闇堕ち美女タッグが正義のドリームタッグから王座を奪取し高笑い!年内最後のビッグマッチはまさかのバッドエンド

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 28日、東京都・後楽園ホールにて『Marvelous 2025年Final』が開催。AAAWタッグ王座が悪の手に堕ちた。

 AAAWタッグ王座はかつてGAEA JAPANが管理していたベルトであり、里村明衣子&加藤園子、北斗晶&尾崎魔弓、長与千種&ライオネス飛鳥、アジャコング&アメージング・コング、豊田真奈美&カルロス天野などそうそうたる選手が巻いてきたベルト。2005年にGAEAの解散とともに封印されていたが、2022年にベルトが復活。。現在は長与千種が率いるマーベラス管理のもとで王座戦が行われている。

 この日、チャンピオンとして4度目の防衛戦に臨んだのは【スパーク・ラッシュ】彩羽匠&Sareee。
 女子プロレス界で最強格の2人のタッグはまさに無敵であり【チーム200kg】橋本千紘&優宇、【いとなべ】伊藤薫&渡辺智子といった実力も実績も兼ね備えた相手からも王座を防衛。長与が「なんでこの時代に現役が出来てなかったのか。自分がもうちょっと遅くプロレスラーになってたら多分闘ってます」と悔しがるほどの試合ぶりを見せてきた。

 今回の挑戦者は、マーベラスに不吉な暗雲を漂わせている【マゼンタ】Maria&RIKO。
 以前の2人は闘いを通して友情を育んでタッグ結成に至り、入場時にはK-POPの人気曲に合わせて一緒に踊るなどアイドル的人気もあったベビーのタッグであった。
 しかし、女子プロレス界のヒエラルキーに不満が溜まっていたのか今年5月に突然の闇堕ち。2人揃って眉毛を全剃りし、黒いコスチュームに身を包んでヘイトを撒き散らすヒールとなってしまう。
 闇堕ちしたマゼンタは元々持ち合わせていた確かな実力にラフファイトが加わってさらに強力に。マリーゴールドのタッグ王座を獲得し、他団体でも外敵王者としてしっかり存在感を残してきた。

 スパーク・ラッシュvsマゼンタという極上カードでのAAAWタッグ王座戦には期待が集まっていた。
 しかし、互いに良い試合を見せようという思いよりも私怨が勝っていたのか、相手のやりたいことをやらせず全員が自分のエゴを貫き通したような試合展開となり全く噛み合わない。


 試合は選手コール時の紙テープが舞う中でのマゼンタの奇襲に始まり、場外での殴り合いを展開。マゼンタは彩羽をイスでぶん殴って彩羽の手とSareeeの手に手錠をかけて固定。眼前で手錠のカギをぶら下げて執拗に挑発すると、彩羽がブチ切れてRIKOをボッコボコに。彩羽のジャーマン、Sareeeのダイビング・フットスタンプ、彩羽のライガーボム。2人でのサンドイッチ式ソバット、彩羽のGO to SUGOIとスパーク・ラッシュが一気に大技連発で決めにかかるが、Mariaがレフェリーを場外に引きずり下ろしてカウントを妨害。


 その後は無法地帯となったリングでマゼンタがイスを使ってスパーク・ラッシュをタコ殴りに。特に彩羽を入念に痛めつけたマゼンタは、MariaのエクスカリバーからRIKOのリバース・フランケンシュタイナー、ムーンサルト・プレスと畳み掛けて3カウント。

 この結末にスパーク・ラッシュが納得するわけもなく、試合終了を告げるゴングが鳴ってもブチギレ状態の2人は乱闘を続ける。
 RIKOが「強い奴が勝つんじゃなくて、勝った奴がつえーんだよ。さっさと帰りな!この負け犬!」と高笑いすると、Sareeeは「そんなの分かってるよ。ただな、勝ち続けることがどんなに大変なことかテメーらにはまだ分かんねーだろうな!せいぜい味わえ!」と吐き捨てて退場。

 Sareeeがバックステージでも怒りをぶちまける中、彩羽は不気味なほどに無言を貫く。彩羽はセコンドがなんとか取り戻してくれたカギを受け取り、Sareeeの手首にはまったままだった手錠を外すとベンチへ思い切り叩きつけて無言のまま会場を後にした。

 一方、Mariaは「ウチらが凶器を使ったとか言い訳をするんだとしたら、学習不足だよね。アイツらのやり口はわかったってどっかに書いてたか、言ってただかしてたし、対策不足!」と悪びれもせず嘲笑。
 RIKOも「スパーク・ラッシュをあんだけ怒らせられるのって、実際問題マゼンタしかいないと思うんですよ。怒らせるにも才能がいるんですよ。それをやってのけちゃうマゼンタって最高だなって、今日あらためて再確認しました~♪そもそもな、アイツらが『中途半端だったら潰す』とか言ってたから本気で行ってやったんだよ。そこ感謝しろよ?年明けからの防衛戦が楽しみだな~。ウチらからいろんな団体にケンカ売りにいってもいいんじゃないかな~って思ってるんで」と上機嫌で来年の野望を語った。

 マーベラスは来年5月5日に横浜BUNTAIという大会場で10周年記念大会を行うことが決定している。
 既にナイトシェイド、ナイラ・ローズ、レネー・ミッシェル、マーシャ・スラモビッチらマーベラスと縁が深い強豪外国人選手の参戦が発表され、さらなる豪華選手の参戦も匂わせているが、横浜BUNTAIはゲストの力だけでは埋まらない。所属選手およびレギュラー参戦選手たちがいかに熱を創り出せるかどうかに10周年大会の成功がかかっている。
 ビッグマッチがバッドエンド展開となることが多いマーベラスだが、来年5月5日までに明るい未来を創れるかどうかに期待がかかる。

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