【試合詳細】11・20 新日本プロレス×スターダム有明アリーナ大会 【IWGP女子】岩谷麻優vsKAIRI 【IWGP US】ウィル・オスプレイvs海野翔太 グレート・ムタ&矢野通&オカダ・カズチカvsジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ 棚橋弘至&林下詩美vs後藤洋央紀&舞華 タイチ&金丸義信&中野たむ&なつぽいvsエル・デスペラード&DOUKI&スターライト・キッド&渡辺桃
『Historic X-over~新日本プロレス×STARDOM合同興行~』
日程:2022年11月20日(日)
開始:17:00
会場:東京都・有明アリーナ
観衆:7,102人
▼オスカー・ロイベ デビュー戦 8人タッグマッチ 15分1本勝負
[野毛道場]中島佑斗/大岩陵平/藤田晃生/●オスカー・ロイベ
9分39秒 DPD→片エビ固め
[LA DOJO]クラーク・コナーズ/○アレックス・コグリン/ゲイブリエル・キッド/ケビン・ナイト
▼スターダム・ランボー(15選手参加)
[God’s Eye]○MIRAI
23分6秒 ミラマーレ・ショック→片エビ固め
●スーパー・ストロング・スターダムマシン
<退場順>
[STARS]飯田沙耶→[STARS]向後桃&[COSMIC ANGELS]月山和香→[Queens Quest]妃南→[大江戸隊]琉悪夏→[大江戸隊]刀羅ナツコ→[大江戸隊]吏南→[STARS]羽南→[STARS]コグマ→[STARS]葉月→[God’s Eye]壮麗亜美→[Queens Quest]天咲光由→[大江戸隊]鹿島沙希→スーパー・ストロング・スターダムマシン
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]石井智宏/YOSHI-HASHI/YOH/○リオ・ラッシュ(フリー)
7分5秒 3K→片エビ固め
[BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/SHO/●ディック東郷(みちのく)
▼6人タッグマッチ/20分1本勝負
[Queens Quest]AZM/○上谷沙弥/レディ・C
9分9秒 ファイヤーバード・スプラッシュ→片エビ固め
[Donna Del Mondo]ひめか/●桜井まい/テクラ
▼ミックスドタッグマッチ 30分1本勝負
●トム・ローラー(新日本/TEAM FILTHY)/朱里(STARDOM/God’s Eye)
10分29秒 ヨーロピアンクラッチ
○ザック・セイバーJr.(新日本/鈴木軍)/ジュリア(STARDOM/Donna del Mondo)
▼ミックスド8人タッグマッチ 30分1本勝負
○タイチ(新日本/鈴木軍)/金丸義信(新日本/鈴木軍)/中野たむ(STARDOM/COSMIC ANGELS)/なつぽい(STARDOM/COSMIC ANGELS)
12分1秒 ブラックメフィスト→片エビ固め
エル・デスペラード(新日本/鈴木軍)/●DOUKI(新日本/鈴木軍)/スターライト・キッド(STARDOM/大江戸隊)/渡辺桃(STARDOM/大江戸隊)
▼ミックスドタッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至(新日本)/○林下詩美(STARDOM/Queen's Quest)
9分36秒 ハイジャックボム→片エビ固め
後藤洋央紀(新日本/CHAOS)/●舞華(STARDOM/Donna del Mondo)
▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/SANADA/鷹木信悟/高橋ヒロム/●BUSHI
9分55秒 コリオリス→体固め
[UNITED EMPIRE]マーク・デイビス/○カイル・フレッチャー/TJP/フランシスコ・アキラ/ギデオン・グレイ
▼グレート・ムタ新日本プロレスラストマッチ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
グレート・ムタ(NOAH)/○オカダ・カズチカ/矢野通
9分48秒 レインメーカー→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/グレート-O-カーン/●アーロン・ヘナーレ
▼IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/UNITED EMPIRE】○ウィル・オスプレイ
23分30秒 ストームブレイカー→片エビ固め
【挑戦者】●海野翔太
※第16代王者が4度目の防衛に成功。
▼LEC 水の激落ちくん Presents IWGP女子選手権初代王座決定トーナメント決勝戦 60分1本勝負
[スターダム選抜枠覇者/STARS]●岩谷麻優
25分28秒 インセインエルボー→エビ固め
[インターナショナル枠覇者]○KAIRI(フリー)
※KAIRIが初代IWGP女子王者となる
新日本×スターダム合同興行のメインでKAIRIが岩谷を破り初代IWGP女子王座戴冠!凱旋帰国の海野を破ったオスプレイへケニー・オメガが挑戦表明で1・4東京ドーム決戦!ムタが2色の毒霧で新日本ラストマッチを支配!
第0試合①
中島とケビンでゴングが鳴ると、リストの取り合いからロープへの押し込み合い。中島が離れ際にチョップを見舞うとケビンもエルボーで返し、そのままエルボー合戦へ。大きく振りかぶった中島のエルボーをキャッチしたケビンがろーぷをわたりながら飛び込むアームドラッグ、ボディスラムからその場飛びフロッグスプラッシュ。両者タッチ。
ゲイブと大岩の対面となると、ロックアップでの力比べから大岩が幾度もショルダータックルでぶつかっていくがゲイブが倒れず張り手一閃。大岩も往復ビンタからロープに飛ぶが、ゲイブがカウンターのラリアット。ゲイブは相手コーナー側に大岩を放り捨て、藤田が試合権利を得て出てくる。
藤田がエルボー連打から逆水平チョップを放つが、ゲイブは受けきってエルボー一発でふっ飛ばしコナーズにタッチ。
藤田がロープに飛ぶとコナーズがさらなるスピードのロープワークで翻弄しショルダータックル。藤田もエルボー連打からロープに飛んでドロップキックで反撃し串刺し攻撃を狙うが、コナーズがカウンターのスピアーをぶっ刺していく。LA DOJOの4人がリングの各コーナーに上がって観衆にアピールし、試合権利がコグリンにタッチ。
コグリンは藤田を担いでリングを走り回る怪力を見せつけ、コーナーに叩きつけて逆水平チョップ連打から滞空式フロントスープレックス。さらにゴリースペシャルの形で持ち上げてリングを行進。ゲイブにタッチ。
ゲイブはナックル連打からナイトにタッチ。
ナイトはゲイブとの連携ダブルチョップからフェイスロック。さらにロープへ振っていくが、藤田がドロップキックでやり返しロイベにタッチ。
ロイベはショルダータックル、串刺しバックエルボー、ボディスラムからギロチンドロップと2m超えの体格を生かした攻撃で圧倒。ロープに飛んでいくが、ナイトが高さのあるドロップキックで吹き飛ばしコグリンにタッチ。
LA DOJOの4人でロイベにトレイン攻撃を見舞い、コグリンがロイベを肩車。そこへナイトがドロップキックを見舞いコグリンが肩車式バックドロップで叩きつけるという身体能力オバケな合体攻撃。さらにコナーズ&ゲイブがダブルブレーンバスターを狙うが、ロイベが振り払って1vs2のエルボー合戦で奮戦。ロイベは「よっしゃあ!」と日本語で叫んでロープに飛ぶが、コグリンがカウンターのスクラップバスター。コグリンがブレーンバスターで担いだ所にゲイブが合流。そのままDPD(※合体式キン肉バスター)でカウント3を奪った。
<試合後コメント>
LA DOJO
キッド「イェー! イェー! イェー! ついにやったぞ! LAドージョーが日本に戻ってきたぞ! ちょっと教えてくれ……。何でこの音楽が流れてるんだ? (TVカメラに向かって)俺はお前らの目にヤングライオンとして映っているのか? 彼ら(コグリンとコナーズ)もヤングライオンに見えるか? それからこいつ(ナイト)はヤングライオンとは思えない闘いぶりだろ。そうだ! 俺たちはもうヤングライオンじゃないんだ! この音楽を流すのはやめてくれ。俺たちそれぞれのテーマ曲があるんだから。さて、真面目な話題に移るとするか……」
ナイト「言ってやれ!」
キッド「『WORLD TAG LEAGUE 2022』 &『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022』にクラーク・コナーズ、ケビン・ナイト、アレックス・コグリン、そしてゲイブリエル・キッドが出場するぞ。みんな覚悟しておけ。俺たちはジム(道場)で鍛えに鍛えまくってきたからな。ただ一人この男(コグリン)だけはラボで鍛えてきたがな。体には新しいパーツが埋め込まれた。何せこの男はアンドロイドだからな! アレックス、さあ、話せ!」
コグリン「(マッチョポーズをしながら)俺は人間の域を超えている! もっともっと、それ以上の存在だ! 俺はヤングライオンでも、ただのレスラーでも、ただの男でもない……。俺はアンドロイドだ! 最後に日本で闘ってから3年近くになる。だが、気を抜いていたわけじゃないぞ! みっちり稽古をしてきた! ゲイブ、クラーク、ケビンも同じだ! ケビン、今回がお前にとって初の日本の試合だな」
ナイト「この日に向けての準備はできていた! これが(日本での)初の試合だ! 俺はヤングライオンで飢えに飢えている! チャンスを欲している! 俺の価値をしっかり日本のファンに証明したい。俺たちLAドージョーに楯突くと痛い目に遭うということを教えてやった。クラーク、さあ、話してくれ!」
コナーズ「今日は手短にまとめる……。(股間を氷嚢で冷やしながら)今、俺がアイスパックを持っているのは怪我をしているからじゃない。俺のキ○○マがあまりにもデカいからだ! 俺たちが本物の男だってことをしっかり見せてやった! アイツらをぶっ潰してやった! このまま狙うは世界制覇だ! 以上だ。じゃーな!」
ナイト「以上だ」
コグリン「カンパイ!」
キッド「シバタさんがいつも言ってるやつ……イジョー! イジョー!」
オスカー・ロイべ
「LAドージョーは強いな。俺たちは今日精一杯闘った。だが、次はこれ以上のものを見せないといけない。俺はこの日を夢見て3年半稽古してきたんだ。そうだ、3年半も! そしてついにここニュージャパンに辿り着いた! これからもっと俺が闘う姿を見ることになる。このリングに俺の最大のライバルがいる……。ユート・ナカシマは今日仲間としてリングに上がった。だが、次一緒にリングに立った時は、俺がアイツを潰す。アリガトウゴザイマシタ」
大岩陵平
「LA DOJOの奴ら、試合中も余裕ぶっこいてお客さんにアピールしてたよな? ふざけんじゃねえよ。そんな余裕ぶっこいてたら、いつか俺ら野毛道場が足元掬ってやる! ありがとうございました」
