【試合詳細】11・12 超人・石森太二は無茶をする 新宿FACE大会 石森太二vsドラゴン・ダイヤ 石森太二vs外道vsディック東郷vs藤田ミノルvs金丸義信vsMAZADAvs日高郁人vsロビー・イーグルスvs彰人vs葛西純 石森太二&KAGETORAvsバラモンシュウ&バラモンケイ&バラモンリュウスケ
『ザ・リーヴpresents 超人・石森太二は無茶をする』
日程:2024年11月12日(火)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:未発表
▼シングルマッチ 5分1本勝負
○石森太二
3分33秒 コブラツイスト
●永井大貴
▼タッグマッチ 10分1本勝負
○石森太二/KAGETORA(DRAGON GATE)
0分21秒 反則
X=バラモンシュウ(フリー)/XX=バラモンリュウスケ with バラモンケイ(フリー)
<再試合>
○石森太二/KAGETORA(DRAGON GATE)
7分22秒 首固め
●X=バラモンシュウ(フリー)/XX=バラモンリュウスケ/XXX=●バラモンケイ(フリー)
▼シングルマッチ
△石森太二
10分0秒 時間切れ引き分け
△X(イキのいい新日本選手)=藤田晃生
▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
石森太二/△SHO/シュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)
3分48秒 両者リングアウト
ジェフ・コブ/△関本大介(大日本)/石川修司(フリー)
<再試合>
●石森太二/SHO/シュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)
3分30秒 横入り式エビ固め
○ジェフ・コブ/関本大介(大日本)/石川修司(フリー)
▼SHOKUNINランブル 時間無制限勝負
○葛西純(FREEDOMS)
22分58秒 オーバー・ザ・トップロープ
●石森太二
<退場順>
外道→ディック東郷(みちのく)→藤田ミノル(フリー)→金丸義信→MAZADA(フリー)→日高郁人(ショーンキャプチャー)→ロビー・イーグルス&彰人(DDT)→石森太二
▼スペシャルシングルマッチ 時間無制限1本勝負
○石森太二
13分46秒 ブラディークロス→片エビ固め
●X=ドラゴン・ダイヤ
超人・石森太二が1日8試合の無茶を完走!石森の過去・現在・未来が凝縮!ドラゴン・キッドとの一騎打ちを求めて次回は後楽園ホールで開催へ!
オープニング
AI音声による無機質な音声案内となり、観衆が皆「共犯者」に。
オープニングには石森が登場して挨拶を行おうとしたところ、再びAIが話し始める。
AI「本日はお忙しいところお越しいただきありがとうございます。たくさんのお客さまにお越しいただきました。これはまさしく、なんですか?」
石森「イジッてんじゃねえよ!」
AI「これから闘うにあたっての心境を今日お越しの皆様にお願いします」
石森「いや、まだなにも着替えてねーしメイクもしてねーんだけど。なにやんの?ただ呼ばれただけなんだけど?(※観衆からの『えっ』の声に)えっ?俺が言いたいよ。えっ?!オイ、何があんの?」
AI「それでは、早速こちらにお着替えをお願いします。時間がありません、お急ぎください」
リング上にコスチュームらしきものが投げ入れられ、AIが早口でカウントする中で石森が慌ててバックステージに戻っていく。
第0試合
石森がはけていくのと同時にヤングライオンの入場曲が流れ出すも、誰も出てこない。
AIが「石森選手、この曲で合っていますので出てきていただいて大丈夫です。それではもう1度どうぞ」と促すと、例の曲に乗って黒のショートタイツ1枚というヤングライオンスタイルの石森が入場。そして対戦相手として永井大貴が入場してきて唐突に第0試合開始がアナウンス。石森に憧れて新日本に入団した永井が石森とのシングルマッチを行うことになった。
