SKE48の荒井優希が前王者に気迫のビンタも激しい足攻めにギブアップ! 「もうちょっと我慢できたらな」
25日、東京都・後楽園ホールにて東京女子プロレス『ALL RISE '21』が開催され、SKE48メンバーの荒井優希が辰巳リカとのシングルマッチで玉砕した。
荒井はAKB48グループのメンバーたちが多数出演した2017年放送のTVドラマ『豆腐プロレス』に“バブリー荒井”の名で出演。
2年半が経過し、今年5月4日の後楽園ホール大会で本名でのプロレスデビュー戦を行った荒井は必殺のFinally(かかと落とし)を披露。デビュー1ヶ月でさいたまスーパーアリーナのリングで試合を行い、7月にはシングル初勝利。さらに10月に荒井と対戦したアジャコングは、「バックドロップを返されると思ってなかったし、エルボードロップのあとには『殺してやるぜ!』みたいな顔して立ち上がってきた。アイドルは並大抵の根性じゃない」と試合後に太鼓判を押していた。
この日、荒井は団体の至宝であるプリンセス・オブ・プリンセス王座の前王者である辰巳リカとシングルマッチで一騎打ち。本来8月に行われるはずだった試合がついに実現する形となったが、この試合の結果次第で団体内の荒井のポジションが決まってくるという重要な一戦となった。
両者しっかり握手を交わしてから試合が始まると、序盤から辰巳がスピード感溢れるファイトで荒井を圧倒。荒井は得意のエルボー攻撃を起点に反撃を狙うが、辰巳も得意のヒップ攻撃を繰り出して流れを掴ませない。
辰巳は必勝パターンのヒザ攻めで苦しめるも、荒井も雄叫びを上げながらのエルボー連打で意地を見せ、必殺のFinallyを発射するが、辰巳がドラゴンスクリューで迎撃。そのまま足4の字固めに捕らえ、さらにリングの鉄柱を絡めての足4の字固めと徹底的に荒井のヒザを破壊。
辰巳がツイスト・オブ・フェイトで試合を決めに行こうとすると、荒井は逆さ押さえ込みやフルネルソンバスターでの切り返しを見せ、必死の形相で胴絞スリーパーホールド。辰巳は怒涛のヒップアタック連打からミサイルヒップを狙うが、荒井が下から闘魂注入ビンタで迎撃し地対空Finally。さらに正調Finallyを発射するが、辰巳は再びこれをドラゴンスクリューで迎え撃ってからの足4の字固めでギブアップを奪った。
15分1本勝負の中、13分54秒まで粘りを見せた荒井だったが、惜しくも大金星とはならなかった。
試合後、荒井は「こんなにキャリアの離れた先輩とシングルマッチするのは初めてだったし、こんなに攻め込まれたのも初めてだった。もうちょっと我慢できたらなって思うところもあったんですけど、今回の経験で少し成長できた気がするので、これからもっといろんな先輩たちと試合して、いつかは勝てるようにもっと頑張りたいと思うきっかけになりました。負けてしまったんですけど、すごい達成感というか、いい経験になりました」とコメント。
他方、辰巳は「思いの外攻められたし、時間も危ないなと思ったんですけど、そこは意地で勝ちました。優希ちゃんの頑張りや気合が伝わってきたし、技の1発1発も重く来るものがあった。いい意味でヤバいと思ったのは、ツイスト・オブ・フェイトを狙ったときに不意に丸め込んで来たのと、張り手もされたなって。『やってくるじゃん』って(笑)それは怯みました」と荒井のガッツを高く評価した。