藤田晃生
「これで終わりじゃないぞ。調子乗んなよ! シングルでもタッグでももう1回、もう1回組め!」
中島佑斗
「おう、ふざけんなよ、この野郎! 俺はよ、野毛道場、LA DOJO、ファレ道場…今はニュージーランドか、そんな括りは関係ねえんだよ。目の前にいる奴をぶっ潰すだけなんだ、この野郎。このままで終わりと思うなよ、ケビン・ナイト。クソーッ! そんなことよりよ、今日、絶対に負けたくねえ奴がリングに上がってたな? オスカー、ニュージーランドで2人で話した夢が1個叶ったな、オイ! だけどな、次のツアーはお前と何回も当たるからよ。勝つのは俺だ。もっと強くなってよ、今までにないタイプのヤングライオンになってやる。そんでもってよ、正面からぶっ潰してやる」
第0試合②
第1入場者のMIRAI、第2入場者の壮麗の2人で試合開始。
手4つでの力比べには壮麗が勝るも、MIRAIがヘッドロックで切り返したところへ第3入場者の飯田が登場。
飯田は1vs2のショルダータックル合戦を挑んでいき、壮麗&MIRAIは2人でロープへと振っていくが飯田はそれぞれチョップでなぎ倒す。飯田が1vs2のチョップ合戦を展開していく中、第4入場者のナツコが登場。中々リングインせず観衆へアピールを続ける。
壮麗&MIRAIがダブルチョップで飯田をなぎ倒すも、壮麗が連携と見せかけ2人まとめて串刺しボディスプラッシュ。ナツコがリングに上がらぬまま第5入場者の羽南が登場。
羽南の登場に気を取られている間にナツコがリングに上がり、壮麗&MIRAIをダブルラリアット。さらに飯田をデスバレーボムで叩きつけてカウント3。飯田が脱落。
ギリギリでカットが間に合わなかった羽南は飯田の敵をとらんとナツコに殴りかかるが、ナツコが返り討ちにしてボディスラム。リバーススプラッシュを狙ったところを羽南が必死にOTRさせようとするが、ナツコが必死で抵抗。そこへ第6入場者の妃南が登場。
妃南が入ってくると、壮麗がロープへ振るも、妃南が払腰。さらにMIRAIにも変形フルネルソンバスター。さらに羽南が壮麗を、妃南がMIRAIをパロ・スペシャルで捕らえる姉妹連携。その下でナツコが内藤哲也のように寝転ぶシャッターチャンスを作り出す。そこへ第7入場者の吏南が登場。
リング上に三姉妹が揃い、吏南がMIRAIを、羽南がナツコを、妃南が壮麗を同時に払腰で叩きつける競演。直後に妃南&吏南が羽南をコーナーに振って吏南の串刺しエルボーから妃南の変形DDT。妃南&吏南がダブルブレーンバスター、吏南がドロップキックと、次女&三女が長女をボコボコにする中で第8入場者の葉月が登場。
吏南が妃南へ卍固め、カットに来た羽南をドラゴンスリーパーで絞り上げる同時攻撃を魅せるも、葉月がカットして妃南&吏南に同時のコードブレイカー。そして羽南と連携し、妃南&吏南に顔面ウォッシュの競演。葉月が吏南にフルネルソンバスターからクロスフェイスで絞り上げる中、第9入場者のコグマが登場。
STARSが3人と多数派になると、それ以外の4人をコーナーに重ねSTARSのトレイン攻撃。4人をロープ際に重ねて寝かせ、コグマが背中ふみふみ。そこへ第10入場者の向後が登場。
向後はナツコにミサイルキック、吏南にコルバタ。2人をロープ際で重ねて619を発射も大江戸隊の2人が回避。ナツコのショルダータックルから吏南がダブルニードロップ。羽南がカットに入り。羽南&向後がダブルのブーメランアタックで競演。そこへ第11入場者の月山が登場。
向後が壮麗に619を決め、さらに月山が雷電ドロップ、羽南がボディプレス。羽南&向後のダブルドロップキックから月山が漁夫の利を狙う体固めも、STARSがカットし月山に詰め寄る。その隙を見逃さず壮麗がダブルラリアットで向後&月山をなぎ倒し、そのまま2人を重ねて逆エビ固め。そこへ妃南が加わってキャメルクラッチ。向後&月山が同時にギブアップ。
そこへ第12入場者の鹿島が登場。葉月&コグマ&羽南が3人で妃南にトリプルドロップキックを狙おうとするが、ナツコ&鹿島&吏南が場外から足を引いてカット。大江戸隊の3人で妃南をロープにくくりつけて記念撮影を行わせる中。第13入場者の琉悪夏が登場。
リング上は大江戸隊が4人、残るはQQの妃南1人という状況。吏南が妃南に大外刈り、ナツコがスワントーンボム、琉悪夏が冷凍庫爆弾を見舞い、3カウント。妃南が脱落。
葉月&コグマが飛び込んでくるも大江戸隊が迎撃。コグマが琉悪夏のラリアットをかわしてスクールボーイで押さえ込みカウント3。琉悪夏が失格。敵を取りに来たナツコを葉月がOTRさせて失格。第14入場者の天咲が登場。
天咲が葉月にツキノイシから天聖を狙うが、吏南がドロップキックでカット。鹿島と吏南が葉月&羽南に連携ビッグブート。吏南が羽南にPink Devilを狙うが、羽南が着地して足払いからセブンティーンで3カウント。吏南が失格。
その直後に鹿島が羽南を起死回生で3カウント。羽南が失格。
第15入場者は、かつてスターダムの無観客試合などで現れたスーパー・ストロング・スターダムマシン。
鹿島がコグマを起死回生で3カウント。コグマが失格。
鹿島が葉月を起死回生で3カウント。葉月が失格。
壮麗が鹿島をファイヤーマンで担ぎ上げ、振り回して他選手をふっ飛ばしてデスバレーボム。押さえ込もうとするが、鹿島が起死回生で3カウント。壮麗が失格。
鹿島が天咲を起死回生で3カウント。天咲が失格。
鹿島がMIRAIにも起死回生を狙うが、MIRAIが抵抗。鹿島はマシンにタックルをさせ、「(コーナーに)登れ!」と指示。マシンがコーナーに上がると、鹿島が「バカヤロウ!」と突き落とすが、マシンは場外へ落ちずに耐える。
鹿島がMIRAIに起死回生も、マシンが上下をひっくり返し、MIRAIが鹿島を押さえ込む形で3カウント。鹿島が失格。
マシンは、マシンラリアットから魔神風車固め。MIRAIがロープに足をかけてブレイクするとマシンがロープに飛ぶが、MIRAIが前転してからのジャンピングラリアット。さらにSSコロンビアwithミケーレからロープに飛んでジャンピングラリアット。さらにミラマーレ・ショックで叩きつけて3カウント。第1入場者として登場してから最後まで勝ち残ったMIRAIがスターダム・ランボーで優勝を果たした。
<試合後コメント>
MIRAI
「スターダム・ランボー、勝利しました。自分は一番最初に入場して、一番最後まで勝ち残った。そしてこの興行、スターダムの中では一番最初に勝ち名乗りを受けました。全部、自分、一番が大好きです。今回、この新日本プロレスとスターダムの合同興行に出れたこと、とても、とても、うれしく思います。今日、自分は第0試合でしたが、これから皆さんが忘れられないような存在になっていきますので、皆さん、自分から目を離さないでいてください。このスターダムのエース、灰かぶりシンデレラのMIRAIが、魂込めて時代を動かします!」
──ファンの頃からずっと見ていた新日本プロレスとの合同興行の、スターダムで一番最初の勝ち名乗りというのはどんな感慨がありますか?
「何年か前の自分に教えてあげたいぐらい、大事な日と言いますか、自分の中ではそれだけ大きい試合になって、こうやって勝ち名乗りを上げることができてとてもうれしいんですけど、ここがスタートだと自分は思ってます」
第1試合
BULLET CLUBの奇襲から場外戦となる中で試合開始。
YOHがSHOぶフライング・フォアアーム、リオがシザースキックから延髄斬り、YOHが飛びつきネックブリーカーと超高速連携。YOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIがSHOにn逆水平チョップ連打からトラースキック、スイングネックブリーカーと連撃。SHOは必死の命乞いで油断させてから指折り。EVILがマットを外した金具むき出しのコーナーにYOSHI-HASHIを叩きつけ裕二郎にタッチ。
裕二郎はスライディングキックから金具むき出しのコーナーに叩きつけ東郷にタッチ。
東郷は首投げからフィストドロップ。EVILにタッチ。
EVILが出てくるとYOSHI-HASHIが逆水平チョップを連打からヒザを撃ち抜く低空ドロップキック。石井にタッチ。
石井はEVILにエルボー。SHOがショルダータックルで突っ込んでくるもEVILに誤爆させ、裕二郎の攻撃もSHOに誤爆させEVILをショルダータックルで吹っ飛ばす。石井がろーぷに飛ぶと裕二郎が場外でケインを振りかぶる。石井はこれを回避するも東郷が足を引いて倒し、EVIL&東郷がダブルのショルダータックル。東郷がヘッドロックも、石井がバックドロップで叩きつけリオにタッチ。
リオがリングインすると東郷は必死の命乞いで油断させ変形フラップジャックからスポイラーズチョーカーで首を絞める。これをYOHがカットし、リオ&YOHが東郷に3Kを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
石井智宏
「クリス・ジェリコ! 11月23日、待っとけよ。それからな、俺はな、WARの時からな、てめえのことを先輩と思ったことは一度たりともねえんだ、お前! 勘違いすんな、アホ!」
YOSHI-HASHI
「いよいよ『WORLD TAG LEAGUE』開幕。俺と後藤さん、毘沙門は前年度覇者。そして、もちろん今年も『WORLD TAG LEAGUE』優勝して2連覇。初戦はEVIL&裕二郎。(去年の)決勝の時闘って、今年は初戦。もちろん勝つのは俺たちだ。てめえらにはな、一瞬たりとも隙を与えねえよ、この野郎!」
リオ・ラッシュ&YOH
リオ「イエス。よし……。YOH、思うがままに喋ってくれ」
YOH「いよいよね、いよいよ明日から。今年はさ、今年のジュニアタッグリーグは心の底からさ、プロレスを新しいパートナーと本当に心から楽しみたいと思います。YOHとリオ・ラッシュのタッグに期待してください。センキュー!(と言って、リオとグータッチしてから先に控室へ)」
リオ「俺のターン? (YOHに)水でも飲みに行くの? みんな俺とYOHのチームがどれだけ素晴らしいものになるのか期待してくれてるはずだよな。俺たちが優勝候補チームだってことに気づいてるだろ。10年近く、俺は世界中を飛び回ってきた……。世界中で“THE MAN OF THE HOUR”(時の人)だということを証明してきた。HOUSE OF TORTUREはクソ連中だ。今日、俺たちが本物のCHAOS(混沌)の意味を教えてやった。“THE BAD CHILD”リオ・ラッシュはCHAOS(混沌)には慣れっこだ。“MAN OF THE HOUR”、“28 YEAR OLD GOLD”、“THE BAD CHILD”でも好きなように呼んでくれればいい。だが、もうすぐ、俺とYOHは『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022』優勝チームと呼ばれることになる! ニュースにしてくれ」
──遂に初めての日本の試合となりましたがどうですか? 今どんなお気持ちですか?
