【試合詳細】12・15 みちのくプロレス後楽園ホール大会 ザ・グレート・サスケ&クリス・ドラゴ&ミスター・ミヤギ1号&ダニエル・ラルーソー2号&見た目はBLACK中身はブルーのはし光たろう with セリーナ神姫楽vsバラモンシュウ&バラモンケイ&バラオム太田&ウルトラマンロビン&ブラザームーン with なぞのなぞなぞ怪人ものしりグンジラー フジタ“Jr”ハヤト&卍丸&Ken45°vsMUSASHI&橋本和樹&大瀬良泰貴
『みちのくプロレス2022年東京大会Vol.2~骨肉相食~』
日程:2022年12月15日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1052人(満員)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○郡司歩
8分37秒 鬼固め
●山谷林檎
▼我闘雲舞提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負
[オレンジパンナコッタ]●小石川チエ(我闘雲舞)/沙也加(我闘雲舞)
8分36秒 スルガ米ホールド
[駿河米]○駿河メイ(我闘雲舞)/米山香織(YMZ)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
●ラッセ
7分19秒 押さえ込み
○OSO11
▼タッグマッチ 30分1本勝負
新崎人生/○ディック東郷
10分12秒 クロスフェイスロック
日向寺塁/●レッカ(新台湾)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[BAD BOY]○フジタ“Jr”ハヤト/卍丸/Ken45°
15分13秒 ヘルム→エビ固め
MUSASHI/橋本和樹(大日本)/●大瀬良泰貴
▼宇宙大戦争17 ぜんぶ、ボクのせい 時間無制限1本勝負
○ザ・グレート・サスケ/クリス・ドラゴ/ミスター・ミヤギ1号/ダニエル・ラルーソー2号/見た目はBLACK中身はブルーのはし光たろう with セリーナ神姫楽
49分2秒 戦後レジームからの脱却→体固め
バラモンシュウ/バラモンケイ/バラオム太田/ウルトラマンロビン/●ブラザームーン with なぞのなぞなぞ怪人ものしりグンジラー
サスケが隠し子と共闘し和桶上へのダイブで戦後レジームから脱却!BLACKとムーンの友情は戻らず洗脳されたウルトラマンはソ連のボクサーに敗北!宇宙大戦争は今回でラストに?!
第1試合
ていねいなリストの取り合いから郡司がグラウンドで組み伏せヘッドロック。さらにエルボー連打からロープに振るが、林檎がドロップキックで反撃。さらに林檎がチョップを連打していくが、郡司の張り手一発で吹き飛ばされてしまう。
郡司はDDTで突き刺してからショルダーアームブリーカーを連打し、腕へのギロチンドロップから脇固め。さらにロープを使ったアームロックと苦しめていき、エルボーで反撃する林檎の顔面を掻きむしってロープへ飛ぶが、林檎がカウンターのドロップキック。
林檎はエルボー連打でコーナーに押し込んで串刺しドロップキック。さらに郡司のエルボーをかわしながらロープ間を往復して力を溜めてのランニングエルボーを見舞い、619からミサイルキック。さらにエルボー連打からロープに飛ぶが、郡司がマンハッタンドロップで迎撃し、ロープに降ってバックエルボーからブレーンバスター。さらに鬼固めでガッチリ捕らえると林檎が無念のギブアップ。
第2試合
我闘雲舞提供試合として駿河米vsオレンジパンナコッタのタッグ戦が実施。
メイとチエの対面でゴングが鳴り、リストの取り合い。メイは側転などの軽やかな動きで、チエは自由奔放なダッシュで抜け出す個性を見せ、足払いの応酬からメイがドロップキックを放つも、チエがかわして自爆させ逆にドロップキック。チエはロープに飛ぶが、米山が飛び込んできて駿河米のダブルメイジャンプで威嚇。メイがリストを取りながらリング四方を飛び回りつつアームドラッグで放り捨て、チエの上に米山をアームドラッグで投げ落とす形の合体攻撃。
しかし、ここで沙也加が救援に入って駿河米をカットし、チエ&沙也加でガトムトレイン。終点に到着して2人でヘッドドロップを見舞い、沙也加が米山に弓矢固め。天を向いた米山の腹にチエが手刀を落とす連携攻撃。
