【全文掲載】初代タイガーマスクがまたまた新たな武道創設を発表!「40年前はまだ若く修斗に精神的な心を入れられなかった」
- 2025-12-5
- コラム, ニュース
- リアルジャパンプロレス

4日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.37-THE 20th ANNIVERSARY-[20周年記念大会]』が開催。初代タイガーマスク・佐山サトルがまた新たな武道創設を発表した。
今大会はストロングスタイルプロレス(SSPW)の20周年記念イヤーを締めくくる年内最後の大会であり、オールドファンに刺さる大物選手や夢のカードが勢揃い。
SSPWは後楽園ホール大会において、2025年になっても感染症拡大防止のために三密を避けるよう1席空けて観客が隣り合わないような席配置を継続していた唯一の団体であったが、今大会ではあまりのチケットの売れ行きの良さからついに全席解放。客席がギッチリ埋まった上に南側の席後部や東西のバルコニーまで多くの立ち見客も存在しており、1668人(超満員札止め)という公式発表にも説得力がある光景が広がっていた。
また、団体名も当初は『リアルジャパンプロレス』であったが、特に公式からアナウンスもなくいつの間にか『ストロングスタイルプロレス』に変更。その後はまるで最初からこの団体名であったかのような扱いになっていることはプロレス界七不思議の1つだ。
SSPWの恒例として、初代タイガーマスクこと佐山サトルがリングに上がってファンに挨拶をするというものがある。近年は病による体調不良からリングに立てないことも多かったが、新たな治療法がよく効いているということでこの日は誰の支えもなく軽快に歩いてリングイン。
その後、初代タイガーは挨拶の中で新たな武道を創設することを宣言し、新道場もすでに具体的に話が進んでいることを報告。
来年は初代タイガーマスクとして45周年、新日本プロレス入団から50年、格闘生活50年というメモリアルイヤー。来年は初代タイガーマスクから目が離せない年になりそうだ。
初代タイガーがリング上で話に挙げた修斗に加え、掣圏真陰流(せいけんしんかげりゅう)や須麻比(すまひ)、さらに2023年に発表したばかりの神厳流総道(しんがんりゅうそうどう)と佐山サトルが生み出してきた武道は多いが、生み出されたという発表後の続報が途絶えることが多い。そして今年6月には前田日明と電撃和解し、2人共同で「昭和のプロレスみたいな形で実戦を基にしたした俊敏なプロレスラーを育てる」という計画をぶち上げていた。
過去に生み出した武道と今回発表した新武道とは何が違い、今までのものが現在どういった状況ににあるのかは不明。今は初代タイガーの頭の中にしかない思想を第三者が独自に解釈してまとめることは誤解を生む危険性があるため、この日に初代タイガーが語った言葉を全文掲載する。
初代タイガーマスク(リング上挨拶)
「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。ストロングスタイルの旗の下、こんなに優秀な選手が集まっていただいて、たくさんのファンに集まっていただいて、最高に幸せな気分です。私は来年にかけて、プロレスを変えます。まず道場を作り、その道場で選手を育て、ストロングスタイルがなんであるかを世界の人々に分け与えていきたいと思います。一言にストロングスタイルといっても、何が違うかというと、選手自体の資質です。今日この会場に来てくれている選手の技術を見れば一目瞭然です。1つ1つの技にストロングスタイルの決まりがあり、技があり、洗練された技術があり、足腰があり。まるで藤原敏男が酔っ払ったときに人を殴るときのように、急所を外さない(笑)そういう選手の質の高さがリングに表れる闘いこそがストロングスタイルです。今までの選手の技術も素晴らしいですが、これからの選手の技術、足腰を見てください。
もう1つ、修斗は40年前に私が創りました。総合格闘技を創りましたが、技術を入れて、闘い方を入れて、精神的な心を入れるのを、まだ若かったので出来ませんでした。これを来年にかけて、日本発祥の武道として、日本が誇れるプライドを持って創りたいと思います。ストロングスタイルのプロレスも同じです。師匠・アントニオ猪木から受け継いだ、新間寿がまだ夢にも出てきます。それらに引き継いだストロングスタイルという栄光を、我々が忘れ去ろうとしてる栄光を、必ず元に戻して日本に充満させていきたいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いします」

挨拶前には長年の盟友である元キックボクサーの藤原敏男から花束が贈呈。
挨拶後には初代タイガーマスクマスコットガールの野尻栞里さんをはじめとした初代タイガーマスク応援少年少女隊、生配信されていた今大会のゲスト解説を務めた『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンレッド役や『電人ザボーガー』の大門豊(青年期)役などの代表作を持つ俳優の古原靖久さん、格闘家の菊田早苗、佐山サトルの愛弟子である北原光騎、和田政宗コミッショナーから花束が贈呈。その後は全員で記念撮影を行った。

初代タイガーマスク(セレモニー後のバックステージコメント)
――先程リング上で発表した”新しい武道”とはどういうものか
「修斗です。修斗を作り変える。今の修斗に迷惑かけないように、精神的なものを入れると、修斗が武道に変わる……変わるではなく、武道にするということですね」
――来年は道場を開くところまでか、初回の大会開催まで考えているか
「道場も開きますけど、みんなに伝えてまとまって、世界の修斗にしていこうと思います」
――なぜ新たな修斗を創ろうと考えたのか
「元々、修斗から離れたのは『武道を創らなくちゃいけない』とことですね。研究させてもらったもんですから。技術は創っちゃったけど、闘い方も創っちゃったけど、一番肝心なものを入れてないなというのが心残りでしょうがなくて。それで20年前から……25年前から、その勉強ばかりしてきました。それを入れてしまうということです。礼儀だとか、仁・義・礼・智・信。神道、仏教、儒教、いろんなものの思想が集まったものをまとめて創っていきたいと思います」
――道場を開く計画は具体的にどこまで進んでいるか
「これは平井(=平井丈雅代表)に聞いたもらったほうがありがたいですね。かなり具体的に進んでます」
――来年4月21日には初代タイガーマスク45周年イベントが行われることが発表されたが、どういった内容にしたいか
「タイガーマスクへの思いが全国のファンの人にはあるんで、その人たちの夢を、夢にかけてくれた人に感謝したいと思います」

なお、コメント終了後には愛弟子である4代目タイガーマスクが現れ、2人で歓談。プライベートな話や、切れ味が鋭すぎて表に出せないタイガージョークが乱れ飛ぶ空間となった。
















