【試合詳細】8・17 新日本プロレス有明アリーナ大会 【G1優勝決定戦】KONOSUKE TAKESHITAvsEVIL ザック・セイバーJr.&藤田晃生&大岩陵平&ハートリー・ジャクソンvsSHO&高橋裕二郎&DOUKI&成田蓮

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35』
日程:2025年08月17日 (日)
開始:15:00開始
会場:東京・有明アリーナ
観衆:6876人
▼タッグマッチ20分1本勝負
●松本達哉/嘉藤匠馬
6分27秒 逆エビ固め
ゼイン・ジェイ/○安田優虎
▼タッグマッチ20分1本勝負
小島聡/○タイチ
7分14秒 デンジャラスバックドロップ→体固め
真壁刀義/●村島克哉
▼6人タッグマッチ20分1本勝負
矢野通/○YOH/マスター・ワト
6分40秒 DIRECT DRIVE→片エビ固め
田口隆祐/●エル・デスペラード/YOSHI-HASHI
▼6人タッグマッチ30分1本勝負
●タイガーマスク/エル・ファンタズモ/ボルチン・オレッグ
6分58秒 エルボードロップ→片エビ固め
[HOUSE OF TORTURE]SANADA/○ドン・ファレ/金丸義信
▼6人タッグマッチ30分1本勝負
棚橋弘至/海野翔太/○上村優也
8分24秒 カンヌキスープレックスホールド
[UNITED EMPIRE]グレート-O-カーン/カラム・ニューマン/●ジェイコブ・オースティン・ヤング
▼8人タッグマッチ30分1本勝負
鷹木信悟/辻陽太/高橋ヒロム/●永井大貴
10分10秒 ドリラキラー→体固め
[WAR DOGS]デビッド・フィンレー/石森太二/○ドリラ・モロニー/外道
▼8人タッグマッチ30分1本勝負
[TMDK]ザック・セイバーJr./藤田晃生/大岩陵平/●ハートリー・ジャクソン
10分59秒 地獄の断頭台→体固め
[HOUSE OF TORTURE]SHO/高橋裕二郎/DOUKI/○成田蓮
▼『G1 CLIMAX 35』優勝決定戦 時間無制限1本勝負
【Bブロック3位】○KONOSUKE TAKESHITA
26分26秒 レイジングファイヤー→片エビ固め
【Aブロック1位/HOUSE OF TORTいURE】●“キング・オブ・ダークネス”EVIL
※TAKESHITAが『G1 CLIMAX 35』優勝
KONOSUKE TAKESHITAが『G1 CLIMAX 35』制覇!中島佑斗&オスカー・ロイベがWAR DOGSとして凱旋しIWGPタッグ挑戦表明!藤田晃生がジュニアタッグへ照準!
第1試合
先発はゼインと松本。バックの取り合いから松本がヘッドロックで捕らえショルダータックル。ロープに飛ぶが、ゼインがリープフロッグからアームホイップで叩きつけ安田にタッチ。
安田はエルボーからゼインとともにロープに振ってダブルのショルダータックルで倒し、安田がボディスラムからフォールも2。
安田がストンピングからコーナーに叩きつけゼインにタッチ。
ゼインはガットショットからエルボーの打ち合い。ゼインはアームドラッグから逆片エビ固め。松本はロープを掴みブレイク。
ゼインはストンピングからエルボー。松本はチョップも、エルボーの打ち合いとなりゼインがガットショット。松本がエルボー連打もゼインもエルボー連打からロープに飛ぶが、松本はドロップキックで迎撃し嘉藤にタッチ。
嘉藤はエルボー連打からチョップ。ゼインがロープに振るが嘉藤がショルダータックルで倒し、コーナーに振って串刺しジャンピングエルボー。ボディスラムからフォールも2。
嘉藤は投げようとするが着地したゼインがスクールボーイも2。
ゼインはドロップキックから安田にタッチ。嘉藤も松本にタッチ。
エルボー合戦から安田がチョップ。松本がロープに振ってドロップキックからエビ固めを狙うが、安田がロープを掴むも嘉藤がストンピング連打から松本とともにコーナーに振り、松本が串刺しラリアットから嘉藤が串刺しエルボー。松本がボディスラムからフォールも2。
松本が逆エビ固めで捕らえるが安田はロープを掴みブレイク。
松本はストンピング連打から投げようとするが、安田が逆にブレーンバスター。安田は逆エビ固めで捕らえ松本がギブアップした。
<試合後コメント>
ゼイン・ジェイ&安田優虎
ジェイ「マサトラサン!ヨシ、いい勝利だ。いい勝利だ。これがヤングライオンだ。俺たちがタッグを組めば、誰にも止められない。ヤングライオンが一番強い時、誰にも止められやしない。だから俺たちは共に成長していく必要があるんだ。だが、ひとたび対戦相手としてリングに立てば、その時は闘うんだ。今日はお前とタッグを組めて嬉しかった。ありがとう」
安田「センキュー!」
ジェイ「さぁ、お前が話す番だ」
安田「今日の勝った相手、松本。まだデビューしたばっかりでタッグマッチもまだ2試合とかしかやってない相手だから、勝つべくして勝たないといけない相手でした。本命は今日、横にいた嘉藤。お前から1回も勝ってないんだよ。うん、2年目、嘉藤にしっかり借り返して、上に上がっていきたいと思います」
ジェイ「BLESS!」
安田「センキュー」
松本達哉&嘉藤匠馬
嘉藤「昨日、第0試合で本戦に組まれたいって言ってたら今日は本戦だったな。でも、そんなことどうでもいいんだよ。オイ、安田優虎、お前、いっつも優しいけどな、優しすぎんだよ。なぁ、もっと怖い怖い虎で俺にかかってこいよ。もっとケンカ売ってくれ。俺ももっとケンカ売って、お前ともバチバチやりてぇよ。永井みたいにお前ともバチバチやりてぇからよ。なぁ、怖い虎で来てくれよ」
松本「アァ!アァーッ!痛ってぇ……。アァ、負けちまいましたね。アァ、クソッ!なんだ、あんな両ヒザテーピンググルッグルのヤツに極められんのかよ。オゥ、悔しくてしょうがねぇよ。同じヤングライオンだが、安田、嘉藤、ゼインか。今日たまたま4人でたまたま味方で嘉藤とやっただけどな、今日だけだぞ。もう……すいません……痛ぇ……まぁ昨日も言ったけど、誰であれ対角線に立てばもう俺の敵だ。どんなヤツでも俺がぶちのめしてやる。そんだけ。今日で『G1』終わっちゃいますけど、セコンドにたくさんつかせていただいて、たくさん勉強になりました。この『G1』期間で学んだことしっかり自分で吸収して、今後の自分のプロレス生活に活かしていきます。昨日は『全員』って訳されていたんですけど、『ゼイン・ジェイ』です。ゼイン・ジェイ、覚えとけ」
第2試合
先発はタイチと村島。村島がエルボー連打もタイチがローキック。村島がエルボー連打で必死にロープに押し込むが、タイチがロープに振るとビッグブーツ。避けた村島がショルダータックルで倒し、アームドラッグを狙うがタイチが耐えると押し倒す。
村島はガットショットからロープに振ろうとするが、切り返したタイチがフックキックで倒しサッカーボールキック。タイチはコーナーに叩きつけ小島にタッチ。
小島はネックブリーカードロップからフォールも2。
小島はロープに飛んでショルダータックルで倒し、マシンガンチョップも村島が切り返してマシンガンチョップ。小島も切り返してマシンガンチョップからコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーから「いっちゃうぞ馬鹿野郎」と叫んでダイビングエルボードロップ。フォールも2。
小島はエルボー連打からローリングエルボーを狙うが、村島がドロップキックでふっ飛ばし真壁にタッチ。
真壁はショルダータックルで倒し、コーナーに振って串刺しラリアットからコーナーに登りナックル・パート。さらに投げようとするが、小島がボディに膝蹴り連発で逃れてロープに飛ぶが、真壁がラリアットで迎撃しフォールも2。
真壁がバックを取るも、切り返した小島がDDT。小島はタイチにタッチ。
小島とタイチでロープに振るが、真壁はダブルラリアットで迎撃し村島にタッチ。
