「プロレスを本業として向き合っていく」SNS大炎上で芸能界から消えたフワちゃんが“職業・プロレスラー”として再始動!

29日、東京都・両国国技館にてスターダム『JR東海 推し旅 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2025』が開催。フワちゃんがプロレスラーとして再始動を果たした。
YoutuberでありTVタレントのフワちゃんは、日本テレビ『行列のできる相談所』内の企画でプロレスデビューすることとなり、2022年10月23日にスターダムでデビュー。
芸能人のネタの一部として軽く終わるかと思いきや、フワちゃんは約4ヶ月の練習でしっかりとした危なげない受け身を習得。オカダ・カズチカ直伝のドロップキックも見事なものであり、ミサイルキックの滞空時間と飛距離は一線級のプロと遜色ないレベル。
プロレスにドはまりしたフワちゃんはどんどん試合をしていくことを熱望したが“大人の事情”があってのプロレスデビューであったため、2戦目までは行われたものの3回目の試合は組まれないまま時が過ぎた。
そして、フワちゃんは昨年8月にSNS上で女性お笑い芸人に向けて発した不適切発言で大炎上。レギュラー番組も降板となり、一気にテレビからも姿を消して干されたまま世間からの関心も失われていくものと思われていた。
しかし、今年11月にはスターダムのリングに現れ、過去の騒動を謝罪するとともに本格的にプロレスラーとして活動していくことを宣言。
その後の囲み取材では「以前のように実は番組の企画という裏側があるのか」「芸能界復帰への足がかりにするための話題作りでは無いか」といった質問が飛ぶが、フワちゃんはこれをキッパリと否定し“職業・プロレスラー”として生きることを明言。登場時点からスターダムの選手ジャージも着用しており、正式にスターダムへ入団したことも明かし「私をキッカケにプロレスを見てくれる人増えたら恩返しできる」という抱負も語っていた。
フワちゃんの再デビューの相手は、プロレスの師匠でもあり以前の2試合ともタッグパートナーを務めた葉月。
葉月と初めて対角に立つことになったフワちゃんは緊張した面持ちでヒザをつきながら握手を求める。葉月も笑顔でその手をしっかり握り返した。

ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い、ヘッドロックの応酬と道場で何千何万回と繰り返してきたであろう基礎技で勝負。フワちゃんがドロップキック3連発も、葉月は倒れず仁王立ち。逆に顔面をぶち抜くドロップキック1発でロープ際までふっ飛ばし、顔面ウォッシュ、逆エビ固めと攻め立てて“プロレスラー”としての洗礼。
フワちゃんはふらふらと起き上がってエルボーを打ち込んでいくが、葉月は表情1つ変えずにビンタで吹っ飛ばす。それでもフワちゃんは諦めずドロップキックを見舞ってついに葉月に受け身を取らせることに成功。
フワちゃんは反撃に転じようとボディスラムからブレーンバスターを狙うが、葉月がブレーンバスターで返してセントーン。フワちゃん「ナメんなよッ!」と雄叫びを上げながらエルボーを叩き込む意地を見せ、今度は1発で倒れることなく足を止めてバチバチの打ち合いを展開。葉月は後ろで手を組んで胸を突き出し、フワちゃんに好きなように打たせていく。
ならばとフワちゃんは飛びついて卍固め。ロープに逃れた葉月をビッグブーツで場外へ叩き出し、コーナートップからのプランチャを敢行。その高度と飛距離、フォームの美しさは一流レスラーのそれと変わらぬものであり、場内からは大歓声が起きる。
フワちゃんは滞空時間の長いブレーンバスターからジャーマン・スープレックスを狙うが、葉月がカサドーラ・フットスタンプで切り返し、ミサイルキックで追撃。カバーに入った葉月は、フワちゃんが肩を上げた際に突き上げた腕を取ってクロスフェイスロック。フワちゃんはなんとかロープに逃れる。
葉月は「終わりだ!」とコーナーに上がろうとするが、フワちゃんは「待てよ……!」と足にすがりついて止め、雪崩式ブレーンバスターからシャイニング・ウィザード。それでも葉月から3カウントは奪えない。
フワちゃんはガムシャラな連続エビ固めからエルボー連打、ジャーマン・スープレックスと猛攻。しかし、葉月はバイシクル・キックをアゴ先へとクリーンヒットさせ、必殺のダイビング・セントーンを見舞って3カウントを奪った。
マイクを取った葉月が観衆へ「フワちゃんの覚悟、伝わりましたか」と問うと、観衆は大歓声と大・フワちゃんコールで応える。これに笑顔を浮かべた葉月は「フワちゃん、これがお客さんの意見だよ。ここからどうするかはフワちゃん次第。ただ、新しい夢がプロレスラーであってくれてありがとう」と語りかけ、互いに深々と座礼。
フワちゃんが「完敗です、師匠。どうしても自分だけは1%でも勝てるのを信じてここまでやってきたので、最後の最後まで本当に勝てると思ってやってました。今日は本当にありがとうございました、葉月さん!」としっかりと敬語で思いを語ると、葉月も「その自分だけが信じる1%の可能性、絶対に諦めないで。みんなフワちゃんの初勝利も、いつかベルトを巻く姿も見たがってると思うよ。ウチは応援してるよ」とエール。フワちゃんもいずれ葉月の“一番弟子”ではなく“ライバル”として対角に立つ目標を語った。