互いにキレッキレのグラウンドレスリングを展開し、ロックアップで力比べ。永井が押し込んで離れ際にチョップ。
リストの取り合いから石森がアームロックで組み伏せ、ストレート・アームバー、脇固めと続けるも永井がロープブレイク。
エルボー合戦から永井がドロップキック。さらに串刺しバックエルボーからヒップトス、連続エビ固め。エルボー合戦から永井が張り手を見舞ってロープへ飛ぶ。石森がカウンターのドロップキックを叩き込み、コブラツイストで捕らえると永井はたまらずタップ。
石森は試合が終わるなり全速力の駆け足で退場していった。
<試合後コメント>
永井大貴
「クソッ! 5分足らずでやられちまったよ。クソッ! でも、今日この興行に錚々たるメンツの中で、嘉藤でもなくて、村島でもなくて、安田でもなくて、俺が選ばれたってことに、もの凄い誇りを感じてる。だけど、こんな悔しい結果で終わっちまって、ただで終わるわけじゃねぇだろう。なぁ! 今すぐにとは言わないよ。でも、いつか30分1本勝負で、石森さんから1本獲ってやるよ」
第1試合
大会開始時刻まで約11分を残す中、AI「ここで開始まで時間が出来てしまったようです。統計とリサーチによりますと、ある音声を場内に流すことで見る人を飽きさせること無く完全に盛り上げて時間を埋めてくれるそうです。それでは、どうぞ」が放送席に無茶振り。村田晴夫リングアナとミラノコレクションA.T.によるカード紹介などの前説が行われる。
対戦相手はX&XXとされていたが、事前に公開されていた対戦カード画像にはボウリングの玉やスーツケースなどあの兄弟を連想させるアイテムがズラリと並んでいた。
石森はかつて闘龍門9期生の同期であるバラモン兄弟こと佐藤兄弟とともに『セーラーボーイズ』というアイドルユニットを結成していた。これは石森の“黒歴史”として長年ネタにされ続けており、最近では開き直ってノリノリで当時のダンスを踊って見せることもある。
そして石森は同じく9期生であり互いにデビュー戦の相手でもあるKAGETORAをパートナーに試合へ臨む。
案の定、バラモン兄弟が登場し新日本のリングに水を噴き散らしていく。Xはシュウであったが、欠場中のケイはセコンドとして登場。
シュウ「新日本の皆さん、はじめまして!残念ながら弟は欠場中なのよ。だから今日は特別にタッグパートナーを用意してきたんだよね。今からその人呼んじゃうから!タッグパートナー、カモン!」
シュウに呼び込まれて現れたのは、XXことバラモンリュウスケ。
石森とリュウスケの対面でゴング。なぜかタイガーステップを踏むリュウスケを石森が呆れた目で見る中、シュウが石森&KAGETORAおよびレフェリーに香炉から灰をぶっかける。わずか21秒でバラモンの反則負け。
シュウが「いい仕事した。帰ろ帰ろ」と帰ろうとするが、場内からは「もう1回!」コール。
シュウ「やってやってもいいけどよ、条件があるよ。このままじゃすぐ終わっちゃうからよ、場外カウント無し!反則裁定もなし!完全決着ルールでいこうぜ!もう1つある!今弟が欠場中だけど、この場で復帰してやるよ!3vs2のハンディキャップマッチでやるぞ!」
兄弟の水噴射から再試合開始。
リュウスケが押さえつける中で兄弟が石森&KAGETORAにバケツで水をぶっかけ、場外でもバケツでの水のかけあいが続く。
シュウが石森をリングに戻し、兄弟が銀のブラソを装着して殺人ラリアット。リュウスケが金のブラソを装着してヒップアタック。さらに兄弟がボウリングの玉、スーツケース、ブタの生首を取り出し、リュウスケが射手となってボウリング攻撃。
シュウがコーナーに振って突っ込んでいくが、石森がかかと落としで迎撃。さらにリュウスケも振り切ってKAGETORAにタッチ。
KAGETORAはシュウにフライング・ラリアット、串刺しバックエルボーからロープに足をかけてアッパー掌底、ケイが殺人パンチでカットしようとするが、KAGETORAがかわして2人をコーナーに重ね、さらにリュウスケも兄弟の股間に顔面から突っ込ませる。
KAGETORAがリュウスケの尻にスーツケースをセット。石森が射手となってボウリング攻撃。もちろんストライク!