ラッシュ「最高の気分だよ。今日は赤、白、黄色、黒の(新日本の)カラーのコスチュームを身に纏った……。ずっとこの瞬間を待ち侘びていたよ。ずっと前からここに立つことが決まっていたかのような気分だね。 “THE MAN IN JAPAN”ってニックネームはどう? 良くないかな? 俺はそう思うんだけど……。他に質問はない? サンキュー。アリガトウ」
高橋裕二郎
「明日から始まるジュニアとヘビーのタッグリーグ、俺たちHOUSE OF TORTUREの領域だよ。ぶち壊してやるよ」
SHO
「オイオイオイ、あのYOH、それからリオ、まさか今日のまぐれで喜んでるんやないやろうな? お前らが組んだところでよ、1+1が2にもなんねえよ。雑魚+雑魚はクソ雑魚だろ、この野郎! ええ加減にしとけ、お前、オラ! どっちにしろ俺たちは全勝優勝なんや。よう見とけ、お前ら!」
第2試合
上谷とひめかの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い、ヘッドロックの攻防から上谷が側転&バク転でタックルをかわしてドロップキック。ひめかもすぐにショルダータックルで反撃し両者タッチ。
AZMとテクラの対面となると、AZMの水面蹴り、テクラのミドルキックとたがいに交わし、ドロップキックの空中相打ち。テクラが毒蜘蛛ブリッジからロープへ飛ぶが、ここに上谷が入ってきてAZMと2人でドロップキック。レディにタッチ。
レディがテクラをじゃいあんとすいんぐでぶんまわし、AZMにタッチ。
AZMはテクラに串刺しランニングエルボーを見舞っていくが。テクラがブートで止めてぶら下がり式首4の字固め。さらにフェイスクラッシャーひめかにタッチ。
ひめかはAZMをショルダータックルでふっ飛ばしていくが、上谷がカット。2人でひめかを狙っていくが、ひめかがかわして2人にまとめて串刺しラリアットから2人を重ねたアルゼンチン・バックブリーカーからバックフリップ。さらにAZMにラリアットを狙うが、AZMが回避しミサイルキック。上谷にタッチ。
上谷はひめかに串刺しジャンピングニー。もう一発を狙っところをひめかが追走して串刺しジャンピングニーからバックフリップ。桜井にタッチ。
桜井がテクラとともに貫通ビッグブートを見舞い、合体ダブルビッグブート。桜井はエルボードロップからSTF。これをレディがカットすると、桜井へQQのトリプルドロップキック。上谷がスワンダイブ式クロスボディからスター・クラッシャーを狙うが桜井がスタナーで脱出。さらにひめかのバックドロップに桜井がミサイルキックを合わせる連携攻撃。さらにAZM&レディがひめかに向かっていったところへテクラがダイビングクロスボディ。桜井が上谷にリストクラッチ式ノーザンライト・スープレックス・ホールドからシャイニング・バスター。これはレディがカット。桜井は必殺のダイビング・エルボードロップを狙うが、レディが地対空ビッグブートから雪崩式チョークスラム。すかさずAZMがダイビングダブルフットスタンプを見舞い、上谷がニールキックもひめかがカットし、救援に来たレディにラリアット。AZMがひめかにミスティカ、テクラがAZMにスピアー、AZMがすぐ起きてテクラにバズソーキック。
上谷が桜井にスター・クラッシャーを狙うが桜井が首固めで切り返し、顔面を貫くビッグブート。さらに突っ込んでいくが、上谷がスクールボーイ・スープレックスで叩きつけ、必殺のファイヤーバード・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。
<試合後コメント>
Queens Quest
上谷「はい、Queen's Questが勝利しました! こんなに大舞台で試合をさせていただけるなんて、本当にうれしいです。白いベルトの絶対王者、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥、これからまだまだ羽ばたいていきますので、全力で見ていてください!」
AZM「そして、白のベルトの絶対王者に続く、ハイスピードの絶対王者のAZMです! 実を言うとね、私、組みたい選手いたんだよね。ミックスドマッチやりたかったの、本当は。まぁでもね、次があるならぜひ、誰かとは言いませんけど、組みましょう。ありがとうございました」
Lady C「自分は2度目の、新日本さんとの舞台に立たせていただけるってことで、かなり緊張していて、もっともっとできたんじゃないかなって、少し悔いが残っているので、必ず次の機会、もっともっと全力な女子プロレスを見せたいと思います」
Donna Del Mondo
ひめか「新日本プロレス・スターダムの合同興行、有明アリーナ、まぁね、ランボーじゃなくて本戦にカードが組まれたのはすごくありがたい。DDMってものをね、ジュリア、舞華、そしてこの3人で見せられたんじゃないかな。まぁ結果はついてこなかったけど、桜井にとってもいい経験になったんじゃない、このビッグマッチ。どう?」
桜井「そうですね、こんな大きな大会の本戦にDDMの代表として出れて、本当に自分としては大きな経験値になったと思います。でも今日、この3人のタッグは初めてだったんですけど、もっともっと息を合わせて強くなっていきたいと思うんで、よろしくお願いします」
テクラ「そう、ね、楽しかった。悔しいんだけど、まぁ、NEW JAPANのファンね、Nice to meet you。これからよろしくお願いします。頑張りましょうね、これから」
ひめか「(※手を叩いて)頑張っていこう! 桜井、まだまだできる。大丈夫」
桜井「はい、頑張ります!」
第3試合
ゴングを待たずにそれぞれの仇敵を相手にヒートアップ。そのままつかみ合いになり場外乱闘となる中で試合開始。
リング上ではザックとトムがアキレス腱固めをかけあいながらのビンタの打ち合い。そのまま転がって場外、花道へと転がっていく。その2人へ朱里がジュリアをボディスラムで投げ落とす。さらにトムがザックを、朱里がジュリアを同時に首投げしサッカーボールキックの競演。そしてトムが「もっかい!」と朱里を入場口まで連れ出し、とんでもない長さの助走をつけてサッカーボールキック。
リングに戻り、トムが首相撲から膝蹴り連打。さらにスイングDDTを狙うがザックが絡みついてフロントネックロック、トムの腕にオーバーヘッドキックも、トムも負けじとザックの側頭部にミドルキック。両者タッチ。
朱里とジュリアが感情をむき出しにしながらエルボーで殴り合い、互いに大ぶりのビンタをノーガードで受けあっていく。しかし、この光景を見たトムがカットに来るが、ジュリアがビンタ。朱里も「出てくんな!」とビンタを見舞い、朱里&ジュリアがまさかのAlto livello KABALIWAN連携。締めの合体エルボードロップの途中でジュリアが朱里を振り払い、トム&朱里にまとめてエルボードロップ。カットに来たザックのフットスタンプがトムに誤爆し、朱里がザックさらにコードブレイカー、ジュリアに投げっぱなしジャーマン・スープレックス。ジュリアが朱里にバックドロップ。朱里がジュリアにハイキック。ジュリアが朱里にヘッドバッド。両者大の字になってダウン。両者タッチへ。
トムとザックがエルボーで打ち合っていき、ザックがフルネルソンから投げっぱなしジャーマン。さらにビッグブートを放つも、トムが変形ブックエンドからアナコンダバイス。続けてサッカーボールキックを発射も、ザックがキャッチして卍固め。朱里がカットに来るとジュリアが蜘蛛の巣で固めてサブミッションの競演。
トムはクラッチを切って立ったままマフラーホールドに捕らえるが、ザックは冷静に腕十字へと移行。トムもアンクルホールドへと切り返すが、ザックがもう片方の足でクラッチを切ってアームロック。トムはこれをぶっこ抜いて無双。ジュリアがカットするも、朱里がジュリアに武者返し。トムがクロスアームに捕らえるが、ザックがヨーロピアンクラッチで切り返す。トムは左右のエルボーを連打しローリングエルボーから延髄斬りを発射も、これをかわしたザックがジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド。これをトムが下からスリーパーホールドへと切り返すものの、ザックがさらにヨーロピアンクラッチで押さえ込んで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ザック・セイバーJr.&ジュリア
ザック「(拍手をしながら現れて)なんでお前ら拍手してないんだ? 俺たちは“ザック・セイバー・ジュリア”だぞ! ZSG! (記者に)なに見てんだよ? お前ら全員バカだ」
ジュリア「なにドン引きしてんだよ。なにドン引きしてんの? ありがとう! ありがとうございました。もちろんのこと初タッグですね。なんかこういう歴史的な日に、ザック・セイバー・ジュリア、どうだったでしょうか? 私は朱里との前哨戦ということで、私と朱里は12月29日に両国でワールド・オブ・スターダム、赤いベルトを懸けて、私が挑戦する。今日の闘いの続きを見たい諸君は両国に来い! スターダムに来い! 分かったか? 以上です。ありがとうございます」
ザック「(日本語で)スゴイネ。ジュリアサン、スゴイネ。スゴイネ。ラダーマッチ?」
ジュリア「(英語で)うん、昨日ラダーマッチ(と言って背中を見せる)。(ここからは日本語で)傷だらけです、背中は」
ザック「(日本語で)イタソー。ヤバイヨ」
ジュリア「痛いよ~。でも全然大丈夫」
ザック「ジュリアは次期ワールド・オブ・スターダム王者でしょ? ライゲツ、チャレンジ。彼女相手にシュリはチャンスないだろうね。それはそうと、ニュージャパン史上初のミックスドマッチに俺たちが名前を刻んだんだ。とても嬉しいね。俺はもうずっと昔から女子プロのファンなんだよ。(1993年の全日本女子の)『ALL STAR DREAM SLAM』のビデオも持ってるよ。今日は歴史が動いた。次、君に会う時はワールド・オブ・スターダム王者になってることを期待してるよ。それから、スターダムのトーキョードーム大会が実現することも願ってる。もちろんその時君はチャンピオンとして上がってると思うよ。トーキョードーム、ソレマデ」
ジュリア「トーキョードーム? オー! イエー! そうしたらまた出てください。いいですか? 大丈夫。OK!」
ザック「ダイジョウブ。それからもう一つ、俺をDDM(ドンナ・デル・モンド)に入れてくれない? アタラシイメンバー?」
ジュリア「OK! 大丈夫だよ」
ザック「コスチューム、チェンジ」
ジュリア「OK。じゃあ、これジュリア……。今度やる時はコスチュームをチェンジして、(自分のコスチュームを指差し)ザックがこれ、(ザックのショートタイツを指差し)ジュリアがこれを」
ザック「イギリス、トップチーム」
ジュリア「イギリス出身なんで。ありがとうございました(笑)。まあ、言葉の壁ですね。英語勉強しよう(笑)」
トム・ローラー&朱里
朱里「今日、トム選手と元UFCタッグを組めたんですけど負けてしまって、悔しいですが、組めて嬉しかったです。次、一緒に組む機会があったら、自分もジーンズを着て穿いて、ダンシングを入場でしたいなって思いました。今日、新日本プロレスとの歴史的な日でもあります。この日をきっかけに今後もいろいろ一緒にやっていきたいと、自分は思いました。そしてジュリアとは赤いベルトの前哨戦でもあったので、スターダムの面白さ、熱さを皆様に見てもらえたらいいなっていう気持ちで試合をしました。トム選手、ありがとうございます」
