東京女子6.20王子大会 赤井&清水vs.えーりん&ミウラ、山下vs.坂崎、KANNAvs.ミサヲ
The Girls Battle 2015 Round.6
日時:2015年6月20日(土)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・王子Basement MON☆STAR
観衆:150人(超満員札止め)
▼第1試合 3WAYマッチ 15分1本勝負
○中島翔子
10分06秒 回転エビ固め
●MIZUHO
※もう一人はのの子
▼第2試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○KANNA
ベルサイユの槍→片エビ固め
●ハイパーミサヲ
▼第3試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○山下実優
8分17秒 クラッシュラビットヒート→体固め
●坂崎ユカ
▼第4試合 タッグマッチ 15分1本勝負
○赤井沙希/清水愛
10分42秒 新人賞→片エビ固め
●えーりん/ミウラアカネ
美威獅鬼軍がえーりん&ミウラの同期コンビにやや苦戦するも盤石の勝利!
プリンセスカップ1回戦の組み合わせが決定!リリコが「辰巳リカ」に改名
前説〜オープニングアクト
中島と一緒に練習生のあずさ(仮)が前説担当として登場すると、「あずにゃーん!」とあずさ(仮)にだけ声援が飛ぶ。ひと通り中島が諸注意をしたあと、あずさ(仮)が「中島さんベテランの割に大事なことを忘れていますよ」と言って、東京女子のビアガーデンプロレスが入場料1000円だと発表。
声出しの練習をするために、まだデビュー前にもかかわらず中島が「あずにゃ〜ん」とコールすると、あずさ(仮)にたくさんの声が飛んだ。一方、中島には大ブーイングが飛んだ。
続いてオープニングアクトとして、山下、坂崎、えーりんによるアイドルユニット『めんたいぎょうざマンゴー添え』が登場して『爆音セレナーデ』を熱唱。歌い終えた山下が「あんまりこういうこと言うのはあれだけど、盛り上がりにくいよね。申し訳ないね! こっちも試行錯誤してるんだ」と言い出すと、「Tシャツがあまり売れてないんだ」とか「みんなが協力してくれないと、これがいつ終わるか」などと、メンバー全員でぶっちゃけまくり。ガンバレ、負けるな、めんたいぎょうざマンゴー添え……
オープニング
この日のMCとリングアナを務めるNachuが登場し、選手入場式へ。ミウラが登場するとメインでタッグを組むえーりんが近づいていくが、ミウラは微妙な距離を保ち続ける。この日の挨拶はえーりん。「今日はメインでミウラアカネと同期でタッグを組んで、美威獅鬼軍に挑戦するんですけど、まあずっと考えていたんですよ。ミウラアカネとタッグ、難しいかなとか。やっぱりバストデラックスさんに入っているし、難しいかなとか考えたけど、やっぱり同期だし信頼関係バッチリだし大丈夫だよね?」と尋ねるが、ミウラは「いや別に……」とエリカ様ばりの反応。
それでもえーりんは「大丈夫だよね? ね! ね! 信頼関係バッチリだよね?」とグイグイいくが、ミウラは「いや、(信頼関係は)ないから」とバッサリ。
すると場内が暗転し優雅な曲が流れる中、美威獅鬼軍が登場。赤井が「皆様ごきげんよう。あらあらあら、ずいぶんと仲がよろしいことね。あなたたちユニット名はもうお決まり? わたくしが素敵なユニット名をさしあげるわ。ニンニク娘と黒豚だから……ガーリックポークソテーズっていうのはいかが?(※それを聞いた坂崎は「わー、おいしそー!」)愛さん、わたくしたちはわたくしたちの美しい絆で頑張りましょうね」と美意識高めのマイクアピール。
清水も「わたくしのスマホの待ち受け画面は沙希さまですし、いつも一緒にお風呂に入ってますし、二人で洗いっこしてますしぃ! 絶対に大丈夫ですわ〜」と言い出し、思わず場内が色めき立つ。
赤井はガーリックポークソテーズの向かって「あなたたちにそんなこと出来るのかしら?」と言い放つと、「それから今日KANNAさんとお試合をするハイパー空き巣さん。あなた、今日も素敵な出で立ちね。どう? 美威獅鬼軍にいらっしゃったらいかがかしら?」とまさかの勧誘。思わぬお言葉に明らかに嬉しそうなミサヲだが、次の瞬間、赤井は「ウソ〜! わくし、あなたなんか必要ないわ!」と、まさかのプチドッキリを仕掛けられたミサヲは、早くも精神的ダメージを負ってしまう。
