大流血デスマッチで極上の刺激!狂猿のカリスマが”ならず者”に「死んでもいい覚悟なんて捨ててしまえ!世の中には死にたくて死ぬやつなんていねーんだ!」
- 2022-9-13
- ニュース
- JUST TAP OUT
12日、東京・国立代々木競技場第二体育館にて『TAKAみちのく30周年記念大会~タカタイチデスぺマニア~』が開催。メインイベントでは葛西純とエル・デスペラードが凶器反則なんでもありのノーDQデスマッチで大流血の激闘を繰り広げた。
以前よりデスペラードは“デスマッチのカリスマ”葛西純への憧れを語っており、2019年5月にシングルマッチで戦った際には両者リングアウトのノーコンテストに。さらにこの試合でデスペラードは顎の骨を折り長期欠場となってしまった。
3年の時が経ち、今年5月のタカタイチマニア後楽園ホール大会でデスペラード&DOUKIvs葛西&本間朋晃のタッグマッチが実施。ハードコアマッチの流血戦を葛西がDOUKIを垂直落下式タイガードライバーで沈めて勝利し、「オイ、デスペ。オマエからの超刺激がほしい!つべこべ言わず、シングルやれや。コレ(赤いバラ)を受け取ったらOKとみなす」とバラを一輪差し出す。すぐに受け取ったデスペラードは「いただいたこいつは大事にしますよ。もらったものはこれだけじゃないです。刺激。痺れるような極上の刺激だ」とシングル戦を決定した。
この日は歓声OKということもあり、入場時から「葛西」コールと「デスペ」コールで会場が包まれる。さらに試合開始後すぐに葛西が有刺鉄線でデスペラードのマスクを破り、素顔の額をカミソリで切っていくと会場からは悲鳴。流血したデスペラードはカミソリボードにボディスラムで叩き込み、ならばと葛西は脳天にギターショット。身体中から流血する両者は『カミソリボード』『釘ボード』『空き缶ボード』『フォークボード』と多種多様な凶器が設置されたボードにお互いを叩きつけあい、大流血しながらデスペラードがロコ・モノ(ナックル)を叩き込めば葛西も「デスペラード!」と叫んでのナックルで殴り合い。
葛西は雪崩式リバースタイガーデストロイヤーでフォークボードに叩き込み、デスペラードはインプラントで顔面からカミソリボードに突き刺すなど狂った試合を繰り広げ会場が阿鼻叫喚に包まれるが、最後はデスペラードがピンチェ・ロコで叩きつけ激闘に終止符を打った。
涙目になりながらデスペラードは「葛西さん、ありがとうございました」と座礼。
葛西も「デスペよ、こちらこそありがとうございました。お前みてーなよ、すげーつえー奴と、この会場でメインはれて、オレっちは嬉しいよ」と笑顔を見せる。だが一転して険しい表情になると「しかしな!最高にいい男のお前に、一つだけ言いたいことがある。お前よ、オレっちと試合する前にこう言ってたな?『燃え尽きて、死んでもいい覚悟でリングに上がる』ってよ。馬鹿野郎。世の中にはな、死にたくて死ぬやつなんていねーんだよお前。生きていてーのに、死ななきゃいけねーやつ、生きていたいのに、死んじまう奴がごまんといるんだよ。お前みたいによ、最高の仲間に囲まれて、沢山のファンに応援されて、夢だった新日本プロレスに入門して、プロレスラーとしてデビューして、新日ジュニアのトップ取って、最高の人生を送ってるやつがよ、死んでもいい覚悟でリングに上がるなんて言うなよお前!俺たちはよ、死んでもおかしくねー、大怪我してもおかしくねーリングに上がって、生きて生きて、生きてリングをおりなきゃいけねーんだろうが!死んでもいい覚悟なんて、捨ててしまえ。死んでもいい覚悟なんていらねーんだよ!そうすれば、お前はもっと強くなる」と熱いメッセージ。
涙をこらえながらデスペラードは「ありがとうございます。二度と、死んでも言いなんてとか、死ぬ気でとか、死ぬ覚悟とか、軽々しく口にしません。自分は、また、必ずリングに上がって、その時も必ず生きながらえて、何試合も重ねて、こないだ一回約束破っちまったけど、スーパジュニアも必ず優勝して、ベルト持ったまんま、葛西さんともう一回やります」と宣言。
そして赤いバラを手に取り「今出すと、こないだみたいにチープに写っちまうかもしれないけど、これ、こないだいただいた薔薇なんすよ。初めて作ったドライフラワーなんで、下手っぴかもしんないですけどもらってやってください。また必ずシングルやってください」と5月とは逆の立場でバラを差し出す。
中指を立てながら笑顔でバラを受け取った葛西は「デスペ、このドライフラワー大切にするぜ。お互い、明日からも生き続けて、お互い、もっと強くなって、またリングで会おうよ」とグータッチをし、リングサイドで見ていた娘を抱きかかえて生きてリングを降りる大切さを伝えながら去っていった。
最後にデスペラードは「葛西さんのおっしゃるとおりでした。自分、ここ最近結構やられて精神的にキちゃってて、もう家で1人でいてもなんかぶっ壊れそうだったんすよ。それでも、試合に向かうモチベーションと、趣味のゲームとかやってるときだけ自分が保てて、ホントにこの試合が無かったら、俺……(※涙で言葉を詰まらせる)ホントに頭おかしくなるぐらい心やられてて。それなのにコメントで軽々しく『死んでもいい』とか、まだ……『まだ俺そんなレベルだったか』と驚きました。自分の幼稚さに驚きました。また必ずちゃんと成長して、ちゃんと身体も心も鍛えて、もう1回必ず強くなってまた必ず葛西さんとやらせていただきます。ありがとうございました」と語り、超満員の歓声を受けて新たなスタートを切った。