「ちょっとでも葉月ちゃんを感じられるなら」毒蜘蛛退治で王座防衛を果たしたAZMが因縁の葉月の愛弟子・向後桃とハイスピード王座戦決定!
28日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『STARDOM Flashing Champions 2022』が開催され、AZMがテクラを下してハイスピード王座V4を果たした。
AZMは2011年に9歳でスターダムに入団し、キッズファイターとて2013年にデビュー。19歳にして約9年のキャリアを持つスターダム内でも古株の選手となっている。その後は女子プロレス界随一のハイスピードファイターに成長し、2020年7月にハイスピード王座初戴冠。王座交代もハイスピードな激戦区でしのぎを削り続けている。
この日、AZMはオーストリア出身の“世界の毒蜘蛛”テクラを相手に4度目の防衛戦を実施。
試合が始まると、目まぐるしいロープワークから互いに得意とする蹴撃を放っていく苛烈なドッグファイトが展開され、テクラはロコモーション式ぶら下がり首4の字固めなどのトリッキーな動きを、AZMは堅実な腕攻めを見せるなど互いの持ち味を生かして激闘。
テクラはハイキックやバズソーキックなどを的確に放っていくが、AZMは後の先を取るサブミッションで対抗し、ダイビングフットスタンプを発射。これをかわしたテクラがマッケンローから毒グモ・デス・ドロップを狙うが、これを脇固めで切り返したAZMがあずみ寿司。これを返されても冷静にヌメロ・ウノへと捕らえ、ギブアップ勝利を奪った。
マイクを取ったAZMは「テクラは2回しか闘ったこと無いけど既に大嫌いだよ!」と憎まれ口を叩きつつも「テクラが挑戦してくれたことによって、ハイスピードに新しい風が吹いたことは感謝するよ。ありがとう」と感謝。
そして「私がV4したということは、次の目標は最多防衛記録。このベルト、挑戦したい奴だーれだ?」と次期挑戦者を募ると、現れたのはSTARSの新星・向後桃。
「前々から次に自分が3を取ったら挑戦したいと思っていました」と語る向後を、「第0で?勝った?だから?そんな、あまっちょろいので挑戦できないんだよ」と相手にしなかったAZMであったが、向後の師匠にあたる存在が自身との縁が深い葉月であることを思い出し、「お前の今の師匠、葉月だろ?こももが、葉月指導で沢山練習してきて、こももと戦ってちょっとでも葉月の姿が見えるならいいよ。ちょっとでも葉月ちゃんを感じられるのなら、私が是非挑戦受けて立ちます」と向後の背後にいる葉月を見据えながら挑戦を認めた。