石森がシュウにナックル連打からロープに飛ぶが、場外からケイが交通標識で一撃。シュウが交通標識で殴りかかるが、これがケイに誤爆。石森がケイを首固めで捕らえて3カウントを奪った。
シュウ「石森!なんてことしてくれるんだ。弟、せっかく復帰したのにまた病院送りじゃねーか。それより!お前がこんなところに俺たちを引っ張り出してくるから、見なくていい人まで見ちゃったじゃねーか!いいか、石森。この恨みはこの次晴らしてやるからな。石森、お前は死んで地獄に落ちて今度生まれ変わったらウジ虫になるぞ~ッ!」
場内に『キープ・オン・ジャーニー』が流れ始めると石森は心底嫌そうな表情で退場。リング上ではリュウスケが1人でノリノリで踊り続けた。
<試合後コメント>
KAGETORA
「まずは今日の大会に呼んでくださった新日本プロレスさん、そして石森、ありがとう! いやぁ、また(闘龍門の)9期がこうやってリングで、今日は4人も集まれて、自分はもう大変満足です。本当にありがとうございます。まぁ石森はね、僕ら9期の代表として新日本プロレスさんのリングで、これからジュニア最前線を引っ張っていってほしいと思います。石森、今日は本当にありがとう。またリング上で会いましょう。酒の席も忘れずに。ありがとうございました」
バラモンシュウ&バラモンケイ&バラモンリュウスケ
シュウ「大丈夫? ごめんね、無理やり復帰させちゃって。なんか、なんか良かったんだけどね。感触良かったんだけど」
ケイ「感触悪い。なんか切れてるかも、ここ」
シュウ「嘘! 病院行こう、病院! なんの病院、どこの病院行ったらいいかな?」
ケイ「泌尿器科じゃね?」
シュウ「泌尿器科か、そうか。病院行こう」
リュウスケ「(※不気味に首を上下に動かしながら)ウン、ウン、ウン……」
シュウ「(※リュウスケを見て)なんか、この人もちょっと…危ない感じ。これ以上映したらちょっと…これねぇ?」
リュウスケ「ウン、ウン、ウン……」
シュウ「あっ、なんかウンって言ってる! アァ、なんかダメな弟が2人できちゃったみたいだよ」
ケイ「アァァァ……」
シュウ「ヨシ、今日はこれぐらいで勘弁しといてやる。おおお、覚えてやがれ!」
ケイ「アァァァ……」
シュウ「危ない! 危ない!」
ケイ「あじゃぱー……」
シュウ「あじゃぱーじゃねぇ! 危ないよ」
ケイ「(※引き上げながら)アァァァ……」
リュウスケ「ウン、ウン、ウン……」
シュウ「病院行こう! 病院行こう!」
第2試合
場内の清掃および石森の着替え待つ間、『グレイス傑作選』と題された石森のグレイス発言の総集編が流れ続ける。そんな中、AIが「石森選手、着替えどうですか?着替えだけに、リボーンですか?」と煽り散らかす。
続いて、X(イキのいい新日本選手)とアナウンスされていた選手とのシングルマッチへ。Xの正体は藤田晃生。
藤田がドロップキックで奇襲し、場外に落ちた石森へエプロンからの空対地サッカーボールキック、ケブラーダと追撃。
リングに戻ると、藤田がサッカーボールキックから腕十字も石森はブレイク。
エルボー合戦、チョップ合戦を経て石森がサミングからロープに飛び、ハンドスプリング式オーバーヘッドキック。石森は串刺しジャンピングダブルニーからアームブリーカー。さらにリング鉄柱やイスを使って藤田の古傷である左肩を破壊しにかかる。
石森はさらにショルダーブリーカーからミスティカ式Bone Lockも、藤田はなんとかブレイク。
石森はブラディークロスを狙うが、藤田が振り払って投げっぱなしジャーマン。さらに強烈な張り手からスワンダイブ・ミサイルキック。さらにジャーマンを狙うが、石森がサミングからロープに飛ぶ。藤田がキャッチして投げっぱなしジャーマンも、石森が一回転して着地。藤田も耐えてスピンキックからホップアップ式ジャーマン・スープレックス・ホールド。これはカウント2で返されるも、藤田はクラッチを解かずロコモーション式でAbandon Hopeを狙う。
石森はこれを振り払うも、藤田はネ申スペシャル。完全体までしっかり決めていくが、10分フルタイムドローを告げるゴングが鳴って試合終了。
<試合後コメント>
藤田晃生
「石森、引き分けじゃダメだな。俺が勝たないとな。今日、あの人、無茶すんだろ? もう既に2試合目、3試合目だろ? 悔しさ以上のなんでもないな。あと10秒、20秒あったら、そんなことじゃない。気持ちで勝ち切ってタップを獲れなかった。そこに悔しいなと、気持ちを感じてる。あの人はどう思ってるかしんねぇよ。ただな、今のTMDKと、今の俺とロビーと、今の俺、シングルで勢い乗ってんぞ。次やる時、覚悟しとけよ」
第3試合
大巨人が並び立つ中、シュンとSHOが先発を押し付け合う。
結果的にシュンと石川の対面でゴング。ロックアップでの力比べには石川が圧勝。胸をポンと叩いてブレイクするも、シュンは頭をペチンと叩いてショルダータックル。石川はビクともせずショルダータックルでふっ飛ばしていく。両者タッチ。
