「地方版SUPER J-CUPが出来れば」全国のローカルプロレス団体が集結しプロレスでの地方創生を目指す『全国プロレス選手権大会』が開催決定!

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 4日、都内某所にて『全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022』についての記者会見が行われた。

 『グローカル・タッグトーナメント』は昨年九州プロレスが開催し、全国のローカル団体から選手が参戦して“全国最強”を競ったタッグトーナメント。このイベントはプロレス界でも顕著な東京一極集中問題に一石を投じ、全国のプロレスファンを大いに熱狂させた。

 これを受け、九州プロレスが音頭を取りさらに本格的な『全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022』を開催することが決定。
 全国の地方プロレス12団体+グローバル枠1枠の計16チームによるタッグトーナメントを東京都・大阪府・福岡県の3都市で開催。日本のプロレス史上最大規模のタッグトーナメント戦が実現することとなった。

 会見には、九州プロレスから筑前りょう太、琉球ドラゴンプロレスリングからグルクンマスク、みちのくプロレスから新崎人生、大阪プロレスからゼウス、2AWから十枝利樹(※敬称略)が出席。今大会はこの5団体によるグローカル・タッグトーナメント実行委員会によって主催される。

 筑前は、『地方創生』『プロレス業界の発展』という今大会の2つのテーマを挙げ、「ジャンルそのものを前に進めることができればより日本経済の回復に貢献できるプロレス界になれるんじゃないかなと思います。今プロレス業界全体で約140億円のマーケットだといわれておりますけど、『プロレスはそんなもんじゃないだろう!』という思いがあります。日本のプロレスっていうのは世界に誇る日本の文化だと思うんですよね。そこをまとめていけたら素晴らしいと思います。例を出せば、プロバスケットボールのBリーグは元々リーグが分かれていたのを1つにすることで、今はソフトバンクさんがトップパートナーとなり、3年間で90億円の支援を得ています。空手にしても1つにまとまることでオリンピック競技になりました。例えば、この大会後に全国プロレス協議会として会が出来て、そこに対してナショナルクライアントが現れるという状況も出来ていくのかなと思います」と全国のローカルプロレス団体全体が結束し、事業としてのローカルプロレスが活性化していくことが経済発展に一役買うのだというビジョンを示す。

 そして、普段はメディア露出が少ないローカルプロレス団体の選手たちにスポットライトを当てて全国にその名を知らしめていきたいという思いを明かし、「昔新日本プロレスさんが行った『SUPER J-CUP』にサスケとかハヤブサが出て、それで一気にスターになったような、そういった形の地方版みたいなものができればいいのかなと思っております」という夢を語った。

 会見において、今大会の参加資格を有する団体は、『地方に密着し、事業性があり、職業として取り組んでいると思われる団体』と語られ、各団体の経営者同士の交流・連帯も趣旨の1つであると語られた。今大会は、多数の団体から選手が参戦するだけの単なるオールスター戦で終わるものではなく、プロレス団体という企業同士が業界全体規模で連携していくための社交の場としても機能することになる。
 地域密着型のローカルプロレス団体は、地元有力企業にスポンサードされて活動しているケースが多く、団体同士が事業レベルで連携していくことは間接的に各地方の企業同士が連携して経済が活性化していくことにもつながる。

 筑前が会見で「九州プロレスは年商1億になりました。例えば、こういった会社が各県に出来たならば、プロレス界のマーケットは単純に言えば47億円プラスになるということです」と語ったように、プロレス業界の発展および日本経済の復活の鍵は、ローカルプロレス団体が握っているのかもしれない。

 『全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022』は、第1回大会は2022年10月4日に東京都・後楽園ホール、第2回大会は11月12日に大阪府・アゼリア大正、第3回大会は12月3日に福岡県・アクロス福岡にて開催される。

<参戦団体>
みちのくプロレス、DRAGON GATE、大阪プロレス、チームでら、九州プロレス、新潟プロレス、プロレスリングHEAT-UP、琉球ドラゴンプロレスリング、いたばしプロレスリング、愛媛プロレス、2AW、栃木プロレス、グローバル枠(未定)、一般公募枠(未定)

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