「なんでこの時代に現役が出来てなかったのか」長与千種が悔しがる極上の女子プロレスが展開!彩羽匠&Sareeeが橋本千紘&優宇からAAAWタッグ王座防衛!

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 8日、東京都・後楽園ホールにて『Marvelous後楽園大会』が開催。彩羽匠&Sareeeが橋本千紘&優宇からAAAWタッグ王座の防衛を果たした。

 長与千種が2016年に旗揚げしたマーベラスも今年で10周年を迎え、今大会では長与のデビュー45周年記念大会としても実施。

 メインイベントでは、【スパークラッシュ】彩羽匠&Sareeeが持つAAAWタッグ王座に【チーム200kg】橋本千紘&優宇が挑戦。
 GHC女子王座を持つ彩羽と、IWGP女子王座を持つSareeeというシングル最強格の2人が組んだスパークラッシュは今年5月に同王座を戴冠。対するは、女子タッグの中では歴代最強との呼び声も高い完成度を誇るチーム200kg。優宇は今年12月28日での引退を表明しており、同王座への挑戦も最後になる可能性があった。


 試合序盤は互いにライバルとして強く意識し合うSareeeと橋本がじっくりとしたレスリングで会場を沸かせていくが、橋本&優宇が2人でポーズを決めながらの逆エビ固めを決めて会場の空気を支配。一気にチーム200kgが攻め込んでいくも、スパークラッシュの2人も彩羽が橋本にサソリ固め、Sareeeが優宇にコブラツイストをかけるサブミッションの競演を見せて流れを引き戻す。
 中盤戦では優宇が奮戦し、彩羽にベアベアーズを決めてから橋本と2人で「いただきます!」と手を合わせてダブルのパワーボムを狙う。これを抜け出したスパークラッシュが場外戦へと誘い込み、そのままカウントアウトになるかと思われたが両軍ギリギリでリングへ。
 優勢の彩羽がスワントーン・ボムを狙うが、これを引き剥がした優宇がパワーボムで叩きつけ、橋本がサンセット・フリップ。このピンチをSareeeが救出し、スパークラッシュが優宇へサンドイッチ式の顔面ソバット。彩羽が橋本にライガー・ボムからランニングスリーを狙うが、これを着地した橋本が投げっぱなしジャーマン。さあこれからというところで30分時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴った。

 王座規定によりスパークラッシュの防衛となったが、チーム200kgだけではなくスパークラッシュもそれぞれ悔しさを露わにした表情で座り込む。それでも互いの健闘を称え合い、握手や抱擁、座礼を交わした。

 Sareeeは「今日のこの引き分け、本当に悔しい。私たちが絶対に勝たなきゃいけなかった闘いだった。でもウチら諦めないし、私たちはこっからなんですよ。スタートしたばかり、私たちがスパークラッシュ。女子プロレス界のトップ、最強のタッグ屋を狙っていくんで。ここはもう1回チーム200kgに出てきてもらわないと!」と再戦を熱望。
 彩羽もこれに頷きつつ「自分たち締めれないよ!引き分けになったから!だから長与さんに締めてもらわないと!」と放送席の長与をリングに呼び込む。

 締めを託された長与は「第1試合からずっと見てて『なんでこの時代に現役が出来てなかったのかな』って今悔しがってます。自分がもうちょっと遅くプロレスラーになってたら……多分闘ってます。出る杭は打たれるんだけど、出過ぎちゃえば大丈夫ってことをウチらは若い頃に気づいた。頑張ってね。応援してる」と彩羽&Sareeeを見ながらニヤリと笑う。

 その後は「本当に自分たちは昔からの歴史を背負いながら来てるんですけど、こうやって成長して、また新たに時代の扉を開けようとしてるレスラーたちがいます。そうしていかないと、きっと女子プロレスがこのまんまで終わりそうな気がするんです。このまんまで終わっちゃうと一番つまらない形になっちゃうんで、そうならないようにみんな応援してください。マリーゴールドと対抗戦やってますけど、私もロッシーが尽きるくらい若い頃にプロレスの話をして盛り上がって未来を語ったことがあります。その子達が今戦いを繰り広げてるとあれば、面白くなきゃつまらないんです!だからこれをからも競い合っていってほしいと思います!」と長与節で演説。
 最後は照れながらも観衆の後押しを受け、長与の「I LOVE Marvelous!」の掛け声で大会を締めた。

 今大会冒頭には、来年5月5日に旗揚げ10周年記念大会を横浜BUNTAIという大会場で行うことを発表したマーベラス。長与千種という太陽の引力に惹かれて集まってくる強豪選手たちが輝くリングを今後も注視していきたい。

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