【試合詳細】12・7 JTO島根大会 グレート-O-カーンvsKEITA 【JTOタッグ】赤間“AKM”直哉&ARAvsMIYAMASA&IBUKI 青木いつ希&柳川澄樺&稲葉あずさvs稲葉ともか&Aoi&しゃあ TAKAみちのく&日高郁人&武蔵龍也vsファイヤー勝巳&十文字アキラ&ボンバータツヤ
- 2024-12-11
- 試合
- JUST TAP OUT
『JTO西日本シリーズ2024・益田大会』
日程:2024年12月7日(土)
開始:18:00
会場:島根・益田市立市民学習センター
観衆:165人
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○rhythm
8分48秒 rhythm式ヘビーキラー1号
●ソフィア
▼3WAYマッチ 30分1本勝負
○ロコガルシャ
7分37秒 Lions Dinnertime→片エビ固め
●サンダー誠己
※もう1人は夕張源太
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
TAKAみちのく/○日高郁人/武蔵龍也
11分58秒 ショーンキャプチャー
ファイヤー勝巳/●十文字アキラ/ボンバータツヤ
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○青木いつ希/柳川澄樺/稲葉あずさ
16分53秒 フロッグスプラッシュ→片エビ固め
稲葉ともか/Aoi/●しゃあ
▼JTOタッグ選手権試合 30分1本勝負
【王者組】赤間“AKM”直哉/●ARA
9分23秒 体固め
【挑戦者組】○MIYAMASA/IBUKI
※ARA&赤間組が初防衛に失敗。MIYAMASA&IBUKIが第3代王者組となる。
▼メインイベント スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○グレート-O-カーン
13分28秒 エリミネーター→体固め
●KEITA
グレート-O-カーンが島根に降臨し益田の英雄・KEITAと一騎打ち!MIYAMASA&IBUKIがJTOタッグ王座奪取!
第1試合
rhythmがヘッドロックで先制もソフィアが強烈なラリアット、サッカーボールキック、側転からのPK、コーナーポストに逆さに吊ってキックと容赦のない猛攻。フォールを返したrhythmも張り手。クロスフェイス、ワンハンドバックブリーカーと攻めたてフォール。カウント2で返したソフィアがハイキックからバックフリップでマットにrhythmを叩きつけた瞬間rhythmがソフィアの両腕をクラッチして反転し、そのまま固めて3カウント。
第2試合
サンダーとロコが共闘し夕張を太鼓打ちもすぐに仲間割れ。夕張がロコに逆水平。ロコとサンダーが夕張を串刺しトレイン攻撃。ロコがセントーンから夕張をフォールしようとするがサンダーが阻止。サンダーがロコにクロスボディアタック。夕張がサンダーに逆水平を見舞うとサンダーも夕張にエルボーをお返し。サンダーはロコにもドロップキック。夕張がリング下で虎視眈々と機会を伺っていると、リング上でサンダーがロコを担いでアルゼンチンバックブリーカー。夕張が飛び込みカット。ならばとサンダーが夕張、ロコふたりまとめてミサイルキックで吹き飛ばし、夕張に風車式バックブリーカーを見舞ってフォール。ロコがカットしてサンダーをラリアットでなぎ倒したあと自らの必殺技Lions Dinnertimeでサンダーをマットに突き刺して3カウントを奪った。
第3試合
UWA世界ライトヘビー級王者となり勢いに乗っているボンバーと日高から。リストの取り合いから日高をアームドラッグで飛ばして低空ドロップキックを見舞い踏みつけ。ところが調子づいて発射したこけしが自爆し赤コーナーに連れ込まれ捕縛され、青コーナーの仲間からも「欲張るからだ」とキツイダメ出し。
コーナーに捕えたボンバーを日高が踏みつけ。武蔵が逆水平。ボンバーをリング中央に戻した武蔵が重いエルボーを打ち込む。ボンバーが意地見せ武蔵をボディスラムで叩きつけるが腰を痛めてふらついたところを武蔵にラリアットを叩き込まれる。グロッキー状態のボンバーをTAKAが踏みつけ。TAKAに反撃のエルボーを打ちこみボンバーが十文字に交代。十文字がTAKAに膝を入れコーナーポストに追い込んでストンピング。若者たちにやられまくりながらもがむしゃらにファイヤーのボディに拳を連打し立ち上がるTAKA。そのTAKAのボディに容赦なく膝を入れるファイヤー。ブチ切れたTAKAにスイッチが入り、ファイヤー、ボンバー、十文字と次々ジャスト・フェイスロックで締め上げてから、ファイヤー、十文字を蹴散らしていき、ファイヤーにスーパーK-2(トラースキック)を思い切り見舞ったあと出たがる武蔵をなぜかスルーして日高にチェンジ。
