【会見】飯伏幸太が棚橋弘至の“覚悟”を理解し新日本プロレスに入団!「自分の最後の場所として新日本プロレスを選びました」
22日、東京都・後楽園ホールにて行われた新日本プロレス『Road to レスリングどんたく 2019』の試合前に記者会見が行われ、飯伏幸太が新日本プロレスに入団したことが正式に発表された。
飯伏幸太は2004年からDDTに所属して名を挙げ、2013年から2016年までは新日本プロレスとDDTの2団体に所属していたが、その後両団体とも退団して『飯伏プロレス研究所』 の所属となり、実質フリーのような扱いで新日本プロレスへの参戦を続けていた。
盟友のケニー・オメガが新日本プロレスを離脱してAEWの旗揚げに参画したことから飯伏の今後の動向にも注目が集まっていたが、飯伏は2月の大阪大会でファンへ負傷欠場からの復帰の挨拶をした際に「僕は新日本プロレスに残ります。僕はどこにも行きません」と宣言。
そして、今月20日の名古屋大会でザック・セイバーJr.を相手にインターコンチネンタル王座を防衛した後にリング上で「飯伏幸太、新日本プロレスに入団しました!」と宣言していた。
この日の会見では、菅林会長も出席し、飯伏幸太の入団を改めて正式にアナウンスした。
菅林会長
「先日の愛知県体育館大会のリング上で飯伏選手から発表があったんですけど、今日正式に発表したいと思います。4月20日の試合始まる前の控室で飯伏選手と新日本プロレスで合意しましたので、契約書にサインをしていただきました。新日本プロレスの一員としてこれからも頑張っていただきたいと思います」
飯伏幸太
「この度、新日本プロレスの専属入団させていただきました、新日本プロレスの、飯伏幸太です!インターコンチネンタル王者としてこれからも頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします!応援よろしくお願いします!」
――以前はダブル所属という形で新日本プロレスに所属していましたが、今回は約3年ぶりに入団という形になります。前回はDDTとの兼ね合いもあってスポット参戦という形でしたが、今回はフル参戦になりますか?
飯伏「今回はフル参戦を希望します」
――この間の名古屋大会の終わりに「全部にしてくれ」という言葉がありましたが、その気持には変わりがないと
飯伏「そのままです。出れるところは出れる限り出たいと思ってます!」
――3年ほどフリーという形で参戦していましたが、今回所属になることになったきっかけは
飯伏「そうですね、2団体に所属して辞めてから、色々なところで色々な経験を積んで、元々僕は中学生の時から新日本プロレスに入ろうと思って、でも、新日本プロレスに入れないと思って、色んな所……インディー団体渡り歩いて来たので、気持ちは変わってないですね」
――「ようやくその時がきた」という気持ちでしょうか
飯伏「そうですね。別に遠回りしたとかも思ってないし、いい経験をしたなと思いますね」
――では、飯伏選手としてはベストのタイミングで入団が出来たということでしょうか
飯伏「そうですね。もうこれからキャリアとして、ここからピークを迎えるんだろうなと。ここから5年なのか、10年なのか、20年なのかわからないですけど、自分のピークはここから来ると思ってます。自分の最後の場所としてここを選びました」
――新日本プロレスの所属になることでこれまでとは立場や覚悟、責任も変わってくると思います。所属としてしたいこと、所属だからこそ出来ることは何だと思いますか
飯伏「ずっと言ってるんですけど、やっぱりプロレスをどんどん広めていきたい。その中で新日本プロレスというものが広まればプロレスも広まるのかなと」
――その使命を果たすために新日本プロレス入団がベストだったと
飯伏「もうベストです」
――そのための具体的ななにかは考えていますか
飯伏「今の所現状がインターコンチネンタルのベルトを防衛し続けることが精一杯なので」
――インターコンチネンタルの価値を上げていくと
飯伏「もちろんそうですね」
――以前、棚橋選手から「覚悟はあるのか」という言葉がありましたが、その言葉が今回の入団に影響していますか
飯伏「色々な覚悟……覚悟にしてもいろんな覚悟があると思うんですけど、棚橋さんの言う“覚悟”っていうのがやっと分かった。自分の中の覚悟っていうのは自分の中でもあったんです。でも、棚橋さんの言っていた“覚悟”っていうのがやっと分かったかなって」
――その“覚悟”とは、具体的にどのような考え方だと解釈していますか
飯伏「具体的にハッキリ言うと、“責任感”。言葉にするとそうですね」
――4月20日の試合前に契約を交わしたということですが、2月の大阪大会で「僕はどこにも行きません」という宣言もありました。そのときにはもう入団の気持ちは固まっていた?
飯伏「もう、自分の中の覚悟っていうのは去年から決まってたんですよ。でも、言えるタイミングみたいなものがなかったし、より自分の中で棚橋さんの言っていた“覚悟”というものを言えるのが2月だった」
――では、こうして新日本プロレス所属になれたというのは、ようやく念願がかなったといった気持ちでしょうか
飯伏「そうですね。はい」
――契約期間は設けていますか?
飯伏「契約期間というか、僕はここを最後に、死ぬまで、終わるまで……それが契約期間です。最後まで、よろしくお願いします(笑)」(隣に立つ菅林会長に頭を下げながら)
――これまでは所属ユニットというものは決まっていませんでしたが、どこかに所属したいという気持ちはありますか
飯伏「多分僕は、どの場所に行っても自分の中では大丈夫な気がしてるので、どこでもいいんですけど、やっぱり気持ちとしては本隊なのかなという気はしています」