ローラー「こんなふうにアメリカ、ヨーロッパと世界中で試合をすることができて光栄に思う。そして今、夢の地である日本で試合ができている。今日は俺が個人的に気に入ってるレスラーでもあるシュリとチームを組んで闘うことができた。クソ! 負けて彼女をガッカリさせるためにわざわざ日本まで飛んできたんじゃないのに。勝つために来たんだ。でも結果はそうはならなかった。時々夢から覚めると汗びっしょりになってるようなことがあるが、今の俺はまさにそんな感じだ。最近物事がどうも思うように進まない。でも過去にはもっと酷い状況から立ち直ってきた。俺たち2人はUFC出身者だ。俺のUFC時代は簡単なことばかりではなかった。俺は一度キャリアを失った。だが俺はこのようにプロレスに情熱を注いで、立ち直った。そしてこれからもそうしていく。今日は負けてしまったが、そんなに悪くはない。なぜなら今日俺は世界最高のレスラーであるシュリと一緒に闘うことができたんだから」
第4試合
桃がゴング前にタイチにミドルキックを見舞う挑発。
なつぽいとキッドで試合が始まると、互いに高速ロープワークからトリッキーなアームドラッグ合戦。キッドが「一発喰らえ!」とその場飛びムーンサルトプレスを見舞い、デスペラードにタッチ。
デスペラードがなつぽいの髪を引っ張ると、レフェリーが激怒。デスペラードは反則カウント4で手を離し、なつぽいが金丸にタッチ。
金丸がデスペラードをしっかりとヘッドロックで絞り上げ、デスペラードが脱出してショルダータックル。金丸が再び執拗なヘッドロック地獄へ引きずり込み、テイクダウンを奪うもデスペラードがヘッドシザースで脱出。金丸がデスペラードのアームドラッグを自爆させまたもヘッドロックで絞り上げてロープに飛ぶが、キッドがエプロンからイス攻撃。起こった金丸がキッドのマスクを剥ごうとするがレフェリーが激怒。その間に金丸が突き落とされ、場外で吏南や琉悪夏も加わった大江戸隊の面々が金丸を袋叩きに。
デスペラードが桃にタッチすると、レフェリーが性別を超えたマッチアップを許可せず注意に入る。その間に青コーナーではデスペラード、DOUKI、キッドが兼丸を集団暴行。桃がDOUKIにタッチ。
DOUKI&デスペラードが金丸をロープに振り、デスペラードのスパインバスター+DOUKIのフットスタンプ。DOUKIが串刺し攻撃を狙うが、金丸がブートで止めてスイングDDT。両者ともに女子へタッチ。
たむと桃の対面となると、互いに得意とする蹴り技の応酬に。ここにキッドが入り、キッドの619+桃のミドルキックのBLACK DESIRE連携。さらに2人でロープに振っていくが、ここになつぽいが飛び込んできてmeltearのダブルのヘッドハンターが決まる。さらにたむが貫通バイオレット・シューティング、なつぽいが貫通ドロップキックを決めて場外に叩き出し、手をつなぎながらのプランチャを狙うが、デスペラード&DOUKIが阻止。タイチ&金丸が露払いし、ラブ・クロスオーバー(※タイチがたむの、金丸がなつぽいの手を取りmeltearが手つなぎプランチャ)。さらにリングに戻してmeltearがジャーマン・スープレックス・スープレックスの競演。
たむが桃へタイガー・スープレックス・ホールドを狙うが、桃が切り返してテキーラ・サンライズ。たむがすぐ起き上がってスピンキック。桃もすぐにハイキックを叩き込み、両者タッチ。
タイチとDOUKIの対面となり、DOUKIがティヘラからトペ・レベルサ。さらにラリアットを狙うが、タイチが喉輪で止め、喉輪落としを狙うがDOUKIが着地してDDT。DOUKIがラ・ランサを見舞い、デイブレイクを狙うが、タイチがキャッチして上手投げからアックスボンバー。デスペラードが突っ込んできて下手投げを狙うが、タイチが左上手投げ。タイチがタイチ式ラストライドを狙うが、DOUKIがイタリアンストレッチNO.32。カットに来たたむをキッドがヌメロ・ドス、金丸をデスペラードがヌメロ・ドス。
デスペラードがなつぽいの髪の毛をつかんで引っ張るが、なつぽいが振り払って顔面にビンタ。デスペラード&キッドが2人で突っ込んでいくが、なつぽいがかわして場外へ放り出し、キッドがなつぽいにティヘラ。たむがキッドにタイガー・スープレックス・ホールド。桃が持ち込んだバットでたむをぶん殴り、DOUKIとともに突っ込んでいくが、金丸が飛び込んできてなつぽいとフェアリマル・ミスト(※金丸となつぽいの同時がウイスキーミスト)。タイチがパンタロンを脱ぎ捨て、たむが桃へ、タイチが桃へ愛を取り戻せ!(※タイチ&たむが同時に天翔十字鳳)。最後はタイチがDOUKIにブラックメフィストを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
タイチ&金丸義信&中野たむ&なつぽい
タイチ「大丈夫? ぽいちゃん大丈夫? 飲み過ぎたんじゃない、ちょっと」
金丸「顔赤くない?」
タイチ「いい飲みっぷりだったよ」
金丸「いいねぇ!」
なつぽい「持ってきました! フェアリ丸ミスト! イエーイ!」
タイチ「アレ、うまく決まったね」
なつぽい「決まりました!」
中野「キレイだった!」
タイチ「アレのおかげで、俺らも最後つなぐことができたよ」
中野「つなぐことができて、愛取り戻しました?」
※タイチが遠い目で宙を見上げる。
金丸「いい連係だったね、最後ね!」
タイチ「その話してるから」
中野「取り戻しました?」
タイチ「(※遠い目をしながら)愛か……。愛とは……ぬくもりなのかもしれねぇな……」
※報道陣の中から吹き出す様子が聞こえる。
タイチ「誰だよ。誰だ今笑ったの。真面目に言ってんだよオイ。ぬくもり。もう少しだけ、愛というぬくもりが必要かもしれない。どうなんだろう。でもありがとう。一緒にやれてよかったよ、2人とも」
中野「……ちょっとまだよく分かんないってことでいいですか?(笑)」
タイチ「それはこの後、ゆっくり話すよ」
金丸「そういうことらしいよ」
タイチ「これで終わりじゃないってことだよ」
中野「じゃあ愛を取り戻すまで、まだ。このタッグ、三種の神器もできたし、今日限りで終わりっていうのはちょっともったいない」
タイチ「ないね。今から違うチームもやるけど、おそらくたぶん俺らが一番連係も息ピッタリだったし、一番インパクト残したと思うよ」
金丸「そうだな」
タイチ「何もかも息ピッタリだったと思うよ。向こうはちょっと、ギスギスしてましたね」
金丸「向こうはダメだな」
タイチ「ギスギスしてましたね。ギスギスしてますよ。ギスギスしてたよね」
金丸「あぁ、そうだな」
タイチ「まぁ間違いなく今日のミックスドタッグのベストマッチは俺らだったと思うし、ベストチームも俺らだったと思うし、1回きりで終わらせるつもり、ないよね、もちろん」
中野「もちろん!」
タイチ「2回3回、今日の俺らの試合見て、見に来たヤツらが、『もう一回合同興行やってください』『ミックスドタッグやってください』っていうね、そんな試合を今日は見せたかったから、今後そんな声も上がるんじゃないか。もう一回合同興行やってミックスドタッグやって、ゆくゆくはミックスドタッグ・トーナメント、初代チャンピオン、ベルト作ればいいんじゃないの?」
中野「うーん、ベルト!」
金丸「おお!」
タイチ「いいじゃん、そこ(金丸&なつぽい)組んで、俺ら(タイチ&中野)組んで、いいんじゃないの、デスペ&キッドとか」
なつぽい「面白ーい!」
タイチ「じゃあ王座決定トーナメントでもやればいいじゃん、今日の8人で。そういうのも、ゆくゆくは見えてくるんじゃないの? (※マイクスタンドを中野に向けて)どうですか?」
中野「(※マイクを手に持って)ホントに……マイク入ってないですね(笑)。今日こうやって新日本プロレスとクロスオーバーさせていただいて、私の中でもいろいろ湧き上がる思いがありました。この後の……」
タイチ「(※中野の顔を覗き込んで)靴跡ついてるよ」
中野「えええ~! ブスですか?」
タイチ「いやいや大丈夫、かわいいよ。ブスじゃないよ」
なつぽい「早くしてください!(笑)」
中野「ブスじゃない? かわいい?」
タイチ「かわいいよ」
金丸「それは後でやってくれ」
中野「私、新日本の名前のついた……」
タイチ「そうだ! それ思ったからさっきリング上で言ったんだ。タッグはもちろんのこと、やっぱたむちゃんのここ最近のシングルプレイヤーとしての実力もあるから、俺的には今日のメインのIWGP女子、どっちが勝つか知らないけど、次行ってほしいなって、俺は思うね。たむちゃんに。もっともっと上行ってほしいし」
中野「IWGPってものをね、私は今日こうしてここに立たせてもらって、すごく興味が湧いたし、今日のメイン、しっかり見させてもらうと同時に、IWGP女子タッグも作ってもらってもよくない?」
なつぽい「うん、メッチャ面白い! 誰に言ったらいいんだろう? 木谷さん?」
中野「木谷っち?」
なつぽい「木谷さん、いないかな?」
中野「木谷っち~! IWGP女子タッグ、メッチャ面白いね!」
タイチ「その感じで言えばいい。『木谷っち~!』って言えば、言うこと聞いてくれるかな?」
中野「けっこうだいたい言うこと聞いてくれるよ」
タイチ「(笑)。オヤジじゃねぇか。ったく」
中野「(※マイクスタンドを金丸に向けて)金丸さん、どうでした?」
タイチ「ヒーローインタビュー(笑)」
金丸「まぁそういうことだよ。まぁね、うまくまとまってたね。今日の試合ね」
タイチ「ノブ叔父の長いキャリアの中でもこんなの初めてだったろ」
金丸「ないよ」
タイチ「悪くない? よくもない?」
金丸「そうだな。これはこれで1回、いいんじゃねぇか。まぁまたね、明日からシリーズも始まるから。今日はいい1試合になったよ。(※角瓶を示して)これは後で飲むと」
タイチ「(なつぽいに)飲み方を教えると。あぁそうだ、勝ったんだからほら。酒飲みデートロケ」
金丸「打ち上げ行くか」
なつぽい「何か、アスレチックとか行きたい!」
金丸「アスレチック?」
タイチ「酒飲みじゃなかったの?」
金丸「体動かないから、俺」
なつぽい「ボルダリングとかやりたい」
金丸「そういうの、俺やんないんだ」
なつぽい「やりましょう?」
金丸「やだ」
なつぽい「やりましょう! 今から行きましょう! (※金丸の手を引いて)アスレチック行きまーす!(※と、2人で立ち去る)」
タイチ「いいなぁ、仲良くて」
中野「アスレチックいいなぁー」
タイチ「俺らは、こないだ言った通り、水族館にラッコ見に行きたいって言ってたから、ラッコ見に連れていくよ。勝ったお祝いに」
中野「連れてってくれるんですか?」
タイチ「うん。ラッコデートしよ」
中野「ホントに? いいの?」
タイチ「いいよ。俺が車運転するから」
中野「え、うれしい。行きましょ。今から?」
タイチ「今から(笑)」
中野「早く着替えてください(※と、立ち去る。タイチも少し遅れてあとをついていく)」
エル・デスペラード&DOUKI&スターライト・キッド&渡辺桃
キッド「(※渡辺に)オイ、目、大丈夫か?」
渡辺「(※壁に顔をつけて)痛い痛い痛い痛い痛い!」
デスペラード「だいぶ気にしてたな。これはやっぱりペイバックが必要でしょう。この1回だけじゃないよ。俺とキーちゃんだけじゃない、DOUKIと桃ちゃんも、やりたいことはまだいっぱいあるぜ。見てて思っただろ、あぁ? 男女間でぶん殴り合った方が……って、確かに俺も思ってたよ。でも実際……(※キッドに)感想あります? 男子のヘビー級と正面切って、(試合)権利がお互いある状態ではないにせよ、リング上で対峙して、直接殴った方が面白れぇなって思った?」
キッド「いやいやいや、そんなものはなくても、ウチらにはできちゃったよね。楽しかったよ、素直に。でもやっぱり、男子と試合するってのは初めての経験で、桃の鋭い蹴りが一発じゃ効かなかったり、」
渡辺「あぁ、何だ……」
キッド「ちょっとそこは男女の差ってもんを見せつけられたかなって思うけど、でも、またやりたいね。4人でも、デスペっちと2人でも、何回でも、ミックスドタッグマッチやりたい。でも、金丸の足をちょっと、殺しにいきたいなって思っちゃったかな」
デスペラード「ほんの少しだけやってたけど、俺とやってるとこ見りゃ分かるでしょ。あの人は手強いよ! 振り回されたからね。でも、だから楽しいんだ、あの人とやるのも組むのも。だから、DOUKIを外すとかそういう意味じゃねぇぞ、そういう風に取ってくれんなよ。鈴木軍と大江戸隊の中で、シャッフルがあっても面白いんじゃねぇか?」
