赤井沙希が5・4後楽園でのEXTREME級王座獲りに意欲!「100回やって99回負けるかもしれないけど、残り1回の可能性をたぐり寄せたい」
DDTプロレスが4月13日、東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、5月4日の後楽園ホール大会でDDT EXTREME級王者のクリス・ブルックスとダブルタイトル戦を行う、アイアンマンヘビーメタル級王者の赤井沙希が2冠獲りに意欲を見せた。
EXTREME級王座戦は王者がルールを指定できるが、クリスは通常のプロレスルールを希望。その理由をクリスは「いろいろアイデアはあったが、4・11後楽園でのアカイさんのコメントを聞いて気が変わった。イラプションを背中から見て、うらやましかったり、DDTで唯一の女子であったり、苦悩を抱えている。調べたら、アカイさんのシングルの王座戦は5年ぶりとわかった。アカイさんのことはリスペクトしているし、彼女に敬意を表したい。そうそうシングルのベルトに挑戦するチャンスは巡ってこないかもしれないので、男性女性関係なく、一人のレスラー対レスラーとして、普通のルールで試合することこそが、彼女への敬意の表れになるんじゃないかと思ったから」と説明。
赤井は「今DDTは『DDTらしさとは何か?』って、みんな考えている時期かなって思ってます。そんな背中を見てるだけじゃなく、自分もDDTの一選手として闘っていきたい。EXTREME、アイアンマンのベルトはDDTらしさの詰まったベルト。クリスがジェンダーの部分とかも考えてくれたと思うので、5月4日までアイアンマンのベルトを守ってダブルタイトルマッチにしたい。5年前にEXTREMEに挑戦したとき、ジャンケン総選挙があって、勝ち上がって、男色ディーノ選手がチャンピオンで挑戦しました。今回は自分の意思で挑戦しました。100回やって99回負けるかもしれないけど、残り1回の可能性をたぐり寄せて。やる前からあきらめてしまっている人たちに向けて、2本のベルトを掲げて勝ちたいです」とコメント。
クリスは「100分の1のベストの状態にもってきてくれることを望みます。DDTは今いろいろ変わってる。いい方向に上向きに変わってる。こういうチャンスがなかなか回ってこないのは、僕にとっても同じこと。お互いベストを尽した試合ができればと思ってます」と返した。
通常ルールになったことについて、赤井は「私が女子で、クリスが男子。試合順はわかりませんが、これを後楽園でできるのはDDTらしさを兼ねている。特殊なルールでやっても、このベルトの良さやDDTらしさは出ると思うんですが、特殊なルールがあったら、そのルールに助けられたと思われたくないというのはあるので。通常ルールだからこそできることを試合でやりたいと思います」と話した。
EXTREME級王座を女子選手が戴冠すれば、歴史的な快挙となるが、赤井は「(KO-D)6人タッグを獲って、自分が原因でベルトを落としてしまって。EXTREMEはDDTらしさが詰まったベルト。アイアンマンもDDTらしさが詰まったベルト。DDTは今移り変わる時期かもしれない。私という選手がDDTのなかで生きていた、ということをEXTREMEのベルトの歴史に刻みたいと思います」と力を込めた。