日高に十文字が蹴撃ラッシュ。ビッグブーツを日高に見舞い返す刀でコーナーのTAKAにも一蹴。客席に落とされるTAKA。
フライングニールキック、串刺ビッグブーツ、サッカーボールキックと蹴りまくったあとで日高をコーナーポストにセットしてトレイン攻撃。
ボンバーが日高にこけしを投下。今度は成功。十文字がサッカーボールキックからフォール、あわやのところで武蔵がカット。
武蔵をボンバーと十文字が合体技で迎撃。十文字に日高の延髄切りがヒット。武蔵がボンバーの顔面に膝を入れる。
武蔵の好アシストを受け日高が十文字にアイルビーバックからのフライングニールキック。
日高が地元で十文字にショーンキャプチャーをがっちりと決めギブアップを奪って締めた。
第4試合
開始前、握手を求める青木の「お願いします!」が響き渡る。
その青木とともかからスタート。力比べはほぼ互角。リストの取り合いからともかが青木をヘッドロックも青木がすり抜けともかをヘッドロックに捕えて首投げ。ショルダータックルは青木の圧勝。
ところが何故かコーナーであずさと柳川がもめ始める。タッチができない青木を捕まえた赤コーナー組が串刺し攻撃からのトリプルドロップキックの集中砲火。
ダメージがあるかと思いきやさにあらず。エルボーをがむしゃらに打ってくるしゃあを青木が吹っ飛ばしてダブルニー。柳川に交代。
柳川がしゃあを串刺しニーハイ、ドロップキックで追い込む。柳川がしゃあにダブルニードロップでフォール。返したしゃあにサーフボードストレッチ。グイグイ締め上げるがともかがカット。援護を受けたしゃあが柳川にダイビングクロスボディでフォール。カウントは2。
Aoiがソバット、ドロップキック。サブミッションを駆使して柳川を追い詰めると青木がカット。切り返した柳川が青木をコルバタで飛ばす。Aoiと柳川の蹴り合いに割ってはいってきたあずさがAoiにビッグブーツ、姉超と蹴っていくがAoiも負けじと低空ドロップキックを見舞ってともかと交代。姉妹が意地の張り合い蹴り合いを凄まじく展開。サッカーボールキックの痛み分けからバチバチの打ち合い。Aoiが串刺しで援護するとともかがミドルを連打しあずさを倒してフォール。カウント2で肩を上げたあずさにともかがソバット。両軍入り乱れ混沌とするなか青木がともかとAoiまとめて河津落としで仕留め吠える。ともかが飛び込んできて青木にともか正拳突きからミドル入れしゃあに繋ぐ。しゃあがランニングネックブリーカーからエルボー連打。青木がコーナートップに上がったところをAoiが捕まえ、しゃあが青木をデッドリードライブで投げ落とす。Aoiとともかが青木に合体技。しゃあがミサイルキックも、またも青木がしゃあをねじ伏せ柳川と交代。
柳川がしゃあにフィシャーマンズスープレックスで投げ飛び込んできたAoiに1010。めまぐるしく入れ替わる攻防がいつしか再び姉妹の対決に。あずさが掌底一撃でともかを倒す。
両雄入り乱れ闘いが混迷を極めるなか青木がフロッグスプラッシュでしゃあから3カウント奪取して勝負を決めた。
第5試合
ARA&赤間がベルトを肩に意気揚々と入場。リングインしてダンスパフォーマンスを披露。
ゴングと同時にMIYAMASA、IBUKIが奇襲を仕掛けるがARAがIBUKIをコルバタで飛ばして場外へ落とし赤間が場外のIBUKI、MIYAMASAめがけラ・ケブラーダ。
サッカーボールキックでダウンのIBUKIに赤間がその場式ムーンサルトを畳みかけるがIBUKIも反撃。コーナーへ押し込め串刺しバックエルボー、ハンマーパンチ。切り返した赤間のフライングニールキックを受けきってチンクラッシャーで赤間の動きを止める。
MIYAMASAの串刺しボディプレスに圧殺されたARA。グロッキー気味のARAに追い打ちのセントーンが落下。フォールを辛くもキックアウトしたARAが決死のRKOでピンチを突破し赤間とMIYAMASAに合体技。赤間がダメ押しのスワントーン・ボムを投下しARAもダイビング・ボディプレスを畳みかける。
ARAがMIYAMASAをフォールして勝利を掴みかけた王者組だったがIBUKIがリング下にレフェリーを落として赤間を排除。ARAを沈めレフェリーが戻ってきたタイミングでMIYAMASAにARAをフォールさせ3カウント奪取。MIYAMASA、IBUKI組が戴冠した。
