“令和の虎ハンター”間下隼人が初代タイガーマスクの兄弟弟子対決で王座挑戦も戴冠ならず!

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 9日、東京都・新宿FACEにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスvol.14』が開催され、スーパー・タイガーが間下隼人との兄弟弟子対決を制してレジェンド王座V2を果たした。

 間下隼人は“初代タイガーマスク”佐山サトルの直弟子として2007年にデビュー。現在は唯一のストロングスタイルプロレスの生え抜き選手であり、初代タイガーに直伝されたリアルデンジャラスバックドロップや多彩な蹴り技を武器に同団体の切り込み隊長として戦ってきたが、中々王座戦などの大舞台に立つ機会に恵まれずにいた。
 しかし、昨年3月にデビュー14年目で初のタイトルであるUWAアジアパシフィックヘビー級王座を戴冠すると、自信という名の牙を得た間下は急成長。現在は同王座を手放したものの、兄弟子であるスーパー・タイガーの持つストロングスタイルプロレスの至宝・レジェンド王座に照準を定め、10月大会ではタッグマッチながらスーパーから直接3カウントを奪取。その勢いのままに王座挑戦を表明していた。

 デビュー15年で成した兄弟子超えの決め手となったのは、初代タイガーの勧めで使い始めたという“虎ハンター”の代名詞的な技であるフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。間下はこれを借り物ではなく真に自分の技にすべく新必殺技のFSR(※フィッシャーマンズ・スープレックス・ライオット)を完成させた。
 間下の覚醒については初代タイガーも目を細めており「当時切磋琢磨したタイガーマスクvs小林邦昭の試合を体現してもらいたい。見ごたえのあるフィッシャーマンズ・スープレックスが出てくるのを私は本当に期待しております」と間下が“令和の虎ハンター”となることに熱い期待を寄せていた。


 試合は互いにジリジリと距離を詰めながら掌底やローキックで牽制し合う緊迫した立ち上がりも、間下は腕への的確な一点集中攻撃を展開し、スーパーのマスクを剥ごうとするラフなファイトも見せる。
 タイガーが多彩な蹴撃で反撃しても間下は一切ひるまず、スーパーいわく「返されたことがない」というタイガー・スープレックス・ホールドもキックアウト。間下は虎渾(※変形どどん)やFSRと猛攻をかけ、最上位技を返されても動揺すること無く気迫のビンタを連打してKOを狙っていくが、カウンターで放ったスーパーのハイキックが間下の側頭部にクリーンヒット。これも間下は根性でキックアウトして見せるも、スーパーの奥の手・牙斬(※変形go 2 sleep)を被弾すると返すことが出来ず3カウントを聞いた。

 試合後、スーパーは「間下隼人、本物の男になってきました。正直危なかったです。アイツが一年前、ここまで来るとは私もお客様も考えてなかったと思います。正直今日は首の皮一枚」と間下の大健闘を讃えつつ、「来年は寅年。寅年、我々が立たなくて誰が立つんだと。タイガーマスクイヤーはまだまだ続きます!来年は初代タイガーマスクをもっともっと安心させられるように我々は頑張っていきます」と“虎年”の飛躍を誓った。

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