「もっと上のステージでまた絶対戦いましょう」安納サオリ&なつぽいがアクトレスガールズに里帰り!“新体制”で生まれた後輩たちを絶賛!

13日、東京都・後楽園ホールにて『ACTwrestling 後楽園ホール公演』が開催。アクトレスガールズの初期メン、安納サオリ&なつぽいが里帰りを果たした。
現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。団体の至宝であるAWG王座は、技術・演技力などリング上でのパフォーマンス力を測る【実力】、パフォーマンス力を高めるための練習・習得技術などへの【努力】、集客力と物販の売上などファンへのアピール力を測る【人気】、サイコロの出目で加算ポイントが決まる【運】といったポイントを数値化して大会前に集計し、ポイントで上回った選手が試合で勝利することが決まる『ポイントマッチ』で争われるといった独自性を打ち出している。
現在は“プロレス団体”ではないアクトレスガールズだが旧体制時代を含めて数十人のプロレスラーを輩出しており、ほぼすべての女子プロレス団体にアクトレス出身選手が出場している。
その中でもアクトレスの“初期メン”であり、現在スターダムで活躍する安納サオリ&なつぽいは未だに特別視されており、現体制の選手の中でも憧れを口にする者は多い。
アクトレスを離れる選手は多くが傍目には円満とは言い難い辞め方をしており、安納&なつぽいもその例に漏れない。様々な大人の事情から2人とアクトレスは二度と交わることがないと目されていた。
しかし、今年5月31日に大田区総合体育館で開催されたなつぽい&安納サオリデビュー10周年記念大会『なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。~うちらの足跡~』では安納&なつぽいがアクトレスガールズのテーマソングとも言える『Love Riddle』を現役アクトレスガールズと一緒に踊ったり、アクトレスの坂口代表が2人へ花束を贈呈したりといった様々な雪解けが見られた。
現体制のアクトレスの性質上、2人とアクトレスの絡みは一夜限りのもとかと思われていたが、8月13日のアクトレスガールズ10周年記念の後楽園ホール公演にて安納&なつぽいが一夜限りの電撃復帰が発表。
最近では高瀬みゆき、谷もも、清水ひかりといった“(元)プロレスラー”も稀に出場するようになっており、プロレス界から距離を置いていたアクトレスが事実上の鎖国解除へ舵を切っているとも言える。
なつぽい&安納サオリの対戦相手は、“世界一可愛い体育大卒グラドル”植原ゆきなと現役バレエダンサーの夏葵。
ゆきなは170cmの長身を持ち、大学時代にセパタクローで鍛えたヒップから脚のラインが武器。世界四大ミスコンと謳われる『ミス・アース』の『2024ミス・アース・ジャパン日本大会』では第2位にあたる『2024ミス・エアー・ジャパン』を獲得しており、その美貌は世界で高く評価。昨年12月にデビューした期待のルーキーとして人気を博している。
夏葵は岡山出身の女優であり、4歳からバレエダンサーとして活動を開始すると中学生時代にユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)のアンサンブル部門でグランプリに。オーディションを乗り越えバレエ『えんとつ町のプペル』にも2年連続出演しており、現役バレエダンサーとしても活躍している。
2020年にアクトレスガールズに入団すると、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』でリングデビュー。2021年には女優・声優・グラドル・プロコンカフェ嬢といった面々がプロレスを行っている『アクトレスリング』でプロレスデビューも行い、しっかりとした体幹に裏打ちされた美しい立ち振る舞いや、指先まで意識した身のこなしは観るものの目線を引き付け団体のエースに成長。昨年10月の後楽園ホール公演で元スターダムの惡斗を倒し、AWGシングル王者となり世代交代を行った。
テレビ朝日系列で放送された『ロンドンハーツ 1時間SP』内で、お笑い芸人の“FUJIWARA”藤本敏史さん扮するフジモン太夫が様々なものに挑戦する『太夫フェス』が開催され、Netflixドラマとして再生数1位となったダンプ松本の半自伝的ドラマ『極悪女王』をパロディした『極白女王』が披露されたが、夏葵は唐田えりか扮する長与千種役を演じたことで一躍話題となった。
現体制のエース格である夏葵は今回の試合について「伝説のお2人と言われておりますが、そんなの私たちには関係ないです。今は今なので!新生アクトレスガールズは、技1つ、打撃1つ、絞り1つ、投げ1つ、すべてで練習量、そして美しさの高さを見せていきたいと思います。アクトレスガールズ10周年、そこに歴史を刻む、皆さんの記憶に残る試合にしたいと思っています。皆さん8月13日、時代の証人になってください!」と、現在のアクトレスを旗揚げから創ってきた者としての意地を叫んでいた。
安納&なつぽいが入場してくると、アクトレスファンは「おかえり!」と明るい歓声とともに歓迎。2人のセコンドには同じくアクトレス1期生である【SPiCEAP】本間多恵&尾﨑妹加がつく。