SHOと関本の対面。SHOはビビりまくりながらひざまずいて握手を求める。関本がこれに応じると、SHOは指関節を極めて怯ませスピアー。関本がビクともせず鬼の形相で見下ろすと、SHOは場外へ逃亡。全員入り乱れての場外戦へと発展する。観客席になだれ込んでの殴り合いが続く中、場外カウント20が数えられて試合終了。
場内から「もう1回!」の声に応え、関本がマイクを取る。
関本「オイ!オイ!こんなんじゃ誰も納得しねーよオイ!もう1回だもう1回!もう1回やらせろオラッ!」
そこへシュンがやって来て強引にマイクを奪う。
シュン「ハハハ!下がれ!試合逃げといて人の話も聞けないのか?デカいんだったらせめて黙って人の話聞け!バーカ!下がれ下がれ。話を聞け、俺の話を聞くんだ。お前はいつもそうだ。石川修司、それに連なる2本のウドの大木もそうだ。デカいだけじゃないか!デカいだけでそうやって試合を有耶無耶にして、こうやって場を終わらせようとするんだろ?そうやって逃げようとするんだろ?しょーもないなお前。デカいからビビってんだろ?シュン・スカイウォーカーにビビってんだろ?だからそうやって有耶無耶に両者リングアウトで終わらそうとしてんだろ?違うか?逃さねーよ?お前たちみたいなデカいだけの雑魚は俺が大衆の面前で成敗してやるからな。俺は逃げたり隠れたりしないよ。石森もそうだよな?SHOもそうだ。リングに上がれ!やってやるよ!」
シュンのマイクによって再試合が決定するも、SHOは逃げて隠れてしまった様子。
シュン「SHOってこんな雑魚相手に逃げるレスラーなんだね(笑)しょーもないなあ!SHOはどーしようもないねえ?ビビリなの?こんな雑魚3人にビビってんの?違うだろ、SHO。お前ならやれるよな?ビビらずやれるよな?俺はお前のこと信じてるぞ。ビビリじゃないんだったら、お前が本当に強いんだったら、もう1回出てこい?ビビっちゃった?ビビっちゃった?」
シュンのマイクに応えて、SHO(?)がガチガチの重装備を整えて登場。
怪しんだ石川&関本がSHO(?)をひん剥くと、中から安田優虎が出てくる。ブチ切れた大巨人3人が控室へとなだれ込み、無理矢理SHOを担ぎ上げて来て再登場。SHOが3人に囲まれた上体で再試合開始のゴング。
逃げようとするSHOを捕まえ、3人が代わる代わるボディスラム。さらにトレインラリアットからコブがその場飛びムーンサルト・プレス。これはシュンがフットスタンプでカット。石川&関本がトレイン攻撃を狙うが、シュンが石川のタックルを関本に誤爆させたうえで石川を場外に放り出す。シュンがSHOを自軍コーナーに連行してタッチを受け、石森とのコンビネーションを要求。
コブは2人をダブルラリアットでなぎ倒し、シュンのバイシクルキックを受け切ってぶっこ抜きてブレーンバスターを狙う。これを耐えたシュンが強引にブレーンバスターで叩きつけ、トラースキック&ニーリフトを連打。コブは耐えてナックルからアスレチックプレックス。
石森とコブの対面。石川&関本がクロスボンバーを狙うが、石森が避けて誤爆。SHOがトーチャーツールを持ち込むが、シュンが没収して自分がコブへと殴りかかる。コブはこれをブーツで止め、石森をスクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
関本大介&ジェフ・コブ&石川修司
関本「凄いっすねえ」
石川「凄いパワー」
コブ「エイゴ、それからニホンゴ、ニホンゴ。ニホンゴ(※先に話してくれとジェスチャー)、ゴメンナサイ」
石川「いや~、もうパートナーが凄い強力だったんで……」
関本「力強いっすねえ!」
石川「勝って……あたりまえのチームでしょう。だいたい、向こうは“ノーチームワーク”ね。我々もう身体が大きいだけで、仲良くなれますから」
関本「ハッハッハ。そうですね」
石川「筋肉鍛えてるだけで、リスペクト」
関本「筋トレ好きだから」
石川「いやー、もうね、今度組みますよ。(コブに向かって)今度いつか、闘ってみたいですね。凄いパワー」
コブ「彼が言ったことを画面の向こうの英語スピーカーのために訳させてくれ! 彼が言ったのは、肉がたくさんあると言うことだ。メッチャ、キンニク!ワォ、ワォ、ワォ!(※自分を叩いて)イタイ!」
石川&関本「ハハハハ」
コブ「おまえらは本気でイシモリとスカイウォーカーとSHOが俺たちを倒すと思ってたのか?ノー、ノー、ノー。この男を見てみろ。こっちの男を見てみろ。3人の大男だ!スゴイパワー!見てみろよ!勝った後はどうするんだ? ヤキニクか?」
石川&関本「おお、いいねぇ~」
コブ「タベホウダイ? タベホウダイ?」
石川「飲み放題」
コブ「ノミホウダイ! オォ~、スゴイ!さあ、行こう!俺のおごりだぜ!」
石川&関本「サンキュー、ありがとう」
シュン・スカイウォーカー
「何してんだ、アイツは? アイツの名前はなんだ? SHOか? SHOか? とんでもない野郎だな。闘う気がないのならリングに上がるな。……シュン・スカイウォーカーの言葉、知らないのか? 闘わざるものは、リングに上がるべからず! あたりまえだろ!シュン・スカイウォーカーと同じステージに、シュン・スカイウォーカーと同じステージにそんなんで上がれると思うな?
