3周年を迎えたジュリアがひめかとのDDM対決を制して白いベルトを防衛!「スターダムに移籍してボロボロだった私を見守ってくれてありがとう」
29日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『第10回GODDESS OF STARDOM~タッグリーグ戦~』が行われ、ジュリアがひめかからワンダー・オブ・スターダム王座の防衛に成功した。
2017年10月29日にアイスリボン後楽園ホール大会でデビューしたジュリアにとってこの日は3周年記念日。そんな晴れの日を迎えるジュリアが持つワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)に挑戦するのは、ジュリア率いる“Donna Del Mondo(DDM)”のメンバーであるひめか。
ひめかはかつてロンドンブーツの田村淳プロデュースのアイドルグループ『スルースキルズ』に所属し、全日本プロレスの応援大使としてオープニングを盛り上げていた。その縁でプロレスが好きになり、2017年12月にアクトレスガールズでリングデビュー。今年7月にスターダム入団を果たすと、『5☆STAR GP』にて移籍後無敗を誇ったジュリアに初黒星を付ける戦果を上げ、ジュリアへ挑戦状を叩きつけた。
戦前の調印式では、ひめかが「ジュリアから初黒星を奪った私が白いベルトに挑戦するのは当然のことでしょう。3周年記念日という素晴らしい日に絶望を味わわせる。お客様には『プロレスでハッピー』を味わわせてあ・げ・る♪」と挑発すると、ジュリアは「え、それは禁句でしょ、お前……」と絶句。
しかし気を取り直したジュリアは「絶望とか言ってるけど、デビュー1周年は変な戦争に巻き込まれ、2周年は部屋にこもりながら批判と誹謗中傷にまみれ、道を歩けば変なオッサンに『死ね!』とか言われるし、これ以上の絶望は無いと思ってるから。こんなジュリアでも、今年3周年こそ私が『プロレスでハッピー』になってもいいんじゃないの?って思うし」と想いを吐露。
するとひめかは「そうだよね。ジュリアも『プロレスでハッピー』になりたいよね」とサプライズで3周年祝のケーキを取り出す。ジュリアが笑顔を見せると「でも二度あることは三度ある~!」とケーキをジュリアの顔面に押し付けて高笑いしながら去っていった。
“前哨戦”ではひめかの圧勝で迎えたこの日の試合は、レフリーによるボディチェックの最中にひめかがラリアットで奇襲してスタート。
ジュリアはひめかのラリアットを封じるべく徹底した腕攻めを行い、ひめかはフィニッシュのパワーボムに向けて首攻めを蓄積。ジュリアはひめかのパワーボムを受けても下から三角絞めで絡みついたり頭蓋骨と頭蓋骨がぶつかり合う音が響くヘッドバッドを叩き込んだりと気迫のファイトを見せ、ステルス・バイパー、シャイニング・ケンカキック、バックドロップ、グロリアス・ドライバーと叩き込んで3カウント。
激闘を終えた両者は目に涙を浮かべながら抱き合って健闘を称え合い、ジュリアは次期挑戦者に大江戸隊の“悪の女寝業師”小波を指名。小波は「ジュリア、ジュリア!ジュリア~~~ッ!!お前は、そのベルトとお別れだ!ジ・エンド!またな!」とこれを快諾した。
そしてジュリアは「ジュリアがスターダムに来て、1年が経ちます。あの頃のジュリアは正直、なんとも言えない、ボロボロだったけど、でも、ここにいる仲間と……まあジュリアのことが大ッ嫌いなやつもいっぱいいると思うけどね?でも、でも、好き勝手にやらせて見守ってくれてるお客さんたち……まあ、あんまこういうの言うの好きじゃないけど、ありがとう!アリーベデルチ、またな」と素直な気持ちで感謝の言葉を述べて大会を締めた。