沙希様がメイドのメイ・サンとともに王座を防衛あそばし東京女子プロレスの頂点獲りを宣言!「貴女の大事なもの、私が奪って差し上げても宜しくてよ?」
17日、東京都・後楽園ホールにて東京女子プロレス『Additional attack』が開催され、“NEO美威獅鬼軍”沙希様&メイ・サン=ミッシェルがプリンセスタッグ王座の2度目の防衛に成功した。
NEO美威獅鬼軍は、東京女子に美をもたらすためにやってきたパリジェンヌである沙希様によって結成された軍団。2015年に初登場後は、東京女子を席巻しては度々ご家族の都合などで帰国し消息を絶つことも多く、沙希様が来日されるたびに会場が往年の少女漫画のように彩り溢れる空間となる。
DDTの赤井沙希によく似ていると噂されるモデルのような沙希様は、今年1月からある日森の中出会ったという我闘雲舞の駿河メイによく似たメイド見習いのメイ・サン=ミッシェルを伴って東京女子に参戦し、今年4月には2人でプリンセスタッグ王座を戴冠あそばされた。
この日、沙希様&メイ・サンに挑戦したのは、“121000000(ワン・トゥー・ミリオン)”の山下実優&伊藤麻希。
山下は今月6日の『CyberFightFestival』ではさいたまスーパーアリーナ大会のメインイベンターとしてフラッグシップタイトルであるプリンセス・オブ・プリンセス王座を防衛するなど東京女子プロレスの絶対的エースとして君臨。
伊藤は福岡県のローカルアイドルグループ・LinQに所属しながらプロレスラーデビューした“アイドルレスラー”であったが、紆余曲折の末にアイドルをクビになってしまい、以降は“闘うクビドル”として悩める人々の心に響く反骨精神を体現した試合を展開している。
ともに熱血な2人だが方向性が少しズレており、噛み合ったり噛み合わなかったりを繰り返しながら凸凹タッグとして完成度を高めてきた。
試合が始まると、伊藤は沙希様の攻撃をすかして「バーカ!」と罵倒したり沙希様の腕に噛み付いたりとワイルドな攻撃から世界一かわいいナックルと攻勢に出るが、沙希様もそのおみ足で伊藤の頭を踏みつけて反撃。
メイ・サンはリングやロープを広く使って駆け回りながらのフットスタンプや、金属製のおぼんを相手の足元に滑り込ませて転ばせるなど先の読めない攻撃で畳み掛け、伊藤の頭をおぼんで殴打するものの伊藤の石頭には全く効かず、逆に伊藤が倒れこみ式ヘッドバット with おぼんで反撃。
終盤に沙希様と山下の対面となると、沙希様はアカデミー賞や水面蹴り、山下はハイキックやリターンクラッシュなどをヒットさせていく壮絶な蹴り合いに。沙希様は永遠に続くかと思われるほどの激しい往復ビンタで山下をダウンさせてベルサイユ式フットチョーク。これを伊藤がダイビングヘッドバッドで豪快にカットし山下がバズソーキックを叩き込んで逆転かと思われたが、メイ・サンが主人を救出して上で沙希様との合体アサイDDTを炸裂させて流れを変えさせず。最後は沙希様が改めてベルサイユ式フットチョークで捕らえ、山下を絞め落として2度目の防衛に成功した。
試合後、メイ・サンが「沙希様!このおペリカンさんは、このお団体で一番強いと言われてるそうですが、沙希様は今日お勝ちになりました。あれ?あれれれれ?ということは、このお白いベルト(※プリンセス・オブ・プリンセス王座)、わたくしたちが持って帰って良いということですか?!あれ?あれれれれ?」と無邪気に山下を挑発し、伊藤がブチキレつつ活を入れるも山下はうなだれたまま。
沙希様が「見たらわかるんじゃなくて?この貴女の情けないパートナー。ワタクシね、ベルトってものに執着も興味もなぁ~んもないわけ。けど、とぉ~ても大切そうにお持ちじゃない?ワタクシ、貴女のおベルトを奪って貴女をも~っとどん底に落としたくなってきちゃったわ。いいわ、その大事なもの、ワタクシが奪って差し上げても宜しくてよ?」と山下の持つプリプリ王座に挑戦を表明すると、山下は「やってやるよ!」と承諾し、よろよろと去っていった。
試合後、沙希様は「なぁに、あの試合後のお姿。世界一情けないおチャンピオンなんじゃなくって?デカ頭さんに捨てられるのも時間の問題ですわ」と上機嫌にコメントしたものの、山下の蹴りが効いていたようで声はガラガラ。これに気付いた沙希様は「ワタクシの声どうなってるわけ?失礼しちゃうわ。メイ・サン、世界一ののど飴を用意して頂戴!」と不機嫌そうに去っていった。
なお、東京女子プロレスはこの大会後に6月26日の両国KFCホール大会での山下実優vs沙希様のプリンセス・オブ・プリンセス王座戦を発表。山下が王座を防衛してこの日の借りを返すのか、沙希様が連勝して二冠王となるのか、東京女子の頂上決戦に注目したい。