キッド「お?」
デスペラード「キーちゃんと戦うことになったとしてもだ、どう?」
渡辺「いや、私はタイチと蹴り合うまで、アイツと戦うから」
デスペラード「(※渡辺の肩を叩いて)じゃあ次、タイチとタッグだな(※と、控室へ向かう)」
キッド「(※控室に向かいながら)でもmeltear、オマエら、まだ覚えとけよ!」
第5試合
詩美と舞華の対面でゴングが鳴ると、それぞれ相手コーナーへ向かい、詩美が後藤へ、舞華が棚橋へエルボー。詩美と舞華がグラウンドレスリングを展開し、詩美がヘッドロック。舞華がヘッドシザースで抜けてクリーンブレイク。両者タッチ。
棚橋と後藤がロックアップで組み合いヘッドロックの攻防。後藤がショルダータックルでなぎ倒すが、棚橋はアームドラッグ。棚橋がヘッドシザースで抜けてクリーンブレイク。両者タッチ。
舞華がラリアットを放つも詩美がかわしてボディスラム。さらに棚橋が舞華をおさえつけ、詩美がドロップキック。2人で舞華にストンピングを連打し、詩美がエルボーを放つも舞華がキャッチしてぶっこ抜きブレーンバスター。詩美も投げっぱなしジャーマンでやり返し、両者タッチ。
棚橋と後藤がエルボーで打ち合い、後藤がショルダータックルから村正、ブルドッギング・ヘッドロック。さらに牛殺しを狙うが、棚橋が着地して太陽ブロー&エルボーの連打。後藤がミドルキック連打でやり返すも、棚橋がドラゴンスクリューでやり返し、スリングブレイドを狙うが後藤が追走してラリアット。さらにロープに飛ぶが棚橋がカウンターのスリングブレイド。両者タッチ。
詩美と舞華がショルダータックルでぶつかり合い、舞華が粘り勝ち。舞華が串刺しラリアット、ショルダータックルと連撃も、詩美がバックフリップで反撃しジャーマン・スープレックス・ホールド。後藤が必死のカットを見せるも、棚橋が救援。後藤&舞華が同時のヘッドバッドでそれぞれの相手を蹴散らし、舞華が詩美にローリングラリアットから変形炎華落とし。これを棚橋がカットすると舞華がエルボー連打も、棚橋が舞華にドラゴン張り手。後藤が棚橋に牛殺しを見舞い、詩美へラリアットを狙うが、詩美が後藤へスリングブレイド。棚橋が突っ込んでくると舞華が棚橋にバックドロップ。4人が大の字に鳴ってダウン。
先に起きた詩美が舞華にラリアットを叩き込み、アルゼンチン・バックブリーカーからコースターを狙うが、舞華が着地してドロップキック。舞華が炎華落としを狙うが、詩美が着地してトーチャーラック・ボム。最後はハイジャックボムで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
棚橋弘至&林下詩美
棚橋「凄えいい刺激をもらいましたよ。やってて本当に目の前に広がる景色が常に新しくて、横に詩美選手がいる。こういうのがまたプロレスを進化させてくれるんだと思う。今は新日本プロレスもスターダムも、応援してくれるファンのみんなって若いと思うんだよね。そういった世代はなんの壁もなく目の前のプロレスを楽しんでくれたんじゃないかなと思います」
林下「本当に新しいスターダムさん……間違えた。スターダムと…」
棚橋「スターダムは君!」
林下「そうですね。私でした(笑)」
棚橋「(自分を指差して)スターダムさん、(林下を指差して)新日本さん」
林下「はい…(笑)。今日はスターダムと新日本さんの新しい第1歩ということで、3つのミックスドマッチがあったわけですけど、その中でもこの試合、その中でも特に林下詩美と棚橋弘至さんのイケメン逸材タッグが輝いていたんじゃないかなと思います。とても初めてとは思えないぐらい意思の疎通が、やっぱりイケメン同士だからか取れてしまって、今日で終わるにはもったいないなと思うので、また何かの形で一緒にできたらなと思います」
棚橋「今日の有明の試合の結果を受けて、ルール的な部分で今回は男子vs男子、女子vs女子での闘いが基本になりましたけど、ルールを緩めてはいいんじゃないかなってね。僕の感覚でね、思いますけど、そのへんをフレキシブルにやっていけるのがプロレスというジャンルの一番面白いところだから。次、またあると信じて。次、また組みたいなあ」
林下「是非!」
棚橋「次も組みたいけど、闘いたくもあるな」
林下「ああ! イケメン対決ですか?」
棚橋「イケメン対決だったら、俺はだいぶ髪型で誤魔化してるところがあるから(笑)」
林下「私は顔も髪も仕草も全部イケメンなんで」
棚橋「まあでも本当にね、今日も勝てたし、いいスタートを切れたし、コロナ禍っていう状況ではあるけれども、その中で知恵を絞って皆さんに、ファンの方に喜んでもらえる大会を、そして試合をっていう思いは新日本もスターダムも変わらないんで、これからも頑張っていきましょう。ありがとうございました」
林下「ありがとうございました!」
後藤洋央紀&舞華
後藤「女子とタッグを組む。新日本プロレスも新時代に突入したなという気がしますね。ただ、1歩踏み込んだからにはここで終わりたくないですね。今日の舞華さんとのタッグ、ここから始まると。(ここで舞華が拍手をしながら入って来ると)ありがとうございました」
舞華「よくぞ言ってくれました。ちょっと負けちゃったけど、見てました?」
後藤「見てましたよ」
舞華「棚橋弘至、ぶん投げてましたよ」
後藤「ぶん投げた。次に繋がる1発だったと思うよ」
舞華「次があるように、今日は早めに帰って、早めに寝て、明日タッグ名考えておきましょうか?」
後藤「はい……」
舞華「早めに消灯しますんで、私も。おやすみなさい。ありがとうございました」
後藤「……消灯!」
第6試合
ギデオン卿の指令で帝国が奇襲。リング上ではギデオンが鷹木にパンチを連打するが、あまりにダメージがないため鷹木は不思議そうな顔で立ち上がる。ギデオンは鷹木に謝罪してから目潰し。鷹木は龍魂ラリアットを狙うが、最後のラリアットの前にギデオンが倒れ込んでしまい不完全燃焼の様子でニードロップ、スライディングラリアットを見舞うも帝国が必死のカット。
L.I.Jが全員でギデオンを取り囲みストンピングの連打。鷹木のブレーンバスターからBUSHIにタッチ。
BUSHIはギデオンの股間をぐりぐりと踏みつけ、内藤にタッチ。
内藤はギデオンへ振り子式ドロップキックからギデオンのステッキを手に取り、SANADAと2人でロープに振ってステッキ攻撃。ステッキはまたも折れてしまう。内藤がヒロムにタッチ。
ギデオンは必死に自軍コーナーに帰ろうとするが、ヒロム&内藤に囲まれ狼狽。フライング・クロスボディを放つも2人にキャッチして放り捨てられる。しかし2度目のトライでなんとかなぎ倒し、グレイにタッチ。
TJPはヒロムにマンハッタンドロップからブーメランアタック式フォアアーム。内藤&BUSHIがカットに来て2人で連携を狙うが、場外からアキラが内藤を妨害。TJP&アキラがBUSHIに変形3D、カットに来た鷹木には合体セントーン。アキラは場外に出た鷹木へノータッチ・トペ・コンヒーロ。TJPがヒロムにバックドロップを狙うが、ヒロムがなんとかかわしてリストクラッチ式ドラゴンスクリュー。両者タッチ。
SANADAとデイビスの対面となると、SANADAがドロップキックを連打し、ヒザを撃ち抜く低空ドロップキックから場外に放り出しプランチャ。SANADAはTKOを狙うが、デイビスが着地してバックドロップ。フレッチャーにタッチ。
デイビス&フレッチャーが連携攻撃を狙うが、SANADAがかわしてフレッチャーにパラダイスロック。救出に来たデイビスをフレッチャーにぶつけてBUSHIにタッチ。
BUSHIはフレッチャーに延髄斬りからDDT。さらにフィッシャーマンズ・スクリューを狙うが、フレッチャーが振り払う。ここに内藤が入ってきて連携のドロップキックを決め、BUSHIがコードブレイカーを狙う。振り払ったところにアキラがトラースキック。ヒロムがアキラにショットガンドロップキック。TJPがヒロムにドロップキック。鷹木がTJPにデスバレーボム。デイビスが鷹木とのラリアット合戦に打ち勝って延髄斬り。さらに内藤にスイング式サイドバスターを決め、SANADAをカイルが場外へドロップキックで吹き飛ばす。BUSHIはロープに飛ぶが、デイビスのビッグブート&フレッチャーのトラースキック。さらに2人でサンドイッチ式ラリアットからコリオリスを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
UNITED EMPIRE
TJP「オー……L・I・J……。オマエらは遊び場で周りに意地悪を仕掛ける行儀の悪いガキどもって感じだな。そしてオマエらのファンはそういうところを支持しているようだ。だけど、俺はオマエらが嫌いだ。UNITED EMPIREの他のメンバーもオマエらのことが嫌いだ」
デイビス「その通り」
TJP「俺たちがオマエらをどれだけ嫌っているのかこれで思い知っただろ」
デイビス「分からせてやった」
TJP「だからベルトはまだ俺たちの元にある。それからオスプレイにはUSベルトだ。ボーイズ、今夜は俺たちが全部もらった。このまま突っ走るぞ」
フレッチャー「今日は俺たちにとっての開幕戦だ。2人(TJPとアキラ)がジュニアタッグのベルトに続き、今度はトロフィーを獲得する。オージーオープンにとってはこれが2回目の日本での試合だ」
デイビス「2連勝だ」
フレッチャー「このまま『WORLD TAG LEAGUE』も狙うは全勝優勝だ。俺たちは世界最高のタッグチームだからな! 2人(TJPとアキラ)には悪いけどな」
TJP「気にするな」
フレッチャー「正しくは世界最高のヘビー級タッグチームな。まぁ俺たちはこれからも勝利を蓄積していくから。『WORLD TAG LEAGUE』と『SUPER Jr. TAG LEAGUE』は俺たちが支配する」
デイビス「その通り」
フレッチャー「(アキラに)おんぶしてやるよ。CROWNS UP、ベイビー! 『WORLD TAG LEAGUE』&『SUPER Jr. TAG LEAGUE』もCROWNS UPだ」
デイビス「そういうことだ」
アキラ「明日の相手はリオとYOHか?じゃ、明日な、ボーイズ」
鷹木信悟&タイチ
鷹木「合同興行! いいんじゃないの。ただ俺はいつも通りだよ! いつも通り鷹木信悟のスタイルを貫くだけだから。どうせ次やるんだったら、スターダムの選手、戦ってみたいよね。『鷹木信悟、私がやってやる!』っていうヤツがいたら、シングルマッチでもやってみたいと思うよ。それはそうと、今日の夜で俺は39歳終わりだ。明日は何と言っても11月21日、俺の誕生日だからな!(※報道陣から拍手)おぉ、いいねぇ、拍手あんの? センキュー、センキュー!」
※そこにタイチが乱入
タイチ「何が誕生日だコノヤロー! 何が誕生日だコラ!」
鷹木「オマエ好きだな、邪魔しに来るの!」
タイチ「何が誕生日だ、知らねぇよ」
鷹木「オマエのコメントの時に自分の言いたいことは全部言えって!」
タイチ「言ってんだろ!」
鷹木「何しに来たんだよ! 誕生日のプレゼントでもくれるのか?」
タイチ「おぉ、いいねぇ! それでもいいよ。オマエ言ったなコラ? 場所を用意したらやるって言ったよな?」
鷹木「違う、プレゼントは!」
タイチ「何でオマエにプレゼントやるんだ。場所を用意したんだよ」
鷹木「場所? 何の話だ?」
タイチ「場所を用意したんだよ。12月19日」
鷹木「おぉ~! おおお~!」
タイチ「代々木押さえたから」
鷹木「タカタイチ! 見たよ。代々木第一! 第一な? こないだ『シンニチイズム・ミュージックフェス』やった。第一!」
タイチ「第二だよ!」
鷹木「第二? いやぁ~~~!」
タイチ「十分だろ! 後楽園ホールよりデケぇだろ! 2000人だよ、2000人! 第二だよ!」
鷹木「第一じゃないんか!」
タイチ「俺らインディーだから第二でいいんだよ」