さらに赤井は「あなた、前回のお試合で相当なおゲスだってことが分かったわ。今日、もしもKANNAにお試合でお負けしたら、今後語尾に『ゲス』って付けることね。笑い方を『ゲッスッスッ』って、お笑いなさい。KANNAさん」と言ってKANNAにマイクを向けると、KANNAは「そうでゲス」。赤井は「いまKANNAさんはお手本をお見せしたのよ」と言うと美威獅鬼軍は退場。
えーりんは「アカネちゃん、いま子豚って言われてたよ。ムカつくよね?」と言うが、坂崎から「黒豚だよ」と指摘される。驚いた様子のえーりんは「えっ黒豚? えっ? じゃあもう本当にムカついた! 黒豚? 人の同期の相手を! 今日は絶対ミウラアカネと一緒に頑張って美威獅鬼軍を倒したいと思います!」と意気込んだが、ミウラは「なんだかなぁ」という表情で引き上げていった。
第1試合
中島を無視してのの子とMIZUHOが睨み合いに。「もういいですか」と木曽レフェリーが割って入り試合開始。「乳だまし!」と胸を突き出したのの子に「尻!」とケツを突き出したMIZUHO。すると新宿大会でのシングルマッチのときと同様、のの子が「胸!」、MIZUHOが「尻!」と四方にアピールして声援の大きさを競う。
この闘いに入れない中島はやり場のない怒りを背後からぶつけていくが、のの子がボインで中島のエルボーを弾き返す。さらにMIZUHOに「突撃!」と胸からぶつかっていったのの子は、「前回のデジャブです」と言って半分だけあげるロメロスペシャル。
そこに中島が襲いかかり、のの子をコーナーに叩き付けると、MIZUHOを呼び込む。腰をくねらせてから「今日こそ!」とケツを押し付けていったMIZUHO。すると中島はMIZUHOと握手をして「仲間! アミーゴ!」と共闘して、2人がかりでのの子を攻撃。
さらにMIZUHOがカニ挟みでのの子をロープに激突させると、中島が619をお見舞い。さらにエプロンに出て両側からのの子の胸を踏みつける。そこからトレイン攻撃を狙うが、走り込んできたMIZUHOをのの子が体当たりで吹っ飛ばす。
のの子が中島に詰め寄っていくと、「違う、違う」と言ってMIZUHOを攻撃していった中島は、MIZUHOの顔面をのの子の胸に押し付けてからトレイン攻撃。のの子がKカップアタックを見舞うと、のの子は続けて串刺し攻撃をやろうとした中島に向かって「Kカップアタックだから。でも正直に。何カップ?」と尋ねる。
苦虫を噛みつぶしたような表情で「Fカップアタック!」と叫びながら串刺し攻撃を決めた中島。満足したのの子はMIZUHOを手ぶらツイストに捉えるが、そこを丸め込んだ中島。怒ったのの子は「何やっとんじゃ!」と中島に昇天(=Kカップのボインに相手の顔を押し付け昇天させる)を決めると、MIZUHOのケツとのの子の胸で中島をサンドイッチ。
さらにコーナーでケツを突き出したMIZUHOとのの子の胸で中島を何度も叩き付けていく。だが、のの子の攻撃を中島がかわして自爆させると、MIZUHOがアンプリティアー(=変形DDT)。しかしのの子が怒りの反撃。中島をパイグリー(=ペディグリー)でったきつけ、MIZUHOに昇天を決めると、2人まとめてボインメーカー(=レインメーカーの体勢から相手を引き込んでボインに叩き付けて吹っ飛ばす)。
そしてKカップバストを弾ませたのの子は「こっち!」とMIZUHOにオパイェを発射。そこからコーナーに登ったのの子はドラゴンリングインからのパイフライフロー(=相手の顔面にボインが当たるように投下するボディプレス)を投下。しかし、中島がのの子に飛び付いてオクラホマロール。カウント2で返したのの子を場外に追いやった中島は、MIZUHOを回転エビ固めで丸め込んで3カウント奪った。
第2試合