チエは米山の両足を持ってリングを駆け回ることで背中に擦過傷を与えていくが、米山が下からサムソンクラッチ。これをキックアウトしたチエがアームドラッグで放り捨てて沙也加にタッチ。
沙也加が出てくると米山がモンゴリアンチョップを放とうとするが、沙也加が両手でガードしてから胸板にチョップ。この流れを5回繰り返して疲弊した米山はジャンプしてのモンゴリアンチョップを発射するが、沙也加がバレーのスパイクのように打ち下ろすエルボーで撃墜。しかし米山は沙也加の鼻をつまみ上げ、腹にぐるぐるパンチを叩き込んでメイにタッチ。
メイはヘアホイップの連打からフットスタンプ。さらにロープに振ろうとするが、沙也加が振り返し際に担ぎ上げてボディスラム。チエにタッチ。
チエのマフラーホールド+沙也加の足取り腕固めの合体ジャベから2人が米山、メイをコーナーに振っていくが、米山が2人へ同時のぐるぐるパンチを見舞い、メイがダイビング・クロスボディで2人まとめてなぎ倒す。さらにメイがブーメランアタック式フットスタンプを発射するが、チエが回避し強烈な逆水平チョップ。チエがロープに飛ぶが、メイがカニバサミクラッチで迎撃。返したチエがサムソンクラッチで固めるも、米山が入ってきて上下をひっくり返すことでメイが上から押さえ込む形になり、チエが慌ててキックアウト。
メイ&米山は2人並んでニュートンクラッシュの競演を狙うが、沙也加がカット。2人をそれぞれコーナーに振り、チエ&沙也加が交互に串刺しドロップキック。続けて2人を同時にリング中央に振ってぶつけつつ、ドロップキックの編隊飛行。
チエがコーナーに上ってダイビング・ブレーンチョップを発射するが、メイが回避。その先で待ち受けていた米山がチエを沙也加にぶつけ、駿河米ホールドでチエから3カウントを奪った。
第3試合
鮭を丸かじりしつつ雄叫びを上げながら入場してきたOSO11に対し、ラッセは懸命に人語でのコミュニケーションを試み、どうやら英語なら少しわかるようであることを突き止める。
ラッセがレフェリーと握手して手本を見せてからOSO11にも握手を求めると、OSO11は手の臭いを嗅ぐなど警戒心を顕にしつつ握手に応じようとする。しかし、OSO11の答えは手への噛みつき攻撃。ゴングが鳴る中、ラッセは必死にヘッドロックで巨獣を制する。
OSO11は強烈なショルダータックルでふっ飛ばし、その怪力でショルダークロー。さらにロープに振ってバックエルボー、ボディプレスと連撃してブレーンバスターを狙うが、ラッセが着地してロープに飛び、ハンドスプリングエルボー。
ラッセはソバット、延髄斬り、フライングニールキックと連撃して担ごうとするが、OSO11が逆にブレーンバスター。
OSO11はコーナーに振って串刺しボディスプラッシュを連打し、スピアーからアバランシュプレス。さらにラリアットを連打するがラッセが倒れず耐え、3発目のラリアットをかわしてバックを取り、後方回転エビ固めを狙うが、OSO11がその巨体で強引に上から押さえ込んで3カウントを奪った。
試合後もOSO11は大暴れするが、チョリソレフェリーが鮭で気を引き、リングの外に鮭を放り捨てるとOSO11がそれを追ってリング外へ。そのまま安全に退場させることに成功した。
第4試合
東郷とレッカでゴングが鳴ると、リストロックの応酬となり、東郷がレスリングマスターの名にふさわしい老練なテクニックでリングを支配。レッグロック、フロントネックロック、ヘッドロック、腰投げからの押さえ込みと流れるような動きで攻勢をかけるが、レッカもヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。両者タッチ。
人生と日向寺の対面となると、素早いバックの取り合いから人生がロープに飛びショルダータックルのぶつかり合いへ。リストを取った人生が拝み渡りを狙うが、日向寺が振り払って付き合わず、場内からはブーイングが起きる。
両者代わって再び東郷とレッカの対面となり、ナックルで隙を作った東郷が腰投げからグラウンドヘッドロック。そのまま見事な倒立を見せて場内を沸かせ、ボディスラムを狙うレッカに対し空中で身を翻してクロスボディで潰すテクニックを披露。人生にタッチ。
