渡辺未詩がプリプリ王座挑戦権獲得バトルロイヤルを制し、3・31両国国技館で王者・山下実優に挑戦! 「両国国技館で山下さんの持つベルトを勝ち獲りたい」
東京女子プロレスが1月6日、東京・新宿FACEでスピンオフ興行『TJPW INSPIRATION』を開催した。『プリンセス・オブ・プリンセス王座挑戦権獲得バトルロイヤル』は渡辺未詩が制し、3月31日、東京・両国国技館での大舞台で王者・山下実優に挑むことが決まった。
同バトルロイヤルには渡辺のほか、瑞希、辰巳リカ、中島翔子、上福ゆきの計5選手が出場。当初、伊藤麻希も参戦予定だったが、1月4日の後楽園ホール大会の試合後より、腕のしびれがあり、検査の結果、当面の休養、加療が必要と診断され欠場となった。出場した5選手すべてが、プリプリ王座、またはインターナショナル・プリンセス王座の歴代王者とあって、次期挑戦権をかけるにふさわしい豪華メンバーが集結した。試合形式はオーバー・ザ・トップロープルールも採用された。
バトルロイヤルとあって、目まぐるしい攻防が続くなか、エプロンで瑞希がキューティースペシャルを放って中島が転落して失格。コーナーに上っていた瑞希めがけて、辰巳がヒップアタックを見舞って場外に転落し失格。本来パートナーの辰巳と渡辺は誤爆を連発。辰巳は渡辺の足を鉄柱にぶつけ、足4の字固めを決めるなど、足に集中砲火。さらに辰巳はドラゴンスリーパーで渡辺を追い込む。ピンチを脱した渡辺が辰巳の背中にレーザービームを見舞うと、上福が金太郎クラッチで丸め込んで、辰巳が退場。上福はブレーンバスター、卍固めで攻め込み、逆フェイマサーを叩き込むもカウントは2。渡辺はリバース・ジャイアントスイングでぶん回す。上福はフェイマサー狙いにいくも、かわした渡辺はレーザービームからティアドロップを決めて3カウントを奪取し、挑戦権を獲得した。
試合後、本部席で見ていた山下がリングインし、「3月31日、両国国技館で、このベルトをかけて、未詩と戦うことがめちゃめちゃ楽しみだよ。全力でかかってこい。絶対負けないから」とマイク。渡辺は「山下さんも相手として視界に入れてくれたから。私もここで勝ったことを自信に、両国国技館で山下さんの持つベルトを勝ち獲りたいと思います」と力強く決意表明。
バックステージで渡辺は「両国国技館というビッグマッチで挑戦するということは、簡単なことではないのはわかってます。今まで(プリプリの)ベルトを持ってきた人たちを見てたら、これからもっと強くなっていかなきゃと思います。山下さんと向かい合ったとき、目を見たら、山下さんに勝つことを目指すしかないと思いました」と気を引き締めた。同王座への挑戦は2021年2月11日の後楽園大会(当時の王者は辰巳)以来、3年ぶり2度目となるが「あのときは相手がリカさんだったから、自分が弱いってわかってたけど、何もわからないから怖さを知らずにいけた。今いろんな巻いてきた人を見てて、それだけの重みを感じるし、11年目の両国国技館という重みも感じるので。そのときとは、自分のなかで意味が違ってきます」と話した。
次期挑戦者が決まった山下は「この4人を倒した未詩を見て強いなって、すごいなって率直に思いました。同時に大舞台で未詩とメインで戦えるのはすごくうれしいですし、高まる気持ちがありました。ただ絶対に負けないんで。そこだけは揺るがない。絶対の自信があるんで。全力で私を倒しにきてもらって、受けたうえで。私らしく、このベルトを東京女子プロレスのエースとして、戦い続けて強くありたいと思います」と力を込めた。王座戦まで3ヵ月弱の期間が空くが「前哨戦が何回かあると思いますけど、そこは変わらない。間もワクワクするだろうし、前哨戦も、そこから勝負は始まってると思うんで。気持ちを高めていって、作戦も練っていきたいと思うので、今までになく新鮮でいいのかなと思います」と語った。昨年来、山下は頻繁に海外遠征をしてきたが、両国大会までは日本での戦いに集中するつもりだ。
また、4月5日(現地時間)、米ペンシルベニア州フィラデルフィアで『TJPW LIVE in Philly』が開催されるが、新たに同月6日(同)に『GCW対TJPW』の開催が追加決定した。同大会はGCWに参戦する女子選手と東京女子の選手との対抗戦になる予定だ。