女子プロレス最強と噂のチーム200kgがAAAWタッグ王座戴冠!「GAEA JAPANを見て育ったのだから必然」
8日、東京都・後楽園ホールにて『Marvelous後楽園ホール大会』が開催。【チーム200kg】橋本千紘&優宇がAAAWタッグ王座戴冠を果たした。
元はGAEA JAPANの王座であったAAAW王座は2021年に復活。AAAWタッグ王座はこの日まではMarvelous所属の【Magenta(マゼンタ)】Maria&川畑梨瑚が保持していた。
Mariaは2018年にMarvelousに3期生としてデビュー。プロレス界では永島千佳世や橋本千紘といった名選手、さらにはUFCファイターの村田夏南子を輩出した名門・安部学院高等学校レスリング部出身の実力派であり、“聖なるスネイクガーディアン”の異名を取る爬虫類的色気を持つビジュアルも兼ね備えた人気選手だ。
川畑は女優として活動しながら2018年にアクトレスガールズでデビュー。その後は同団体のプレイングマネージャーを務めていた堀田祐美子に心酔して弟子入りし、アクトレスを飛び出してT-HEARTS所属に。2023年8月には、堀田が長与千種に託す形でMarvelousへ移籍を果たした。
2人は当初バチバチのライバル関係にあったが、闘いの中で深い絆を結んで【Magenta】を結成。高い実力とビジュアルを誇るMagentaは日に日に人気を高めており、入場時にK-POPに合わせて踊るセクシーなダンスは名物となっている。
Magentaは昨年12月に歴史と伝統あるAAAWタッグ王座を戴冠。名実ともにMarvelousの顔となったが、今回防衛戦の相手として迎え撃ったのは女子プロレス界最強との呼び声も高い【チーム200kg】橋本千紘&優宇。Magentaにとっては過去最大と言っても良い試練が立ちはだかった。
試合が始まるとMagentaがスピードを活かして手数で攻めていくものの、チーム200kgはガッチリと受け止めてパワーファイトで圧倒し中盤まで試合を支配。
Mariaはサブミッション、川畑は蹴り技や飛び技で対抗していき、橋本に狙いを定めて合体熨斗紙を炸裂。さらにMariaがKAORUから継承したエクスカリバーで突き刺し、川畑が必殺のムーンサルト・プレスを狙っていく。
しかし、橋本がコーナー上からのスリーパーホールドで川畑を吊り上げてこれを切り返し、優宇もMagentaの2人をまとめてキャノンボールで圧殺。最後は橋本がMariaへダイビング・サマーソルトドロップからパワーボムを決めて3カウントを奪った。
試合後には、Marvelousで武者修行中のサンドラ・ムーン&ジェシー・ジャクソンが英語で挑戦表明。橋本が独特な日本語訳で解釈するものの、イギリスのプロレスリングEVEに所属する優宇が2人の意図を察してで挑戦を受諾し9月1日の大阪大会での初防衛戦を決定した。
バックステージに戻った橋本は「AAAWタッグベルト。チーム200kgが獲るのは必然なんですよ。なんて言ったって私はGAEA JAPANを見て、このベルトを見て育ってきてるんですから。このベルトをチーム200kgが獲るのは……」と語り、優宇と声を合わせて「当然であり必然!」と叫ぶ息の合いっぷりを見せる。
そして「チーム200kgはこれを皮切りに女子プロレス界のタッグベルト、かき集めて必ずベストタッグ獲りますから。見ててください」と王座総取りの野望を語った。
チーム200kgは、石川修司を加えた【チーム333kg】で全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を戴冠するなど男女の枠を超えてその強さを示している。最強のタッグとの呼び声も高いチーム200kgの牙城を崩せるタッグはMarvelousの中から現れるのか。今後もMarvelousに注目していきたい。