それになんだ、最後なんか持ってきたな!ありゃなんだ? 一種の工具か?そんなもんがないと勝てないんだったら、俺の前に立つな。そういのが一番嫌いなんだよ。プロレスラーだったら! 身体一つで闘え! それができないんだったら、リングに上がる資格はない。
スパナ? 工具? そんなもんいらねーよ!なんでかわかるか?シュン・スカイウォーカーがいたからだよ。お前の同じコーナーに、シュン・スカイウォーカーがいただろ?それが、何よりの武器なんだ。それに気づかず余計なもん持ってきやがって。それが原因でお前は負けた。すべてお前のせいだろ!
敗因は100パーセント、お前だ!情けないなあ。シュン・スカイウォーカーに、その歴史に、キャリアに……傷をつけたのは誰だ? SHOか? そりゃそうだ、関本にも、ジェフ・コブにも、ハハハ!もう一人、石川修二にも俺が負けるわけないからな!あのシュン・スカイウォーカーは負けないからな。
だから、すべてお前のせいだ!石森太二がシュン・スカイウォーカーを呼んだ!それでついでにお前も呼ばれたんだろ? ヨソ者のお前が呼ばれて、シュン・スカイウォーカーに迷惑をかけた。この罪はデカいぞ?
別に俺はシングルマッチをお前に求めたりしない。お前と同じレベルじゃないからな。でもな、でもな、この罪は必ず償ってもらう。俺の目の前でな。SHO、聞いてるよな。忘れんなよ、罪を償え。お前の人生の一番の目的は……贖罪だ、覚えとけ!」
SHO
「(腹をおさえて座りこむ)ウウウウ……。誰や、あのマスク!なんて名前やったっけ? あの野郎、あのビビりが!あんなんがおらんかったらよ、あんな……何? シュン・スカイウォーカー?ああ~いてえ……。あんなんがおらんかったらよ、あの反対コーナーにおるよ、3人なんかよ、俺一人でよ、簡単、余裕でボコボコにできたんや!あの野郎のせいだよ、オラ! 邪魔しやがってクソッたレが!覚えとけコラ!」
第4試合
SHOKUNINランブルのトップバッターが石森であることが発表されると、石森が文句を言いながら登場。
石森「オイ!はえーよ!まだ着替え終わってねーんだよ!後回しにしろ!まだ着替え終わってねーんだよ!最悪だよ。後回しにしろ。分かったか?次の奴から。分かったか?」
1人目として外道が登場。続いて2人目のディック東郷が登場して試合開始。
ロックアップからのヘッドロック、巻き投げ、ヘッドシザース、ショルダータックル、ナックルの打ち合いだけで魅せるSHOKUNINの攻防が展開。外道が首絞め&サミングでいたぶっていく。
3人目として日高郁人が登場。
日高は2人のいさかいに仲裁に入り、「俺たちファー・イースト・コネクションじゃないですか!」と黒いバンダナを手渡す。3人でていねいにバンダナを畳んで装着し、FECが復活。日高が「よーし!ファーイーストの曲をかけろ!」と叫ぶと、あの曲が流れて3人がコーナーに上ってポーズを決めてから3人で握手。
4人目として藤田ミノルが登場。
藤田は「ちょっと待った!ちょっと待って!何付けてんだこの野郎!」と日高のバンダナを剥ぎ取る。すると正義の心を取り戻した日高は、藤田との相方タッグとして外道&東郷と対峙。
外道&東郷が握手を求めるが、相方タッグの答えはガットショット。相方タッグのトレイン攻撃から外道にコンビネーションドロップキック。日高のシュリケン、日高のネックブリーカー+藤田のダブルアックスハンドルの合体攻撃。さらに外道をOTRさせ、外道が失格。
5人目として金丸義信が登場。
土下座して命乞いをしていた東郷に加勢し、日高にトレイン攻撃。東郷が日高の股間に手刀を落とし、東郷が金丸が持参してきたスポイラーズチョーカーを受け取る。
東郷がスポイラーズチョーカーで日高の首を絞め上げると、レフェリーが目ざとく発見して即座に東郷の反則負けをコール。東郷が失格。
藤田がエプロンから金丸を羽交い締めにするも、日高の攻撃が誤爆。藤田がOTRして失格。
6人目としてロビー・イーグルスが登場。
ロビーはかつてZERO1に参戦した際に日高に師事したことがある。
ロビーは日高に加勢し、2人でロープに振ってダブルのミドルキック。さらにロビーのスライスブレッド+日高のネックブリーカーの合体攻撃。2人で金丸をOTRさせ、金丸が失格。
