【試合詳細】12・23 新日本プロレス後楽園ホール大会 飯伏幸太&SHOvs内藤哲也&BUSHI オカダ・カズチカ&棚橋弘至&本間朋晃vsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン&ジェフ・コブ 小島聡&トーア・ヘナーレvsKENTA&ジェイ・ホワイト

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『Road to TOKYO DOME』
日程:2020年12月23日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:696人

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
タイガーマスク/田口隆祐/○マスター・ワト
9分14秒 RPP→片エビ固め
辻陽太/●上村優也/ゲイブリエル・キッド

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]SANADA/○鷹木信悟/高橋ヒロム
8分36秒 パンピングボンバー→片エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●ディック東郷/石森太二

▼「KOPW 2020」争奪戦 ボディスラムマッチorラストコーナーパッドマッチ 時間無制限1本勝負
【KOPW2020保持者】○矢野通
6分11秒 ボディスラム
【挑戦者】●バッドラック・ファレ
※矢野がKOPW2020防衛に成功

▼タッグマッチ 30分1本勝負
小島聡/●トーア・ヘナーレ
13分8秒 ブレードランナー→体固め
[BULLET CLUB]KENTA/○ジェイ・ホワイト

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/棚橋弘至/●本間朋晃
14分8秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[THE EMPIRE]ウィル・オスプレイ/グレート-O-カーン/○ジェフ・コブ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/○SHO
17分0秒 ショックアロー→片エビ固め
[L.I.J]内藤哲也/●BUSHI

年内最後の新日本プロレスで内藤、飯伏、ジェイの三角関係が激化!怒りの棚橋がオーカーンをイスで滅多打ち!緊急参戦の小島がKENTAの持つ権利証奪取に名乗り!矢野が頭脳+パワーでファレからKOPW2020防衛!

第1試合


ワトとゲイブでゴングが鳴ると、腕の取り合いとなりワトがグラウンドを使った軽快な動きで一度は制すものの、ゲイブは手首を固めながらアームロック。和とは足を取ってクロスレッグロックもゲイブがロープへ。ゲイブがヘッドロックからショルダータックルで倒すと、ワトは追撃をリープフロッグでかわしてバックブローコンビネーションからのミドルキックで倒してタイガーマスクにタッチ。ゲイブもエルボー連打で突っ張って辻にタッチ。
 辻はタイガーにエルボー連打からロープへ飛ぶが、タイガーはキチンシンク。辻も怯まずにショルダータックルでなぎ倒し、串刺しジャンピングエルボー。2発目を狙うがタイガーはソバットでカウンターし、改めてローリングソバット。田口にタッチ。
 田口はヒップバッド連打からチンロックからアームバー。これをカットされるとワトにタッチ。
 和とは辻にリストロックからヒジへエルボースタンプ。さらにロープに振ってバックエルボーからサッカーボールキック。さらにミドルキックで自軍コーナーまで吹き飛ばしてタイガーにタッチ。
 タイガーはローキック連打からビンタで怯ませロープに飛ぶが、辻がキャッチしてボディスラム。さらにラリアットを狙うがタイガーがキャッチしてタイガードライバー。両者タッチ。
 田口はゲイブに突っ込んでいくが、ゲイブはショットガンドロップキックでカウンターし、相手セコンドに付いていた天山を指差し「OK!ブレーンバスター!」と叫んで上げようとするが、田口が抵抗するとタブルチョップで打ち据えブレーンバスター。さらにダブルアーム・スープレックスを狙うが、田口はショルダースルー。ゲイブはクラッチを切らずにエビ固め。田口はキックアウトしてヒップアタックを見舞うとワトにタッチ。
 ワトはミドルキック連打からロープに飛ぶが、ゲイブはジャンプングダブルニーを見舞い、上村にタッチ。
 上村はエルボー連打から串刺しドロップキック。さらにかんぬきスープレックスを狙うがワトが耐えると足を刈って逆エビ固め。ワトはこれをブレイクすると左右のローキックからハイキック。もう一発ハイキックを放つが上村は回避してエルボー連打。さらにロープに飛ぶが、ワトがフロントハイキック、ソバット、ハイキックと叩き込み、最後はレシエントメンテで叩きつけるもゲイブがカット。ならばとRPPを投下して3カウント。