人生はリバーススプラッシュからショルダークロー。さらにコーナーに振っていくが、レッカがひらりとエプロンに着地し、突っ込んできた人生にロープ越しのショルダーアタック。コーナーに飛び乗ってミサイルキックを見舞い、日向寺にタッチ。
日向寺はミサイルキックを見舞ってから人生にラリアットを連打していくが、人生は倒れず耐える。ならばと日向寺はスピアーでなぎ倒すが、引き起こそうとした際に人生がリストロックに捕らえ、そのまま拝み渡りからブレーンチョップを発射。これをかわした日向寺はトラースキックを放つが、キャッチした人生が曼荼羅捻り。場外へエスケープした日向寺を追って人生もリング外へ。
リング内では東郷とレッカが対峙。レッカが串刺しゼロ戦キックを見舞い、バックドロップを狙う東郷へヘッドロック・ドライバー。さらに担ぎ上げていくが、東郷が背面着地。すかさず人生がリングに飛び込んできて張り手を見舞い、東郷が横十字固めから入るクロスフェイスロック。カットに来た日向寺を人生が極楽固めで捕らえると、救援を断たれたレッカはたまらずタップ。
第5試合
一番最後に入場してきたハヤトの選手コールが終わるとともに大瀬良らが奇襲。
そのままハヤトと大瀬良がエルボー合戦を展開していき、ハヤトが強烈な一撃を叩き込むも大瀬良は倒れず耐えてティヘラ。MUSASHIにタッチ。
MUSASHIはハヤトをボディスラムで叩きつけて橋本にタッチ。
橋本はサッカーボールキックから背中への膝蹴りを連打。エルボーで反撃してくるハヤトを強引に自軍コーナーに押し込んで大瀬良にタッチ。
大瀬良はハヤトをロープに振ってドロップキック。再びエルボー合戦を挑むが、火が点いたハヤトが鬼の形相で放つエルボーでたたらを踏み、ハヤトがヘッドバッドを見舞ってダウンさせた上で人体からしてはいけない音が響くサッカーボールキックの連打で容赦ない追い打ち。Ken45°にタッチ。
Ken45°は逆水平チョップの連打からロープに振って風車式バックブリーカー。さらにキャメルクラッチで固めた所にハヤトが大瀬良の低空ドロップキックを合わせる連携攻撃。両方の靴底がキレイに顔面へめり込む一撃を食らった大瀬良は口から出血。
代わる卍丸が逆片エビ固めに捕らえ、続くハヤトが腕固め&指絡み。橋本がサッカーボールキックでカット。
大瀬良は卍丸へエルボーを連打していき、ブレーンバスターを着地してスイングDDTで反撃。MUSASHIにタッチ。
MUSASHIは卍丸をフランケンシュタイナーで放り捨て、カットに来たKen45°へランニングエルボー。さらにハヤトがカットに入り、ハヤト&Ken45°がMUSASHIをロープに振っていくが、MUSASHIは2人のダブルチョップをかわしてKen45°にトラースキック、ハヤトにエクスプロイダーを見舞う。
ハヤトはミドルキックで、MUSASHIはエルボーで打ち込んでいく打撃戦が展開され、ミドルの連打でロープまで吹き飛ばしたハヤトがそのまま貫通ランニングニー。さらにヘルムを狙うがMUSASHIがカウンターの低空ドロップキックで体勢を崩し、側頭部への低空ドロップキック。さらにブレーンバスターを狙うが、ハヤトがK.I.Dで捕らえて締め上げる。MUSASHIがこれを振り払うと、ハヤトがコンプリートショットからスライディングキック。場外へ逃れたMUSASHIへエプロンを駆けての空対地サッカーボールキック。
リング上は卍丸と橋本の対面となり、橋本がコーナーに降って串刺しニーからブルドッギング・ヘッドロック。さらにロープに飛んでサッカーボールキックを発射するが、これをキャッチした卍丸が逆片エビ固めからグラウンドでのスリーパーホールド。これは大瀬良がカット。
Ken45°と大瀬良の対面となり、大瀬良がコーナーに振って串刺しバックエルボーからリバーススプラッシュ式串刺しダブルニー。さらにデスバレーボムを狙うが、着地したKen45°が変形ロックボトムからラリアット。さらにダブルアームの体勢に捕らえるが、大瀬良が振り払って延髄斬りからフランケンシュタイナーで場外に放り捨て、トペ・コンヒーロでBAD BOYをまとめて圧殺。MUSASHIもノータッチ・トペ・コンヒーロで続く。
Ken45°をリングに放り込み、トレイン攻撃からMUSASHIの二天一流、橋本のPK、大瀬良のデスバレーボムが決まり、大瀬良が右腕を突き上げてフィニッシュ宣言。