師弟対決の対面となり、ロープワークのドッグファイトから日高が低空ドロップキックで倒し「行くぞ!ショーンキャプチャー!」と宣言。同技が決まるも、ロビーがロン・ミラー・スペシャルで切り返すという高度な攻防が展開。
7人目としてMAZADAが登場。
MAZADAは「アミーゴ!アミーゴ!」とロビーに握手を求めるが、ロビーは拒否。日高にも「アミーゴ!アミーゴ!」と握手を求めるが、日高も拒否。日高とロビーが握手を交わしてMAZADAと対峙。
MAZADAにトレイン攻撃を狙っていくが、MAZADAが日高にローブロー、ロビーにDDT。さらにMAZADAがラリアットを発射も、ロビーが回転して回避し後頭部へのスライディング・ラリアット。さらにロビーがハイキックを叩き込むも、MAZADAが倒れ込む際に足を振り上げて急所蹴り。
8人目として彰人が登場。
彰人は笑顔でMAZADAに握手を求め、MAZADAが応じようとするとガットショット。MAZADAも変形マンハッタンドロップで迎撃するも、彰人は多彩なニークラッシャーを放って行くが、日高がMAZADAに加勢。2人で彰人に向かっていくが、彰人はピタゴラスイッチ式で連鎖させて2人にドラゴンスクリューを見舞い、MAZADA、日高ををOTR。2人が失格。
ロビーがロン・ミラー・スペシャルを狙うが、彰人がレフェリーを盾にしつつ首固めで切り返しゴリースペシャル・ボム式ニークラッシャーからアンクルホールド。ロビーはロープに逃れつつフランケンシュタイナーのように彰人をOTRさせようとするが、彰人がロビーを道連れに。2人同時に失格。
9人目として石森が登場するも、リングは既に無人。
入場後にこれに気付いた石森は勝利を確認して勝ち名乗りを上げるが、予定外の最終入場者の曲が流れ始める。
10人目として葛西純が登場。
葛西は、それまで試合を裁いていた佐藤健太レフェリーを場外に放り出し、「バーブ、上がれ!」とレフェリー交代。デスマッチのレフェリングに長けたバーブレフェリーに交替して試合続行。
石森と葛西がラリアットで正面からぶつかり合い、石森が競り勝ってなぎ倒す。さらに石森がボディスラムでセットしてコーナーに上がって行くが、葛西が追いすがってコーナー定でエルボー合戦。葛西がトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、葛西がロープ間を往復して全力のラリアット。石森はなんとか肩を上げる。
葛西は竹串の束を石森の頭に突き刺して花を咲かせ、リバースタイガー・ドライバーからパールハーバー・スプラッシュ。それでも石森は肩を上げるが、反撃の力は残っておらず。葛西が石森をOTRさせて勝ち残りを決めた。
葛西「ストップ・ザ・ミュージック!おい石森太二よ。今日見てたけど、お前随分と無茶してるなあ?でもなあ、オイ。無茶をしてる度合いならオレっちも負けてねーんだよ。オレっちはよ、いつもこれ以上のことやって無茶してるんだよ。でもお前の無茶っぷりも大したもんだ。点で終わらせず、線につなげようや。お互いこれからも無茶していこうぜ!」
<試合後コメント>
藤田ミノル
「なんか、今日、新日本の興行ですよね? そういうわけじゃないですか? ちょっとわかんないですけど、あのう久々に帰ってきたなっていう前に終わってしまいました。なんか、すいません。達人(※正確には職人)ですよね、私も。ありがとうございました」
ロビー・イーグルス
「アァ、チクショウ! アキト、オーケー。同じだ、だが違う。DDTと新日本でのシングルマッチが必要かもしれない。こんなランダムで無茶苦茶な試合じゃなくてな。俺はたまたまここへ来たんじゃない。俺がここに来たのは、“センセー”とリングに立つためだ。12年前、ZERO1のために日本に来た時、道場で最初に俺をトレーニングしてくれたセンセーだ。アナタだ、ヒダカ・イクトセンセー。これはただのお試しだ。俺はこの12年間でとても成長した。アナタの教えのおかげだ。アナタを毎日、毎週、毎月、毎年学び続けたおかげだ。だからもし、イシモリがまたヤツの興行をやるなら、それがオーストラリアでも、ここ日本でも、フィリピンでも、俺はヒダカ・イクトと1対1の試合がしたい。チャンスをくれ」
彰人