第6試合
地元益田市出身のKEITAがKINGのベルトを携えて先に入場。この日の第1試合開始前、リングアナウンサーが客席に向かって「プロレスを見るのが初めてという人」と呼びかけると半数以上が手を挙げた。定員500余のこじんまりとして古さを感じさせる会場に煌びやかな皇帝姿のオーカーンが姿を現す。腰にはIWGPのベルト、左腕にKOPWのベルトを下げて練り歩くだけで会場全体が非日常空間に転じていく。
リング上で対峙するふたり。KEITAがオーカーンに手を差し出すがオーカーンはその手を取らず両手をうしろで組んだまま。ゴングが鳴って試合開始。
身を屈めテイクダウンの隙を狙うKEITA。逆にシングルレッグでテイクダウンを取ったオーカーンに腕を取られ、ロープエスケープ。いったん離れて片手を差し出し握手を要求するKEITA。素直にその手を取ろうと距離を詰めてきたオーカーンに蹴りを入れ辮髪を掴んで場外へなだれこみラフファイトを展開。パイプ椅子で打ち据え壁に叩きつけ踏みつける。オーカーンをリングに戻すと、ロープを使っての目潰し攻撃、踏みつけ。劣勢かと思われたオーカーンがガットショットから奇声を発しながらのモンゴリアンチョップを炸裂させ一本背負投でKEITAをマットに叩きつける。そこからモンゴリアンチョップを連打していく。KEITAがコーナーポストにじりじりとあとずさりしながらチョップの刃先を両手で掴むと、地獄突きからコーナーポストに押し込んだオーカーンが玉座からのサーフボード、再びモンゴリアンチョップを浴びせかけ、飛行機投げ。フォールを返したKEIAにエリミネーターを狙うがこれはKEITAが阻止。アキレス腱固めでロックして一気にフィニッシュを狙うKEITAだったが、オーカーンが渾身の力でロープエスケープすると今度はSTFで締め上げギブアップを迫る。これもロープエスケープ。オーカーンがビッグブーツ、ラリアットでKEITAをなぎ倒してフォールもカウント2で返したKEITAがオーカーンをサッカーボールキックで蹴り倒してフォール。オーカーンがカウント2.99で返すと、アイアンクローでオーカーンの頭部を締め上げ必殺技の脳殺(アイアンクローからの大外刈り)を決めるが、起き上がったオーカーンがKEITAをエリミネーターでマットに叩きつけ、3カウント奪取。
試合後オーカーンは「握手の仕方を教えてやる。」とKEITAに詰め寄りコーナーで顔面を踏みつけながら握手を強要。
オーカーン「これからもあのKEITAとかいうやつを足がかりにしもべにしてまた新日本プロレスのこのグレート・オーカーン様がこの益田、このJUST TAP OUTを支配しに来てやるから喜べ。よきに計らえ!」
KEITA「勝ちたい気持ちもあったけどだけどよ、こんなクソ田舎によ、あんな一流選手が来てくれることなんてめったにないんだよ。だがよ、そこで観ている後輩よ、ワシがいまJTOの頂点なんじゃ。先輩の俺が一流なんじゃ。お前ら俺の母校の後輩ならもっと喜べよ!」
ここでKEITAが「ここは敵味方関係なく言わせてもらう。日高、益田のプロレスはあんたを抜きに語れんのよ」と同郷の日高郁人をリングに招き日高とのシングルマッチを要求。
日高「みなさん、KEITAが言ってくれたように、この益田市をプロレスでもっと盛り上げましょうよ!確かに人口が減ってるかもしれなよ。でもプロレスで多くの人を集めましょうよ。益田市を盛り上げるために僕らプロレスラーが骨身を削って闘ってるから、みんなも日々を闘って一緒にこの益田市を島根県を盛り上げていきましょう!よろしくお願いします!来年3月22日にショーンキャプチャーご縁の国島根プロレスとして益田市民会館に帰ってきます。そのときKEITA、チャンピオン、力貸してくれるよな?」
KEITA「俺がやらなきゃ誰がやるんですか日高さん。3月22日、お前ら全員来いよ!最後に一言。I LOVE JTOだ、馬鹿野郎!」
<試合後コメント>
KEITA
――本日はお疲れさまでした。凱旋試合で勝利を飾ることはできませんでしたが百戦錬磨の相手と闘って得るものがあったと思います。何を受け取られましたか?
「自分の中でグレート・オーカーンはいま現役レスラーいっぱいいるなか、実力ある現役レスラーのなかで俺が尊敬できるプロレスラーで、そのレスラーと試合が出来たこと自体で自分自身が成長できたんじゃないかと思います。」
――きょうの経験もKINGの防衛戦に活かせそうですか?