村島はエルボー連打もタイチは脳天に袈裟斬りチョップ。ロープに飛ぶが、村島は追走エルボーからロープに飛んでジャンピングエルボー。村島は投げようとするが、耐えたタイチが首への手刀からコーナーに振り走り込むが、村島がラリアットで迎撃。
村島はアバランシュ・ホールドからフォールも2。
村島はバックを取るが、耐えたタイチの背中にエルボー連打。切り返したタイチが延髄斬りから背中にサッカーボールキックを叩き込み片逆エビ固め。これは真壁がカット。
タイチが真壁を羽交い締めにしてタイチがビッグブーツ。小島がガットショットからコジコジカッターを叩き込んで真壁を迎撃。
タイチがバックドロップを狙うが村島が首固めも2。
村島がロープに飛ぶが、タイチがビッグブーツ。再度走り込んできた村島にタイチがアックスボンバーからフォールも2。
タイチがリング中央に振ると小島がラリアットでなぎ倒し、タイチがデンジャラスバックドロップで投げ捨てフォールし3カウント。
小島がタイチに握手を要求し、タイチもそれを握り返し小島がTAKAとも握手すると二人の腕を上げる。
だがデヴィッド・フィンレーが花道に現れると、その後ろから“Knock Out Brothers”Yuto-Ice(中島佑斗)&OSKAR(オスカー・ロイベ)が登場。小島とTAKAをYutoとOSKARが排除しタイチと向き合い、タッグベルトに興味を示す。
嘲笑うかのようなタイチをYutoがナックルでKOし、TAKAがOSKARに殴りかかるもOSKARは担ぐと中島とともに合体パワーボム。さらにOSKARはタイチをパイルドライバーの体勢で担ぎ、中島が後頭部にサッカーボールキックからOSKARがパイルドライバーで突き刺した。
<試合後コメント>
タイチ&小島聡
タイチ「それでいい。それでいい。すっかり忘れてたけどな、そうだな、お前らもいたな。それでいい。かかってこい、若い連中。かかってこい。俺はお前らと違って『G1』経て来てんだ。経験値上がってっから、心してかかってこい。そろそろトモさんも呼び寄せねえとな。おもしれえじゃねえか。かかってこい。胸貸してやる、お前らに。かかってこい。それでいい」
小島「せっかく、せっかく仲直り、仲良くなれたのに、またこんな目に遭って、どういうことだよ!あぁ!?全く俺とタイチのこれまでの流れ無視しやがって!あ?すげえ惨めじゃねえか、これじゃ!俺だってプロレス業界、34年間も生きてんだぞ!ふざけんじゃねえよ!」
真壁刀義&村島克哉
真壁「いいんじゃない?このシチュエーションが最高だよな。あ?最前線に上がってるヤツらとヤングライオンで。あ?何でヤングライオンかって?ヤングライオンが買われてるからだよ。わかるだろ?特に村島、いいよな。他のヤツらも、今日の試合見て何も思わなかったらそれで終わりだよ。何べんも言うけど、悔しくなきゃよ。な!先輩と試合できんだぜ。敵わねえ先輩とよ。あ?それでも意地見せるだろ。だから面白えんだよ、プロレスってよ。いいんじゃねえの?村島にしたってそうだよ。何年か前の自分を見てるみてえだよ。そっからだよな、まずはな。オイ、俺はテメーのことを持ち上げるわけでも何でもねえ。俺は血ヘドを吐くつもりでよ、メチャクチャ暗い道しか歩いてこなかったよ。だけど今はこうだろ。村島だって他のヤツらだって、みんな可能性がある。他のヤツらがよ、勝ち負けなんかよ、どうでもいい!ホントはプロだからよ、勝ち負けは一番こだわらなきゃいけねえとこだよ。ところがどっこいだ。『アイツのプロレス見たら面白かった』『最高だ』って、『明日の力の糧になる』って言うじゃねえか。だったらそれ目指してよ、テッペン獲りゃいいじゃねえかよ。あ?IWGPのベルト、『G1 CLIMAX』のカップだよ。全部獲ったら文句ねえから。今日はまずはよ、俺としてもそうだ、村島としてもそうだよ。スタートだよ。あ?それしかねえだろ」
村島「あー、クソッ!結局、去年と全く同じかよ。今年もせっかくタイチさんと試合させてもらって、去年より強くなった俺をもっと出して勝ちに繋げたかったけど、やはり『G1』出てあれだけ活躍してんだ、そりゃ強えよ。あー、クソ!でも、確実に去年よりは去年よりは成長してるはずなんだよ!(※身体を起こしながら)急に!急に!急に強くなることなんかできると思ってねえよ。だけど、ちょっとずつでいいんだ。1試合1試合、ちょっとずつでいいんだ。絶対に強くなって……見とけよ、この野郎!今日、グチャグチャにされた。けど、村島克哉、どんどんどんどん強くなるからな。強くなるからな!」
Yuto-Ice&OSKAR
OSKAR「導く者はどこにいる?タッグチーム部門、この約2年間、何も動きがないじゃないか。俺たちはそれをずっと見ていたが、いい加減耐えられないぜ。防衛ゼロの期間が……もう1年ほど続いてるとか。導く者の時代だ。戻ってきたぞ。俺たちがこのタッグチーム部門を支配する。なぜなら、俺たちはただの兄弟じゃない。血の繋がった兄弟だ。心から繋がった兄弟だ!」
Yuto-Ice「この業界、成り上がってよぉ、大金稼ぐために戻ってきた。俺はよぉ、強えヤツとケンカがしてえんだ。手始めによぉ、石井、タイチ、テメーらのタマ獲って、そのベルト、お前らより俺らがカッコよく着こなしたるから。あぁ?客、レスラー、マスコミ、世間、全てだ。この俺、クッソDope、Iceがテメーらのことをブリブリにハイにしてやるよ。感じろ!Let's get high!Big Up!」
第3試合
先発はYOHとデスペ。バックの取り合いからリストの取り合いとなり、デスペが蹴りつけて一度距離を取る。
デスペがヘッドロックからロープワークも、YOHが足を刈って倒すがデスペがマフラーホールドを狙うもYOHが回転して抜ける。両者タッチ。
矢野とYOSHI-HASHIとなり、矢野がコーナーマットを外そうとするが、YOSHI-HASHIがカットするとコーナーに振ろうとするが、逆に矢野が振るもYOSHI-HASHIがすぐに走りこみランニングチョップからネックブリーカードロップ。フォールも2。
YOSHI-HASHIは頭頂部にエルボーも、矢野が髪を掴んで引き倒してからコーナーマットを外し、金具がむき出しのコーナーにYOSHI-HASHIを叩き込む。矢野はYOHにタッチ。
YOHはネックブリーカードロップからフォールも2。
YOHはワトの足にYOSHI-HASHIの顔面を叩き込みタッチ。
ワトはローキック連発からコーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにフェイスバスターからフォールも2。
ワトは投げようとするもYOSHI-HASHIが逆にブレーンバスターで叩きつけ田口にタッチ。
田口はヒップバット連発。ワトがコーナーに振って走り込むが、田口はヒップアタックで迎撃し、YOHにヒップアタック。矢野がロープに振るが田口はヒップアタックで迎撃し、ワトの顔面にヒップバット連発からランニングヒップアタック。さらに足への低空ドロップキックからフォールも2。
田口はオーマイ&ガーアンクル。ワトはそのまま丸め込むも2。
ワトはゼロ戦キックからYOHにタッチ。
YOHとワトで田口をロープに振るが、田口はロープに飛び乗りケツ・レベルサで迎撃。田口はデスペにタッチ。
田口とデスペでYOHをコーナーに振り、田口が串刺しヒップアタックからデスペがスパインバスター。さらに田口がケツイェを叩き込みデスペがフォールも矢野がカット。
デスペはピンチェロコを狙うも、YOHは切り返すとジャンピングニー。そこへワトがスワンダイブエルボーで飛び込みデスペを倒すと、YOHがデスペにトラースキック。さらにダイレクトドライブで叩きつけ3カウント。
<試合後コメント>
YOH&マスター・ワト
YOH「断る理由なんてねぇだろう。もうそのベルトしか見えねぇんだよ。俺とやろうぜ」