<試合後コメント>
タイガーマスク&田口隆祐&マスター・ワト&天山広吉
田口「ありがとうございます」
タイガーマスク「ありがとう。昨日も言ったんですけどね、僕はもう10ヶ月間休んでて、その間やはりワトが帰ってきてね。まあ素晴らしい成長ですよね。本当に。セコンドに天山さんが付いてくれて、天山さんも常に指導してね、俺はもう本当に結果出さないと」
ワト「全ては結果、結果を出してから俺はもっとさらなるさらなるさらなる頂点を目指して頑張っていきたいと思います」
タイガーマスク「ちょっと先に言わせてくれよ。まだ早い(笑)。あとはね、相手の辻くん、上村、ゲイブ、本当に僕が欠場している間素晴らしい成長ですね。みんな本当身体も大きくなって動きもいいし、昨日は上村がね、凄い僕に対して嬉しいコメントをしてくれたんでね、僕はもう上村とのタッグっていうのはぜんぜん忘れてないし、これからも来年必ず上村と組んで、IWGPのジュニアのタッグに挑戦したいなと思います。それまで上村に僕がね、もう少し追いつけるようにもうちょっと道場の方で一生懸命練習して、体調を戻してやりたいと思います。あとはもうだから2人がね、ジュニアタッグ獲ってくれたらやりたいなと思うし、はい。あと本当に今年こんだけ休んでしまって申し訳なかったんですけど、本当にありがとうございました。来年はね、本当に体調を管理してしっかりとした試合をして、新日本プロレスを僕も盛り上げてイキたいと思っています。田口くん、ワト、頑張って」
田口「ありがとうございました」
ワト「ありがとうございます」
田口「ありがとうございます」
タイガーマスク「ありがとうございました」
天山「おめでとうございました。バッチシや! 」
タイガーマスク「ありがとうございます。またお願いします」
※タイガーマスクがそれぞれと握手を交わし控室へ
ワト「1月5日、東京ドーム、俺はデスペラード、金丸義信、IWGPジュニアタッグ……俺が2人を倒してさらなる頂点を目指していきたいと思います」
田口「正式にね、ドームでジュニアタッグ、挑戦が決まりましたんで。まあ、勝つのは当たり前でね。勝ちます、ベルト獲ります、そんなの当たり前の話なんでね。その先……の方は防衛記録を伸ばす、1つただの1勝だと思ってるみたいですけど、この試合は。甘く見てるとね、痛い目に遭いますよ、はい。ワト、コスチュームの色が表してるね、静かに青く燃える炎ですよ。燃えたぎってますよ。赤い炎、赤く燃え上がる炎を持っている奴もいれば静かにね、青く、静かに燃え上がる炎」
ワト「炎を東京ドーム、燃やして燃やしきってぶつかっていきたいと思います」
田口「まあ結果を出してからです」
天山「挑戦しますから、これで1発で獲ろうぜ東京ドーム。1.5や」
ワト「イッテンゴ1発で」
天山「みせなきゃだめだぞオイ! あんなデスペとかにいい加減もういいように言われてたらアカンぞ。がっちり」
ワト「何も喋れんように」
天山「リング上で全部みせたらええんや」
ワト「ハイ」
天山「しっかりやれよ!」
ワト「ハイ」
天山「監督が引っ張ってくれるからさ、ガッチリ行けばいいんや。いっとけっておまえ。デスペと金丸、あの2人絶対容赦せんからね。田口、ワト、この2人が必ずやベルトを獲ってやるって。まあ勝ってやな、ガッチリいって下さい」
ワト「ハイ、ありがとうございました」
※ワトは控室へ
田口「金丸、金丸さん、金丸さんが会見で言ってましたけど、恐らくこのコメント見てるだろうから。残念ながら俺はタマを1つ見つけることができませんでした。」
天山「タマをね。どっか落ちてなかったの?」
田口「落ちてなかった。ドームで片タマでちょっとバランス悪いかもしれないけど片タマで頑張って下さい」
天山「もう1個ガッツリかましてやって」
田口「潰してやってもいいですけど、もう1回やって」
天山「もうフニャフニャにしちゃって」
田口「ハイ、ハイ……。サオがあれば十分でしょう」
天山「OKグー」

辻陽太
「東京ドームのカードが発表された。俺が目指してた第1試合は去年に続き、いや今年に続き来年も出場することはできない。俺が今年掲げた3つの目標『NEW JAPAN CUP』出場、ヤングライオン杯でLA道場に勝つこと、棚橋さんとタッグを組むこと。そのうちの1つしか達成することはできなかった。まあだからと言って俺は、目標を掲げることを止めないしビックマウスだと言われても、そのまま自分の思いを言葉にし続ける。そして必ず、いつの日か有言実行、俺の目標を全て叶えてやる」

ゲイブリエル・キッド
「2020年最後の試合も負けで終わった。いや、正確には今年ほとんど負けてたわけだが。それにもう1年もイギリスに帰っていないから、家族や友達と少し距離ができてしまった。それに今年は大事な人の死もあった。直接会って最後の言葉をかけられなかったのは辛かった。でも日本に残ると決めたことに対しては全く後悔はない。色々ともがき苦しんだ1年だったが、ゲイブリエル・キッドは今もこうして自分の足でここに立ってる。俺はどこにも行かない。これからもずっとこのリングで闘っていく。何度負けたって、必ず立ち上がってトップを目指して闘い続けていく。トップって言うのはもちろんIWGPヘビー級王座だ。ベルトに届くまでたとえ2年、もしくは20年かかったとしても諦めない。いつの日か必ず俺の腰にあのベルトを巻いて、世界トップのレスラーになってみせる。それだけの自信がなければ、このリングに上がる資格はない。過ぎたことを変えるのは無理でも、これからの未来を自分自身の手で切り開いていくことはできる。今日記者会見でスガバヤシさんから東京ドームの試合カードの発表があったが、俺たちヤングライオンの名前は呼ばれなかった。でも、だからってここで諦めたりなんてしない。お婆ちゃん…天国で安らかに眠っていることを願う…かつてお婆ちゃんから言われた言葉がある。“黙っていてもお菓子はもらえない。欲しければ自分から言いなさい。”だから今俺はここでハッキリと言いたい。2021年の俺はタカギ・シンゴを狙っていく。確かにまだ肌を合わせたことはないが、ずっとあなたの試合を観察してきた。俺が今一番闘いたいのはあなただ。来年はきっと何らかの形であなたと試合ができるだろう。シンゴ、俺を甘く見ないでくれよ。俺は他のヤングライオンとは違う。俺は将来史上最高のヤングライオンと呼ばれる男だ。俺から目を離さないでくれ」