KANNAは清水をセコンドにつけて入場すると、シルクハットとアイマスクを鉄柱に被せる。マイクを持ったミサヲは「お待たせしましたー! 会場にお集まりの大きいちびっ子たち、こんにちは〜! 東京女子プロレス愛と平和を守るヒーロー、ハイパーミサヲ! ここに参上。というわけで前回はパートナーの失態のせいで、巻き込まれる形で負けてしまったわけですが、皆さんに大変なご心配をおかけしまして申し訳ない。しかしながらご安心下さい! 今回は私一人の闘いなので、私のペースでやれば絶対に、絶対に勝てる試合です! しかもですね、前回闘ってみてKANNAさんに正義の心が残っていることを確信しました! のみならず、KANNAさん、私に実は憧れているんじゃないですか? そもそもKANNAさん、人のことを『空き巣、空き巣』とおディスりになられますが、KANNAさん人のことを言えるんですかね? この入場のときの黒いマスク! 完全に私のパクりじゃないですか! 人のチャームポイントをパクっておきながら空き巣呼ばわりするなんて、あなた盗人猛々しいとはこのことですよ! このオシャレ泥棒! いや、皆さん。大目に見てあげましょう。なぜならKANNAさんは私に憧れているわけですから、この格好いいチャームポイントをパクりたくなる気持ちは分かります。しょうがないです。深層心理ではKANNAさん、私に憧れているんですよ。美威獅鬼軍じゃなくてヒーロー軍に入りたいと思っているはずです。でも恥ずかしくて言えない。そこで今日はあなたを打ち負かし、美威獅鬼軍の洗脳を解いて正しいヒーロー道に導きたいと思います。さぁKANNAさん、握手で始めようじゃないですか」と言って手を差し出す。
KANNAが握手に応じないとミサヲは「憧れのヒーローを前にしてわたくしが沙希に手を出したから、ちょっと照れちゃっているのかな? しょうがないですね。照れに免じてここはそのまま始めましょうか。では闘いのゴングを鳴らせ!」と、超ポジティブに捉えて試合開始のゴングを要求。
するといきなり「あっ、沙希さまだ!」と叫んであらぬ方向を指差したミサヲ。思わずそっちを見てしまったKANNAを首固めで丸め込む。カウント2で返したKANNAにクロスボディーを見舞ったミサヲは、ヒーロー矯正システム(=カンパーナ)に捉えていくが、耐えたKANNAはミサヲの腕をロープに絡ませると、蹴り上げていく。
さらにスリーパーに捉えていったKANNA。セコンドの清水が「絞ってくださいまし!」と檄を飛ばす。何とかロープに逃れたミサヲだが、フェースクラッシャーを決めたKANNAがコーナーに飛ばそうとすると、ミサヲは「ちょっと待って! 話を聞いて!」と訴え、KANNAを油断させておいての串刺し攻撃から風呂敷マントをつけてのダイビング・クロスボディー。
だが、必殺技をカウント2で返されたミサヲは秘密兵器だという“ヒーロースター”を取り出し、装着してコーナーに登っていく。だが、引きずり降ろしたKANNAはミサヲの仮面を剥ぎ取って投げ捨てると、マントを泥棒被りさせる。動揺するミサヲをバックドロップで投げたKANNA。ミサヲも素顔を晒しながらどうにかエビ固めで丸め込んでいったが、カウント2で返したKANNAはベルサイユの槍(=スピアー)を決めて3カウント。
<試合後コメント>
ハイパーミサヲ
――KANNA選手を更生させるということでしたが、闘ってみてどうでした?
「そうですね、やっぱりKANNAさんまだ10代なので、遅く来た反抗期なのかなという感じですね。ほんとはヒーローになりたいのに、まだちょっと照れちゃって反抗してくるなっていう、反抗期なんでしょうがないなと。こっちは大人のヒーローなので、時間がたってヒーロー軍に入りたいという言葉を、ちょっと今待ってあげようかなと思っている所です」
――美威獅鬼軍にKANNAが入って何戦かしていますが、前回との違いなどはありますか?
「そうですね……変化? まあ、ほんとはヒーローになりたいからっていうのはあると思うんですが、その反動なのか、わざわざ美軍ぽい動きをしたり、そういう風に振舞っているのかなというのは、今回、前回よりも感じましたね」
ーーなんでゲスいことばかりするんですか?
「ゲスくないです。何度も言うようですが、私はゲスい事など一度もしたことがありません! 正々堂々闘っているだけです。勘違いしないでください」
ーー空き巣とゲスでしたらどちらで呼ばれたいですか?」
「空き巣もゲスも的確な表現ではないので。皆さん、日本語を日本語学校から学び直していただけたらと思います」
ーー今後ヒーローを辞めようという気持ちは?