ワト「NEVER(6人タッグ)のチャンピオンとして昨日ね、田口監督に獲られてしまったから、その借りはしっかり返さないといけないなと思っています。まぁそれはね、しっかり。さっきエル・デスペラード選手を連れてくると言っていましたけどね、これは3vs3の対決なんで、あと一人誰を連れてくるのか楽しみにしてますよ。まぁ才能のある田口さんならね、誰でも凄いパートナー用意できるんじゃないですか。まぁその中でも自分のパートナー、YOHさんがね、IWGPジュニア王者から3カウント獲ったって、近くで見せられたら俺だって意識するよね。いつだって俺だって狙ってますよ」
※矢野はノーコメント
田口隆祐&エル・デスペラード&YOSHI-HASHI
YOSHI-HASHI「今日で長かった長かった、今思えばあっという間だったかな、そんな『G1 CLIMAX』のシリーズ。今日で終わって最終戦だけど、いつも一緒に組んでた矢野さんとかYOHとか、試合中ちょっと正直、『俺、コーナーどっちだっけ?』みたいな、思っちゃった時もあるけどでも矢野さんのリング上の動きだったりとか、YOHが今日チャンピオンのデスペラードから勝ちを収めたりとか、CHAOSは終わっちゃったけど、でもなんか気持ちの中とかそういうのでずっと繋がってるなと思って。俺は今日凄ぇいい刺激受けたよ。負けて悔しいけどさ。でも、YOHにも矢野さんにも凄い刺激受けた。『G1 CLIMAX』、まぁ正直シングルのチャンピオンから勝ちを収められなくて、なんか大きなシングルのチャンスを逃しちゃった気もするけど、でも今日YOHとか矢野さんとかと対峙して、まだまだ俺は続いていくっていうか、これで絶対終わんないって確信したよ。『G1 CLIMAX』は終わるかもしんないけど、でも俺の道のりは決して終わんない。そう確信した。また次から、いやたった今から俺は挑戦をし続けていくから、見ててくれたみんな期待しててよ」
田口「よっちゃんの挑戦の手助けは我々タグチジャパンがいつでもお手伝いしますからね。安心してこれからも挑戦を続けてください。去年…去年じゃないわ。昨日か。昨日の話を去年って、ヤバいよね。ヤバいね。昨日、ワトさんに勝ったのは紛れもない事実ですから。改めてね、今日も6人タッグへのタグチジャパン挑戦表明したいと思いますね。パートナー、タグチジャパンのメンバーは代表・田口隆祐、そしてもう一人、エル・デスペラード。ここはもう決定ということでいいでしょう。デスペチャンピオン、今日の負けね…」
デスペラード「チョイチョイチョイチョイ……」
田口「アァ、デスペチャンプが」
デスペラード「人が動けないのをいいことに何言ってんですか、ちょっと……」
田口「チャンプはね、シングルを。デスペチャンプはシングルのチャンピオンでもあるから、今日の結果、おそらくYOH選手がシングルの方に表明してくると思うんで」
デスペラード「それは、それはやりますよ。あいつが俺から勝ったんだから」
田口「チャンピオンね、シングルの方に集中してもらっていいんで」
デスペラード「はい」
田口「シングルに集中しつつ」
デスペラード「いやしますよ」
田口「6人タッグも狙っていきましょう。二冠王」
デスペラード「いやいやいやいや……」
田口「エル・デスペラード二冠王への道」
デスペラード「ちょっと待って……」
田口「タグチジャパン、まずテーマ」
デスペラード「いや、それ冠にしなくていいです」
田口「テーマ」
デスペラード「いや、まぁ…分かった、分かった、分かった。じゃあじゃあじゃあ、YOHのことはちゃんと相手しますけど、百歩譲ってもう一人足んないでしょう、だって」
田口「はい、六十九歩譲って」
デスペラード「そこ百でいい、百でいい。どう、どうすんすか? 2人でだって今日負けてんじゃないですか」
田口「だから残念だけどよっちゃんの代表入りはなくなりました。よっちゃんの代表入りはなくなったということで」
デスペラード「挑戦をサポートするって言ってたじゃん」
田口「言ってた。まぁよっちゃんの挑戦はサポートするんですけど、よっちゃんの代表入りはまぁなくなったということで、サポートメンバーとして残ってもらうということで。1人…1人かな? 69人いた方がいいかな。まぁある程度の代表入り有力選手はいるから」
デスペラード「69人もいんの……」
田口「いるんで」
デスペラード「じゃあ他の人で3人でいいじゃないですか」
田口「そうね。まぁ69人と言ったけども、69人分の活躍ができるという言い方が合ってるかな。69人力の代表メンバーがいるんで、その方と後でちょっと交渉して」
デスペラード「これから交渉なの?」
田口「はい、まだ交渉してないですね、実はね。ただもう2人は決まってるんでね。やってくれるでしょう。やってくれると思いますよ。だってタグチジャパンを代表する選手だから、加入する選手は」
デスペラード「もうこんな喋り方してますけどね、俺は今まであのほら、バカにしたりすることはあったけどね、ナメたり手抜いたりしたことは今まで記憶がないんですよ。YOHか……やっぱお前は苦手だな。『SUPER Jr.』でも負けた記憶しか、あんまねぇわ。お前が初挑戦するはずだったチャンピオン様は誰だったか憶えてるか? まぁ憶えてるはな、お前にとってな。アァ、クソッ! やってやるよ」
第4試合
HOTが奇襲し試合開始。SANADAとファンタズモがリングに残り、SANADAがロープに振るがファンタズモが丸め込もうとするも、切り返したSANADAがパラダイスロックを狙うが、返したファンタズモがパラダイスロックを狙う。だがやり方がわからず、放送席のミラノコレクションA.T.にかけ方を聞きながらなんとかパラダイスロックを成功させ、尻への低空ドロップキック。
引き起こしたSANADAにチョップからロープに飛ぶが、金丸が場外から足を掴んで動きをとめる。ファンタズモがエプロンに降りて金丸に攻撃しようとするも、ロープをまたいだところでSANADAがロープを蹴り上げ急所攻撃。そのまま場外乱闘へ。
リングに戻るとSANADAは金丸にタッチ。
金丸は首投げから背中へのニードロップ連発。さらに首4の字で捕らえ、ファンタズモはロープに足をかけてブレイク。
金丸はストンピングからロープに振って低空ドロップキック。さらにSANADAとともにロープに振るが、ファンタズモはロープを掴んでタイミングをずらすと、SANADAにビッグブーツから金丸を場外に投げ捨て、SANADAをヘッドシザースホイップからボルチンにタッチしようとするも、金丸が場外からボルチンの足を引っ張って落としタッチを阻止。金丸とSANADAでファンタズモをコーナーに振り、金丸が走り込むもファンタズモが避けてSANADAのハイキックも避けるとタッチしようとするが、SANADAが足を掴んで動きを止める。だがファンタズモは延髄斬りからボルチンにタッチしようとするが、金丸が足を掴んでカット。ファンタズモは金丸を蹴りつけてSANADAに叩き込むとボルチンにタッチ。
ボルチンは次々ショルダータックルで倒し、ファレとショルダータックルのぶつかり合い。ファレがグラネードを狙うも、耐えたボルチンがドロップキックでふっ飛ばし、串刺し攻撃を狙うが避けたファレが後頭部に串刺しラリアット。ボルチンはタイガーにタッチ。ファレも金丸にタッチ。
タイガーはハイキックからダブルアームスープレックス。フォールも2。
タイガーはチキンウィングアームロックで捕らえるがSANADAがカット。
タイガーは腕でのローキック連発からロープに飛ぶが、金丸が低空ドロップキックでカットしファレにタッチ。
ファレはボディブロー連発からネックハンギングツリー。そのままコーナーに叩き込み串刺しボディスプラッシュも、タイガーが避けるとファンタズモが串刺しラリアット。さらにソバットからボルチンが串刺しボディスプラッシュを叩き込み、タイガーがフォールも1。
タイガーがカットに来たSANADAにハイキックも、避けたSANADAがバックを取るが、タイガーがカンガルーキックでSANADAをふっ飛ばし、走り込んできた金丸も投げようとするが金丸は急所攻撃。SANADAがすぐさまシャイニングウィザードから、ファレがエルボードロップを投下しフォール。これで3カウント。
