ストロング暴力スタイルを掲げる悪の軍団がリングを支配!笑顔を届けるヒーローたちに最大の試練!

18日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step64』が開催。KING王座を争う水嶋さくらとMARUが激しい前哨戦を展開した。
KING王座ことキング・オブ・リングエンターテイメント王座は、プリンセス天功さんのペットであるホワイトライオンのKINGくん(当時1歳)がコミッショナーに就任し昨年10月に創設された王座。
現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。【実力】【努力】【人気】【運】といった項目で得たポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』が主流となっている。
そんなアクトレスに於いて、ポイントマッチではない“強さの象徴”とされるベルトがKING王座。過去にはラダーやイスが乱れ飛ぶハードコアマッチで王座戦が行われたこともあり、しっかりとした“プロレス”が出来る選手のみが挑むことを許されていると言っても過言でないベルトだ。
今年3月に初代王者・茉莉を倒してKING王者になった【GENKI戦隊アクトレス5】のさくらは、アクトレスガールズが新体制となってからデビューした新世代エースの1人。新体操をバックボーンに持つ華やかなパフォーマンスだけではなく、激しい試合も見せられるようになった現在のアクトレスガールズの象徴的存在となった。
ベビーを相手に防衛を重ねてきたさくらだが、前回大会では“ストロング暴力スタイル”を掲げる悪の【アクトレスキラーズ】に属する石川はるかを相手に5度目の防衛に成功。
その後にはキラーズのボスであるMARUが「私はお前のこと大っ嫌いなんだよ。何が笑顔、勇気だ!そのベルトはな、笑顔とか勇気のベルトなんかじゃねーんだよ。怒りのベルトなんだよ!」と挑戦表明。さくらもブチ切れながら10月1日東京ドームシティ・プリズムホール公演での防衛戦を受け入れた。
この日のメインイベントでは、プリズムホール公演での決戦を控えて水嶋さくら&夏葵vs茉莉&MARUのタッグマッチが実施。
プリズムホール大会ではAWGタッグ王座を持つキラーズの惡斗&茉莉にベビーズの【真夏の汐風】夏葵&汐月なぎさが挑戦することが決まっており、2つの王座のダブル前哨戦という形だ。

さくらとMARUの対面でゴングが鳴るなり、MARUがスピアーで倒し「メイク落としてやるよ~!」とゴム軍手で顔をゴシゴシ。「ノーメイクだなお前(笑)」と嘲笑しながらフェイスクラッシャーで叩きつけ、髪の毛をグリグリと踏みつけるという恥辱を与える。
場外戦でチェーンを持って暴れまわるMARUは、茉莉との巧みなコンビネーションで夏葵を排除しつつさくらに集中砲火。苦戦が続くさくらだったが、夏葵のサポートを受けつつ夏葵のジャンピングニー+さくらのドロップキックの同時攻撃、さらにさくらがMARUにダイビング・クロスボディ、夏葵が茉莉にダイビング・ニーアタックを決める競演で大逆転。
さくらは必殺のブロッサム・アーチホールド(※変形ノーザンライト・スープレックス・ホールド)を決めるが、茉莉がカットしてさくらに熨斗紙。MARUは茉莉とともにさくらの首にチェーンを巻き付けながら放つ合体奈落落とし(※ハイジャック・ボム)を決め、最後はダイビング・フットスタンプを突き刺して3カウントを奪った。
ブチ切れながらマイクを取ったさくらは「何なんですか!この勝ち方!初っ端から凶器出してきて!こんな勝ち方、こんな、こんな闘い方!絶対に認めませんから!プリズムホールは正々堂々、正々堂々リングの上で闘って、私が勝って!このKINGベルト、私がまた笑顔でこの腰に巻いてやりますよ!」と悲痛な叫び。
これを受けたMARUは「さくら、その怒りだよ。怒り出せんじゃねーかよ。10月1日も、そのベルトをかけて怒りのベルトにして、真っ黒にしてやるよ!」と不敵に笑い「凶器に厳しく!あなたに暴力!アクトレスキラーズ~♪」のオリジナルコールで大会を締めた。
10月1日のプリズムホール大会は、AWGシングル王座戦、AWGタッグ王座戦、KING王座戦とすべての王座戦が行われるビッグマッチ。
才原茉莉乃の持つAWGシングル王座へ挑戦する天翔ゆいは、アクトレス5を離れてキラーズ入りが噂されており、結果次第ではすべてのベルトがキラーズに集まってしまうという非常事態。ヒーローの活躍を基軸とした勧善懲悪のショーを見せたいアクトレスリングとしては、様々な意味で正念場の大会となりそうだ。