「愚問ですな。ヒーロー辞める事はないです。辞めるとかじゃないですからね、ヒーローは。ヒーローになった瞬間からもう、人間やめますか? みたいなものですよ。ヒーローはヒーローそのままです」
ーープリンセスカップ中は何をテーマに闘っていきますか?
「プリンセスカップ中は、隙あらばプリンセスカップに入れるような所に私はいようと思うので。プリンセスカップにいつでも合流できるような闘いを見せていきたいと思っております。1勝さえすれば(プリンセスカップ出場の)資格がもらえるという事なので、途中からシード席みたいな感じですね。シードで入って行こうと思います。皆さんお楽しみに」(注:そんなルールはない)
――今日の試合中、気のせいか一瞬ヒーローじゃなくなったような気がしたのですが……
「なんのことですか! 何も見えなかったです、何も! 私は常にこのマスクと一体化しているので、そんなことはありません」
リリコが新リングネームを発表
第2試合終了後、欠場中のケンドー・リリコがスーツ姿で登場。新しくしたリングネームを発表するというと、ドラムロールが鳴ったあと、いざ発表……と思いきや「あ、ちょっと待ってください! 私の心の準備が!」と言ってもう一度やり直すことに。
もう一度ドラムロールが鳴ったあと、新リングネームが「辰巳リカ(たつみりか)」だと発表。その理由を本名がリカなのでそれを使いたいと(高木三四郎)大社長に相談したところ、「リカと言ったら“立見里歌”しかないだろう」と言われたため、偉大なるレジェンド藤波辰爾から以前使用していた「辰巳」をもらったと説明。
最後にリリコ改め辰巳リカは「今日から私は辰巳リカとして生きていきます! 1日でも早い復帰を目指して、あと名前を活かした新しい技もたくさん考えていきたいと思います。これからもよろしくお願い致します! 会員番号15番、辰巳リカでした!」とおニャン子クラブのメンバーである立見里歌さんが元ネタだということをアピールした。
第3試合
ついに木曽レフェリーにとんがり帽子を渡すのを諦め、さらに山下とガッチリ握手を交わした坂崎。この日の坂崎はシリアスモードかと思いきや、「さて問題です。山下実優の弱点はどこですか?」と言い出すと、観客からは「頭の悪さ!」という絶妙すぎる声が飛んだが、とりあえず坂崎の考えた山下の弱点は“アゴ”とのこと。「そこで必殺技を考えた!」とアゴを狙ってロケットランチャーを発射。
あっさりかわした山下はサッカーボールキックからスリーパー。何とかロープに逃れた坂崎だが、山下は串刺しジャンピングニー、シュミット流バックブリーカー、さらに蹴りのコンビネーションからクラッシュラビットヒート(=ランニングキック)を狙う。
これを寝転ぶことで防いだ坂崎はカバーにきた山下にパーティー用のクラッカーを発射。木曽レフェリーが近づいていくと、手品のように一瞬でクラッカーを消した坂崎は、面食らった様子の山下のアゴをつかみ、そのまま何度も投げ飛ばしていく。さらにアゴドリルとスクリューさせた坂崎は、山下のアゴをつかんでのキャメルクラッチ。ロープに逃れた山下は怒りの踏みつけ攻撃。
ブレイクを命じたレフェリーに詰め寄った山下だが、坂崎は背後から近づくと山下の口の中に向けてクラッカーを発射。失神してしまい卒倒する山下。さらに坂崎は木曽レフェリーの口の中にもクラッカーを発射させる。耐えたかに思えた木曽レフェリーだが、時間差ダウン。
すると坂崎はセコンドのリカに山下を羽交い締めにするように指示してから、山下の口にゴムを咥えさせてゴムパッチンを狙う。だが、山下が離したため逆にゴムパッチンを浴びてしまう。もう一度トライするが、山下はリカにゴムを加えさせて坂崎を攻撃。坂崎がゴムを離したためリカにゴムパッチン。怒った坂崎が山下をタコ殴りにすると、ゴムを咥えさせて場外に出てゴムパッチン攻撃。
さらに魔法少女ダイブで飛んでいくが、ボディブローで迎撃した山下はアティテュード・アジャストメント(FU)で叩き付ける。カウント2で返した坂崎だが、山下はブラジリアンキックからのクラッシュラビットヒートを叩き込んで3カウント。久しぶりに勝利した山下は勝利のジンギスカンダンス。
第4試合