試合後もファレとボルチンが乱闘を続け、ファレのエルボードロップを避けたボルチンがボルチンプレスを投下し、ベルトを掲げてファレを挑発した。
<試合後コメント>
エル・ファンタズモ&ボルチン・オレッグ
ボルチン「オイ!ドン・ファレ、オイ!俺をモンスターじゃないというのは、俺のこと知らないだけだよ!俺はずっとモンスターになるために頑張ってる!世界で一番のモンスターになりたいから!アナタもモンスターだと思うけど、ただデカいモンスターなだけだよ!お前を倒したら、俺が一番のモンスターになるじゃないですか。オイ、またね、ファレ!」
ファンタズモ「何を言えばいいのかわからないな。何を言えばいいのか。このベルトは全然インスピレーションを与えるようなものじゃないな。新日本のみんなにとってもそうなんじゃないかな。だってさ、俺たちがこのベルトを見ることはほとんどないんだから。つまりさ、年に2度あるデカい大会で、オープンチャレンジが2回やれたら楽しかったはずなのにな。でも仕方ないな。いろいろ仕方ない。ちょっと時間を取って、気持ちを整理して、もう少し前向きな態度で戻って来られたらと思ってる。だってさ、新日本プロレスで俺がやってることは全部ダメで、ぜんぜん十分じゃないみたいでさ……。マジで最悪だな。みんな、本当にお疲れ様。ツアー中はたくさん移動して、たくさん試合して、たくさん設営して、酷いホテルでの寝泊まりもあった。だが俺たちはやり遂げたぞ。君たちが本当のヒーローだ。俺たちじゃない。君たちだよ」
※タイガーはノーコメント
ドン・ファレ
ファレ「ボルチン、感じたか?お前は今夜感じたのか!?お前ならなれるかもしれない。俺のような“モンスター”にな。今ならわかるだろ?これまでお前は与えられてきたんだよ。だが俺は違う。俺は何もお前に与えない!お前は自分でつかみ取らなければならん。もし俺のレベルになりたいのなら、俺のようなモンスターになりたいのなら、お前の相手をしてやるよ。俺がそのベルトにチャレンジしてお前に勝ったとしても、それはただのボーナスだ。今までに味わったことのないような試練をお前に与えてやる。俺が欲しいのは“男”らしさだ。ストロングスタイルだ。甘く見るなよ!」
※SANADA、金丸はノーコメント
第5試合
先発は棚橋とオーカーン。オーカーンがタックルからバックの取り合い。オーカーンが潰してフォールも1。
オーカーンは棚橋のガットショットをキャッチして足へのエルボー。さらに串刺し攻撃を狙うが、棚橋はバックエルボーからクロスボディで倒しエアギターを場外に投げ捨てる。棚橋がモンゴリアンチョップからコーナーに押し込み、エアギターから玉座。すぐさまカラムがジャンピングニーを棚橋に叩き込みカット。
オーカーンは棚橋をコーナーに押し込んで首へのエルボー連打から、玉座。エアバイオリンを演奏してからリバースパロ・スペシャルで絞り上げる。これを離すと踏みつけていき、ジェイコブにタッチ。
ジェイコブはロープに押し込みボディブロー連発。さらにエルボーを打ち込むと、棚橋は左右のボディブローからエルボースマッシュ。ロープに飛ぶが、ジェイコブはゼロ戦キックで迎撃しエアギター。フォールも2。
ジェイコブはチョップを打ち込みカラムにタッチ。
カラムはボディブローから首投げで倒し、顔面を踏みつける。起き上がった棚橋がエルボー連打も、カラムはボディに膝蹴り。棚橋がロープに振るがカラムはビッグブーツも、キャッチした棚橋がドラゴンスクリューで投げ捨てる。棚橋は海野にタッチ。
海野はエルボー連打からロープに振るが、カラムは往復してのビッグブーツ。避けた海野がショルダータックルで倒し、ジェイコブも倒すもオーカーンがロープに振ろうとするが、逆に振った海野がドロップキック。海野はコーナーでカラムにエルボーとチョップを交互に打ち込んでいき、コーナーに振って串刺しバックエルボー。さらにフィッシャーマンズスープレックスホールドも2。
海野は投げようとするが、足を刈って倒したカラムがフットスタンプも、避けた海野がスイングDDTを狙うが、切り返したカラムがジャンピングニーからトラースキック。さらに延髄斬りからロープに振ろうとするが、海野が切り返してスイングDDT。海野は上村にタッチ。カラムもジェイコブにタッチ。
ジェイコブがチョップ連打も、キャッチした上村の足を踏みつけ顔面への膝蹴り。さらにコーナーに振ろうとするが、逆に振った上村が走り込むも、足を伸ばしてカットしたジェイコブがコルバタからラリアット。避けた上村がロープに飛ぶが、ジェイコブがスリングブレイドで迎撃し、スピニングブレーンバスター。フォールも2。
ジェイコブは投げようとするが、上村が切り返してクロスボディで倒す。
海野と棚橋が出てくるが、ジェイコブは3人に次々エルボーとチョップを打ち込んでロープに飛ぶが、トリプルドロップキックで迎撃し上村がフォールもオーカーンがカット。
オーカーンは上村にモンゴリアンチョップ、棚橋がオーカーンにスリングブレイド。カラムが走り込むが、棚橋がコーナーに振って走り込むが、足を伸ばして倒したカラムがトラースキック。ロープに飛ぶが海野がカラムをラリアットで迎撃し、上村がジェイコブのバックを取ると棚橋が張り手から海野が延髄斬り。上村が閂スープレックスホールドで3カウント。
<試合後コメント>
棚橋弘至&海野翔太&上村優也
棚橋「ヨシ!」
海野「(棚橋と握手)ありがとうございました」
上村「(棚橋と握手)ありがとうございました」
海野&上村「(お互いに握手)ありがとうございました」
棚橋「いやぁ、20年前の棚橋をこのトリオに組み込みたいけども、なんか組んでてこれはね、ちょっと新しいビジネスの扉が開いたね。またね、組もう」
海野「お願いします!」
棚橋「お願いします!」
上村「お願いします!」
棚橋「そしてオーカーン、まぁ今いろいろ言ってたけども、俺はすべからく新日本の選手は一番を目指してトップになってほしいと思っている。特に自分と縁が深かった付き人をやってくれた選手とかは、特に将来トップ選手になってほしいと思ってる。まぁ仮に僕が知ってる人物であれば、彼をね、なんとかしたいっていう気持ちはずっとあった。だから今回のオーカーンからの対戦要求しっかり受けてやってやりますよ、はい。何かある?特にない?」
上村「今回『G1 CLIMAX』ファイナルということで、本当だったらこの大舞台の優勝決定戦という舞台に僕は立ちたかった、本当に。それは本当に凄く悔しくて、でもこのままじゃ来年に向けてまたもっとドンドン大きく強くなっていかなきゃいけないと思うんで、僕はレスラーになった頃から目標っていうのは世界一のレスラーになって、このプロレスで世界中、日本中を熱狂の渦に包み込む。それを叶えるためにも僕は明日から動きたいと思います。はい、僕からは以上です。ありがとうございます」
棚橋「ヨシ!」
海野「ちょっと重複する形にはなると思うんですが、自分自身も『G1 CLIMAX』、今日の決勝の舞台に立つつもりで開幕から挑んできました。でも、結果的にはBブロック2位通過ですが、決勝トーナメントでは負けてしまった。悔しい気持ちでいっぱいです。ですが、改めて今日ここで再確認しておきます。俺が頭を丸めてなぜ本隊にこだわったか。なぜ本隊に残っているか、居座っているか、その答えはこの3人がこれからの新日本プロレスを、これからの本隊を全力で闘って、新日本プロレスを、そしてプロレスを広めていくその中心であり続けたいと思う。このトリオだったらまだ見てないもの、まだ何かある新しいプロレスを届けられるかもしんない。今日という日をその大切な一歩にどうか噛み締めて、次のシリーズから来年の『G1』に向けてまた走り始めたいと思います。今日1回限りとは言わないので、またこのトリオで組めるように是非とも皆様お願いします」
棚橋「ありがとう! 俺も入れてくれるのね」