大瀬良がジャーマン・スープレックスを狙うと、Ken45°が振り払ってホップアップしてから放つ急所蹴りからラリアット。BAD BOYのトレイン攻撃からハヤトの串刺しランニングニー、卍丸のチンクラッシャー、Ken45°のランニングニー&ハヤトのサッカーボールキックのサンドイッチ攻撃と猛攻。
ハヤトは大瀬良にPKを叩き込んでフォールもカウントは2。さらにバズソーキックをクリーンヒットさせるも大瀬良は根性でキックアウト。ならばとハヤトがロープに飛びヘルムを顔面に叩き込んで3カウント。
ヘルムをモロに食らった大瀬良は口内から大出血し、ハヤトが大瀬良の髪をつかんで引き起こして観衆に見せつける。
ハヤト「おい、タッグチャンピオン!(※MUSASHI&橋本がリングに戻ろうとする)ああ、いいよ、帰りながらで。時間も押してるんだから。1月、やるの楽しみにしてるんで。お願いしま~す。後楽園ホール、ド平日のこんな時間からお集まりいただき、本当にありがとうございます!色々言いたいことはあるんですが、今日は僕の試合なんかよりも、みなさんが1年間、大変な、大変な思いをしてこの日を楽しみに1年間過ごしてきたの分かってるんです。今からみなさんが大好きな宇宙大戦争、始まるんですけど、こっから……長いです!(笑)いいですか?僕のこの喋ってる時間も休憩時間です。どうぞトイレに行ってください!そして、タオルとか持ってない人たちは買っておいたほうがいいと思います。外は寒いんでね。みんなで宇宙大戦争を楽しみましょう。本当に、本当に今年もありがとうございました!来年もフジタ“Jr”ハヤトはもっともっと仕掛けて、もっともっといろんなことを発言して皆さんを驚かせる1年にしたいと思ってるんで、俺が帰ってきたみちのくプロレス、どうぞよろしくお願いします。宇宙大戦争、俺も多分上で見てるんで、皆さんで楽しみましょう!どうもありがとうございました!」
セミファイナルで試合を終えたハヤトが宇宙戦争への導入マイクを行ったのは、2016年以来6年ぶり。ファンが待ち望んでいた“日常”がまた1つ戻ってきた。
<試合後コメント>
フジタ“Jr”ハヤト
「いいよ。元気あるのはいいんだけどね、元気だけじゃここまで格闘技やってる俺には勝てないねえ。いくら休んでいようと、少なからずそこらへんにいるレスラーたちよりも辛い思いをしてるし、その分練習もしてるし、負けるわけにはいかないよ。全然相手にならないとは言わない。けど、見てるとこが違うね。ダメだよ。俺なんかを目標にしてちゃ。俺を倒すのが夢?屁でもねえよ。しょっぱすぎるぜ。まあ、大丈夫っすよ、俺は。今年復帰するまでに色々発言させてもらって、復帰してからのこの半年、ちょっと静かにしすぎたかなと思うし。俺がこうやって激しい試合をすると、お客さんも『声を出しちゃいけない』って言われてんのに声を出しちゃう。いいじゃないですか。それでコロナなんか出なきゃいいんだから。お客さんの声で俺らもパワーが出るし、やる気も出るし。楽しかったっすよ。あとはね、来年。まずはベルトを持って半年、5ヶ月位か。なんもやってないんで、そろそろ、そろそろ名前出してこいよって思うし、ホントにみちのくの中にいないんだったら、マジで他団体行きますよ俺は。俺にはそのくらいの時間しか無いと思ってるんで。しかも来年、みちのく30周年?いいじゃないですか。1月15日、滝沢(※滝沢市勤労者体育センター大会)。タイトルマッチ。でも、2023年一発目は14日の土曜日なんでね、そこには俺もいてあげないとお客さんもかわいそうだと思うし。なんで、来年からは連戦できるときはしたいと思ってるんで。来年は1月連戦できるように体調整えて会社とも病院とも話し合っていきたいと思います。とりあえず、今年は復帰できたっていう。こっからは“おかえり”感とか無いと思うんで。あとはお客さんが僕に求めるものは、ホントにやり過ぎな試合だと思うんで。なんでもいい。なんでもいい。バチバチ出来るんだったら誰でもいいし、30周年で盛り上がる試合をしたいなと思うし、プロレス界的にも悲しい話題が続いたり、ボクシング、MMA、野球やサッカーや他のスポースでもそうですけど、それに負けない話題を作っていけたらなと思います」
――半年前にぶち上げた拳王選手、高橋ヒロム選手との防衛戦も考えている?