山下にシングルマッチで勝ったミウラは次なる標的・赤井と対戦するためにえーりんとの“同期タッグ”結成を承諾。ミウラが先発を買って出て前に出て来ると、美威獅鬼軍も赤井が出て来る。いきなり張り手を見舞ったミウラは蹴りかかってきた赤井をかわすが、赤井はムッとした様子でグラウンドに持ち込む。
スイープしたミウラだが、赤井もさらに上になる。ロープ際だったためブレイクになると、赤井を睨み付けるミウラの背後からえーりんが勝手にタッチ。赤井がそれを見て清水にタッチすると、えーりんは「なんだよ、怖いのかよ!」。清水とスピーディーなロープワークの攻防からえーりんが捕まえていき、ミウラにタッチ。
ショルダータックルで何度もなぎ倒していったミウラはジャンピング・ボディプレスを落とすとえーりんにタッチ。水餃子固め(=クロスアーム式フライングメイヤーからのニーオンザベリー)から極楽固めに捉えたえーりんは、そこからカバーするがカウントは2。「えーりん」コールを煽ったえーりんだが、攻撃をかわした清水は赤井にタッチ。
ミドルキックの連打でえーりんをコーナーに追い込んだ赤井は、長い足で踏みつける。続いて清水がフライング・クロスチョップからロメロスペシャルで吊り上げる。そこから前に倒すと、赤井がランニングロー。赤井はボディスラムからスリーパーに捉えるが、えーりんはどうにかロープに逃れる。
赤井のビッグブーツをかわしたえーりんはランニング・ネックブリーカーを決めてミウラにタッチ。赤井のミドルキックに重たいエルボーで対抗したミウラ。赤井がビッグブーツを叩き込むと、ミウラは返す刀でショルダータックル。しかし赤井は下から両足で挟み込むと、三角絞めで捕獲。しかしミウラはそのまま持ち上げてバスターで叩き付ける。
だが、ミウラのラリアットをかわした赤井はランニングキックを叩き込んで清水にタッチ。ハーフダウンのミウラに低空ドロップキックを叩き込んだ清水は、トリープフリューゲル(=スイングDDT)。しかしミウラもカウンターでパワースラムを決めてえーりんにタッチ。
ドロップキックを連発したえーりんはミサイルキック。これをかわした清水が赤井にタッチすると、ニーリフトからのミドルキックで蹴り倒した赤井は、口でくわえて手袋を外してからグーパンチ。しかし新人賞(=二段蹴り式の顔面蹴り)をえーりんがかわすと、ミウラが飛び込んできてラリアット。続いてえーりんがミサイルキックを発射。えーりんは焼餃子固め(=クロスアーム式のバックブリーカー)を狙うが、清水がカットに入る。
10分が経過してミウラが清水を排除するが、赤井が蹴り倒す。えーりんは赤井に向かっていくが赤井はカウンターのグーパンチ。さらに清水がダイビング・クロスボディーを決めると、続けて赤井が新人賞を叩き込んで3カウント。
マイクを持った赤井は「とっても美しい同期愛だったわ。御馳走様でした。私たちは同期とかとくになくて、所属している団体もないの。それなのにわたくしたちが何でこんなにつながっているかお分かりかしら? 美意識よ!」と言い放つ。そして美威獅鬼軍に敗れ泣いているえーりんに向かって「そんなに哀しいのならもっともっと鍛えて美しくなって、もう一度挑戦してなさい」と言うと、「わたくしたちは3人、これからもわたくしたちなりの正義のためにこれからも精進いたします。皆様これからもどうぞよろしくお願い致します。それでは皆様御免あそばせ」と言って退場しようとする。
だが、清水が曲を止めると「あの……少々お待ちください。今後行われますプリンセスカップというトーナメントに私とKANNAさんが参加しますので、抽選会がこのあとございます。なので、少〜しお待たせするかと思うのですが、いつも通り上にお茶のご用意がございますのでゆっくりされていてください」と沙希様に申し出る。
赤井が「わたくしはそのトーナメント、出ないのかしら?」と尋ねると清水は「沙希さまはもうすでに十分過ぎるほどプリンセスですので、沙希さまが参加されたら総ざらいしてしまいます。なので今回はご辞退いただいて。わたくしとKANNAさんが沙希さまに近づけるように精進いたしますので、どうぞご覧になっていてください」と答える。