第2試合


 6人目に入場してきたSANADAがリングインするやいなやEVILを奇襲し、乱戦となる中でゴング。
 リング上ではヒロムが石森の打撃をかわしてロープへ走りティヘラを狙うが、石森がキャッチ。ヒロムが脱出すると今度は石森がティヘラを狙うがヒロムもキャッチ。石森が着地すると両者ロープに飛び、ヒロムがティヘラに成功。ヒロムは串刺しラリアットから低空ドロップキック。さらにデスバレーボムを狙うが、石森がサミングで脱出し、東郷がコーナーパッドを外した金具むき出しのコーナーへと叩きつける。そして石森がロープ際にヒロムを寝かせて踏みつけ、さらに場外から東郷が足を取ってアンクルロック。そのまま東郷にタッチ。
 東郷は背中にエルボードロップからヒロムの髪を掴んでぐるぐると振り回す。さらにレフリーの死角でヘッドロックパンチからフィストドロップ。さらに背中から金具むき出しのコーナーへ叩きつけてEVILにタッチ。
 EVILはニヤニヤ笑いながらヒロムを挑発してチョップを打たせていき、金具むき出しのコーナーへ叩きつけてからヒロムの足をレフリーに持たせてからの股間蹴りを狙うが、ヒロムが足をキャッチし、手首も絡めてリストクラッチ式ドラゴンスクリュー。SANADAにタッチ。
 SANADAはEVILを場外に放り出して何度も鉄柵に叩きつけ、さらに馬乗りになって顔面へナックル連打。EVILをリングに戻して自身もロープをまたぐが、その瞬間にEVILがロープを蹴り上げてSANADAの股間を痛打。今度はEVILがSANADAを場外に放り出して鉄柵攻撃を連発。東郷にタッチ。
 EVILと東郷は2人でSANADAをロープに振るが、SANADAはダブルドロップキックで吹き飛ばし、鷹木にタッチ。
 鷹木は東郷に串刺しラリアットからブレーンバスター。さらにロープに飛ぶが、エプロンから石森がキック。鷹木が「いてぇなオイ!」と石森に向き直ると背後から東郷がスクールボーイ。鷹木のキックアウトに合わせてクロスフェイス。しかし鷹木は力づくで持ち上げていき、東郷が着地すると鷹木がロープに飛ぶが、今度はEVILが場外から高木の足を引く。その隙に石森がスポイラーズチョーカーを投げ込み、東郷がそれで高木の首を締め上げる。高木は東郷を背負い上げると裏熨斗紙で叩きつけ、スライディングラリアットも石森が低空ドロップキックでカット。ヒロムがトラースキックで石森を撃退し、EVILがショルダータックルでヒロムをなぎ倒す。SANADAが向かってくるがEVILはバックを取ってローブローを叩き込むが、高木がEVILに龍魂ラリアットを叩き込んで撃退。高木は東郷に串刺しラリアットからパンピングボンバーで吹き飛ばし、これでカウント3。
 試合が終わるとEVILがイスを持ち込んで高木、ヒロムを殴打。するとSANADAもイスを持ち込んでEVILとイスでチャンバラを展開し、SANADAがEVILを場外に蹴り出して2人で殴り合いながら退場していった。

<試合後コメント>
鷹木信悟
「まあ、各々、スイッチが入ってるようだが、もちろん俺も、ジェフ・コブに対してスイッチ入ってるからな。あいつとは体重差があって、パワーも運動神経も正直言って勝てねえよ。勝てねえよ。だがな! 俺にはありったけの魂があるんだよ。こんな俺でも底力があるんだよ、おい! ジェフ・コブよ、1.5『スープレックスパーティー in 東京ドーム』、今から楽しみだぜ」

※東京ドーム会見に現れたニセファンタズモ仮面を被って、カクカク動きをしながらコメントスペースに登場したヒロム。
高橋ヒロム「お遊びは終わりだ。前哨戦って言っても、何も生まれない。ファンタズモがいないんだ。仕方ないだろう。でも、これ(ファンタズモのお面)を持ってきたおかげで、どれだけ俺がエル・ファンタズモ戦を楽しみにしているか、皆さんご理解いただけたでしょ? だって、このアイデア、昨日の夜12時に思いついて、1時間かけて作ったんだ。寝る間を惜しんで、この仮面を作ったんだ。この仮面を見れば、どれだけ俺が1月4日のエル・ファンタズモ戦を楽しみにしているか、理解していただけるでしょう。なあ、ファンタズモ、1月4日、第1試合だぜ? 第1試合、新日本プロレスの第1試合の意味わかってるか? 最高に誰も想像ができないクレージーな試合やってやろうぜ。お前もそれが望みだろう。みんなが引いちゃうような試合を、第1試合でしちゃいましょうよ。その先に待ってるのは石森、お前のIWGPジュニア、そのベルト、俺がいただく。俺は『BEST OF THE SUPER Jr. 27』の覇者だ」

石森太二
「(コメントスペースに来るなり座り込んで)今日の会見で言った通り、今回の東京ドームはBULLET CLUBの祭りになるよ。ジュニアは俺とファンタズモで乗っ取る。まあ、ヒロムとやるのも凄えおもしれえんだけどさ。このベルト(IWGPジュニアのベルトを掲げながら)は気力とユニークさの象徴じゃねえんだよ。力と体が到底俺らには及ばない。まあ、でも、ヒロムのことだから、あの神宮の時みたいにシックスパックに仕上げてくるかな? ヘッヘッヘッヘ。まあ、1.4は楽しみに見させてもらうよ」

