世志琥と彩羽匠が運命の後楽園大会から二年ぶりに再会!「うちらの止まってた時計の針が動き出した」
15日、東京都・晴海客船ターミナルホールにて『マーベラス1周年記念興行』が開催された。
メインイベントではかつてスターダムでともに闘っていた彩羽匠と世志琥が二年の時を経てシングルマッチ。2015年2月22日の後楽園ホール大会を最後に彩羽匠はMARVELOUSへ移籍し、その大会のメインで世IV虎vs安川惡斗の試合が行われ世IV虎はアクシデントにより一度リングから去ることとなった。
試合が始まるとお互いを確かめ合うように見つめ合い動かない両者。ロックアップで組み合うと、相手の名前を叫びながらの腕の取り合いへ。当時はふっ飛ばされていた世志琥のショルダータックルを受けきった彩羽は、パワースラムで叩きつけるとサッカーボールキック。しかし世志琥も当時では使わなかった蹴り技やMMAの技術を見せ絞り上げていく。
彩羽がハイキックを叩き込めば世志琥はラリアット、ダイビングボディプレスを投下すればダイビングセントーンでお返しとお互い一歩も引かない攻防が続き、試合は20分時間切れ引き分けに。
両者リングに仰向けに寝転がる中、世志琥は「匠、お前強くなったな。今日、ここで、うちらの止まってた時計の針が動き出したと思ってる。だから、もう、お帰りとか懐かしいねとか、そんなんじゃなく、次は、ライバルとして試合しようぜ。ありがとう」とマイク。彩羽は「世志琥さん、もう立てないです自分。プロレスのリングに、戻ってきてくれてありがとうございます。ずっと待ってました。そしてこのリングで試合出来る日もずっと待ってました。世志琥さん、大好きです。だから!だから絶対、勝ちにいきます。よろしくお願いします」と笑顔を見せ、バックミュージックに流れていた『夢見る少女じゃいられない』に乗って二人でリング上で踊り思いを通じ合わせた。
バックステージで彩羽は「この試合をどんだけ待ち望んでたか。もう会えないと思ってたから本気で。あの日から、もう会えないしリングでまた向き合えるとも思えなかったです。でもやっぱ今日向き合って、試合してわかったことは、世志琥さんからプロレス取っちゃダメです。それだけは絶対に言えます!自分は世志琥さんが大好きです。前の団体の時から、世志琥さんから一本取ったことまだないです。でも、引き分けた事も無かったです。だから、この二年間で自分も成長したって事です。次試合する時は絶対に勝ちます。勝たないと意味がないです。ほんとに感謝してます。戻ってきてくれてありがとうございます」と満面の笑みでまくし立てる。
世志琥も「ほんと3年ぶりの彩羽匠とのシングルだったんですけど、もう試合前から色んな思いがこみ上げて、もうそれと同時に自分にこんな後輩がいてほんとに自分は幸せ者だなと思ったし、今日試合終わってやっぱり、自分は彩羽匠ともっともっと試合していきたいなとすごい思いました。いつでもまたすぐにでも、彩羽匠とリングで向かい合えたらと思ってる」と、かつての後輩をライバルとして認めた。