受け身一つ取れなかったウナギ・サヤカが両国国技館での自主興行を成功へ!「ツラくなったら、悲しくなったら、いつでもプロレスを見に来てください」

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 26日、両国国技館にてウナギ・サヤカ自主興行『ウナギ絶好調』が行われた。

 ウナギは2019年1月に東京女子プロレスでデビューし、2020年11月からスターダムに参戦。後に所属となるも“ギャン期”に突入してスターダムから飛び出し、現在はプロレス界を股にかけた“査定”の旅を行っている。
 数多の女子団体で引っ張りだこである他、全日本プロレスで諏訪魔と壮大な痴話喧嘩を繰り広げたり、大仁田厚と電流爆破戦を行ったり、ZERO1の火祭り参戦を果たしたりと男子プロレス界でも大暴れ。株式会社ウナギカブキの社長としても辣腕を振るっている。

 その勇名は海外にも轟き、アメリカの女子団体『KITSUNE』では初代王座を戴冠。JTO GIRLS王座、アイアンマン王座も併せてシングル三冠王として君臨した時期もあり、昨年9月にはCMLL日本女子王座も戴冠。知名度だけではなく確かな結果も残してきた。
 破天荒な言動が目を引く行動力の化身であり、そのハングリーな姿勢は男女問わず数多のレジェンド選手たちや芸能人が高く評価。昨年1月には後楽園ホールで自主興行を開催し、チケット完売という稀有な実績を打ち立てた。同年9月の後楽園自主興行第2弾では2025年4月26日に両国国技館で自主興行『ウナギ絶好調』を行うことを発表。さらに今年2月16日には女子プロレス史上初の聖地・後楽園ホールにおけるワンマッチ興行で里村明衣子とのシングルマッチを行い超満員札止めにするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの“絶好調”と言える。


 この日は全8試合が行われ、鈴木みのる、アジャコング、青木真也など錚々たる顔ぶれが普段では見ることの出来ない相手やルールで闘い、さらに炎上中の前田日明もリングに現れると会場は大盛りあがりに。
 そんな中で行われたメインイベントではウナギ・サヤカ&彩羽匠vs白使&一黒者が行われ、入場した謎の一黒者は田中将斗の化身である様子。

 試合はウナギと彩羽がクラッシュギャルズを彷彿とさせるダブルの正拳突きなど連携攻撃を見せるが、白使は淡々と受けきり反撃していく。
 一黒者がエルボーを中心とした試合運びを見せると、彩羽と一黒者がエルボーの激しい打ち合いとなり、彩羽がジャーマンで投げ捨てれば一黒者が後頭部へのスライディングDと一進一退の攻防へ。
 白使がウナギに拝み渡りから念仏ダイビング・ヘッドバットを狙うも、彩羽とウナギが正面に上りダブルの雪崩式ブレーンバスターで投げ捨て反撃に転じ、彩羽がスワントーンボムからウナギがこれより我は修羅に入る!(=フロッグスプラッシュ)を投下しフォールするも一黒者がカット。
 彩羽のハイキックとウナギのビッグブーツのサンドイッチで一黒者を迎撃すると、ウナギは城門突破(=ブレードランナー)で叩きつけ、スライディングTANAKAを発射する。だが白使は避けると曼陀羅捻りから極楽固めで捕らえウナギはピンチに。
 なんとか彩羽が救出するも、動けなくなったウナギに白使がチョークスラムから一黒者がスライディングD。さらに白使が念仏パワーボムで叩きつけて3カウントを奪った。


 ボロボロで試合を終えたウナギは「白使はほんとは私が闘える相手ではなかったのかもしれないけど、こうやって一黒者っていう新しいのもできちゃったし?もうちょっとでかいところでもう一回やってやってもいいよな!」と、日本武道館や東京ドームでの自主興行を見据える。
 そして「絶対にもっともっと面白いことも、もっともっとでかい事も、絶対に絶対に叶えます。だから、今さ、なんかちょっとやらかしたらさ、死ぬほど袋叩きにされて吊し上げられて、そんな世界だけどさ、でもみんなも絶対にやりたいことやるの諦めないでください。ツラくなったら、悲しくなったら、いつでもプロレスを見に来てください。全てのプロレスラーが、あなた達の代わりに闘います。そして私が、誰よりもでかいことを言って、夢を叶えていくので、先頭を切れるように今日からまた、やらないのがお前ら、やるのがウナギ・サヤカとして、一番先頭で闘います。今日は本当にありがとうございました」と大勢のお客さんへ感謝を述べた。

 バックステージに戻ると彩羽が「スターダムで初めて当たった時受け身一つ取れなかったんですよ?プロレスラーとして認めなかった最初、ほんとに。けどギャン期になって大口叩いてみんなから潰されて、でもそのたびに吐く言葉で自分にプレッシャーをかけてたと思う。それがまあちょっとだけ受け身がとれるようになってきて、両国までできて、お客さんもこんだけあったかいし、まああとは、強さだね。メインでほんとは勝ちたいじゃん?いつも負けてない?あなたの勝つ姿お客さん見たいんじゃない?」と褒めながら発破をかける。
 ウナギは「ちょっとしか受け身が出来てないやつが両国国技館やるんだから、日本武道館だって東京ドームだってマディソン・スクエア・ガーデンだってやっちゃうかもしれないよ!でも、こないだRIZINの会見でやってた東京ドームシティ広場、あそこで一発目史上初自主興行やるので、ほぼ東京ドーム!あと一歩で東京ドーム!なのでここから7番勝負、やべー奴と闘って、やべー歴史を作って、最終的に彩羽匠に勝つ。明日横アリで人が不幸になる興行がありますけども、私は、絶対にプロレスラーもお客さんも関係者も、全員幸せにする興行をもっともっとでかくしていきます」と、8月から始まる7ヶ月連続自主興行で攻め続ける覚悟を語った。

 ウナギの自主興行は初めてプロレスを見る人でも楽しめるように、多種多様な試合が組まれながらも鈴木みのるなどプロレスファンを唸らせるマッチメイクで構成されている。この日も休憩込みで3時間で興行が終わり、20時に両国国技館を出たお客さんは夕飯を近隣で食べながら間違いなく今日の感想を語り合うだろう。
 バックステージのケータリングもプロレス界では類を見ないほど充実しており、選手関係者のケアもされている。
 プロレスというフォーマットを使ったエンターテイメントでは、間違いなく最前線を走り続けているウナギ。アジャコングやダンプ松本などの一般知名度を越える世代交代を起こすのはウナギ・サヤカが一番近いと言っても過言ではない状況となり、ウナギ傾奇にプロレスファンが乗るのは今この瞬間かもしれない。

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