海野「もちろんです」
棚橋「ありがとう。盛り上げていこうな」
海野「はい、もちろん!」
棚橋「頼んだぞ!」
海野「はい、お願いします!」
棚橋「頼んだぞ、キミたち!」
上村「僕は最強になるために隙あらばどんなチャンスでも、どんなチャンスを掴み取ってでも来年の『G1』掴みたいと思います」
棚橋「まぁ『G1』、この後決勝戦待ってますんで、最後まで皆さんよろしくお願いします」
矢野「(コメントスペースに乱入)棚橋さん!」
棚橋「ホイ!」
矢野「ちょっといいですか」
棚橋「はい」
矢野「棚橋さんが来年1月4日に引退されると聞いて、でいろいろ考えて考えて、やっぱり我々2人、決着・ケジメをつけなきゃいけないなと思ってて。9月15日、登別でどうですか?」
棚橋「シングル?」
矢野「いや、我々の歴史は長いんで6人タッグマッチ、タッグマッチ、シングルマッチの変則3本勝負で、これで決着つけましょう」
棚橋「いいよ!パートナーいるじゃん」
矢野「いや、だから2人探してください。僕も2人連れてきます」
棚橋「ヨシ!やるか!」
矢野「やりましょう」
棚橋「このキャリア全部清算しようか」
矢野「はい、清算しましょう。そしてこれまで初めは“棚橋さん”と呼んで、後に“棚橋”と呼び、その後“ヒロシ”と呼び、“棚橋社長”と呼んで、それで…(大声で)一番しっくり来るのはな、“棚橋”!これなんだ、バカヤロー!9月15日、登別大会、G.B.Hの鬼が、すわなち鬼の矢野通が現れる。テメーもな、覚悟して来やがれ、バカヤロー!」
棚橋「……やるしかないね。忙しくなってきたね。まだまだ俺のクライマックスは続いていくから」
UNITED EMPIRE
ジェイコブ「今日は『G1』最終日。もうすぐ9月。俺がニュージャパンプロレスリングに入って1年だ。今年は本当にたくさんの手強い対戦相手と闘った。ニュージャパンで闘うチャンスを得られるなんて、思ってなかった。ずっと俺の夢だったんだ。アメリカのインディーで13年間過ごし、この夢を追いかけてきた。大手テレビプロレス団体ではなく、ずっと日本に行きたいと思っていた。実は年を重ねる中、引退しようと、レスリングをやめようと思っていたんだ。他のみんなのように若くない。俺はジェイコブ・オースティン。この機会を得られたことを感謝している。UNITED EMPIREに参加できたことに感謝しているし、UNITED EMPIREの兄弟たちに感謝している。そしてこれからも自分の目標のために頑張る。『BEST OF THE SUPER Jr.』『SUPER Jr. TAG LEAGUE』、IWGPジュニアタッグ王座、IWGPジュニアヘビー級王座、怪我のせいで諦めたりなんかしない。怪我もあるだろう、負けることもあるだろう、血を流すことだってあるかもしれない。だが俺の鼓動は永遠に止まらない」
カラム「よし、これで終了。座らせてくれ。いつも暑い。本当に暑い。アツイネ。ヤバイ。楽しかったね。俺を応援しなかったみんなに感謝したい。みんな、俺をけなそうとして。楽しいよね。オンラインになった途端、橋から落ちろとか、太陽に飛び込めとか言われる。いいね。俺はそれを糧にして成長する。この『G1』は、去年と比べたとしても、一番厳しいリーグ戦だった。去年の俺は、自分が何者かを分かっていなかった。ただ、兄のオスプレイのようになりたいと思っていた。今の俺は、そういうくだらないことから卒業したんだ。リトル・オスプレイになったところで、俺はどうなっていたと思う?ニュージャパンで仕事を得られた。リトル・オスプレイとしてじゃなく、ヤングライオンとして。俺は坊主頭になる寸前だった。黒だけのコスチュームで。『カラム、使える技は3つだけだ。ちゃんと守れよ』って。で、どうなったと思う?そのおかげでヒザは壊れ、心も折れかけてみんなに見捨てられた。みんな、どこかへ行った。残っているのは俺だけだ。いいか?まぁオーカーン、ジェイコブ、アキラ、HENAREはいるが。しかし、俺たちのユニットは、団結と呼ぶにはほど遠い。個々人が自分のことばかりやっている。このグループは最低だ。いいか?俺は言うぞ。このグループは最低だ。俺は知っている。他のヤツらも知っている。だがな、俺がこのグループを取り戻して、一番高い山の頂まで持っていく。ニュージャパンで最高のユニットにする。リーダーは誰だっていい。そんなのどうでもいい。俺がこのグループを動かすんだ。このユニットの誰も精神的余裕がない。俺のようにこの国で、このプロレス界で最高の座へとこのユニットを持っていく精神的余裕が!俺のばあちゃんは死んだんだ!このシリーズの最中に!だが俺は家に帰ったか?いいや。組まれた試合を全部やった。いつ家に帰れるのかも分からないまま。このユニットのことも、家族のことも心配しながら。でも俺はそのクソくだらない姿勢を貫く。それがファイティングスピリットだ。だからな、俺は自分のやり方でいく。気に食わないヤツは失せろ」
オーカーン「何が太陽だ、エースだ。そんなに棚橋が好きか?解説陣も解説陣だ。何が引き継がれているだ。そうやって囃し立てるから調子に乗るんだろう。そんなに棚橋が好きなら貴様ら愚民ども、直談判して弟子にでもなったんか?アァ?そういう弟子でもないくせに人気取りのためだけに擦り寄るその姿、気持ちが悪い。まぁそういうのも含めてプロレスっていうんだったら、やはりよ、プロレスは大嫌いだ。じゃが、なんで余はここまでプロレスが嫌いになってしもうたんじゃろうか?社長をイスにできるプロレスは最高にハイってやつだ。それなのに………ウッ…ウーッ…頭が………わ、割れる………な、何か、何かを思い出しそうだ……(奇声を上げて頭を押さえてうずくまる)。な、何だ?突如脳内に現れた、存在しない記憶……。ウッ……そうだ。余は棚橋に毎日こき使われて、棚橋に侮辱を味わわされて、毎日棚橋に控室でイスにされた。そう、だから玉座を思いついたんだ。だから余はプロレスを嫌いになったし、余は海外に逃亡せざるを得なくなった。そんな……ありえない記憶が……。ウッ……ウッ……あり得ん!棚橋、余とシングルをやれ!文字通り“社長イス”に座る支配者の姿を愚民どもに見せつければ、社長よりも支配者!棚橋よりオーカーンの方が上だと証明できる。そして、グレート・ムタラストマッチのようにチャンスと栄光に塗れ、今宵がUNITED EMPIREの有明アリーナラストマッチにならずに済む。この頭痛も止むだろう。帝国に、オーカーンに栄光を!ひれ伏せ、愚民どもっ!あぁ、そうだ。去年のワタリの藤沢大会で、余に貴様が『新日本プロレスを託した』と言ったあのセリフは忘れず憶えているぞ。そのセリフをもう一度愚民どもの前で大声で告白させてやる」
第6試合
先発は永井と外道。ロックアップからロープに押し込みエルボーを狙うも、外道はサミングからヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒す。すぐに起きあがった永井にサミングから串刺し攻撃も、避けた永井が飛びつくが外道はサミング。ロープに飛ぶも永井はショルダータックルで迎撃。永井はヒロムに、外道は石森にタッチ。
エルボーの打ち合いから石森がエルボー連打でロープに飛ぶがヒロムはバックエルボーで迎撃しコーナーに振って串刺しラリアット。ロープに飛んで低空ドロップキックも、石森が避けるとバイシクルキック。ヒロムが避けて永井を石森に叩きつけ、さらに永井を石森に肩車させてコルバタで投げさせる。
ヒロムは串刺しラリアットからロープに飛んで低空ドロップキック。
ヒロムは「永井ありがとー!」と叫んでから担ぐが、着地した石森がサミング。ヒロムがロープに振るが、石森がハンドスプリングオーバーヘッドキックを叩き込みグラウンドでサミング。
レフェリーが注意するとこれを離し、ヒロムの足を掴んで足へのストンピング。フィンレーの足にヒロムの顔面を叩き込みフィンレーにタッチ。