鷹木「インディーか!」
タイチ「オメーだよ、インディーは」
鷹木「インディー馬鹿にしてんのか!」
タイチ「インディーにインディーつって悪かったな。いいか、オマエ言ったんだからな。場所用意したらやるって。これで全部条件揃ったぞ、オマエの言ったこと。オマエに直接勝った、場所も用意した、オマエが言ったんだろコラ! オマエが言ったんだろコラ!」
鷹木「勝手に話を進めんなよ。確かに、第二でも後楽園よりは多い。MAX2000人だっけ?」
タイチ「おお。声出しもOKにしてやったよ」
鷹木「2000人の代々木第二! 声出しあり」
タイチ「おお」
鷹木「そりゃオイシイな……。しかもメインか」
タイチ「おお。オメーが喜ぶと思って用意してやったんだよ」
鷹木「ただ言ったろ? オマエとやるかどうかは分かんねぇってよぉ!」
タイチ「何がだよ。俺しかねぇだろう。誰とやるんだ? 誰かやりたいヤツいんのか? いねぇだろ?」
鷹木「確かになぁ」
タイチ「オメーの条件全部呑んでやったろコラ!」
鷹木「やるんだな? やるんだな? やるんだなコラ!」
タイチ「オマエが言ったんだろ」
鷹木「今なぁ、今夜の………」
タイチ「(※遮ってひときわ大きな声で)オマエが言ったんだろコラ! オマエが言ったんだろコラ! オマエが言ったんだろコラ!」
鷹木「しゃべらせろ!(笑)」
タイチ「オマエ詰めないと答え出ねぇだろ!(笑) オマエしゃべったってくだらねぇことしか言わねぇんだよ!」
鷹木「タイチ、俺明日誕生日なんだよ」
タイチ「知らねぇよ! どうせひとりぼっちだろ!」
鷹木「さっき拍手があったろ! ……ひとりぼっちだよ。ひとりぼっちの誕生日だよ」
タイチ「だろ?」
鷹木「今夜の12時半からインスタライブやるんだよ。オマエもやるか? インスタライブ」
タイチ「俺インスタやってないんだよ」
鷹木「やってないんかい! 疎いなオマエ、昭和か!」
タイチ「俺はYouTubeやるからな」
鷹木「おお、いいねぇ! YouTube頑張ってるねぇ!」
タイチ「オマエと違うからな。オマエと違って俺はスベんないから。オマエはスベり散らかして誰も見てないから」
鷹木「オマエもスベり芸みたいなもんだろ!」
タイチ「オマエだよ。それは譲るよ。スベり芸は」
鷹木「KOPWって言っといてなぁ、女とイチャイチャしやがって」
タイチ「モテるからしゃーない」
鷹木「オイ、自分で言うのか! どっちがモテるかやってやろうか?」
タイチ「いや大丈夫大丈夫」
鷹木「次のKOPWやるか? どっちがモテるか」
タイチ「いや、俺も怪しいな」
鷹木「まぁいいよ、それはいいよ!」
タイチ「いい年こいてどっちがモテるかとかやってんじゃないよ(笑)」
鷹木「おお、でも一晩考えさせてくれ! 今夜ちょっと忙しいんだよ。前向きに考えるから。代々木第二のメイン! 声出しあり!」
タイチ「おお、メインだ。2000人だ。もう条件揃ったろ、年内」
鷹木「ただ一晩考えさせてくれ。明日のバースデーの時に!」
タイチ「気持ち悪いんだよ、バースデーとか。何歳だよコノヤロー!」
鷹木「40だよ! オマエ何歳だよ!」
タイチ「気持ち悪いじゃねぇか! 俺のことはいいんだよ! 俺の方が見た目若いだろ!」
鷹木「そんなこたぁねぇだろう!」
タイチ「いいから、言ったな!」
鷹木「明日答え出す!」
タイチ「何だ今出せコノヤロー! 何誕生日満喫しようとしてんだ、ひとりぼっちで(笑)。やるんだな?(※と、立ち去る)」
鷹木「人生の折り返し地点が来たんだよ! ハァ~(※ため息)、ホント調子狂うなぁ、毎回俺のコメント邪魔しに来てんなアイツ! ……まぁいいや。KOPWは年内に必ずやると宣言したから、代々木第二のメインで声だしアリ、メチャクチャオイシイじゃねぇか!」
高橋ヒロム
「まだまだ! まだまだ! まだまだ! 1月4日東京ドームまではまだまだ先が長いです。だから今からトップギアまでは入れませんけれども、もちろん意識はしております。でも、でも今日、その4WAYの相手もいなければミックスドマッチでもない。そういえば、今ここで『タカタイチ興行』だとかも聞こえてきたなぁ。いろいろとあるねぇ。タカタイチ興行にはまず、TAKAさん、あの試合どう考えても、ヒロムちゃんに何もメリットがないんですよね。そのメリットを考えてくれるんでしょうか。そしてヒロムロールを出すまでこのヒロムちゃんが追い込まれる可能性があるのかなとか、さすがに追い込まれないと自分からヒロムロールを出したり俺はしないと思うんですよね。TAKAさんで俺のこと追い込められるのかなぁ? そのへんの不安もあるからさぁ、はぁ~~(※ため息)三本勝負でやってあげても俺はいいんだけどな。まぁ、そのへんはTAKAさん、任せますよ。三本勝負でやった上で、何かメリット、このヒロムちゃんに対する何かメリットがないと困るので、そのへんのところ考えていただけるとありがたいでございます。そして!今日、合同興行、せっかくの合同興行、ミックスドマッチじゃありません。確かに高橋ヒロムちゃん、ミックスドマッチのイメージはないでしょう。まぁ皆さん知らないでしょう。かつてのアメリカ遠征中、いろんな地方をミックスドマッチで回った経験があります。で、各場所のプロモーターみたいな人に『ミックスドマッチをやってくれ』と、いろんなところで言われたことがありました。かつて『ミックスドマッチの神』とまで、アメリカでは、一部では言われていたという話を聞いております。なので、俺もやってみたかったなぁ。でも、俺が一番組みたいのは坂井澄江さんかなぁ(※ニッコリ)。アメリカでお世話になった坂井澄江さんともう一度組みたい、そんな風にいろいろと思った、そんな興行でした(※満面の笑顔)。ありがとうございます」
内藤哲也
「今日はスターダムとの合同興行ということで、初めて我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを見る方も多かったんじゃないでしょうか。勝利する姿をお見せできなかったことはものすごく残念ですが、この悔しさを明日からの『WORLD TAG LEAGUE』にぶつけますよ。このタッグリーグで最も意識するタッグチームはBUSHI&ティタン組かな。この『WORLD TAG LEAGUE』の優勝チームは、IWGPタッグ王座に挑戦することになるんでしょう? しかも1月4日の東京ドーム大会でね。でも、俺は1月5日、大田区総合体育館で挑戦したいなぁ。試合順はもちろん、メインイベントでね。そのへん、ご検討のほど、よろしくお願いいたします。ではでは、また明日、後楽園ホールでお会いしましょう。アディオス!」
第7試合
ムタとオーカーンの因縁の対面でゴングが鳴ると、ムタがいきなりグリーンミストを噴射もオーカーンが回避してスリーパーホールド。さらに辮髪を使っての首絞めから僧帽筋への噛みつき攻撃。オーカーンはムタを場外に放り出していくが、ムタが鉄柵に叩きつけた上でマイクケーブルでの首絞め攻撃。リングに戻してフラッシングエルボーで追撃しオカダにタッチ。
オカダはオーカーンに首投げからほんのりフラッシングエルボー風のエルボードロップ。
タッチを受けた矢野もフラッシングエルボーに挑戦しようとするが「やっぱ出来なーーい!」とコーナーマットを外しに行く。矢野がコーナーマットで殴りかかるも、オーカーンはマットごと王統流二段蹴りでふっ飛ばし、ヘナーレにタッチ。
ヘナーレは矢野にボディブロー連打からビッグブート。コブにタッチ。
ムタがリングに椅子を持って上がってくるも、レフェリーが必死の制止。コブは矢野を滞空式ブレーンバスターで投げようとするが、矢野が暴れて着地。コブはドロップキックでふっ飛ばしてからその場飛びムーンサルトプレス。コブは矢野の上に乗っかりながらペットボトルで水を含み、天に向けてミストを噴射して見せる挑発。ムタは鉄階段をリングに持ち込もうとするが、レフェリーが必死の制止。コブが追撃を狙うが、矢野が髪を引っ張って倒し、ムタにタッチ。コブもオーカーンにタッチ。
ムタは、オーカーンにドラゴンスクリュー。さらにコブ、オーカーンにそれぞれドラゴンスクリューを見舞い、オーカーンへ串刺しシャイニング・ウィザードからドラゴンスクリュー。さらにシャイニング・ウィザードを発射も、オーカーンがガード。ムタの足をクロスさせながらヒザへのアイアンクローを見舞っていく。ヘナーレにタッチ。
ヘナーレがミドルキック連打していくが、ムタがキャッチしてドラゴンスクリュー。オカダにタッチ。
オカダはヘナーレへランニングバックエルボー、リバース・ネックブリーカーと見舞いボディスラムでセット。コーナーに上ってダイビング・エルボードロップを炸裂させ、ムタと目配せしてからレインメーカーポーズ。ヘナーレは大暴れして脱出しエルボースタンプ。ヘナーレがブーメランアタック式の回し蹴りを見舞い、帝国のトレイン攻撃からコブがアスレチックプレックス、ヘナーレがPKと連撃も矢野が必死の救出。
ムタをコブが捕獲し、オーカーンが喉を抑えてからムタにグリーンミストを発射も、これがコブに誤爆。ムタはお返しのレッドミストをオーカーンの顔面に噴射。ヘナーレがムタをトラースキックで排除も、矢野がマンハッタンドロップで怯ませ、オカダがドロップキック、ムタがシャイニング・ウィザード、オカダがレインメーカーと連撃して3カウントを奪った。
試合後、オーカーンがふらふらとリングに上ってくると、ムタがダメ押しのシャイニング・ウィザード。さらにオカダが握手を求めると、天に向かってグリーンミストを噴射し先に1人退場していった。
<試合後コメント>
グレート・ムタ
「バイバイ、ヤノ。バイバイ、オカダ。バイバイ、オーカーン。グッバイ、ニュージャパン!」
矢野通
「ムタ、ムタはいずこに? ムタはいずこに? オカダとムタが遭遇しただけで、私は満足!」
オカダ・カズチカ
「まあ、前哨戦ではなく、こうやってグレート・ムタと初遭遇できたわけですから、なんかいいっすね。歴史に触れられたというか、50周年もあと少しですし、グレート・ムタの(新日本での)ラストマッチでこうやって触れることができたので、またグレート・ムタの分も背負って、この新日本プロレスを盛り上げていきたいなと思います。まあ、やられるかどうか知らないけど毒霧、最後にフェイス・トゥ・フェイスで向かい合って、闘ってみたいなというのは少しありました。でもね、闘わないで終わって、みんなに想像してもらうのもそれは1つのプロレスの楽しみ方じゃないかなと思うんで、いろいろ想像してください。この続きを。まあ、そんな中でスターダムと合同興行でまた新しい新日本プロレスを見せられたと思いますし、50周年って言ってても終わりますから、あと少し限られて。でも、別に50周年で終わりじゃないし、まだまだありますんで、しっかり闘ってとりあず僕はジェイ・ホワイトからIWGP世界ヘビーを獲らないといけないと思いますんで。本当にグレート・ムタの存在感は素晴らしかったですね。ありがとうございました」
ジェフ・コブ
「(顔を押さえて現れると、バックステージパネルの方向を見ながら)イタイ! イタイ! イタイ! グレート・ムタ、ヤノ! CHAOSは大嫌いだ! ヤングボーイズ、水はどこだ? ヤングボーイズ! クソ! ムタ! 本物の“グレート”はグレート-O-カーンだけなんだよ! お前でもグレート・アントニオでもない! グレート・ムタじゃない、グレート-O-カーンだ! ムタ、これでニュージャパンで最後の試合ってことでお前は運が良かったぞ。そうでなければ、次に当たっていたら、俺がお前をボロボロに切り刻んで顔面に毒霧をお見舞いしていたからな! パンデミックはまだ終わってないって知らないのか!? なのに毒霧だと!? ニュージャパンのドクターはどこだ? でも俺はこんな痛みに負けることなく、闘い続けるんだ! こんなの屁でもない! グレート・ムタ……いや、ムタよ……ムタ、背後に気をつけるんだな! UNITED EMPIREのメンバーの顔面に毒霧を浴びせたんだからな! これから体温を測って、ウイルスに感染していないかしっかりチェックしてもらう! グレート・ムタ、もしここにカメラがいなかったら、俺は今お前を探し出して窒息させているところだ!」