「そうっすね。やんないと。俺は基本的に名前出した人間とは全員やってきてるから。そろそろね、向こうも俺の映像とかを見てくれたりすれば『やれる』と思うだろうし。まあ、引っ張り出しますよ。来年中には。早いほうがいいと思う人ももちろんいるだろうし。でも組まれるまでがストーリーで、プロレスなんで。このエンターテイメントを皆で思いっきり楽しみたいと思ってるんで。まあ今日は、とりあえず勝てて良かったですね。今年2022年、復帰して、チャンピオンとして終わる。最高。あとはもう、宇宙戦争楽しみましょう。ありがとうございました」
宇宙大戦争への前奏曲
バラモン兄弟は「映画に必要なのは高倉健」で締める“兄弟”な掛け合いの中で入場し、聖水代わりのアルコールスプレーで観客の手をビッチャビチャにしながら入場。
沖縄の空手マスター風の1号と、いじめっ子を見返したくて空手を始めていそうな2号が入場後にリングで板割りの演舞を披露。
バラオム太田はなぜか欅坂46の『不協和音』で入場しキレッキレのダンスを披露。兄弟から「あんまり似合わないことするんじゃねぇ~よぉ~」とツッコミが入る。
光たろうは倉田てつをの歌声に乗せてBLACKな姿に変身しバトルホッパーでリング周囲を爆走。
洗脳されてしまったロビンがボクシンググローブを装着し挙動不審な動きで登場すると、ソ連の国歌に乗って100戦100勝100KOしていそうなクリス・ドラゴが登場し、ロビンをシャドーボクシングで威嚇。
なぜか桜田淳子の『気まぐれヴィーナス』に乗ってシャドーではなくブラザーなムーンが登場すると、光たろうがうろたえ始める。
最後にKAPPEI風のノースリーブデニムジャケットを羽織ったサスケが『Resurrection』から『鉄血†Gravity』に乗り、隠し子のセリーナ神姫楽を連れて登場。
試合に先立って激励賞として、渋谷肉横丁から肉横餃子1000個が贈呈。
ケイが「食中毒出るぜぇ~!食べたら死ぬぞぉ!中身ダンボールらしいからよ!」と、スポンサー様へ暴言を吐いて会場を沸かせる。
宇宙大戦争17
グンジラー「くぉくぉでぇ、なぞなぞをぉ~。エッチになればなるほど固くなるものはぁ、なぁ~~~んでしょ~~かっ?!」
グンジラーがなぞなぞを出すだけ出して答えを言わずに去っていき、「答え教えろよ?!」「気になるじゃねーか!」と敵味方から非難轟々。バラオムがマイクを取る。
バラオム「はいはいはいぃ~毎年恒例みちのくプロレス宇宙大戦争キャオラッ!」
シュウ「なんつったんだよ。最後の方聞こえねえよ」
バラオム「今日はサスケ!そして雑魚ども!今日はぶっ潰してやっから覚悟しとけ!宇宙大戦争、開戦だぁっ!」
こうして今年も宇宙一平和な大戦争が開戦。
まずはサスケとバラオムの対面でゴングが鳴ると、2人は真面目なレスリングを展開。シュウから「殴れ!殴れ!蹴れ!」「牙あるんだから噛めよ!」「技かけんならこっち(リング中央)でやれよ!」と声援が飛ぶ中、バラオムがエルボーを連打して倒しエルボードロップからギロチンドロップ。さらに腕十字を狙うが、サスケが上から潰してバックマウントを取りスリーパーホールド。これを抜け出したバラオムが胴絞フロントネックロックで絞め上げるとサスケがピクリとも動かなくなってしまい、ケイが「なんてことしてくれてんだよ?!」と慌てる中で1号&2号が慌ててカット。1号が「マスター、今落ちてましたよね?」と指摘。5分間も真面目なレスリングを展開するという異様な光景が展開される。
2号とケイの対面となると、ケイが2号を羽交い締めにして「挑発しろ挑発!」とバラオムを召喚。バラオムはマスクを取って「バーーーーカ!」とあっかんべー。うっかりケイが手を離してしまい、2号がバラオムをボコボコに。再びケイが2号を羽交い締めにして「もう1回挑発しろ!」と要求するとバラオムが「バーーーーカ!死んじゃえ!」と罵倒。またもケイがうっかり手を離してしまいバラオムが2号にボコボコにされる。
2号が空手でケイに闘いを挑むが、ケイのローキック一発でダウン。ケイが「アイツ空手できねーぞ絶対!よえーじゃねーか!」と罵倒すると、1号が気功で2号の足を治療。
1号が「右手でワックスをかける、左手で拭き取る」と2号へベストキッドな空手指導を行うと、2号がケイのパンチをすべて回し受けで捌き切り勝利を確信。そこへケイのボディブローがクリーンヒットし、2号が再びダウン。
1号が再び気功の力で2号を治療し、でんでん太鼓を鳴らしてベストキッド2な指導を施し、2号がケイの打撃をすべて回し受けで捌き切ってから鶴の型からの前蹴りを叩き込む。