フィンレーはキャメルクラッチの状態で口を開かせていき、レフェリーが注意するとヘッドバッドからストンピング連打。石森もヒロムの顔面を踏みつけ、フィンレーはモロニーにタッチ。
モロニーはナックルから首投げで倒しニードロップ。フォールも2。
モロニーは背中を踏みつけ、足を掴んで引きずると背中へのエルボードロップ。モロニーは石森にタッチ。
石森とモロニーで膝裏へのストンピングから、チョップの打ち合いとなり石森がナックル連発。ヒロムがコーナーに振って走り込むが、足を伸ばしてカットした石森がかかと落としから走り込む。だがヒロムがカウンターのファルコンアローで突き刺しタッチしようとする。先に石森がフィンレーにタッチ。
フィンレーがヒロムを投げようとするが、ヒロムは股抜きから辻にタッチ。
辻はエルボー連打。ロープに振ろうとするが、逆にフィンレーがロープに振ると担ぐが、着地した辻がガットショットからロープに飛ぶも、追走してきたフィンレーに辻が風車式バックブリーカー。さらに串刺しジャンピング・ボディスプラッシュから、投げようとするもフィンレーが逆にバックブリーカー。フィンレーが担ぐも着地した辻がバックブリーカーからフェイバスターで叩きつけカープストンプ。さらにマーロウクラッシュを投下するも、避けたフィンレーがスピアーを突き刺す。辻は永井に、フィンレーはモロニーにタッチ。
エルボーの打ち合いから永井がエルボー連打。モロニーがチョップも、永井はエルボー連打。モロニーは再度チョップから顔面を蹴りつけていき、永井が起き上がるとエルボー連打。モロニーはエルボーでふっ飛ばし、コーナーに振って串刺しバックエルボーも、永井が避けると鷹木が串刺しラリアット。さらにナックル・パートから永井に振ると、永井がスパインバスターで叩きつけ、鷹木がスライディングラリアット。永井はWARスペシャルで捕らえるも外道がトラースキックでカット。ヒロムが外道にトラースキック、石森がヒロムにダイビングヒップドロップ。鷹木が走り込んで来た石森をポップアップしデスバレーボム。鷹木と永井でモロニーをロープに振るが、モロニーはロープを掴んでタイミングをずらすと、永井にバックエルボーから鷹木にザ・ゴア。永井がモロニーに前方回転エビ固めを狙うが、モロニーがぶっこ抜いて投げ捨てパワーボム。フィンレーが永井をコーナーへの投げ捨てパワーボムから、モロニーがザ・ゴアを突き刺しドリラ・キラーで3カウントを奪った。
試合後も鷹木とモロニーが乱闘を繰り広げ、モロニーと外道が鷹木をロープに振るが、鷹木はダブルラリアットで迎撃。
鷹木「おいおいおい、結局、ゲイブ・キッドは、来なかったな。ちょっと怪我したくれーで、国に帰っちまうようなチャンピオンなら、そんなベルト返上したほうがいいよ。それから、ウォードッグス、何がウォー・ドッグスだテメーら。お前ら、わんわん、吠えてるだけだろうが。俺達無所属が、お前らを叩き潰してやる」
<試合後コメント>
WAR DOGS
フィンレー「よくやったぞ、お前たち。だがまずはじめに、なんでシンゴの曲がかかるんだ!?俺たちが勝ったんだぞ!アイツはマイクでしゃべっただけなのに。まったくふざけてるぜ。この会社には“リスペクト“ってものがないようだな?さてと、変化が訪れると言っただろ?変化が必要だとも言った。その変化はこの2人の形で現れた。“Knock Out Brothers”!WAR DOGSに新しく加わったメンバーだ。ザックが未来に投資しているのを見たのさ。オオイワとフジタを迎えたな。かつてL・I・Jと呼ばれたヤツらは、ナガイを取った。それでだ、WAR DOGSも俺たちの未来に投資すべきだと決めたのだ。未来の話と言えば、ツジ。お前を見てきた多くのヤツらが『お前が新日本プロレスを未来へと導くだろう』と期待した。だがお前は、その期待を裏切ったんだ。恥を知るべきだな。今朝どうやって起きて鏡に映る自分を見たんだ!?お前のせいでEVILが決勝に進んだんだぞ!お前は自分自身に失望すべきだ。観客全員を裏切ったんだからな!俺はEVILを倒したぞ。HOUSE OF TORTUREを倒したんだ。簡単なもんさ。ただ蹴っ飛ばして投げ飛ばすだけ。それだけなのに、お前はダメだった!あぁ、確かにタケシタに負けたさ。だが、お前の罪は俺よりもはるかに重い。だが心配するな、かわいそうなツジよ。REBEL SAVIORが助けに来てくれるからな。REBEL SAVIORがお前のしたことの代償を払わせてやるぞ。すぐにだ、すぐに会うな。ガゥ! 行くぞ、お前ら」
モロニー「あのマヌケどもは無所属だ。今の俺が気にかける必要はないな。おい、シンゴ。お前は俺を無視して、ゲイブを指名したいのか? もう少しでお前をぶちのめすところだったのは、この俺だぞ?だが、お前のことは今は置いといて……。やっと血が止まって片目がちゃんと開けられるようになったぜ!SANADA、ヘヘ。SANADA……お前とはまだ終わっていないようだ。まだ終わっちゃいないぞ。お前は俺の身体中から、頭から、顔から、血を流し続けさせたいのか!?その弾けもしないギターで、俺の頭をカチ割り続けたいのか!?よし、お前にちょっといい曲を聞かせてやるよ。リングではお前が必要だぞ。スイートな曲を一緒に弾くんだ。そのみすぼらしい汚ねぇ血を、お前の冷たいスネークの体から最後の一滴まで搾り取ってやるよ!勝利もユニットも関係ないぜ。お前をヤッてやる。あのリングで、お前のことを終わらせてやる。俺はやり遂げて逃げ切るぜ。だってさ、ちょっとした闘いになるんだからな。俺らはマジでクソな闘いをするんだよ!あのリングの上で俺がやることは、もし外でやったら間違いなく一生刑務所行きだ!だがありがたいことに、リング上ではサツジンだってやり逃げできるよう、俺はプロレスに一生を捧げてる。キル、SANADA。キル、SANADA。キル、SANADA……! ガゥガゥ!」
石森「ガウ!全面戦争?WAR DOGSと?ハハハハ、別にいいけどよぉ。オイ、ヒロム!オメー、俺の目の前で、やたらうるせえんだよ!何だよ、『NOAH』『NOAH』『NOAH』って。そんなのはな、関係なしに!俺はオメーとやってやっからよ。だからよ、何やってんのかわかんねえけど、俺はテメーとやってやるよ。それと!まあ10月7日、『超人・石森太二はもっと無茶をする』。その大会のことを言おうと思ったけどさ、俺、そんなやる気ねえのにさ、その大会のことを言ってもしょうがねえし、今日はな、『G1 CLIMAX』ファイナルだろ?俺もな、『G1 CLIMAX』、普通にアンダーカード参戦してきたし、ま、公式戦も見てたし。ま、そういう『G1』最終日、夏の最後、俺も今日、楽しませてもらうよ。ということで!これはまさしく神の恵み、そう、グレイスだ!」
※外道はノーコメント
鷹木信悟&辻陽太&高橋ヒロム
鷹木「オイ!オイ!オイ!オイ!やってやるぞー、全面戦争だ、オイ!とことんやってやろうじゃねえか、こっちは鬱憤溜まってんだよ。ゲイブ・キッド、どうでもいいよ、この際。どうでもいいよ、来ても来なくてもどうでもいいよ。ただ!IWGP GLOBALのベルトは、とっとと返上してくれ。さっきな、リング上でモロニーとちょこっと会話したよ。だったら俺とモロニーでタイトルマッチやった方がおもしろいんじゃねえか?来るなら来い!来ねえなら、とっととGLOBALのベルト、返上しろって」
ヒロム「ハァ~、全面戦争ですか~、いいですねえ、おもしろそうですねえ、乗りましょう!だってさあ、知ってる?石森さんさあ、入場で俺を見るのに、テーピングを見てさあ、『あれ? NOAHって書いてないの?』って言ったんですよぉ。ハハハハハ!石森さん、わかりやすいなあ。ジェラシーでしょう!わかるよわかるよ、でもねえ、俺もアナタのこと意識してるんだよ。今、俺はNOAHに参戦してさ、GHCジュニアのベルトを狙ってるからさあ、もちろんアナタのことも参考にしてるんですよ。だって、10度防衛でしたっけ?その記録はいまだに破られてない、石森さんの持つGHCジュニアの記録ですから。大丈夫ですよ、石森さん。安心してくださいよ。いつどこでその試合が行われるかわからないですけど、その時には高橋ヒロム、“地球規模の崇高なる王者”として、アナタの前にお立ちしますよ」
