凶器攻撃での大流血がPTSD化?フォーク攻撃におびえた王者が動けなくなり王座陥落

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 4日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』が開催。クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニーがIWGPジュニアタッグ王座を奪取した。

 遺恨を深め続けるUNITED EMPIREとBULLET CLUB WAR DOGS。
 1月5日の墨田区総合体育館大会では5vs5の全面対抗戦が行われたが、WAR DOGSの蛮行によってわずか5分でノーコンテストに。
 これに納得行かないウィル・オスプレイは、自身が新日本最後の試合となる2月11日の大阪大会で5vs5のノーDQ金網戦での全面対抗戦を要求。両軍の憎しみ合いは大阪決戦に向けて煮えたぎっている。

 この日は、UNITED EMPIREvsWAR DOGSの前哨戦と言うべきカードが並ぶ。
 グレート-O-カーンvsアレックス・コグリンのシングル戦は、オーカーンが技アリの貫禄勝利。HENAREvsゲイブ・キッドのシングル戦は20分超えの死闘からの両者KO決着。カラム・ニューマンvsデビッド・フィンレーのシングル戦は、フィンレーが10分でオーバーキルを見舞って勝利。

 メインイベントでは、TJP&フランシスコ・アキラvsクラーク・コナーズ&ドリラ・モロニーのIWGPジュニアタッグ王座戦が実施。
 モロニーは元々UNITED EMPIREのメンバーであったが、私生活でも禁煙・禁酒を求めるなどストイックなCatch 2/2に嫌気がさし、昨年6月に裏切ってBULLET CLUB加入。コナーズと結託して同年7月にCatch 2/2を破ってIWGPジュニアタッグ王座を戴冠した。

 TJP&アキラの“Catch 2/2”は昨年のジュニアタッグリーグ優勝。1月4日の東京ドーム大会では、様々な屈辱を味わわされてきたコナーズ&モロニーを下して王座奪取を果たしている。わずか1ヶ月での再戦でもあり、全面対抗戦も控えていることからこの日は絶対に防衛しなければならない試合だった。

 しかし、Catch 2/2の間には様々なメンタルの問題があった。
 アキラは1月5日の試合でモロニーに顔面をフォークで滅多刺しにされ大流血したことにトラウマを抱えているばかりか、TJPがヘビー級転向を示唆したことでアキラは「このベルトが俺にとってどれだけ大切なものか分かってるのか?!Catch 2/2はどうなるんだよ!」と怒りをむき出しに。TJPは「俺はお前を見捨てたりしない」とハグしていたものの、2人の絆に入ったビビは完全に修復出来ずにいた。


 両軍入場し、睨み合いから乱闘に発展して試合開始。Catch 2/2がダブルのドロップキックからプランチャの編隊飛行で先制するが、場外戦となるとWAR DOGSの独壇場。アキラがテーブルへの串刺しスピアーを被弾するなど王者組は一気に劣勢に追い込まれる。
 アキラがダウンして動けない中、TJPが集中攻撃を受ける。なんとか復活したアキラが1vs2の劣勢の中でノータッチ・トペ・コンヒーロを決めるなど躍動。TJPを鼓舞して連携攻撃を決めてなんとか食い下がる。
 しかし、アキラはコナーズのパワースラム・ドライバーとも言える荒業で脳天からマットに突き刺され意識朦朧。スピアー&ゴアを被弾しかけるも、TJPは身を挺してかばい代わりに大ダメージ。
 モロニーがアキラをドリラ・キラで突き刺し、TJPをFull Clipで仕留めにかかるもTJPが毒霧で阻止。モロニーへTJPのファイナルカット+アキラのダイビング・フットスタンプ、掟破りのスピアー&ゴアと合体攻撃を決めていく。
 Catch 2/2がさらに掟破りのFull Clipを狙うが、コナーズがスピアーで突っ込んで阻止し、さらにTJPへ2/2を見舞って掟破り返し。Catch 2/2もコナーズへアリウープから2/2。さらに必殺のザ・リーニングタワーの体勢へ。
 しかし、モロニーがフォークを振りかざすとアキラはトラウマが蘇って戦意喪失。コナーズがTJPをNO CHASERで排除し、2人でアキラにスピアー&ゴアからFull Clipを決めて3カウント。

 WAR DOGSの2人は、ベルトを男性器に見立てて振り回したり、女性器に見立てて腰をパンパンと打ち付けたりと凌辱の限りを尽くす。
 そして、歴史あるベルトを放り捨てた後に自分たちで作ってきた新品のベルトを掲げてみせた。
 この蛮行に我慢ならずにオーカン&ジェフ・コブがリングに飛び込んでくるも、多勢に無勢で撃退されてしまう。フィンレーが勝利の演説を行い、さらにイスの山&本来のベルトの上にアキラをパワーボムで叩きつける。場内が大ブーイングに包まれる中で大会はバッドエンドを迎えた。

 失意のアキラは「あのフォークを見た瞬間、もうダメだった。完全にダメだった。負けてしまったことは謝る。俺の責任だ。でも俺はリングでは全てを出し切った。俺はケージマッチをやれる気がしない」とうなだれる。
 TJPは必死に慰めの言葉をかけて鼓舞しようとするが、アキラの耳には届かず。TJPは先に1人去っていくアキラの背中に向けて「何か…全てを捧げて戦うだけではダメな時…時にそれ以上のものが必要なんだ」と呟いた。

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