「多分、普段新日本プロレスをご覧になっている方は、僕のことを全く知らないと思うんで自己紹介させていただきます。CyberFightで取締役を務めている、そしてDDTプロレスで選手としても活動している彰人です。どうも、今日は呼んでいただいて、本当にありがとうございました。まぁまぁなんで僕が、普段他団体に出ない人間が、今日呼ばれたかって、それはもう1個だけですよ。石森さん、そう石森太二、全然これは誰にも知られてない話かもしれないけど、僕と石森太二には固い絆があって、プライベートで辛い時に支え合った仲間であって、そうNOAHで引退した時のNOSAWAさんと同じように、僕は石森さんと辛い時に、東京ドームの一番後ろの席から新日本のリングを一緒に見て、石森さんも『俺もあそこに立ちたいよ』って、言ってくれて。僕も『DDTとして東京ドームのど真ん中でやりたい、立ちたい、興行やりたい』って言って、石森さんは次の年にはもうドームの真ん中に立って、IWGPジュニアのベルトを巻いてた。凄い憧れの先輩だし、それ以降も頻繁に会ってくれて、僕と一緒に飲んでくれて、夢を一緒に語り合う仲間です、はい。僕は彼と約束した夢、果たすためにやっていますし、またこうやって石森さんが主役になる大会、必要であれば、必ず戻ってきます。以上です」
日高郁人
「ありがとうございました。あの、SHOKUNINランブルで、なんか全員誰が出てくるかとか知らなかったんですけど、思ったよりも新日本プロレスの石森選手のこういう興行で、自分のプロレスのルーツを辿っていくというか、ファー・イースト・コネクションがあって、相方タッグ(※藤田ミノルとのタッグ)があって、ロビー・イーグルスとは以前、ZERO1時代に僕がコーチをしていた時期があったので、そういう点で凄くなんだか自分の道を再確認したというか、だからこそ獲りたかったんですけど、しょうがないですね。また次頑張ります…次があれば頑張ります。ありがとうございました」
葛西純
「ヤーヤーヤー! 石森太二、無茶してるね、オメーもよ! でもよ、無茶をしている度合いなら、オレっちの方が上だよ。でもお前今日、随分無茶してて、『オォ、凄ぇヤツだな』って、オレっちのアンテナに引っかかったからな。これで終わらすのはもったいねぇよな、お互いにな。お互いこれからも無茶しまくって、キャリアなんて関係ねぇ! 年齢なんて関係ねぇ! お互いレベルアップして、お互いもっと無茶して、またリングの上で会おうや、うん」
第5試合
ランブル終了後、石森がリングに残ってぐったりとしている中、AIが語り始める。
AI「本日のXを発表致します。透明なドラゴン・キッド選手です。石森選手ほどの実力者であれば、透明なドラゴン・キッド選手とも素晴らしい試合を展開できるはずです。それでは、ゴングをどうぞ」
石森「おい!ふざけんなよ!茶化して終わるんじゃねーよ!ここまで駆け抜けてきたんだよ。もう1試合やって、駆け抜けたいんだ!」
AI「そうですか。石森選手のご意向は分かりました。それではセカンドプランを提案致します。私にはよくわかりませんが、人の思いは受け継がれていくものだそうですね?そして、どうやら人はその受け継がれていくものに特別な感情を抱くようです。そして、統計の結果、師匠のピンチには弟子が駆けつけるものだそうです」
ここでドラゴン・ダイヤの入場曲が流れ、場内は大歓声。
ダイヤ「石森選手、残念ながら今日ドラゴン・キッドさんはこの会場に来ていません。でも弟子であるこの俺、ドラゴン・ダイヤがいます。キッドさんから受け継いだすべてを、石森さん。貴方にぶつけます」
ゴングとともにダイヤが突っ込んでいき、目にも止まらぬロープワークからアームドラッグ、ドロップキックと繋げる。石森はダイヤの場外飛びを阻止するが、ダイヤはキッドの技であるデジャブを繰り出し、場外に逃れた石森へノータッチ・トペ・コンヒーロ。
ダイヤはリングに戻してフルネルソンで固めてからティヘラを狙うが、これをキャッチした石森がギロチンホイップ。ダイヤを場外に放り出し、コーナーマットを外してコーナーの金具を剥き出しにする。
石森はダイヤを金具むき出しのコーナーにぶつけ、フィストドロップで追撃。さらにリバースフルネルソンからムルシエラゴ。そのままショルダーバスターへと繋げ、スリーパーホールド。さらに逆落としからフェイスロックに捕らえていくが、ダイヤはなんとかブレイク。