グレート-O-カーン
「(四つん這いで這いつくばりながらやってきて)チッキショー! 痛~い! 痛~い! クソがぁぁぁ! なんで、なんで、いつも大事なところで勝てない! 何が足りないんだよぉぉぉ! 何が足りねえんだぁぁぁ! 成田はTV王座に、海野はUSヘビーに王手をかけた。なんで余だけがこんな痛い目を見なきゃいけないんだ! 思い出と闘っても勝てない…。思い出が最強だったら、今を必死こいて生きている奴らがバカみてえだろうが! クソーッ! 未来が最強なんだよ! 今が最強なんだよ! そして輝かしい未来を手に入れんなら、過去が出しゃばって輝くんじゃねえよ! 赤い血見てえんだな、オイ! 血が出てんじゃねえか、本当に。それぐらい痛えよ。顔じゃねえよ。心臓が痛え! クソッ! 必ず余が新日本を支配して、理想郷へ導いてやる。血、血、ああああ……」
アーロン・ヘナーレ
「彼(オーカーン)がどんな惨めな思いをしてるのか俺には分かる。ナリタ、ショータ、お前らは会社から全てのチャンスを与えられている。俺もお前らと同じ2016年入門の同期だ。ガイジンは俺1人だった。でも、そんな中でも俺はここまで自分の力で上がってきたぞ! 6年間もクソのような思いをしながらもな! お前らなんかに俺の葛藤が分かってたまるか! 俺が向かい合うのはただ対角線に立つ相手だけじゃない。(外国人として)日本の文化にも向かい合っているんだ! 俺はここのルールにちゃんと沿ってやってきたのにこんな扱いを受けている! だが、俺はお前ら(本隊の)全員を捕まえる! CHAOS狩りはまだ始まっていない。今日初めてレインメーカー(技)を味見したが、もう二度と味わいたくない。そしてシャイニング・ウィザードを食らうのはこれが最初で最後だ。次はオーカーンと『WORLD TAG LEAGUE』に進む! 1つ約束する……オーカーンと俺が猛威を見せてやる!」
第8試合
ロックアップでの力比べから海野が離れ際に突き飛ばすと、オスプレイもヒートアップし、押し込んでから離れ際に逆水平チョップを発射。これをかわした海野がロープに飛びショルダータックルを見舞うもオスプレイが即座にネックスプリングで起き上がり、ハンドスプリングエルボーを発射。オスプレイが推すカッターを、海野がデスライダーを狙うスリリングな攻防から海野がティヘラ。オスプレイが着地してその場飛びムーンサルトプレスを発射も海野が回避。着地したオスプレイを海野がテイクダウンするも、オスプレイがすぐに抜け出しクリーンブレイク。
両者エルボーの打ち合いから海野がボディスラムの体勢から前にホイップして落とし、スライディングエルボースマッシュ。海野はスリーパーホールド、頭頂部へのエルボースタンプ、さらにロープに飛ぶがオスプレイがロープスタンガンで迎撃し、アゴを貫くランニングビッグブート。
オスプレイは逆水平チョップの連打からサイドバックブリーカー。さらにロープに飛ぶが、海野がバックエルボーでカウンターしスライディングキック。反撃を狙うオスプレイをショルダースルーで放り捨て、スイングネックブリーカーからドロップキックで場外に叩き出し、エプロンを駆けてウルトラタイガードロップ。オスプレイをリングに戻し、コーナートップからのミサイルキック、ヤングライオン時代から得意としていたフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと連撃。さらにロープに振るが、オスプレイはハンドスプリング式オーバーヘッドキックで反撃し、場外に逃れた海野へプランチャ。
オスプレイは海野をリングに戻してピッピーチェリオ。さらに挑発的なステップキックを見舞っていくと海野もニーリフト連打で反撃。足を止めてのエルボー合戦から海野がロープに飛ぶ。オスプレイはサマーソルトキックを放つが海野が間合いを外し、延髄斬りからドロップキックを発射。オスプレイは自爆させてその場飛びシューティングスタープレスを発射も、剣山で迎撃した海野がロープに振りホップアップ式パワーボム。さらにロープに振って海野がウラカン・ラナを狙うが、オスプレイがジャンプしながらキャッチしパワーボムで叩きつけるという離れ業を見せる。
オスプレイがハイキックからロープに飛ぶが、海野がカウンターのドロップキックを見舞い、ショットガンドロップキックでコーナーに吹き飛ばす。海野は雪崩式ブレーンバスターを狙うが、オスプレイが突き落として飛び技を狙う。海野はロープワークでコーナーを揺らしてオスプレイの足場を乱し、コーナー上での打撃戦を展開。競り勝ったオスプレイがチーキー・ナンドス・キックからファルコンアロー、コーナーに上ってファイヤーバード・スプラッシュ。海野はカウント2でキックアウト。
オスプレイは推すカッターを発射も、海野がキャッチ。ならばとオスプレイはシットダウン式パワーボムで叩きつけてオスカッターをクリーンヒット。オスプレイはうつ伏せに倒れた海野にバックマウントを獲って後頭部にエルボーを連打。さらに顔面蹴りを叩き込むと海野は完全にダウン。父でもあるレッドシューズ海野レフェリーが試合を止めようとすると、息子は父の足にすがりつき「止めるなーッ!」と絶叫してレフェリーストップを拒否。
海野は「来い!オスプレイ!」と叫びながら顔面へのトラースキックを受けきるが、オスプレイは容赦ないチェルシーグリンからヒドゥンブレイドを発射するが、海野はこれをかわしてニーアッパーからリバース・ツイスト・アンド・シャウトからリバース・ブラディサンデー。さらにデスライダーを狙うがオスプレイがリバース・スープレックスで切り返し、ストームブレイカーの体勢へ。海野が着地すると、オスプレイがサイレントウィスパー。さらにストームブレイカーを狙うが、海野が変形の旋回式ネックブリーカー。
海野は変形デスライダーから正調デスライダーを狙うが、オスプレイがかちあげてエルボーでふっとばし、スライディングエルボー、ヒドゥンブレイド、ストームブレイカーと畳み掛けて3カウントを奪った。
ギデオン卿が勝利したオスプレイを称える演説を始める中、場内が暗転し、スクリーンにケニー・オメガが登場。
ケニー(映像)「久しぶりだな。新日本プロレスの皆様。なんでここにいると思う?AEWを旗揚げしてから、もう新日本には出なくていいと思った。俺の次(後継者)が必要だったよね?その次(後継者)は誰だった?もちろんそれは、素晴らしいなんでも出来るウィル・オスプレイだ!どうなりましたか?ほら、見てください。お客さんは少なくなったし、応援全然聞こえない。『もちろんそれはパンデミックのせいですよ』ってよく言われるんだけど、それは本当ですか?本当のパンデミックはお前だと思うよ、ウィル。お前と他の外人選手。みんなはただケニー・オメガのモノマネをしようとしてる。だから、驚くことに新日本プロレスから電話がかかってきた。正直なことを言うと、あんまり興味ないです。でも、もう一回、ファンのために、プロレスのために、ウィル・オスプレイとケニー・オメガの違いを見せます。お前の会社を救ってやるよ。もう一度俺が世界を変えてやる。お前がやったことは忘れてないし、許してはいない。レッスルキングダム17で会おう。じゃあ、それまで元気でな。グッド・バイ、グッド・ナイト。BANG!」
オスプレイ「奴はここを去り、俺は残った。残った俺がこの団体を動かし続けたんだ。今更戻ってくるのか?!ケニー・オメガ、かかってこい!レッスルキングダム17でウィル・オスプレイvsケニー・オメガ、決定だ!」
<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ
「ゴールデン・ボーイが戻ってくるのか。アイツにとってはパーフェクトなタイミングだな。みんなも最高のタイミングだと思うか? やっとニュージャパンが(パンデミック)から復活しようとしてるこのタイミングでな。しかもそれはUNITED EMPIREや他のレスラーたちの頑張りがあったからのことだ。これで他の奴らも続いて戻って来たがるだろうな。忠誠心より金を選んで出て行った奴らがこぞって戻りたがるだろう。多くの奴らがこう思っているだろうし、俺だって間違っているとは思わない。俺はケニー・オメガの陰に隠れていた、そうだろ? 自分でさえ認めるよ。俺はケニー・オメガとは違う。日本語だって話せない。アイツは特別だよ。だからロールモデルとして目標にしてきたんだ。オマエは俺が2019年の1.4(『WRESTLE KINGDOM』)で何をしたか)今も忘れていないよな……オマエら(THE ELITE)にとって最後の日だ。その日俺はオマエの大事な友達(飯伏)を相手にヒドゥンブレイドを解禁した。アイツは(病院送りになり)離れてくオマエにさよならさえも言えなかった。そのことがずっと忘れられなかったんだろ? 俺はオマエの陰に隠れながらも最高のプロレスを続けてきたぞ。オマエはその間AEWのビッグステージで楽しい思いをしてきたじゃないか。俺は今日までずっとニュージャパン・プロレスを前に進めていくために最高の試合をしてきた。そのおかげで、海外のファンにもニュージャパンの素晴らしさが届いたんだ。それは全て俺の全身全霊の努力があったからこそだ。俺は人生最高のプロレスをしているが、今でもまだオマエの陰に隠れている。だが、AEWの明かりもだんだん曇ってきている。そこでオマエはオマエ自身の陰りに気づいた。俺は存在感を増すばかりだ。だから、ここに来てオマエは1.4で戻ってきて、俺という存在を止めたいんだろう。
だが俺とニュージャパンの関係もだんだん終わりに近づいてきているのかもしれない。俺がここに留まるか離れるか、それは誰にも分からないな? でも俺はここまでこの団体にいて、日々強くなってきた。だから今なら俺の方がオマエより良いレスラーだとそうハッキリと言える。パンデミックの中、ファンに名前を呼んでもらえない状況でも、日本で試合を続けてきた。それはハードだった。信じられるのは自分の信念だけだった。今度は俺のホームでオマエが俺と対峙することになる。このリングで俺はオマエを超えたと証明する! レフェリーのワン、ツー、スリーで、俺がオマエを見下ろす。もう陰に隠れているのは俺じゃない、オマエの方だ。そして、俺はようやく『俺はケニー・オメガを超えた』と声に出して言える。オマエが初代USヘビー級王者だった。だからベルトの価値を高めるに相応しい最高の相手だと言えるだろう? IWGP USヘビー級王座を懸けてケニー・オメガ対ウィル・オスプレイが実現する。かつてオマエに『これからはオマエがニュージャパンを率いていかないといけない』と言われたことを覚えている。そうだ、俺がここまで率いてきたぞ! オマエには到底成し遂げられなかったことを俺はしてきた。でもオマエときたら俺がここまで動かしてきた遊び場に今になって加わりたいと言っているんだ。俺がこの団体のためにどれだけのものを犠牲にしてきたかも知らないで。だから俺は今もここでこうしてこの赤と金色に光るこのベルトをしっかり巻いているんだ。完璧なコンディションに仕上げてこいよ。お前がTVの前でやってるような試合とは話が違うんだからな。知らなかったのなら教えてやる。ニュージャパン・プロレスには新しいスターが誕生した。その名はウィル・オスプレイだ。もうオマエが知っていた昔の俺とは違う。UNITED EMPIREを立ち上げる前の、トップスターになる前のジ・アサシンの俺はもういない。だけど、ここで(アサシンを)復活させる時が来たのかもしれない。マタネ、ケニー」
海野翔太