第3試合


 矢野は法被の下になにか背負った状態で入場し、選手コールを受けながらファレにトロフィーを突きつけるが、その瞬間にファレが奇襲。ファレはトロフィーで矢野を殴りつけてから思い切り踏みつけてトロフィーを粉砕。
 ファレはトロフィーを場外に蹴り出してからボディスラムを狙うが、怪力無双のファレでも上がらず。ファレは矢野の法被を脱がすと背負っていたリュックサックを奪って中身を確認。中からは20kgの砂袋が出てくる。
 ファレは矢野の顔面に砂袋を叩きつけようとするが、矢野は必死に転がって場外に回避。セコンドのチェーズが場外で矢野を暴行する中でファレも加勢に入るが、矢野はアルコールスプレーをファレの顔面に噴射して目潰し。そして矢野は1つ目のコーナーマットを外して勝利の1/4を達成。
 ファレは矢野をリングに放り込んで踏みつけ、ロープに振っていくが矢野はターザンで耐え、ファレの追撃をかわして「バカヤロー!」と後頭部をペチリ。さらにショルダータックルを狙うが、逆にファレがショルダータックルでなぎ倒す。そしてファレもコーナーマットを外そうとするが、外し方が分からず断念。
ファレはボディスラムを狙うが、矢野は先程外したコーナーマットを抱き込んでクラッチさせないことでガード。怒りのファレはコーナーマットを奪い取って矢野を殴打していくが、レフリーがこれを止めに行くとその隙に矢野は2つ目のコーナーマットの紐を緩め、ファレが突っ込んでくるのに合わせてマットを外してファレを金具むき出しのコーナーへ自爆させる。矢野はボディスラムを狙うが、ファレが耐えてボディスラムを狙う。矢野は背面着地して3つ目のコーナーマットを外すが、背後からファレが蹴りつけ、再びボディスラムを狙う。矢野がロープに捕まって耐えるとファレは断念して最後のコーナーマットを外しにかかるが、不慣れな行為で手間取っている間に矢野が背後から忍び寄る。
 ファレは直前で気付いて矢野に詰め寄っていくが、矢野はこれをかわして既にマットの外れたコーナーに自爆させると最後のコーナーマットを外しに行くが、場外からチェーズが殴りつけ、コーナーマットの紐を固く結び直す。
 矢野はマンハッタンドロップでファレを怯ませて再び最後のコーナーマットを外しに行くが、固結びされてしまっていたため外せず。その背後からファレが串刺しボディスプラッシュを見舞い、ボディスラムを狙うが矢野がレフリーを掴んで耐え、ファレに砂袋を投擲するもこれがレフリーに誤爆。ファレが矢野をボディスラムで叩きつけるも、レフリーが砂袋を食らってダウンしていたため試合は終わらず。
 ファレがレフリーに抗議すると、背後から矢野がローブロー。加勢に来たチェーズには砂袋を投げつけて撃退すると、レフリーの死角でファレの股間を蹴り上げ、怯んだファレをボディスラムで叩きつけて勝利。
 勝利した矢野には新品の大きな優勝トロフィーが贈られるが、矢野は我が子同然に寵愛していたボロボロの旧トロフィーの破片も回収し、2人とも腕に抱いて連れ帰った。

<試合後コメント>
矢野通
矢野「いや、恐らく、たぶん、これっぽっちも、いや絶対! 俺がバッドラック・ファレをぶん投げるなんて誰も思ってなかったと思う。ただ2人! この子たち(『KOPW』のトロフィー2個を指し)を除いてはーーー!」

バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズ
チェーズ「ヤノ、この反則野郎! これでもう終わりだと思ったら大間違いだ。今日の記者会見を見たが、1.4でニュージャパンランボーが決まった。最後に残った4選手は翌日の1.5で『KOPW 2021』をかけて4WAYで競うと聞いたぞ。ヤノ、そこでお前に今日の仮を返してやる。それにしてもサンドバックは重かったぜ……」
ファレ「サンドバッグと急所攻撃がなければこの俺に勝てるチャンスもなかったお前が偉そうに。でもコーラクエンホールの観客全員が俺がお前にボディスラムをかけた瞬間をしっかり目撃したぞ。レフェリーの野郎はどうせヤノに付いていたんだろう。投票結果を改ざんするだけでは飽き足らず、またしても俺たちに対する陰謀か! 俺は再集計を要求する。サンドバッグなんて誰が予想できた。俺はあいつにボディスラムをかけた! それなのに会社がヤノとグルになってる」
チェーズ「スガバヤシも関わってるんだろう。俺たちがこれで引き下がると思うなよ」

第4試合


 ジュースが左目眼窩底骨折と診断されたためこの日の試合および1月4日の東京ドーム大会の欠場が発表され、KENTAとのUS王座挑戦権利証争奪戦も白紙に。代わりに小島聡が緊急出場。
 小島とKENTAでゴングが鳴ると闘志満々の小島に対し、KENTAは何度もエプロンに退避するなど攻め気を削ぐ挑発。小島が強引にロックアップで組み合うと、小島が押し込んで離れ際にチョップ。KENTAはヘッドロックからショルダータックルも、小島はビクともせず逆にショルダータックルでなぎ倒す。さらに怒涛のストンピング連打からヘナーレにタッチ。
 KENTAはヘナーレにローキックも、ヘナーレは両手を掲げて受けきり、掌底連打からローキック、ダブルチョップから手刀落とし。さらにバックフリップを狙うが、KENTAが着地。ヘナーレがロープに飛ぶが、ジェイが場外から足を引いて場外で暴行。
 タッチを受けたジェイはヘナーレの両膝にそれぞれ何度もストンピングを見舞い、スイングネックブリーカー。KENTAにタッチ。
 KENTAはヘナーレの首をロープに引っ掛けて踏みつけながらのサミング。ヘナーレは2人を相手にチョップへヘッドバッドで奮戦していくが、KENTAがサミングからコーナーに振って串刺し攻撃を狙う。ヘナーレはカウンターのショルダータックルでなぎ倒し、小島にタッチ。
 小島はKENTAにマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶもKENTAがビッグブートを叩き込み、マシンガンエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶ意趣返しからダイビングラリアット。さらにミドルキックを連打していくが、小島はドラゴンスクリューで切り返し、DDTからコジコジカッターを狙うが、KENTAが巻き込んでDDT。さらのgo 2 sleepを狙うが、小島が着地するとバックブロー2連発からブレーンバスター狙い。小島は逆にブレーンバスターで叩きつけ、両者タッチへ。
 ともにニュージーランド出身の28歳という2人のマッチアップ。ヘナーレがエルボー連打からニーリフト、ショルダータックル、串刺しラリアットからサモアンドロップ、ぶっこ抜きブレーンバスターと猛攻。さらに組み付いていくがジェイはDDTで切り返し、串刺しバックエルボーを連打もヘナーレはひるまず自ら食らいに行き、ロープに飛んでラリアット。さらにランペイジを狙うが、KENTAがビッグブートでカット。小島が飛び込んできてKENTAを分断するも、ジェイはブレードバスターからブレードランナー狙いも、ヘナーレはバックエルボーからのスピンキックを叩き込み、ランペイジ。さらにTOAボトムを狙うがジェいがSSSで切り返し、最後はブレードランナーで叩きつけて3カウント。

