【インタビュー】折原昌夫がウルティモ・ドラゴンを痛烈批判!さらにリアルジャパンと佐山聡への想いを語る!
- 2017-4-22
- コラム, ニュース
- リアルジャパンプロレス
4月27日(木)に後楽園ホールで開催されるリアルジャパンプロレス、初代タイガーマスク黄金伝説2017『LEGEND OF THE GOLD Ⅵ』に向けて、折原昌夫がインタビューに応じた。この大会では、グレート・タイガー、ブラック・タイガーとトリオを結成、ウルティモ・ドラゴン、小笠原和彦、柴田正人組と激突する。このカードがどのようにして組まれたのか。さらには旗揚げから10年、所属選手ではないものの、ずっと参戦しているリアルジャパンについても答えてくれた。
――ヒールのパワートリオ結成の理由? 魔世軍が邪魔だから。平井社長にも疑問を感じる
「最近、他団体でも露出が多くなってきているグレート・タイガー、ブラック・タイガー。同じリングに立つ仲として、ちょっと同じ色を感じた。これまでカードの希望を自分から言ったことなど数える程しかないけど、今回初めて自分で組ませて欲しいと申し出た。意外と知られてないかもだけど、今回が初めて。ルードで組んだことはなかった」。
「彼らはこのカードが発表されたことさえ知らないかも。そんな性格の人たちだから。あくの強いルードの3人なので、僕がまとめたらどうなるか勝手に思っているだけ。ただ、この3人が組んだことでバラバラになるのか、あるいはうまくいくのか」。
「うまく行ったら魔世軍をあっと言う間に潰せるんじゃないか。じゃまだから。リアルジャパンに必要ない。こういうのを招き入れている平井社長にも疑問を感じる」。
「佐山先生が体調の問題とかある時に、ノコノコと出てきた魔世軍は平井社長に責任がある。マッチメイクが上手くできてない。青柳館長、もうプロレス出来ないんでしょ? 未練があるのか何なのか。WARで当たった当時は鋭かったけど、今はただのオッサンじゃない。大仁田軍がいなくなったと思ったら、今度は魔世軍だと? しかも、魔世軍5号アレクサンダー大塚、魔世軍8号佐野巧真ってなんだよ。いつからマスクマンが、自分の中身を名乗るようになったのか」。
まくしたてる折原だが、筋は通っている。歯車が合えば、このパワートリオは強力であろう。まとめることが出来ればではあるが・・・。
――宿敵ウルティモ・ドラゴンとの数奇な運命と、大会の裏目玉カード。ウルティモ・ドラゴンとは、長い因縁の歴史がある。
「切っても切れない。僕の行くところについてくる。オモテ向きは逆のことを言ってるけど。ただ、彼とはイイ試合は出来ないですね。前もマイクで言ったことあるけど、僕は試合をしにリングに上がっている。でもドラゴンは、ビジネスをしに来ている。今回、なんで第3試合か知ってますか? 終わって休憩時間だからですよ。そこでマスクを売りたい。闘う意味が違う」。
「まぁ、それを言った時『何が悪いんだ』と言われましたよ。『じゃぁ、お前もマスク売って見ろ』と。正直、彼の試合運びなんか目をつぶっていても頭に入っている。余りにもパターン化している。プロレスラーとして進化しなければいけないのはこの3人の中ではドラゴンだ」。
ドラゴンについてはエールなのか、批判なのか微妙であるが、小笠原和彦と柴田正人には厳しい発言も飛び出した。
「伝説の空手家? それは昔の話でしょう。異種格闘技戦をやるわけじゃないんだから、プロレスラーの中でどれだけアピールできるのか」。
柴田選手について尋ねると「タイミングがいい。組んだこともある。跳躍力もあるし、体がデカいからパワーもある。感覚がいいからケガも少ない。ただ気が弱い」とも答えた。
話しは再びドラゴンに戻ってしまう。
「つきやってやろうかなぁと思っていると、急に仕掛けてきたりする。ファンに見せる魅力的な技もたくさん持っているし、また、対戦相手にしかわからない痛さの、姑息な技も出してくる時がある。ローリングソバット、みぞうちや喉ぼとけに入る時がある。安定しなくなったのか、そこを狙ってやったのか。そこが読めない。先日も、喉ぼとけに食らって、血を吐くことになった。キツイですよね、ローリングソバット!」。
「もし、本気と形だけのを使い分けているのだとすれば、もの凄い選手ですよね。自分だと、どの試合も常に同じテンションで行きますから。くるくる回されてることがある」。