辻「フィンレー、またリングの上でお前に会えて、嬉しかったよ。昨日、『G1 CLIMAX』俺の夏は終わっちまったけど、また来年……と言う前に、フィンレー、“フィンレー・キラー”の俺としては、お前にこのまま負けっぱなしってわけにはいかないんだ。それとよぉ、鷹木さんが言うようにゲイブ、お前もだ。『Forbidden Door』?その前に新日本プロレスに顔出せよ」
※永井はノーコメント
第7試合
SHO「おいおいおい、何がTMDKじゃこの野郎。オメーらなんかよ、所詮よ、田舎モンのクズの集まりやろうが。ここに来てるお前らも一緒よ。お前らも所詮クズの集まりよ。それからよ、BALLISTIK BOYZ!オメーらもよ、お前らも、田舎モンのクズの集まりじゃこの野郎オラ。その中でもよ、特に、藤田。おめーはよ」
藤田がマイクを奪ってチョップを叩き込み試合開始。藤田はSHOを場外に投げ捨てDOUKIにエルボー連打。SHOが藤田の背後から殴りかかり、DOUKIがチョークからSHOがサミング。藤田をロープに振るが、藤田はロープを掴んでタイミングをずらすと、走り込んできたSHOをショルダースルーでエプロンに落とし、DOUKIをドロップキックでSHOに叩き込む。さらにDOUKIをボディスラムで叩きつけ、ストンピングから大岩にタッチ。
DOUKIをロープに振ってダブルのバックエルボーから大岩がボディプレス。藤田がサッカーボールキックから、大岩が投げようとするがDOUKIが着地すると大岩がヘッドロックで捕らえショルダータックル。再度ロープに飛ぶが、場外から成田がトーチャーツールで殴ろうとすると直前で踏みとどまる。DOUKIが背後から殴りかかり、場外に投げ捨てると裕二郎がトーチャーツールで殴りつけそれぞれ場外乱闘へ。
リングに戻るとDOUKIが大岩にサミングからSHOにタッチ。
SHOは顔面を踏みつけ、これを離すとDOUKIとともにロープに振るが、大岩がダブルラリアット。避けたSHOとDOUKIが髪を掴んで引き倒し、SHOがフォールも2。SHOは成田にタッチ。
成田はナックル連発からハンマーブローを落としフォールも2。
成田は場外に投げ捨て裕二郎がイス攻撃。DOUKIも鉄パイプで殴り、リングに戻された大岩を成田がフォールも2。成田は裕二郎にタッチ。
裕二郎はガットショットも大岩はエルボー。裕二郎は再度ガットショットからコーナーに押し込みボディーへのショルダーアタック連発から首投げで倒しヘッドバッドを投下。フォールも2。
裕二郎はストンピングからガットショットも大岩がエルボーを打ち込んでいく。さらに裕二郎のエルボーを巻き込んで投げようとするが、裕二郎は指を噛んでこれを耐えるとフィッシャーマンで投げようとするが、逆に大岩がブレーンバスターで叩きつけザックにタッチ。裕二郎も成田にタッチ。
ザックはビッグブーツから腕へのエルボー連打。さらにロープに振ってコブラツイストを狙うが、成田が切り返してコブラツイスト。だがザックもオクトパスホールドで切り返すが成田も切り返しコブラツイストを狙うが、ザックが巻き投げてネックツイスト。
ザックは背中へのサッカーボールキックから正面からのサッカーボールキックも、キャッチした成田が膝十字を狙うがザックが胴締めスリーパー。切り返した成田がスリーパーからサミング。そのまま膝十字もザックはロープを掴みブレイク。
成田は足へのストンピング連打も、ザックはエルボー連打。成田はスネを蹴りつけてから引き込み胴絞めフロントネックで捕らえるも、立ち上がったザックが腕へのオーバーヘッドキックからサッカーボールキック。ザックはジャクソンにタッチ。
ジャクソンは串刺しボディスプラッシュからショートレンジラリアットでなぎ倒し、ロープに飛んでクロスボディプレス。さらにボディスラムからセントーンを投下するが、避けた成田が膝十字。ジャクソンはロープを掴みブレイク。
成田はストンピングからロープに飛ぶが、ジャクソンがクロスボディで迎撃し、ロープに飛んでセントーン。フォールもSHOがカット。
ジャクソンをコーナーに振って裕二郎が串刺しビッグブーツから成田が串刺しバックエルボー。さらに股を開いて裕二郎が股間にヘッドバッドを投下しようとするが、大岩が裕二郎を俵返し。さらに成田をショートレンジラリアットでなぎ倒し、ジャクソンが成田を担ぐがSHOがジャクソンの背後からトーチャーツールで殴りかかる。
成田がプッシュアップバーで殴りかかるがジャクソンは避けるも、DOUKIが鉄パイプで殴りつけ、成田がコーナーに登ると地獄の断頭台を突き刺しフォール。これで3カウント。
ザックが成田の背後から飛びつき胴締めスリーパー。これはSHOがトーチャーツールでカットし、成田がザックをフロントネックで捕らえると、SHOが足を持ってそこへDOUKIがコーナーから飛び込もうとするも藤田がカット。
藤田はジュニアタッグのベルトを持って「やらせろ」と挑戦を表明した。
<試合後コメント>
H.O.T
成田「オイ、チャンピオン!俺のことがそんなに気になるのか?ハハ、分かってるよ。いいよ。お前のリベンジ受けてやるよ。なぁ、そのベルト、俺のモンだからよ。なぁ、チャンピオン様。バカ野郎」
SHO「…クソが」
DOUKI「藤田!…晃生くん。キミはな、先輩を、大先輩を敬う気持ちがなさすぎるな。まぁこのベルトに挑戦する権利あるだろうって、なぁそう言ってたな。オイ、いいよ。この最強のタッグチームチャンピオンの俺たちがキミの挑戦を、いやこれはな、タイトルマッチでも何でもない。ただの教育マッチだ。なぁ、SHO?」
SHO「そういうことよ。ただただよ、防衛回数稼ぐだけよ、オラ!所詮はよ、お前なんか田舎モンよ。どうせお前の連れて来るパートナーも田舎モンやろうが!田舎モンのパートナーは田舎モンって決まっとるんじゃ、このクソッタレが!お前なんかどうせよ、飛んで火に入る夏の虫じゃ、コノヤロー、オラ!」
DOUKI「挑戦は受けてやる。ただな、すぐ終わっちまうぞ。藤田晃生くん、まずは先輩は“さん”付けしたまえ」
SHO「そういうことじゃ! 格が違うんじゃ、オラ!“さん”付けしろ、コノヤロー!」
※裕二郎はノーコメント
藤田晃生
藤田「見ての通りだ。ただチャンピオンがどう受け取るかは知んねぇよ。でもな、俺とロビーで挑戦させてくれよ、なぁ。まぁアンタたちも受けざるを得ないんじゃないか?『SUPER Jr.』、当たってないつってたな。だったら、ここでも強さを証明してみろよ。なぁ、俺とロビーが獲ってやるからビビって待っとけ、この野郎」
第8試合
特別解説にG1最多優勝記録を持つ蝶野正洋が登場。
EVILがガットショットからヘッドロックで絞り、TAKESHITAが突き飛ばすとショルダータックルのぶつかり合い。倒したTAKESHITAだったが、EVILが足を取ってスコーピオンデスロックを狙うがTAKESHITAがロープを掴みブレイク。
手4つは互角となり、EVILがコブラツイストもTAKESHITAが力任せに投げつけナックルからロープに飛んでビッグブーツ。EVILがキャッチするとリングに金丸が走り込み背後からドロップキックを突き刺すと、EVILが場外に投げ捨てHOTでボコボコに。東郷が優勝トロフィーをEVILに渡すと、EVILはコーナーでトロフィーを掲げて試合が終わったかのようなブーイングを浴びる。
リングに投げ入れられたTAKESHITAの足へEVILがストンピング連打。さらに足へのエルボーからアキレス腱固め。TAKESHITAはロープを掴みブレイク。
EVILは足を掴むがTAKESHITAがエルボー連打から延髄斬りも、避けたEVILがSTFで捕らえる。TAKESHITAはロープを掴みブレイク。EVILは蝶野のポーズを取って「カモーン」と叫ぶ。