 ジェイは二冠王となることを宣言し、KENTAもふてぶてしい表情を浮かべて退場していくが、ここで小島がマイクを取る。

小島「KENTA選手……KENTAくん……いや、KENTA!ちょっとこの上に上がってみようかな?上がる勇気があるなら上がってみてください」

(KENTAが極端に狭い歩幅で牛歩戦術を取りながらもリングイン)

小島「ジュース・ロビンソン選手が怪我をしてしまい、とても残念に思っています。ただ、時間は泊まってくれないし、待ってくれません。ということで、今年の9月14日に齢50を迎えたこのプロレスラーの挑戦を受けてみるつもりは有りませんか?」

 KENTAが右手を差し出すと小島は笑顔で握手しようとするが、KENTAは直前にその手を引っ込めて髪をかきあげてから去ろうとするが、小島が急襲してコジコジカッター。そしてブリーフケースを掲げて勝ち誇り、サポーターを投げ捨ててラリアットを狙うがKENTAは慌てて場外に退避。

小島「せっかく礼儀正しく行ったのに……。お前が悪いんだ。ということで、KENTAへの挑戦表明。なにはともあれ、来年30周年!いっちゃうぞバカヤロー!」

<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト
「(挑戦権利証の入ったケースをテレビカメラに見せつけながら)このブリーフケースが見えたら、バックステージに俺が現れたということだ。前のデザインの時は誰が持ってるのかイマイチよくわからなかっただろう。イブシかと思えば、たまに俺がブリーフケースを持って現れたりして、お前たちは混乱していたことだろう。でも、これからは常に俺一人だ。この俺が真の『G1』優勝者だ。この肉体を見てみろよ、最高のコンディションだろ? 1.5でナイトーとイブシのどっちと闘いたいかって、その質問ばかりされていい加減にウンザリしてきた。言ってるだろ、どっちが上がってきたって、結局最後は2本とも俺のものになるんだ! でもベルトが俺に渡る瞬間、お前はノックアウトされ意識もなくなっているだろう。ギブアップで終わらせてもいいぞ。それから試合の審判だが、中年で背が低くて、日焼けしたあのレフェリーをリクエストする。レッドシューズはお願いだからやめてくれ。中年で背が低く、ちょっと肥えてて、よく日焼けしてるあのレフェリーからじゃないと、俺はベルトは受け取らないぞ。1.5ももう間もなくだな。ブリーフケースを持ってリングインするぞ」

KENTA
「(不機嫌そうな表情でやって来て)おもしれえじゃん。なあ、どうせいつになるかわかんねえ、いつジョンモクが来るのかもわかんねえ。いいよ。やってやるよ、じゃあ。小島? いいね、このなんかうまくいかない感じいいじゃん。凄え俺っぽくていいじゃん。好きだよ。こういうの好きだよ。やってやるよ」

トーア・ヘナーレ
「年内最後の試合をこんな形で終えるとは。俺はあいつらを追い詰めたし、もうあと一歩でこの俺が勝利を上げるところだったのに……。チクショー! こんなビッグチャンスを掴んでも、俺はまた3カウントを獲れずに終わってしまった。悔しいがこれが今の俺の実力なんだろう。ジュースとフィンレーが試合に出ていない今、俺が見せ場を作らないといけなかったのに何も残せなかった……。2020年(の試合は)はこれで終了だ。(日本語で)ニセンニジューイチネン、シンニホンプロレスホンタイ、イチバンマジメガイコクジン、トーア・ヘナーレデス!」

小島聡
「リングで言った通りだ。ジュース・ロビンソンが本当に不意の怪我をしてしまい、これは誰のせいでもねえんだ。プロレスやってれば、こんなことはいつだって起こりうる。俺だって凄えわかってる。だからこそ、ジュース、早く治ってほしい。早く治るように全力で祈っていたいと思う。ただ、時間っていうのは止まってくれないんだ。だからこそ、俺も来年、30年になっちまうんだ。ということで、30年という節目の年にこういう機会が回ってくるとは、夢にも思ってないよ。まだ何も決まってないけど、とりあえず俺の意思は伝えさせてもらった、ということだ。ジュースの早い完治を祈りつつ、この小島聡がKENTAくんから勝利を奪い、全力で凄い状態になって、ジュース・ロビンソンを待っていようと思います」