「そうですね。JTOルールはプロレスルールではないんで、グレート・オーカーンというすべての格闘技に精通したレスラーと闘いが出来たということはその点でも成長できたと思うんで。」
――プロフィールによるとKEITA選手は1984年生まれとありまして、デビュー戦が2023年。比較的遅いデビューかと思うのですが?
「子どものころから柔道をやって柔道も全国大会出て空手もやって、古流柔術やって途中で辞めてどうしようかなって思っていたときにTAKAみちのくに声を掛けられてプロレスラーにデビューしました。」
――先日30周年を迎えられたずっとトップを走っておられる大ベテランの選手の方が30周年記念大会のあとで引退は考えたことがないとおっしゃられていたんです。KEITA選手もプロレスを続けていつか益田でオーカーン選手と今度はタイトルマッチを行ってください。
「そうなればいいね!」
――益田のファンの皆さんも期待していると思います。
「そうかもしれん。うちの団体にTAKAみちのくがいる限り年取ったなんて言い訳できない。まだまだ場数を踏んでこれからもやっていきたいと思います。」
――最後に益田市のファンに向けてメッセージをお願いします。
「過疎化が進んでいる益田ですが同郷の先輩のレジェンドの日高郁人が盛り上げようと言ってるんだから後輩の俺もなんもしないわけにはいかんでしょ。」
――きょういらしてた学生の皆さんは母校の後輩ですか?
「後輩です。高校の後輩。まあ、先輩がおっさんになっても頑張ってる背中を見せられた」
グレート-O-カーン
――本日ははるばる山陰の益田市までようこそお越しくださいました。
「うむ、ご苦労。」
――中国地方在住の記者としても心からお礼を申し上げたいと思います。
「うむ、くるしゅうない。その心意気はよし」
――破竹の快進撃で勝ち進んでいたタッグリーグ戦は残念なことになってしまいましたが、お力落としのご様子をまるで感じさせない素晴らしい闘いに圧倒されました。
「うむ、当然である。それだけ余の精神も、どんな過密日程でも九州からこんなド田舎まで来ても闘えるというからだ、気の強さを見せつけるためにわざわざ来てやったのだ」
――KEITA選手ですが闘う前とあとで印象の変化はございましたか?
「闘う前はむしろゼロだったからな・・・なんにも調べもしなかったし、注目もしなかった。ただ闘っている最中、奴のTシャツがめくれて、なにやらアニメの刺青が彫ってあるのがチラッと見えて。そういうところでシンパシーを感じるかもしれんな。ま、実力はまだまだだがな。あれでもJTOのチャンプなんだろ?」
――JTOランキング一位です。
「うむ、利用価値はあると思ってな。一応握手というものを教えてやったよ。これは躾だから。試合中握手のやり方を知らなかったようだから。」
――さきほどKEITA選手は、きょうの闘いの経験はKINGの防衛戦にも活かせると言っておりました。
「是非活かしてね、余に感謝をしてこれからも余のために尽くせば余は満足じゃ。」
――のちの世にレジェンドとして名を遺すプロレスラーはおしなべて入場シーンから人の心をわし掴みして、入場が語り継がれて伝説になるものですが、きょうは益田大会でのオーカーン選手の入場は本当に掴まれました。
「”きょうは?”」
――きょっ!
「”きょうも”であろう!この無礼者が!」
――失礼しました!
「まあ、ちらちらとね、余の試合の前のJUST TAP OUTどんなもんぞとのぞいてみたがちとがっかりしたんでな、いろいろ・・・客にもレスラーにも。ただし余が入場したとき・・」
――一気に盛り上がりました。
「それは当然であろう!余の実力がドインディーレスラーと違うのだ、無礼者が!」
――し、失礼しました!
「いやしかしよく見てたよ。余が入場してきたときは盛り上がったな。」
――一篇のショートムービーを見ているが如くの完成度に息をの吞みました。
「そうであろう?」
――オ―カーン選手はKOPW2024保持者になられてから地方再生を掲げておられますけれども、今回JTO益田大会に参戦されたのもそのような目的に基づいてのことですか?
「それもあるな。余は帝国の皇帝だから。植民地を、支配地域を増やしたいから。そのためにもそこが廃れてちゃ意味がないから。きょうでプロレスファンの民度を上げて、プロレスの楽しみ方を教えてやって再生したから。」
――いつの日かまたこの地にいらっしゃった際には、オーカーン選手と益田市出身のプロレスラーとのタイトルマッチを期待してもよろしいのでしょうか?
オーカーン「おう、いいんじゃないの?TAKAの野郎にはな、恩も貸しも作ってやったから、それを返してもらうためにも益田市でビッグマッチでよかろう。やってやる。」