それを聞いた赤井が「そうだったわね。わたくしはもうすでに?」と今一度清水に尋ねると、清水は「プリンセス!」と回答。ご満悦の表情で赤井が引き上げていくと、入れ替わるようにプリンセスカップ出場選手がリング上へ。
組み合わせ抽選会
続いて第2回『東京プリンセスカップ』のトーナメント組み合わせを決める抽選会を行うため、出場する初代プリンセスののの子をはじめ、山下、ミウラ、坂崎、中島、えーりん、清水、KANNAの8選手がリング上へ。
まず中島が箱の仲から数字が書かれたボールを引くと、山下、坂崎、ミウラ、のの子、KANNA、清水、そして最後にえーりんの順に引いていった。
1を引いた選手がいないという非常事態。2はKANNA、3は山下、4は坂崎。そのためトーナメント1回戦で山下vs.坂崎が決定。5が中島、6がのの子だったため、のの子vs.中島という昨年の決勝戦のカードが1回戦で実現することに。
ボールに書かれた数字が読みにくかったため混乱したが、1がえーりんで7が清水、8はミウラ。そのため7.8王子大会で行われる1回戦のカードはえーりんvs.KANNA、山下vs.坂崎。そして7.18横浜大会で行われる1回戦のカードは中島vs.のの子、清水vs.ミウラに決定した。
<試合後コメント>
美威獅鬼軍
――今日のメインでいつもより苦戦しているように見えましたが。
赤井「そうね、わたくしは、デブとはきっと相性が悪いんだと思うわ。でもね、今日はすごくわたくし気分が良いの。わたくしと愛さんの絆を、皆さんにお披露目できたし、KANNAさんも、ゲスさんにお勝ちしたし、とっても気分が良いのよ。あなた(=週プロ加藤記者)、入院していたそうね。退院おめでとう」
週プロ加藤記者「ありがとうございます」
赤井「わたくし、今日は気分が良いから、最近おあずけしていたわよね? そろそろ呼んで欲しいんじゃなくて?」
週プロ加藤記者「はい」
赤井「なんて呼んで欲しいのか、ご自分の口で言ってごらんなさい」
週プロ加藤記者「汚らしい……」
赤井「おだまり! ホントこれだから、お二人ともわかった? 男は狼よ。皆さん、帰りましょう」
清水「まあ恐ろしい」
KANNA「ゲス!」
えーりん&ミウラアカネ
――初の同期タッグでしたがいかがでしたか?
ミウラ「いかがでしたか? 私はえーりんと組めて楽しかったですけど(※棒読み)、やっぱり正タッグパートナーであるのの子さんとまた組んで、美威獅鬼軍を倒せたらなと思います」
えーりん「私はアカネちゃんとだったら倒せると思ったんですけど、悔しいですねやっぱ。でも一緒にアカネちゃんとタッグが組めて楽しかったです」
――次からプリンセスカップが始まり、ミウラ選手はバストデラックスがあるので、次いつ組むかわかりませんが、またいずれ組みたいという気持ちはありますか?
ミウラ「いや私は……まあ大丈夫かな」
えーりん「え〜、ないの〜? 嘘でしょ」
ミウラ「しばらくはいいかな」
えーりん「後々は?」
ミウラ「後々もいいかな〜」
えーりん「ツンデレなんですよ」
ミウラ「まあそういうカードが組まれたら仕方なくやりますけど。自ら望んではしない」
えーりん「えー嘘でしょ! 私はいつでもウエルカムですよ」
ミウラ「だって負けるからさ」
えーりん「ごめん」
ミウラ「負けたじゃん? ね?」
えーりん「それはたまたま運が悪かった。揚餃子を成功してたら勝ててたんだもんこれは」
ミウラ「はぁ。そっか」
――東京プリンセスカップに向けての思いは?
ミウラ「私、誰と試合するんでしたっけ?」
――清水愛選手です。
ミウラ「あー、あの人美威獅鬼軍だけど別にあの人が強いわけじゃないし、今回ね、こういう風にえーりんがやられたし、うちもまあまあやられたので、シングルだったらどうせ弱い人間なので、簡単に潰して準決勝にはいけるかなと思ってます」
えーりん「私はKANNA選手と闘うんですけど、KANNA選手はエキシビジョンの相手でもありデビュー戦の相手でもあるし、なんかほんと東京女子プロレスの私のスタートの選手なので、今までシングルで何回かやらしていただいたけどまだKANNA選手にはシングルで勝った事がないので、今回のプリンセスカップは自分の東京女子プロレス入ってからの成長を見せれるチャンスでもあるので、初めてKANNA選手に勝って私は一歩前に出たいと思います」