バックステージコメント会場には、プロレス関連マスコミだけではなく芸能関係のメディアや大手新聞社・TV局などの一般マスコミがギッチギチに集結。
再デビュー戦というプレッシャーから解放されたフワちゃんは泣き笑いといった口調で「いや、もう死ぬ!本当に痛くて苦しくて過酷で!超~痛かったですぅ~!師匠、スゴかった!鬼とは聞いてたけど、ホントの鬼師匠!(笑)苦しい闘いでしたけど、ずっと続いてほしいくらい楽しい試合で『ここから始まっていくんだな』って思いと『勝てるぞ勝てるぞって最後まで信じろ』って葉月さんから教わった覚悟だけを持って闘いました!葉月さんは鬼だけど、大好き!葉月さんと再デビュー戦を飾れたことが死ぬまでの一生の宝物になったと思うし、これから堂々とプロレスラーとしてデビューできるなって自信になった1戦でした!」と感情を爆発させてまくしたてるも、その後は真剣な面持ちで「これを本業として向き合っていきたい」という覚悟を語った。
その後は試合時間よりも長い囲み取材が行われ、非プロレスマスコミはフワちゃんのコメントが終わると早々に帰り支度を始めて両国国技館を後にしていった。こうしたプロレスに興味のない層を振り向かせていくことも高い一般知名度を誇るフワちゃんに期待されている役割なのかもしれない。
プロレス界では、肉体のピークが過ぎたアスリートや、怪我などのやむを得ない事情で競技を引退した選手などが転向してやって来ることが珍しくなく、そうした選手が大活躍して再び世間から脚光を浴びるというケースも多い。
ややエンタメ寄りで賛否両論はあるものの、なんらかの失敗をした人間が“禊(みそぎ)”としてプロレスに関わってきた例も多く、こうした話題性から世間がプロレスを忘れないでいてくれるという側面もある。
あらゆる人間にセカンドキャリアの場として門戸を開き続けるという歴史とともに歩んできたものが日本のプロレス文化と言える。
フワちゃんのプロレス再デビューには「プロレス(ラー)をナメるな」等の批判が殺到しているが、そもそもの話として日本のプロレスは大相撲力士やプロ野球選手をやむなく引退した人間がセカンドキャリアとして創り上げてきた文化だ。
日本のプロレス界が大きな挫折から再起をかける場所であるいう側面への理解を持ち、返り咲きの野望を持ってやってくる人間を歓迎することこそが、日本のプロレスの精神を守ることにつながるのではないだろうか。
