光たろうとブラザームーンの対面となると、光たろうが「ノブヒコ!ノブヒコーッ!」と、まるで洗脳されてしまった友人に呼びかけるかのような必死の叫びをあげる。兄弟が光たろうをロープに振っていくが、光たろうは側転で攻撃をかわしてドロップキック。さらにヘッドドロップで追撃し、再びムーンに「ノブヒコーッ!」と呼びかけながらショルダータックルを連打していくが、シルバーガードに覆われたムーンの身体には効かず、逆に跳ね飛ばされてしまう。
続いて、クリスとバラオムの対面に。約55cmの身長差がある2人の対峙に場内が沸くが、バラオムはクリスの腹に顔を埋めてから特になにもせずにロビンにタッチ。
クリスとロビンのボクサー対決になると、クリスが「I Must Break You!」と荒々しくグローブタッチするロッキー4の名場面を再現するが、ロビンのグローブがゆるゆるだったため吹っ飛んでしまうというアクシデント。
ロビンは挙動不審な動きでパンチを放っていくが、シュウが「お前ボクシングどころか人殴ったことねーだろ!」「狙え!チンコ殴れ!チンコ蹴れ!チンコ!チーンコ!チンコ蹴れ!チンコ蹴れよぉ!チンコ蹴っちゃえ!チンコ蹴れって!」と声援。ロビンはヒーローとしての矜持があるのかしばらく思い悩んだ末にクリスに急所蹴りを見舞い、シュウらの指示にたどたどしく従いながらクリスの攻撃をかわしていき場内からはロッキーコールが起きるが、ブチ切れたクリスの右フックをモロに食らってダウン。そのままマウントパンチを連打するクリスを総出で引き剥がし、全員入り乱れた場外戦へ。
リング内にはラダーが持ち込まれ、両軍の押し合いになるがサスケが気功の力でサポートし始めると元祖ムーの太陽が優勢に。神姫楽が「おとうさーん!頑張って~♪」と声援を贈る。
ここでグンジラーが現れ、神姫楽へ「ここでなぞなぞぉ~!この?マーク(が描かれたパンツ)に入っているものはぁ、な~~んでしょ~~か?!」と謎掛け。神姫楽がグンジラーのパンツの中の郡司を確認すると「ヴェアアアアアアッ!!」と奇声を上げて卒倒。ケイが「客が引いてんじゃねーか!」とまっとうなツッコミを入れ、隠し子が倒れて動揺したサスケの気功パワーが途切れたことでサスケらがラダーでコーナーに串刺しにされてしまう。
ここでバラモン兄弟がイルカのなごり雪をリングに連れ込むと、1号&光たろうがクリスをソ連製ミサイルのように掲げ上げ、なごり雪を迎撃。クリスがパンチ一発でなごり雪をふっ飛ばしてしまい、場内からは悲鳴が上がる。
そのまま全員入り乱れた場外乱闘となり、宇宙大戦争名物の1つである綱引き対決がカイウ上西側のリングサイドで行われることになるが、審判役のグンジラーが中心線をずらすイカサマを行ったことでサスケらが激怒し乱闘に。一旦仕切り直して会場東側で綱引き対決を行おうとするが、またもグンジラーがイカサマを行ったことで乱闘に。会場北側で綱引き対決を行おうとするも、みたびグンジラーがイカサマを行ったため乱闘に。結局綱引き対決は行われないまま闘いの場は再びリング上へ。
シュウが1号へアルコールスプレーを噴射するが、1号は「危ないっ!」とバラオムを盾にしてこれを防御。バラオムのマスクを剥いで身体を拭き始めると、クリスが「センガシネ!センガシネ!」とコールを煽るという、世界がコロナ禍に見舞われる前の一連の流れを知らないとシュールが過ぎる光景が展開される。
シュウがクリス、1号にスーツケースを投げつけ、北西コーナーにセット。ケイがボウリングを狙うが2号がカット。ケイが2号が南東コーナーにセット。再びケイがボウリングを狙うが、光たろうがカットし、ケイを南東コーナーにセット。光たろうがボウリングを狙うが、シュウがスネにスーツケースをぶつけてカットし、光たろうを北東コーナーにセット。
シュウが「今日は君にやってもらおうか!」とバラオムに玉を渡し、場内からボウリングコールが起きる中でクリス&1号、光たろうにボウリング攻撃。しかし、バラオムはケイがセットされたコーナーにもボウリング攻撃を放ってしまったため、シュウに竹刀で頭をぶっ叩かれる。
兄弟が大量のスーツケース次々と投げつけて対戦相手を排除していき、サスケを羽交い締めにしてロビンへ「コイツをやっちまえ!」と攻撃を促す。良心の呵責に苛まれたロビンはしばらく苦しみ抜き、ついに自力で洗脳を打ち破ってバラオムに攻撃。