石森が金具むき出しのコーナーに叩きつけようとするが、ダイヤはヘッドシザース・ホイップで回避。ロープにカニバサミで倒して619、その場飛びムーンサルト・プレス。ダイヤがDDDDTを狙うが、石森が回避してコーナーに上る。ダイヤもすぐに追いすがって雪崩式の変形ヘッドシザース・ホイップで切り返し、DDDDTを発射。石森はこれをキャッチしてサイファーウタキ。
石森はダイヤの肩を金具むき出しのコーナーにぶつけてからショルダーバスター。さらにブラディークロスを狙うが、ダイヤが必死の抵抗を見せ高角度DDT。レプテリアン・ラナを狙うが、石森が担ぎ上げて阻止。ダイヤは即座に逆打ちで切り返し、キッドの技であるクリスト。石森は腕力だけで振り払ってサイドバスターで叩きつける。
互いにふらふらになりながらエルボー合戦を展開し、ダイヤがロープに飛ぶも石森がジャンピング・ニーで迎撃。ダイヤもカサドーラとなるが、石森がエビ固めで切り返してシーソーゲーム。振り切ったダイヤがレプテリアン・ラナを決めるが、石森もひっくり返してエビ固め。
石森は事故を装ってダイヤをレフェリーにぶつけながらロープに振り、ホップアップさせての急所蹴り。さらに逆打ちからBone Lockで捕らえ、リバース・ブラディーサンデーからブラディークロスを食らわせて3カウントを奪った。
石森「ダイヤ!ドラゴン・ダイヤ!今日は急遽だったけど、また改めてやろうぜ。あとよ!俺、裏切り者なのに……なんだあのマーク。(※NOAHのスポンサーを務めるザ・リーブのロゴを刺して)ここにもあるな。まあいいや。というかよ!なんか毎回毎回映像で話しかけてる奴、いたな。アイツ最初からすんげーナメたこと言ってたんだよ。『石森興行で後楽園でやる自信が無い』と。この空席無い状況でも、この試合見ても、自信無いって言えるか?ここじゃ箱がちいせーだろ?!だからよ!次回は後楽園でやらせろ!」
AI「本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。次回、石森太二はもっと無茶をする。120分アイアンマンマッチ……開催未定です」
石森「ちょっと待て。開催未定だったらこういうの出す必要ねーじゃねーかよ?!それで、120分?!出来るわけねーだろ!ダメダメ。今の発言は撤回。……と言いたいところだけどよ、俺、ここでどーしてもやらなきゃいけない相手がいるんだよ。中々さ、オトナの事情で。あと色々リングでは巡り会えない人生だけどさ。次回大会、俺の興行で、メイン、シングルマッチ。石森太二vsドラゴン・キッド。これだけはやってやるぞ。ドラゴン・キッド!俺は待ってるぞ!すっげー、なんか色々振り回されてこの状況だけどよ、でもこれもすべてめぐり合わせ。自然とこうなる運命。俺にいつも必要なものを与えてくれてる。お前ら分かるなこれが!すべては神の恵み。そう!グレイスだ!」
石森の退場後、深夜2時の石森太二が歌う『ギンギラギンにさりげなく』の隠し撮りと思われる映像とともにスタッフロールが流され、大会は大団円を迎えた。
<試合後コメント>
石森太二
「(※その場に座り込んで)今日はもう……いいだろう。今回のことは、明日以降に、俺のXで語らせてもらうよ。ウン。まあ、プロレス界は何が起こるかわかんねーけどよ! 俺だけを見ていればいい。俺は見ての通り、超人だ。俺だけ見ればいい。……ということで! それはまさしく神の恵み……そう、グレイスだ!」
ドラゴン・ダイヤ
「(※BSに座り込んで)いや~、悔しいですね……。ドラゴン・キッドさんが負傷欠場されて、弟子のボクが代打出場したんですけど、キッドさんだったら、どんな闘いしてたんだろって思っちゃいますよね。
でも、石森さん、今日は何試合したんですかね? 再試合とかもしてたんで。信じらんない数の試合をこなしていて、やっぱ超人ですね。ボクは、石森選手、ホントに尊敬してます。ラフファイトするところ以外は、ホントに尊敬してます。トップ・アスリートだと思います。
今日、たまたまシングルマッチ、ありましたけど、今度は代打じゃなくて、ちゃんとしたシングルマッチやって、リベンジします」