「デカい奴が勝って当たり前っていうのがすごく嫌!」181cmの最高身長女子から王座防衛のスターライト・キッドが小柄レスラーの意地を叫ぶ

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 21日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN May.』が開催。スターライト・キッドがHANAKOを制してワンダー・オブ・スターダム王座の4度目の防衛に成功した。

 キッドは昨年末のスターダム両国国技館大会にて、デビューから9年、5度目の挑戦で悲願のワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)を戴冠。現在は新世代の力でスターダムを変革していくギャルユニット【NEO GENESIS】のリーダーでもあり、スターダムを象徴する選手の1人として君臨している。

 HANAKOは4月27日の横浜アリーナ大会の第0試合で行われた『ベルト挑戦権争奪スターダムランブル』で勝利し、白いベルトへ挑戦することを表明。
 「白を選んだ理由は未奈が巻いてたから。【E neXus V】のVが今ない状態で、私が!そこのポジションに少しでも早く駆け上がらないといけない」とAEWに移籍した白川未奈の名を挙げ、自らがユニットの中核を担う覚悟を語っていた。

 キッドは身長150cmと女子レスラーの中でも小柄なのに対し、HANAKOは現役女子プロレスラー最高身長の181cm。31cmも身長差のある試合は女子プロレス界ではそう見かけない。
 HANAKOは「キッドが戴冠するまで9年かかったベルトを3年目の私が巻いて身長だけでなく実力でも差があることを証明する」と意気込んでいた。


 試合が始まるなりハイスピードに攻めようとするキッドをパワーで圧倒していったHANAKO。キッドは徹底した足攻めを行い、コーナー上で動きが止まったHANAKOへ雪崩式カサドーラ、ケブラーダ、旋回式フロッグスプラッシュを投下しトドメのムーンサルトを狙うも、HANAKOが裏拳を叩き込んで動きを止めると雪崩式ブレーンバスターからのスリーアミーゴス。オリンピックスラムから白鷺で捕らえそのままスイングし、ぐったりするキッドにビッグブーツからJPコースターを狙うが、着地したキッドがドラゴンスクリューで流れを戻す。
 タイガースープレックスを狙ったキッドを振りほどいたHANAKOがショートレンジラリアットでなぎ倒し、ダメ押しの起き上がりこぼし式ラリアットからパワーボムで叩きつけフォール。なんとか肩を上げたキッドをJPコースターで叩きつけフォールも、キッドはギリギリで肩をあげる。
 ならばとHANAKOはラストライドを狙うも、キッドはモモラッチで切り返し、人工衛星スクールボーイから黒虎脚殺で捕らえギブアップを奪った。

 下馬評を覆されて苦戦を強いられたキッドは「1年前とは……1週間前とは、比べ物にならないぐらい恐ろしいじゃねーかー!でも、小さい私の方が強かったな!」とHANAKOをたたえつつも胸を張る。
 対するHANAKOは「白獲るのに9年もかかったスターライト・キッド!正直、前哨戦で勝って、そのベルトをとるんは余裕やって思ってた。それぐらい今日自信があったんや。でも、あんたは高くてデカい壁やったわ。プロレスはデカいだけじゃない、今日は大事なことに気付かされた。ありがとう」と悔しさをにじませながらも感謝の言葉を述べる。

 キッドは「デカいだけじゃダメなんだよHANAKO」と白いバラを手渡し「小さくたってでかいやつは倒せる。これがあるから無差別級の女子プロレスは面白いよね!私は、この面白さで、固定概念をぶっ壊し!まだまだ、引っ掻き回してやるから見といてくださいね!」と小さな身体で大きな野望を叫んだ。


 バックステージに戻ったキッドは「デカい奴が勝って当たり前、トップにいて当たり前っていうのが私はすごく嫌で嫌で嫌で。だから今日スターダムで一番デカいHANAKOと体格の小さい私がこのベルトをかけて闘ったということ、そして私が!小さい私が!黒虎脚殺でガッツリ勝ったという結果はワンダー王者としてすごく欲しかったものの1つであります。小さくても強い、勝てるってことをAZMやなつぽいに負けじと私が証明し続けていきます」と同じく小柄なライバルたちへの対抗心を燃やした。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年5月
« 4月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

月別

ページ上部へ戻る