1号から「ロビンさん!これを使って!」とボクシンググローブが投げ渡されるが、ロビンはキャッチできずに取り落としてしまい、グローブを装着するのもおぼつかなかったため、兄弟に袋叩きにされてしまう。これをサスケがカットし、ケイを羽交い締めに。ロビンがコーナーからダイビング・クロスボディを発射するが、案の定サスケに誤爆してしまう。
試合開始から30分が経過し、全員が場外へとなだれ込んでいくとなぜか全員でリングの解体を開始。ウレタンマットがリング内外で乱れ飛び、ケイが光たろうを場外で重ねたウレタンマットの上にブレーンバスター。光たろうは「痛くなぁ~~い!」と歓喜の声をあげ、「なんでぇ?ウソでしょ~?」と戸惑うケイをウレタンマットの山の上にショルダースルー。ケイも「全然痛くなぁ~い!」と笑顔を浮かべ、光たろうの股間に杭を突き刺すと「ヤーッ!痛い痛い痛ぁ~~い!」と光たろうが悲鳴。
リング上ではサスケがバラオムをパイルドライバーで突き刺し、ラダーを2脚立てた上でテーブルを橋のように渡してタワーを建立。テーブルの上に乗ってそこからの場外トビを狙うが、兄弟がラダーを押し倒してしまったため、サスケはウレタンマットの無いリングの板にしたたかに叩きつけられてしまう。
サスケの大ピンチに発奮した光たろうは、兄弟のスーツケース攻撃をかわして次々とアームドラッグで放り捨てていき、「お前ら人間じゃねえ!変身ッ!」とさらなる強化フォームへと変身しようとするが、直後にシュウが光たろうの後頭部に思い切りスーツケースをぶつける。
さらにシュウがバトルホッパーをリングに持ち込み、逆さまに置いて手でペダルを回す。高速回転する後輪に光たろう、1号、2号の額が押し当てられ、全員悶絶。
再び敵味方協力してのリング解体作業が始まり、リングの1/4が板まで撤去されてスカスカの鉄骨だけの状態に。
サスケが鉄骨だけの場所にラダーをセットし、ブラザームーンをブレーンバスターで投げようとするが、振り払ったブラザームーンがサスケを鉄骨ラダーの上にパワーボム。サスケは半死半生の状態に。
地球が滅亡の危機に晒される中、バラオム&兄弟がロビンにメシア降臨を狙うが、どこからか「へんしーん!」という声が響き、ティラノサウルス怪人に変身した光たろうリングの下から板をぶち破って登場。光たろうは兄弟とブラザームーンをバリバリとかじって倒していき、ブラザームーンに「ノブヒコーッ!」と叫びながらのダイビング・ボディプレスを発射するが、ブラザームーンが余裕を持って回避し光たろうが自爆。
なんとか復活したサスケが再び鉄骨の上にラダーをセットしてコーナーへ上がっていくが、兄弟が2人でサスケをデッドリードライブ。再び鉄骨ラダーの上に叩きつけられてしまったサスケはまたも動けなくなってしまい、神姫楽が「お父さん!誰かお父さんを助けて!」と悲痛な声を上げる。
マスターの危機に1号&2号が救出にかかるが、バラオムが2人を次々とドラゴンスクリューで排除。バラオム&兄弟が2号にメシア降臨を決めて試合は終わってしまうかと思われたが、光たろう&1号が必死のカット。
ブラザームーンがサスケをリングに放り込んで羽交い締めにする中、シュウが交通標識で、ケイが竹刀で殴りかかるが、これがブラザームーンに誤爆。その隙を見逃さなかったロビンが兄弟へダブルのアックスボンバー、クリスがブラザームーンに右フック、光たろうがライダーキックを炸裂させる。
サスケは再びラダー2脚&テーブルをセットし、戦後レジームからの脱却(※ブラザームーンの上に和桶とテーブルを乗せ、首にラダーを被って放つセントーン・アトミコ)で3カウント。今年も地球は救われた。
エンディング
バラオム「マスター、目が覚めましたよ。貴方こそ、真のマスターですよ」
(※サスケが握手を求めるが、ケイが「握手なんてさせねーよ!」と吐き捨て、兄弟がバラオムを連れて先に退場)
ロビン「マスター、洗脳がとっ……」
サスケ「喋るなァッッッ!!!」
セリーナ「お父さん!お父さん!一緒に今年も平和が守られたのかな?」
サスケ「……皆様の前でお父さんって呼ばないで。隠し子ってことがバレちゃうから」
セリーナ「お父さん、ゴメン!」
(※サスケが「ありがとう、ありがとう!」と皆と握手)
サスケ「勝ちましたッ!本日も、皆様、平日木曜日の夜、しかも年末ご多忙の折、そしてまだまだwithコロナという困難な状況の中、本当にありがとうございました!withコロナと言えば、そろそろ海外との行き来も再開し始めてますよね。私も先月、タイの方に修行に行ってきまして、タイの仏教を学んでまいりました。そして、withコロナの時代になって、今年は久しぶりにこの後楽園ホールにも海外からお客様が結構ぼちぼちいらっしゃっていると思いますので、クリス、英語でなんか喋って」
