ブック破りをした負け役を王者が制裁!“負けハラスメント”にブチ切れた選手が団体へ堂々の反旗!

18日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step64』が開催。みあ朝子が台本破りのガチ試合で敗北した。
現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。団体の至宝であるAWG王座は、技術・演技力などリング上でのパフォーマンス力を測る【実力】、パフォーマンス力を高めるための練習・習得技術などへの【努力】、集客力と物販の売上などファンへのアピール力を測る【人気】、サイコロの出目で加算ポイントが決まる【運】といったポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』で争われるといった独自性を打ち出している。
みあ朝子は短期間でのデビューを行うアクトレスガールズの中で2年間練習生を行っていたという特殊な女優。『セーラームーンになれます』となにかの募集で書いてあったのを見てアクトレスの門を叩き、前転もままならない状態から努力を重ねて2022年8月にデビューを果たす。
朝子は本人が意図せぬ天然物のエキセントリックな言動で人気を博してしまい、セーラームーンになりたいという夢とは裏腹に最弱イロモノキャラのような扱いに。新生アクトレスの中では古株のはずなのだが、後輩相手にも負ける台本を押し付けられ続けていることから本人は「これは“負けハラ”である」と強い憤りを見せていた。
そんな中、前回大会で後輩の初勝利の贄に捧げられた朝子はついにブチギレ。
泣きながら「そんなに嬉しいかーー!!!後輩にまで、負けハラですかー!?もう、台本通りやってられっか!覚悟しろ!AWG、私はこれから台本破りをするー!台本ぶっちぎりで勝ち取ってやる~!このやろ~!誰でもいいから次の試合でシングルを用意しろ!」と堂々の“ブック破り”を宣言した。
これを面白がった団体側は、AWGシングル王者の才原茉莉乃とのシングルマッチを用意。この試合はプロレスのように台本なしのガチマッチとして行われることとなり、朝子が真の力を発揮して勝利するのか、あっさり死んでしまうのかに注目が集まっていた。

この日のオープニングダンスでは、朝子が茉莉乃を突き飛ばした後に『台本』と書かれた紙を破り捨てるという朝子なりのシュートサイン。

試合では茉莉乃が入場してコーナー上でポーズを決めようとしたところで朝子が奇襲してスクールボーイ。ゴングが鳴っていなかったためカウントが数えられず、朝子は猛抗議。
改めてゴングが鳴らされると茉莉乃が順当な実力差を見せつけるかのように淡々と追い込んでいくが、朝子は手負いの獣のような名状しがたいを雄叫びを上げながら猛反撃。オーロラ・ヒップドロップから鬼の形相でマウントエルボーを連打していき、卍固めでガッチリ捕らえる。
まさかの大金星かと思われたが、茉莉乃がカウンターのジャンピング・エルボーで逆転。さらにドラゴン・スリーパーで絞り上げてからのファイナルカットを見舞うが、それでも朝子は肩を上げてよろよろとエルボーを連打して負ける運命に抗おうとする。
茉莉乃はこれを受け切ってヒーローキック(※ランニング・フットスタンプ)で3カウントを奪った。

マイクを取った朝子が号泣しながら「負けハラに負けじと台本破りをして返り討ちにあったみあ朝子です。チャンピオンを当ててくるなんて、私を潰そうとする汚い手を使われた!だから負けた気はしません!もう会社の言う通りにはしない!私が初勝利を自力で掴むまで、私は台本破りを続けます!」と宣言。独自の無敵理論に周囲が唖然とする中で朝子は肩で風を切りながら去っていった。