第5試合


 オカダが入場し、コーナーでのアピールを終えて着地した瞬間にオスプレイがジャンピングエルボーで奇襲して試合開始。
 オスプレイはオカダをコーナーに押し付けて額にナックルを連打。さらにロープに飛ぶがオカダはフロントハイキックでカウンター。両者タッチ。
 棚橋とオーカーンは正面からエルボーを打ち合い、棚橋がドラゴン張り手連打からの低空ドロップキックで優勢に。ここにオカダ、本間が入ってくると棚橋のバックエルボーからオカダの低空ドロップキック、本間のエルボードロップが決まり、本間にタッチ。
 本間はオーカーンに逆水平チョップを連打しボディスラム。さらに小こけしがヒット。棚橋にタッチ。
 棚橋はエルボースマッシュを連打し、モンゴリアンチョップにカウンターを合わせる形のドラゴン張り手。オーカーンは低空タックルでマウントを取ってエルボーも、棚橋も上をとってエルボー連打。オーカーンも再び上をとって連打からヒザ十字からの膝固め。さらにマフラーホールドのように首に足を巻き付けながらの膝固めへと移行。自軍コーナーまで引きずっていってコブにタッチ。
 コブは棚橋をコーナーに追いやってガットショットを連打し、棚橋を抱え上げたまま行進してパワーを誇示。
 代わるオスプレイは棚橋のヒザを何度も蹴りつけ、ニークラッシャー。オーカーンにタッチ。
 オーカーンはモンゴリアンチョップ連打からダブル掌底。さらに棚橋に靴を舐めさせようとするが、棚橋はその足を取ってドラゴンスクリュー。オカダにタッチ。
 オカダはエルボー連打からランニングバックエルボー。更に串刺しバックエルボーからDDT。さらにリバースネックブリーカーを狙うが、オスプレイが着地すると正面からのエルボー合戦。オスプレイはオカダをコーナーに押し込み、足をロープに引っ掛けて串刺しエルボースマッシュ。そしてヒッピーチェリオを叩き込み、ストームブレイカーの体勢も、オカダが着地してマネークリップ。オスプレイはアームドラッグで切り返してサイレントウィスパー。コブにタッチ。
 コブは逆水平チョップ連打から串刺しバックエルボーを放つが、オカダがかわしてフラップジャック。本間にタッチ。
 本間はエルボー連打から腕を取りながら首筋へのバックエルボー連打。さらにラリアットでぶつかっていくがコブは正面から受け止め、コブのラリアットも阻止してラリアットでなぎ倒す。そして本日2発目の小こけしをヒットさせ、低空こけしロケット。しかしコブも逆水平チョップを連打し、こけしロケットをキャッチしてアスレチックプレックスを狙うが、棚橋がドラゴン張り手でカット。加勢に来たオスプレイはオカダがドロップキックで撃退し、棚橋がオーカーンへスリングブレイド。本間がコブにラリアットも、コブも正面からラリアットでぶつかり、本間がカウンターのこけしロケットを叩き込むとコーナーに上ってこけしを発射もコブが回避。自爆した本間へオスプレイがネックロックで固め、そこへオーカーンが王統流二段蹴り。コブがアスレチックプレックスからツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、本間が耐えるとコブがバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットのコンボを狙うが、本間がヘッドバッドでカウンター。コブは怯まず龍魂ラリアットで叩き伏せ、ツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけてカウント3。

 試合後もオーカーンは棚橋を暴行し、ビー・プレストリーからイスを受け取って再び棚橋のヒザを殴ろうとするが、オカダが飛び込んできてカット。オスプレイはオカダへオスカッターを発射するが、オカダがキャッチしてマネークリップ。その背後からオーカーンがモンゴリアンチョップ。コブとオーカーンがオカダを押さえつけ、オスプレイがオカダにランニングエルボー。
 倒れ込むオカダをTHE EMPIREの4人が取り囲むと、オーカーンが「ひれ伏せ!愚民ども!何度立ち向かってこようが、帝国の進撃は止まらぬ!理解しただろう?愚民ども。これが!これこそが!ウィル・オスプレイ!ビー・プレストリー!ジェフ・コブ!グレート-O-カーン……」と演説しているその隙に棚橋がパイプイスを持ってリングに上がり、オーカーンを殴打。倒れ込むオーカーンを何度も何度もイスで殴りつけた。THE EMPIREが退場していくと、棚橋とオカダがガッチリと握手を交わした。

<試合後コメント>
ジェフ・コブ
「タナハシ、いつか必ずこの落とし前をつけてやる。でも今は…シンゴ、記者会見で俺は喋り過ぎだって言っただろ? じゃあお前が俺を黙らせてみたらどうだ? お前がチャンピオンでいられる時間は刻一刻と終わりに近づいている」

ウィル・オスプレイ
「クソ! 今日は俺たち“THE EMPIRE”が主役のはずだったのに。オスプレイとTHE EMPIREによる新時代はまだ始まったばかりだ。世界を見渡すとウィル・オスプレイの真似事をしてるレスラーばっかりだ。でも誰一人として世界のトップに立てるだけの素質が備わっていない。これからはもう”ジ・アサシン”ではなく、“ジ・コモンウェルス・キングピン”と呼んでくれ。シンニホンは俺なしで成功できない。俺が嫌いだとしても、お前らに何ができるって言うんだ。」
※オーカーンは肩を担がれコメントブースに来ると無言のまま控室へ