EVILは足を蹴っていき、TAKESHITAがボディへのバックエルボーからエルボーを叩きこむもEVILはサミング。だがTAKESHITAは鼻つまみからロープに飛んでジャンピングニー。だがHOTがリングに上ってTAKESHITAをボコボコにするが、TAKESHITAはSHOとDOUKIをダブルラリアットでなぎ倒し、ファレがグラネードを狙うがTAKESHITAはエルボー。ファレはボディブローからロープに振ろうとするが、TAKESHITAは切り返すとブレーンバスターで叩きつける。
TAKESHITAはロープに飛ぶと場外へのノータッチトペ・コンヒーロでHOTを蹴散らし、リングに戻るとEVILにエルボー連打。EVILがロープに振るがTAKESHITAはジャンピングバックエルボーで倒す。
TAKESHITAは投げようとするが、EVILはサミング。TAKESHITAはコーナーに振ると串刺しビッグブーツからチンロック。プルス・ウルトラで捕らえるが、成田がプッシュアップバーで殴りカット。だが場外からザックが成田の足を掴んでそのまま花道に連れ出し排除する。
TAKESHITAとEVILは額をこすりつけて睨み合い、エルボー合戦からTAKESHITAが左右のエルボー連打。EVILがスネ蹴り連発からエルボー連打。さらにローリングエルボーからショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
EVILは担ぐも、切り返したTAKESHITAが人でなしドライバーからぶっこ抜きジャーマンで叩きつけ、走り込むもラリアットの相打ちで両者ダウン。
ラリアットの相打ちからTAKESHITAが串刺しジャンピングニーも、EVILが避けるとそのまま場外に落下。
EVILはエプロンに引き上げるとコーナーにそのまま下がり雪崩式ブレーンバスター。フォールも2。
EVILはスコーピオンデスロックもTAKESHITAはロープを掴みブレイク。
EVILはダークネスフォールズで叩きつけフォールも2。
EVILはEVILを狙うが、切り返したTAKESHITAが担ごうとするが、耐えたEVILが走り込むもTAKESHITAはカウンターのエクスプロイダー。EVILがEVILを狙うも、TAKESHITAが掟破りのEVILで叩きつけフォールも2。
TAKESHITAはブルーサンダーで叩きつけフォールも2。
TAKESHITAはコーナーに登り、ダイビングセントーンを投下しフォールも2。
TAKESHITAは投げようとするが、切り返したEVILが裏EVILからフォールも2。
EVILはスコーピオンデスロックで捕らえるが、TAKESHITAはロープを掴みブレイク。
EVILはEVILを狙うが、TAKESHITAが前のめりに倒れて崩れたため技がかからず。EVILは髪を掴んで引き起こし、再度EVILを狙うがエルボーで逃れたTAKESHITAにEVILが強烈なエルボー。
EVILは再度EVILを狙うが、切り返したTAKESHITAがダブルレッグ・スープレックスホールドも2。
TAKESHITAはワガママを突き刺しフォールも2。
TAKESHITAは再度ワガママを狙うが足のダメージで崩れてしまい、レフェリーが試合を止めようとするがEVILがTAKESHITAの背後から急所攻撃。ロープに飛んでラリアットからフォールも2。
EVILはEVILを狙うもTAKESHITAが逆さ押さえ込みも2。
TAKESHITAは担ぐとラストライドからワガママも、キャッチしたEVILとエルボーの相打ち。EVILがヘッドバッドもTAKESHITAがエルボーでぶち抜き、レイジングファイヤーで叩きつけ3カウントを奪った。
TAKESHITA「(泣きながら)やっぱり、プロレスラーになって良かったです。俺が、思う、プロレスラーは、夢を見るもの、夢を叶えるもの、そして、夢を与えるものです。僕ら、リングに立ってる人間だけじゃない。今日、見に来てくれた人たちも、配信で、見てくれてる人たちも、みんな、プロレスラーに、なれるんです。でも、お前らよく聞けよ!そのプロレスラーの、頂点に立ってんのは、この俺や。お前らの、夢を、俺にのっけろ。俺がまだ、見たことない景色、見せてやるよ。新日本プロレス、そして、世界のプロレス界、まだまだ、俺が、面白くしてやる。それが、俺からの、メッセージだ。フロム、ジ、アルファ!」
<試合後コメント>
KONOSUKE TAKESHITA with ロッキー・ロメロ
「言いたいことはリング上で言いましたし、試合で全て見せたつもりです。次は、2025年のこの『G1 CLIMAX 35』の王者として、そしてIWGP世界ヘビーの王者として、1.4(東京ドーム)のメインに立つと。それが今の自分のやるべき、進むべき道だと思ってるんで、近いうちに『G1』覇者としてザック・セイバーJr.に挑戦したいと思います。以上」
──TAKESHITA選手はこれまで誰も歩んだことのない道を歩んで、この頂点を掴み取ったと思います。ご自身の歩みをどう振り返りますか?
「すごく順調のようで、苦しい13年間でした。ちょうど明日、8月18日、自分のデビュー記念日で、明日から14年目に入りますけど、また次の1年、どうやってプロレスファンをワクワクさせて、どうやって高みを目指していこうか、そればっかり考えてるんですけど、まずこの13年目の最っ大の目標、『G1 CLIMAX』の優勝、このために1年間、本当にこのために過ごしてきたんで。去年はプロレスで初めて悔し涙を流しましたけど、今年は嬉し涙を流すことができました。それはこの1年、本当に、自分も頑張りましたし、たくさんの人に支えられて、ここにいるロッキーのヘルプも、いつもありました。世界中でヘルプしてくれてるんで。アメリカ、日本、そしてメキシコ。この1年、世界を僕たちで渡り歩いてきました。本当にロッキーにも感謝しています。感謝してるよ。ありがとう」
ロッキー「ありがとう。そしておめでとう」
──今日闘ったEVIL選手にはどういう感想を持ちましたか?
「最高の相手でしたよ。うん、最高の相手。まあこれで、HOUSE OF TORTUREに特別な感情を抱くことはないけども、でもEVILは、俺が世界で闘ってきた強豪の中でも、最高な相手の一人でした」
──この年代では一番乗りで『G1』を獲ったことについては?
「…うん。僕を追いかけろとは誰も……僕も思わないし、僕は僕の道を行くんで。うん。確かに、僕たちの世代、おそらく“新世代”と言われる俺たちの世代が、これからプロレスを盛り上げなきゃいけないんですよ。たぶん、僕が優勝して『クソッ!』って思ってる選手もたくさんいると思います。でも、俺は、ずっとずっと強くあり続けるんで。それは、10代で自分デビューしたんですけど、10代でデビューした時から、それは背負ってるんで。“強さ”っていうのは。僕が強くなくなった時、それは、プロレスをやめる時なんで。あと何年強くいれるかわかんないすけど、僕はプロレスラーでいる限り、強くあり続けるんで。誰でも来いよって。誰でもかかってこいって。いつもそれだけはブラさずに、自分の矜持を持ってリングに立ってます」
──『G1覇者』として、今後、どんなレスラー人生を歩んでいきたいですか?
「この先どうなるかなんて、まだわかんないけど、少なくとも今この瞬間思ってることは、来年どうやってこの『G1 CLIMAX』を2連覇するか。もう今はそれを考えてます」
(写真撮影の準備に入って)
TAKESHITA「乾杯する?(※と、ロッキーとともに用意されていたビールを開ける)」
ロッキー「ありがとう!」
TAKESHITA「カンパーイ!」
ロッキー「カンパーイ!」
TAKESHITA「ドン・キャリス・ファミリー、カンパーイ!」
ロッキー「ドン・キャリス・ファミリー、ワールドワイド!」
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