「ドラゴンから『味方だと、こんな心強い選手はいない。敵に回すとホントに面倒くさい』と言われたことがある。なんとなく僕のことを、実力としては認めてくれているのかなぁと」。
元に戻って、このカードは「どれだけ僕がまとめられるか。2人は、なんでチームリーダーが折原なのかと思うかもだけど、まとまった時にはパワーになる。どんな連携が見せられるのか期待している。そしたら次は魔世軍に恥をかかせてやりますよ」と自信をのぞかせる。
リアルジャパンとの10年~知られざる折原の貢献とは?自然と流れに沿って入り込んでしまったので、折原がリアルジャパンに10年いることは意外と知られてない。
「テーマ曲のアイデアも、タイガー・シャーク(引退)の青いマスクのデザイン案も、虎の穴のシステムを作ったのも僕なんです。プロレス担当の師範として名前ありましたから。知っている人は知っているだけでしょうけど。当初の、格闘色満載のプロレスの試合が1,2試合だけだった大会から変わってきた」。
「佐山先生の考えはわかりました。決してショーじゃないんだと。シルクド・ソレイユのような決まったものではない。でも日本に生まれた僕たちは、勝つか負けるか。お客さんのニーズに合わせるプロレスもありますが、リアルジャパンは違う。僕らがお客さんにインスピレーションを与える。何が起きるかわからない。喧嘩が勃発して、そこから会社が動いて、じゃぁこの選手とこの選手を来月当ててみようとか、そこにワクワクしたんじゃないですか?」
「僕が流れを作ったとか、そんなおこがましいことはないです。ただ、僕は言うタイプなんで・・・。(10年の間に)変わってきたかなぁと」
――これからもリアルジャパンは永遠に不滅だ
「いろんな団体がある中で、ひとつにまとまってきている。ここに来て初めて知る厳しさがあり、納得できる闘いが見られる。お客さんに媚びているようなのとは違う。佐山先生が一歩引いていることで、より厳しい目になっている」。
ここで「いつか初代タイガーマスクの最後(引退)がくるんじゃないですか?」と振ったら、「みんなそう思ってるんじゃないですか? だからこそ不滅なんです」と返された。
「『佐山先生が心臓病? ふ~ん、今、出てないんだ。』そう思われることが不滅であって、いろんなスーパースターたちが集まってくれている。数年前に、締めてくれと言われた時に『永遠に不滅だ』とやったんです。お客さんはポカンとしてましたけど、今になってやっと真意がしゃべれたかなと」。
折原は燃えていた。グレート・タイガー、ブラック・タイガーとのトリオは、今大会の裏の目玉で間違いないようだ。
『LEGEND OF THE GOLD Ⅵ』
日時:4月27日(木)
開始:18:30
会場:後楽園ホール
▼第1試合 シングルマッチ
スーパー・ライダー(リアルジャパン)
vs
松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)
▼第2試合 タッグマッチ
山本SAN(COMBO)/間下隼人(リアルジャパン)
vs
“力道山3世”力(リキ・エンタープライズ)/LEONA(ドラディション)
▼第3試合 6人タッグマッチ
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/ 小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)/柴田正人(フリー)
vs
折原昌夫(メビウス)/グレート・タイガー(国籍不明)/ブラック・タイガー(国籍不明)
▼第4試合 タッグマッチ
タカ・クノウ(チーム太田章)/倉島信行(ドラディション)
vs
【魔世軍】魔世軍5号アレクサンダー大塚/魔世軍8号佐野巧真(with青柳総裁)
▼第5試合 タッグマッチ
船木誠勝(フリー)/関本大介(大日本プロレス)
vs
石川雄規(Battle Arts Academy)/ケンドー・カシン(フリー)
※出場予定でありました曙選手は右脚の蜂窩織炎(ほうかしきえん)と感染症により、
現在病院にて療養中の為、欠場となりました。
▼第6試合 メインイベント レジェンド王座戦
【第11代王者】大谷晋二郎(ZERO1)
vs
【挑戦者】スーパー・タイガー(リアルジャパン)
※対戦出場選手は諸事情により変更となる場合もあります。