オカダ・カズチカ
「ま、今日はエースが持っていってしまったのかなと思います。まあ歓声は出せなくても棚橋弘至という人間があんだけ怒った姿を見て、なんだろうな、拍手の中にも、お客さんの拍手の中にも気持ちがこもっていたというか。そういう、やっぱり拍手1つとってもお客さんには伝わると、お客さんじゃない俺らには伝わるし、また、東京ドーム大会、あの拍手を聞いてちょっと妬いちゃいましたね。そして、まあ今日会見でもオスプレイが俺の肩、背負ってるもの、オスプレイがこれから背負っていく……? まだまだだな。やっぱりさ、プロレス界、俺がドンドンドンドン面白くしていかなきゃ。何故ならいろんなもの、今まで誰も背負ったことないものを沢山俺は背負ってるから。1.4、まあ5日は試合ないんで、1.4誰に注目? オカダ・カズチカに注目、俺が全てを持ってくよ」

棚橋弘至
「凄く、冷たい気持ち。自分でもこんなに何か……冷たい気持ちになるんだなって……。別に俺はイスで人をぶん殴る為にプロレスラーになったわけじゃないし。苦しかったね……。2020年を、ただ気持ちよく終わりたかっただけなんだけど……。ああ……、ああ……、物でさ、人を殴るっていうのは史上最悪の気分だね……。一年の計は東京ドームにあり。レスラーはみんなそう思ってるから。2021年、自分で下げてしまった期待感を上げていくために、オーカーンにさらっと勝って、逆境、困難、そういった時に頼りになる棚橋が2021年は帰ってきますよ」

第6試合


 飯伏と内藤でゴングが鳴ると、内藤がロックアップをすかしてバックを取り、腕の取り合いに発展。飯伏がグラウンドに持ち込んでヘッドロックも内藤がヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。両者タッチへ。
 SHOとBUSHIは互いに違う方向へロープに飛び、SHOがショルダータックル。飯伏にタッチ。
 飯伏とSHOは2人でロープに振っていくが、BUSHIはロープに捕まって耐え飯伏の攻撃をSHOに誤爆させる。飯伏はBUSHIをロープに振るが、ここに内藤が飛び込んできてマンハッタンドロップ。BUSHIがティヘラで場外に放り出し、内藤が場外で飯伏を暴行。4人それぞれ場外戦を展開する。
 内藤が飯伏をリングに放り込むとBUSHIはスイングネックブリーカーを見舞い、内藤にタッチ。
 内藤は飯伏の顔面を踏みつけていくと飯伏は「来いよオラ!」と挑発。内藤はエルボーのフェイントからのサミング。変形バッククラッカーから低空ドロップキックを見舞い、グラウンドでのネックロック。飯伏がブレイクするとBUSHIにタッチ。
 BUSHIはチンロックからロープに飛ぶが、飯伏はカウンターのドロップキックを見舞い、SHOにタッチを求めるが内藤がSHOにアタックをかけて場外に落としてしまう。BUSHIと内藤は2人で飯伏をロープに振ろうとするが、飯伏はダブルオーバーヘッドキックを見舞い、SHOにタッチ。
 SHOはBUSHIに串刺しラリアットから腕を取りながらのミドルキック連打。さらにランニングPK。さらにスピアーからチキンウイングアームロック。BUSHIがブレイクするとショルダーアームブリーカーからラリアットを狙うが、BUSHIがキャッチしてDDT。内藤にタッチ。
 内藤はエルボー連打からロープを踏み台にしたスイングDDTを狙うが、SHOが引っ張ってロープに足をかけさせずブレーンバスター。飯伏にタッチ。
 飯伏は内藤に掌底連打からソバット、ダッシュミドルと連撃しその場飛びムーンサルトプレス。内藤と飯伏は正面からエルボーを打ち合い、内藤がバックエルボーからBUSHIが飛び込んできて回転エビ固め。飯伏がひっくり返した瞬間に内藤が低空ドロップキックを見舞う連携を決め、内藤が首筋へのバックエルボー連打から雪崩式フランケンシュタイナー。そしてコリエンド式デスティーノを狙うが、飯伏がカウンターのラリアット。飯伏はシットダウン式ラストライドで叩きつけ、カミゴェを宣言するが内藤がこれをかわしてグロリア。両者タッチ。
 SHOとBUSHIは正面からエルボーを打ち合い、SHOが連打からラリアットもBUSHIが延髄斬りを発射。SHOはこれをかわすとバックを取ってホイップしながらの腕十字。BUSHIがブレイクするとダメージを与えた腕へのミドルキック連打からジャンピングニー。SHOがロープに飛ぶとBUSHIは追走ドロップキックからSHOをロープにぶら下げてからのミサイルキック。そしてSHOの首をロープに引っ掛けてから奈落式DDT。さらにフィッシャーマンスクリューからエムエックスを発射も、SHOが回避して飯伏がBUSHIへジャンピングニー。内藤がコリエンド式デスティーノで飯伏を叩きつけ、SHOにはデスティーノを狙うが、SHOは内藤にクロスアーム式パイルドライバー。BUSHIがSHOにバッククラッカーを見舞うと4人大の字に。
 BUSHIとSHOはふらつきながらも正面からエルボーを打ち合い、SHOが左右の連打からラリアットを狙うがBUSHIがカウンターの延髄斬り。BUSHIがロープに飛ぶも、SHOはカウンターのラリアットで叩き伏せ、パワーブリーカーからショックアローで突き刺し、カウント3。
 SHOは憧れの飯伏とのタッグで年内最終戦を勝利で飾り、飯伏と固く握手。そして飯伏はリング上で内藤と対峙し、2人で額を突き合わせながらにらみ合う。そこへジェイがブリーフケースを持って登場。

ジェイ「内藤、飯伏、忘れるなよ?お前らの試合がメインディッシュじゃない。俺が主役だ!二冠王座戦?違う違う違う。もっとデカいものをかけて戦うんだ。お前らは俺と1・5で戦う権利をかけて闘っているだけだ。俺のデスティーノに入ってこられるのはお前らの内1人だけ。俺が最強なんだ。お前らも俺とともに呼吸しろ。俺の俺による新しい時代が始まるんだからな。さあ、俺の曲をかけろ!」

