見えているはずだ! ウィル・オスプレイはレベルが違う!」
グレート-O-カーン
「言いたいことが、たくさんあるんだよ。まず天山。何もう我が物顔でチョップ使ってんだよ! みかじめ料払えつったろう、ボケ! それとな、余が腰を痛めてなけりゃ(※背中を向け、腰のテーピングを見せる)、今日も帝国の勝利だったんだ、運がよかったな、自称神様、あぁ!? だが、もう終わりだ。4月4日、帝国は“神殺し”のあだ名を冠する。そして、兵器も手に入れ、完全に帝国は、復興ではない、巨城を築く。今から、貴様ら愚民は帝国の下僕になっていた方がいいぞ。なぜだか分かるか? 『好きなレスラーは?』と聞かれて、帝国の同盟者以外を答えたら、『え? あんなザコ、好きなの?』って笑われちまうぞ。これはなぁ、アドバイスでも何でもねぇ! 予告だ予告!」
※コブはゲイブリエルに肩を借りてインタビュースペースに現れると、しばらくカメラを見つめていたが、何も言わずゲイブリエルを突き飛ばして控室へ。