スターダムに夜明けは来ず!“ダンプ松本の後継者”刀羅ナツコが琉悪夏とともにアイドルレスラーたちを蹴散らし王座防衛!

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 29日、東京都・両国国技館にてスターダム『JR東海 推し旅 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2025』が開催。【BMI2000】刀羅ナツコ&琉悪夏がゴッデス・オブ・スターダム王座の3度目の防衛に成功した。

 タッグ王座であるゴッデス・オブ・スターダム王座を持つのは【H.A.T.E./BMI2000】の刀羅ナツコ&琉悪夏。
 ナツコは昨年9月にNetflixで世界独占配信されたドラマ『極悪女王』で一躍脚光を浴びたダンプ松本に目をかけられ、ダンプは「俺はナツコを応援してんだよ。ナツコを昔の俺みたいにしたいんだ。ナツコが有名人になるまで、知名度が上がるまで俺はずっと応援する」とナツコを後継者として指名。ナツコはこれからの“女子プロレス”という文化そのものを背負っていく存在に。琉悪夏もナツコの教えを受け、若くしてヒールのエリートとしての日々成長している。
 2人が属するH.A.T.E.は、OZアカデミーの尾崎魔弓が率いる【正危軍】とバチバチの抗争を展開中であり、令和の最新型ヒールとして歴史ある巨悪にケンカを売る形でヒール軍としての格と実力を高めつつある。

 今大会開始時点では、ゴッデス王座をナツコ&琉悪夏が、ワールド・オブ・スターダム王座(※赤いベルト)を上谷沙弥が、ワンダー・オブ・スターダム王座(※白いベルト)を小波が、アーティスト・オブ・スターダム王座(※6人タッグ王座)を小波&吏南&フキゲンです★が持つというH.A.T.E.が主要王座を独占している状態。

 悪の華が咲き乱れるスターダムだが、そんな中で光り輝く希望が生まれた。
 今年のタッグリーグ『ゴッデス・オブ・スターダム 2025』では、数々のアイドルレスラーを輩出してきたユニット【COSMIC ANGELS】に属する若手タッグ【さくらら】さくらあや&玖麗さやかがナツコ&琉悪夏を破っての優勝を達成。年末のビッグマッチで今度はゴッデス王座をかけてのダイレクトリマッチが決まった。


 試合、初っ端からガムシャラに攻めていくさくららに対してBMI2000は余裕たっぷりに受け止め、場外戦に持ち込んでいたぶっていく。
 さくらが集中砲火を浴びる展開となり、ナツコが早々にラリアットで試合を決めにかかるが、玖麗が飛び込んできてドロップキック。さくらもサッカーボールキックで一矢報いて玖麗にタッチ。
 玖麗もBMI2000の2人がかりの連携に苦戦し続けるも、玖麗は得意のドロップキック連発で突っ張ってスリーパーホールド。ナツコに必殺のときめきスピアーをキャッチされてラリアットを被弾するも、さくらが救援に入って2人でのコンビネーション攻撃で窮地を脱出。再び場外戦に持ち込んで形勢を立て直そうとするBMI2000だったが、玖麗もさくらもプランチャで飛んでいってこれを許さない。
 さくらは琉悪夏を三角絞めで落とす寸前まで追い込み、顔面へのトラースキックからスピンキック。さらに玖麗のミサイルキックからさくらのハイキックが立て続けに決まる。さくらがダイビング・ニーアタックでからフックキック。玖麗がときめきスピアーを放つも、これがさくらに誤爆してしまう。
 BMI2000がサンドイッチ式トラースキックでさくらの顔面を撃ち抜き、琉悪夏がネックハンギング・ボム。さらに2人で攻防にファンタスティック・フリップを放ってさくらを圧殺。救援に来た玖麗をナツコがデスバレーボムで叩きつけ、ナツコが玖麗に、琉悪夏がさくらに同時にダイビング・ボディプレスを見舞う競演。
 琉悪夏がさくらにジャーマン・スープレックス・ホールドからダルマ式ジャーマンを狙うが、さくらが着地して十字架固め。さくらは琉悪夏のラリアット、投げっぱなしジャーマンを被弾しながらも雄叫びを上げて立ち上がるが、琉悪夏がダメ押しのダルマ式ジャーマン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。

 マイクを取った琉悪夏は「勝った!来年もこのベルトといっしょ♪さくらら、お前ら悔しいか?悔しいよな。琉悪夏はそれよりももっともっと今まで悔しい思いをしてきた。今日負けたのは今のお前らの実力がそこまでだったってだけ。もっともっと悔しい思いして、ここに上がってこいよ」と厳しくも優しさに溢れたエールを贈る。
 キッズレスラー時代から合わせて下積み期間が長かった琉悪夏はさくららに寄り添った言葉をかけていたが、ナツコは「上がってこれると思う?私は今日の琉悪夏の闘いを見て、同じレベルに上がってくることがなにも想像できない」と敢えて突き放した。

 対して、まさにズタボロといった風体でコメント会場に現れたさくららはしばらく言葉もなくうなだれる。
 しかし玖麗は「自分たちはずっとスターダムに光を、ベビーがまた活躍するスターダムを私たちが勝つことで取り戻したいと思って闘ってきました。ここで立ち止まってしまうのはすごく悔しい!絶対に絶対にリベンジしたい!」と吼える。
 するとさくらも顔を上げ「スターダムに夜明けを連れてくるって、意識を変えるって言ったからには絶対夢で終わらせない。必ず実現してみせます!絶対さくららはこんなとこじゃ終わらない!止まらない!」と決意を改たにした。

 2025年という年は、さくらはセンダイガールズワールドジュニア王座を戴冠し、玖麗はシングルトーナメントである『シンデレラ・トーナメント』でも優勝。さらに2人でのタッグリーグ優勝も果たしたことでシングル・タッグの両方で結果を残した飛躍の年。デビューから2年で両国国技館でのタイトルマッチにたどり着いたということは勝ち負けに関係なく評価されるべき実績だ。
 スターダムの未来のエースとなることを期待されている2人がこの日の涙を糧にさらなる成長を見せて、スターダムの夜明けを見せてくれることに期待したい。

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