「(※若手の肩を借りてインタビュースペースにたどり着くと床に倒れ込み、しばらくして体を起こすと正面を向いて座り込んで、荒い息を吐きながら)やっぱり、オスプレイは強いな。こんなに強くて、こんなに高い壁、絶対越えなきゃいけねぇな。いつまでも俺の目の前で、立っててくれよ。何度でも挑戦してやるよ。諦めねぇよ。何回転んでも、転んだ回数+1起き上がって、オマエの目の前に立ってやるから。ホントに悔しいけど、今日が第一歩。必ずまた、立ってやるよ(※立ち上がると、若手に肩を借りて立ち去りながら)あとUNITED EMPIRE、全員覚えとけコノヤロー!」
第9試合
ゴングが鳴ると、ゆっくりと手4つで組み合い力比べ。激しいロープワークの応酬から岩谷がアームドラッグからドロップキックで場外に蹴落としトペ・スイシーダ。岩谷はKAIRIをリングに放り込み、コーナートップからミサイルキック。さらにアームロックで絞り上げヒジを踏みつけてからサッカーボールキック。KAIRIはたまらず場外にエスケープ。
KAIRIがよろよろとリングに戻ってくると、執拗なリストロックからハンマーロックも、KAIRIが振り払ってスピアー。KAIRIが岩谷のサッカーボールキックをキャッチして背中への踵落とし。さらに胸板へのチョップを連打し、串刺しドロップキック、ネックブリーカーからスライディングキックで場外に落とし、KAIRIが「行こうか!」と花道へと連れ出していき、花道での投げ技を狙うが岩谷が振り払ってソバット。さらにサッカーボールキックを叩き込み、長い助走をつけてサッカーボールキックを放つも、KAIRIがかわしてカニバサミ。硬い花道に顔から叩きつけられた岩谷をよそに行進して距離を取り、花道ランニングエルボー。
KAIRIは岩谷をリングに放り込み、コーナーからフライングカブキエルボー。KAIRIは三角絞め。岩谷がブレイクするとKAIRIがカットラスを発射。岩谷は避けてトラースキックも、KAIRIが倒れずカットラス。2人フラフラになりながらビンタの相打ちとなり、ダブルダウン。
2人はふらふらになりながら膝立ちでエルボーを打ち合い、競り勝った岩谷が串刺しドロップキックからムーンサルトプレスを狙うが、KAIRIがエルボー連打で阻止し、岩谷を突き落とすも、岩谷はガバリと起き上がって再びコーナーに上がり雪崩式フランケンシュタイナー。さらにフロッグスプラッシュで追撃し、「終わり!」と叫んでドラゴン・スープレックスの体勢。KAIRIに振り払われると、岩谷はスリングブレイドからムーンサルト・プレス。これを回避したKAIRIがスライディングDからコーナーへ吹っ飛ばすスピアー、イカリと猛攻。しかし、KAIRIは右腕が痛み、技を解除してしまう。
KAIRIはコーナー下に岩谷をセットし、インセインエルボーを狙うが、岩谷はゴロゴロと転がって場外へエスケープ。ならばとKAIRIは場外へのプランチャを発射し起き上がり際の岩谷を圧殺。KAIRIは岩谷をリングに放り込み、チキンウイング&レッグロックスープレックス。さらにカットラスをクリーンヒットさせるが、岩谷は倒れず雄叫びを上げて耐える。KAIRIがもう一発カットラスを叩き込むも岩谷は倒れず耐え、ロープへ飛んだKAIRIの顔面をトラースキックで撃ち抜く。
岩谷はツームストーン・パイルドライバーから「まだッ!」と叫んでドラゴン・スープレックス・ホールド。これをカウント2で返されると、岩谷がロープに飛ぶ。KAIRIはこれをカウンターのカットラスで迎撃し、アラバマスラムでコーナー下にセットし、セカンドコーナーからのインセインエルボー。「終わり!」と宣言してコーナートップに上がりインセインエルボー。これをカウント2.9で岩谷がキックアウト。
KAIRIは信じられないといった様子で四肢をジタバタさせ、泣き顔になりながら引き起こしエルボー連打からロープに飛ぶが、岩谷がドドンパで迎撃。KAIRIはスライディングDを発射も、岩谷がバカタレスライディングキックで撃ち落とし、ドラゴン・スープレックス・ホールド。KAIRIもギリギリのキックアウトを見せる。岩谷は二段式ドラゴン・スープレックス・ホールドも、KAIRIがロープを掴んでブレイク。
岩谷はトラースキックを発射も、KAIRIがかわして顔面へのビッグブート。さらに串刺しカットラスを叩き込み、コーナートップからのインセインエルボーを決めてカウント3を奪った。
KAIRI「今日は大好きな麻優さんと、勝ち負けを超えた試合ができたと思ってます。麻優さんは、引きこもりと言われ、私は落ちこぼれと言われ、前半のキャリアはとても苦しい時代でした。そんな昔の私達が、今こうして新日本プロレスさんと一緒に興行をして、こんなに大きな会場でメインイベントで試合をさせていただけたことが、本当に本当に嬉しいです。ありがとうございました!プロレスは、キャリアも年齢も男女も関係なく、みんながそれぞれ素晴らしい試合をして、ファンの皆さんと、愛するファンの皆さんとプロレスを最もと愛して、愛して、大きなものに、日本ももっともっと大きな物にできると信じています。このベルト、今日命が吹き込まれました。大分、既にいい命がここに吹き込まれたと思います。そういうことで、次、出来れば、1・4、東京ドームで試合をさせていただけたらと思います。誰か、この生まれたての、ピッカピカのベルトに挑戦してきたいと思う子はいるんだろうか?(※花道から中野たむが登場)あら?なんだか今日、タイチさんと、メガネみたいのをかけて踊りながら入場していた、かわいらしい女の子が近づいてきた」
たむ「1・4での、超刺激的な挑戦者?ここにいるょ♪」
KAIRI「なんだアレ」
たむ「1・4、東京ドームであなたのそのベルト、奪うのは、この私!中野たむだ!KAIRI、どうかにゃ?」
KAIRI「中野たむだか、中野ぽむだか分からんが、見た目の割にいいハート持ってそうじゃん。皆さん、どうですか?(※KAIRIがベルトを掲げて見せ、たむが触れようとすると引っ込める)」
たむ「ちょっとくらいいいじゃん」
KAIRI「ダメに決まってんじゃん。さっきの試合見たでしょ?」
たむ「まあいいや。KAIRI、1・4で中野たむの情念地獄に溺れさせてあげるよ」
KAIRI「皆さんスターダム見たことある方無い方いると思うんですけど、このすっごい情念というか、すごいんですよ。だから絶対いい試合になると思うので、皆さん1・4、お楽しみに」
(※たむが勝手にベルトにキスをして去っていく)
KAIRI「こんなふうにね、いろんな子がいるのでみなさんもスターダムも見てみてください。では、宴もたけなわではありますが、締めましょう。改めて本日は寒い中、遠い中、有明アリーナ、お越しいただいてありがとうございました。ここで、皆さんとやりたい締めがございます。アレですよ、アレ。IWGPと言えば、い~のきさんですよね(※顔真似をしながら)。ってことは、1!2!3!……みなさんいいですか?いいですか?棚橋さん?『愛してます』じゃなくていいですか?OK?それでは皆さんで1!2!3!ダー!で拳を突き上げて皆さんのプロレス愛をここに集結させましょう。準備はいいですか!行きますよ!1!2!3!ダーーーッッ!」
<試合後コメント>
KAIRI&林下詩美
KAIRI「今日こうしてたくさんお集まりいただいて、そしてこの偉大なる初めての歴史、新日本プロレスさんとの合同興行のメインイベントを麻優さんと務め上げることができたことを、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。こんなに、こんなに試合前から気持ちが溢れて、緊張して、いろんな気持ちでグチャグチャになりながら入場したのも初めてですし、試合後にこんなにこらえきれないほどの感情が溢れ出てくるのは、対戦相手が岩谷麻優選手だったからです。今日はたまたま本当にほんの少しの差で私が勝ちましたが、次やった時は正直、あそこまで立ち上がってくる気持ちの強い麻優さんとやって勝てるかどうか分からないほどに岩谷麻優選手、ずっと尊敬する大好きな先輩です。私のことは嫌いだったの分かるけど、いろんな思いがお互いに交差し合って、5年半という月日が流れて、こうしてまた麻優さんと試合ができて嬉しいです。そして、初代IWGP女子王者になりましたKAIRIです。このベルトは初戦から2人の強い強い思いが吹き込まれました。ベルトができた時、たくさんのご意見があったと思うんですけども、必ず私はもっともっと輝かせて唯一無二の色にしてみせます。そのために世界中で強い選手と闘いたいと思っています。いろんな意味でワクワクする夢の詰まったベルトにすることを誓います。今、この放送を見ている世界中どこでもいいです。誰か、このベルトに挑戦したいという選手がいればいつでも待ってます。今日は本当にありがとうございました。実はこの試合の前日に30分ドローもありましたが、4日前、練習中に足を捻挫して、医者からは試合を止められ、全治3週間と言われていました。でも、絶対に諦めたくなくて、たくさんの治療、協力してもらって、テーピングをしてもらってここまで。昨日は30分ドロー、今日は死闘を闘い抜くことができました。腕も昨日今日で伸びなくなっちゃってますが、まあどんな状態であれ、私はプロレスラーなので闘い続けます。走り続けます。このベルトの将軍として乗り続けますよ、ウマ娘じゃないけど。走り続けます、一緒に。今日はありがとうございました」
林下「(突然コメントスペースに現われて)KAIRI、おめでとう。(拍手をすると)おめでとう。私はトーナメントで負けちゃったから、そのベルトに挑戦させろ…なんてことは言わないよ。ただ、私はそのベルト、誰よりも思いは強いよ。常にそのベルトに目を光らせているから。私のために価値を上げてよ」
KAIRI「いいよ……えっ? 挑戦しないってこと? なに、お祝いに来てくれたの?」
林下「(祝杯用に置かれていた缶ビールを掴んで)おめでとう(と言って、KAIRIの目の前に1本置く)」
KAIRI「ウチ、ビール飲めないんよ」
林下「そんなことはどうでもいい。お前がビール飲めないとか凄くどうでもいい。私が言いに来たのは、初代IWGP女子チャンピオンと手合わせがしたい。だからスターダム年内最終戦の両国で、このクールにロイヤル美しい林下詩美とシングルしてほしいんだけど。断わんなよ、チャンピオン」
KAIRI「シングルマッチ? 12月29日、多分空いてる」
林下「空けといて、私のために。どうしてもIWGPのベルトは獲りたかった。でも獲れなかった。だから初代チャンピオンになったKAIRIとシングルマッチが絶対にやりたいから、スケジュール空けといて」
KAIRI「いいね。実はさ、私もさ、詩美くんにめっちゃ興味があったんだよ。やっちゃう?」
林下「是非、私と手合わせお願いします(と言って、缶ビールを1本飲み干してしまう)」
KAIRI「(林下がビールを飲んでいる様子を見て)嘘でしょ?(笑)。ええッ?」
林下「プハー! これは私の勝利の前祝い。当日、用意して(と言って、去っていく)。うめービール!」
KAIRI「(林下が去ったのを見て)やべえ……(笑)。いいね。面白い。詩美くん、いいね。棚橋さんと組んでたっけ? うんうんうんうん、次期エース候補だね、スターダムの。よし、このへんでひと狩りいっとく?(と言って、ビールを飲みながら席を後にする)。ううん、いいね! ビール飲めるかもしれない……」
中野たむ
「1・4東京ドームで、初代王者、KAIRIから、IWGPベルト、奪います。今日、こうして、この大会で新日本プロレスさんと交わってクロスオーバーして!そして、IWGP女子の王座決定戦を間近で見て、肌で感じて、私の中で明らかな思いが浮かびました。IWGPの称号が欲しい!初代王者KAIRIはスーパースターです。今日もあのアイコン岩谷麻優を倒して、感情に訴えかけるプロレスを見せつけた。素晴らしいプロレスラーです。でも、私は、この歴史的なベルトが、初代王者が、スターダムの選手でなかったこと、すごく!悔しく思います。歴史は動き始めました。1・4東京ドームで、必ず、KAIRIから、IWGP女子、あのベルトを奪って、私達が、私、中野たむが、皆さんに、極上のたむロードをお見せします。たむを信じて」