試合は夏葵となつぽいという、小柄でスピードファイトを武器にする2人の対面で開始。よどみ無いアームホイップの攻防には観衆から感嘆の声が上がる。
しかし、最もキャリアの浅いゆきなが捕まる展開となり、安納が足攻めでゆきなの武器である蹴り技を封じにかかる。余裕たっぷりの2人であったが、ゆきなは折れること無くエルボー連打で突っ張っていき得意のヒップアタックを決めて生還。
再び夏葵となつぽいの対面となると、2人はバチバチのエルボー合戦を展開。夏葵がバレエジャンプ式のダイビング・ニーアタックやキューティー・スペシャル、さらに必殺のmidnight sun(※旋回式キューティー・スペシャル)まで決めるも安納がカット。
ゆきなが安納を排除してなつぽいにジャックハマーを決め、夏葵がコーナーに上ってダイビング・フットスタンプを突き刺してカバーも、安納がぶっこ抜いてジャーマン。ゆきなが安納にスピンキックを放つも、安納が回避。安納の延髄斬り+なつぽいのトラースキックを見舞ってゆきなを排除する。安納はコーナーの下にフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで叩きつけてセットし、なつぽいがフェアリアル・ギフトを投下して3カウントを奪った。
マイクを取った安納は「私達のさ、はじまりはアクトレスガールズでした。アクトレスガールズがなかったら、私たちは今ここのリングに立ってません」と故郷への感謝の言葉を述べる。なつぽいも「恐縮なんですけど、私達アクトレスガールズの伝説だそうです!でも、今のアクトレスのすごさを身に沁みて感じました」と現体制のアクトレスへのリスペクトを口にした。
これを受けた夏葵は「私達、新生アクトレスガールズは、お2人とは少し形の違ったステージで。でも、お2人と闘って負けたこの悔しさは本物だと思ってます。これからも、私達アクトレスガールズは、上を目指していきたいと思っています、2人とは違うステージですけども、お2人の上を超えられるように、輝けるように、これからも努力して練習して、闘っていきたいと思います」と語る。
するとなつぽいは「頂点は、違うかな?おんなじかな?それはわからないけど、もっと上のステージで、また絶対戦いましょう」といつかの再戦を求め「今日この日が、この戦いが、すっごく楽しかったから、また上がりたいな。いいですか?」とアクトレスへの再参戦も熱望した。

すると、リング上に多恵&妹加が上がってきて10月1日のアクトレス後楽園ホール公演への参戦を発表。“プロレスラー”として活躍する初期メンがアクトレスのリングに上がり続けることで、これからのアクトレスの風景も変わっていくかも知れない。
なお、この試合は“プロレス”として行われていたことが試合後に明かされ、夏葵は一日限定のプロレスラー復帰、ゆきなは一日限定のプロレスラーデビューを果たしていたことが語られた。