クリス「えっ」
サスケ「通訳、通訳」
サスケ「皆様!今年も地球の平和、守ったぞーッ!」
クリス「ディス・イヤー。セイブ・ザ・ワールド、アゲイン!」
サスケ「そして、皆様の長年のご支援のおかげさまをもちまして、みちのくプロレス、来年で30周年です!」
クリス「ネクスト・イヤー、みちのくプロレス、30イヤー・アニバーサリー」
サスケ「しかし、まだまだ、スティル・ハングリー、スティル・フーリッシュ」
1号「英語言いましたね?!」
クリス「……What?!えっとぉ、これからも、バカみたいに?続きます。みちのく、フォーエヴァー!」
サスケ「みなさんが1人でもいる限り、みちのくプロレスは永遠に不滅だァ~~ッ!!」
<試合後コメント>
ザ・グレート・サスケ&クリス・ドラゴ&ミスター・ミヤギ1号&ダニエル・ラルーソー2号&見た目はBLACK中身はブルーのはし光たろう&セリーナ神姫楽&ウルトラマンロビン
(※セリーナが遠慮してコメントに加わらずにいるとサスケが声をかける)
サスケ「セリーナもおいでよ。隠し子だけど隠しきれなくなっちゃった。今日も言っちゃったもんね。しょうがないね。勝ったぞ!死ぬかと思いました!」
――無事に地球の平和を守りました
サスケ「守りましたね。ただ、週プロさんの年間宇宙大戦争でも申し上げたとおりですよ。戦後77年経って、そして宇宙大戦争としては17回目。7717という数字が惑星直列のごとく並んだことによってね、宇宙の声が『終わりにしよう』と言ってるみたいですね。終わりじゃないですかね。ただ、そんな中にも一筋の光明といいますか、プリティ太田……かわいくないからバラオム太田でいいや。バラオム太田が『目が覚めました』とハッキリ言ってくれたんで。今日のお客様が承認ですよ。彼は目を覚ました。多分、後日、こびとプロレスさんを通じてでも私に謝りを入れてくると思うんでね。信じてますよ」
――ムーの太陽の内乱もそろそろ収束が見えてきた?
サスケ「そうですね。あとはまあ、ウチらが元祖だから。私が元祖だから。バラモン兄弟が本家だから。元祖として。まあ、元祖だ本家だって言ってる場合じゃない。戦争は今年で終結です」
――来年の活動について
サスケ「地道にね、30周年を迎えたとしても皆で地道にやっていこうよ。そして時々後楽園ホールに帰ってくる。なぜ『帰ってくる』と申したかと言うと、私自身の原点が後楽園ホールだから。ユニバーサル時代からね。後楽園ホールには帰ってきたいね、時々ね。あとはそれぞれコメントを。何と言っても光たろう。色々思いがあるでしょう」
光たろう「宇宙の歴史というか、宇宙の我々の平和の問題を考えると、我々のいざこざなんてすべて無に還ったというか。まずは宇宙の平和を守っていただけたこと、ありがたいです。マスター、ありがとうございました」
1号「我々は、みなさんが仲直りできたのであれば」
2号「何と言ってもロビンさんが」
1号「戻ってきてくれましたね!」
2号「すごい嬉しかった!」
1号「イジメ、いや洗脳はダメですよ。大丈夫ですか、ロビンさん」
ロビン「ありがとう」
1号「すみません、しゃべらないでください」
サスケ「ただ、着替えを取りに1回青コーナーに帰らないとダメだからね(笑)……いやいやいや!何言ってんだ!ロビンさんはヒーローだよ?!このまま飛んで名古屋に帰るんだ!俺、余計なこと言っちゃった(笑)それから、何と言っても今日の主役であるクリスだね。クリス・ドラゴ!すごかったねえ!英語が堪能なウクライナ人だから。私のウクライナコネクションで呼んだからね。なんか一言お願いします」
クリス「なんか、メチャクチャ楽しかった。ホントに。僕は、プロレス、夢。スペース・ウォー。やりたい。今日メッチャ楽しかった。ありがとうございました」
サスケ「いや、日本語メチャクチャ上手いなあ?!(笑)じゃあ、どうだ?隠し子」
セリーナ「今年は私が父のことを助けに来たおかげで平和が守られて……良かったね、お父さん!」
サスケ「うん、あんまりね、お父さんって言わないようにね」
1号「バレてますよ、もう」
2号「さすがにバレてます」
サスケ「なんたって、腹違いの種違いだから」
1号「それただの他人!(笑)」
2号「他人じゃないですか!(笑)」
サスケ「30周年を目前にして……みちのくプロレスは永遠に不滅だァーッ!!」