飯伏「……おい、ジェイ。意味わかんねーよ。お前は1・5な?もう帰れ。分かった分かった、ハイハイ。……内藤、俺らのプロレス、1・4でしようぜ。最高の俺らのプロレス。覚えてるよな?俺らのプロレスやろうね?」

内藤「いやいやいやいや、相変わらずジェイ・ホワイトの英語は早すぎてちょっと理解できないよ。もうちょっとゆっくり、もしくは外道、せっかく横にいるんだから日本語で通訳してくれよ。じゃなきゃ分かんないよ。まあ1月4日はホテルでのんびりリラックスしてもらって、1月5日、東京ドームのメインイベントでまた会おうぜ。その前に、ま~ず~は、まずは!飯伏幸太、この最高の舞台でのシングルマッチ、お互い楽しもうせ。今日、後楽園ホールに集まりくださったたくさんのお客様、テレビ・インターネットを通じて日本、世界中のお客様、ジェイ・ホワイト、そして飯伏幸太。2021年、1月4日、東京ドームまで……トランキーロ!あっせんなよ!カブローン!」

 2人が見つめ合う中、ジェイが内藤の2本のベルトを掲げて挑発してみせるも2人はこれを無視し、闘志を高めながら退場していった。

<試合後コメント>
SHO
「いつぶりだ? いや、初めてかもしれない。1年、勝ちで始まり、勝ちで終わったのは。今年、世界中でいろんなことがあった。俺個人もいろんなことがあったんだ。そして、人に……人に……心が本当に折れそうな時、人に支えられた。来年の目標できたぞ。結果を残すのはもちろん、人の支えになるレスラーになることだ。今年最後のシリーズ、こうして飯伏さんと組ませてもらって、凄く勉強になった。楽しかった。うれしかった。大好きな、大好きな飯伏さんと一緒にコーナーに立てて、凄えうれしかった。でも、大好きだからこそ、いつか必ず飯伏さんを超えてみたい。神になった飯伏さんを超える。いつか超えてみせる。正真正銘の神超えだ」

ジェイ・ホワイト
「(IWGPとインターコンチを肩にかけ、権利証の入ったケースを持った外道と一緒にコメントスペースに現れて)どうだ、似合ってるだろう? やっぱりこのベルトは俺のためにあるな。今日も俺がベルトを持ってバックステージでコメントしている。未来の姿を見ているようだ。1月5日、この2本のベルトは正式に俺のものになる。もう一度IWGPヘビー級ベルトに俺の名前が刻まれる。俺もベルトコレクターか。でもな、プロレス界で本当に名誉のあるベルトはこの2本だけだ。だから俺は他の団体に乗り込んで、ベルトを獲る気なんてさらさらないぞ。この2本のベルトはプロレス界の宝だ。いや、それ以上の宝がある。それはこの俺と闘うチャンスを手にできることだ。この俺と闘うことができれば、お前は本物のスターになれる。誰も違うとは言えないだろ。俺は一人の力でMSGを完売させた。そしてお前らの大好きな日本人選手2人が、俺と闘うチャンスをかけて競い合っているんだ。俺が王者になれば、今まで以上の金が生み出されるっていうわけだ。そしてゲドーは最初から俺の価値を見抜いていた。こうしてベルトを持っていると最高の気分だ。2週間後の今、誰もが満足する結果になっているだろう」

飯伏幸太
「ジェイ、お前は相変わらず話が長いよ、本当に。お前は1.5、それは決まってるから。それはそれでいい。それよりもその前に1.4、内藤哲也。わかってるよ。俺は忘れない、内藤哲也との去年の死闘を。また1.4の内藤戦で、俺は負けない。そして、1.5、ジェイ、待っとけよ。今年も最高のいい勝利ができました。SHOくん、ありがとう。また来年も会いましょう」

BUSHI
「今年の……今年の最後に田中……いや、SHO! お前にやられたこの屈辱、絶対忘れない。来年晴らす」

内藤哲也
「ジェイ・ホワイトのああいうベルトへのこだわり? 最後もね、チャンピオンでもないくせに2本のベルト持って帰っちゃったからさ。ああいうこだわり、俺は好きかな? ベルトに限らず、なんでもいいよ。なんでもいいけど、こだわりって、やっぱり必要だと思うからさ。ジェイはベルトであり、結果へのこだわりが強いんだろうね。そういうところ、俺はいいと思うよ。ただし! ただし、今は1月4日、飯伏幸太とのシングルマッチに集中したいから。集中しないといけないと思うしね。今日の会見でも言った通り、2日連続でのタイトルマッチ、リスクはあるでしょう。リスクは大きいと思うよ。でも、そんなリスクなんかよりも東京ドームで2日間、試合ができること、しかもメインイベントで試合ができること、そっちのメリットのほうが遥かに大きいんでね。俺にはリスクよりもメリットしか見えないかな? さあ、いよいよ次は1月4日、東京ドーム大会。今日が2020年最後の試合だったわけで、コロナの影響もあって、俺が思うような1年間じゃなかったけど、なんかこれも内藤哲也っぽいな、内藤哲也らしいななんて思ってしまいますよ。2020年最高のスタートを切ったはずなのに、俺の思うような1年間を過ごすことができなかった。じゃあ、来年も最高のスタートを切ろうか。2021年も東京ドームで、最高のスタートを切ろうか。そして2021年、内藤哲也、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンにとって最高の1年にしてみせるぜ。カブロン!」

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