星輝ありさが“白いベルト”を7度目の防衛も“赤いベルト”の岩谷麻優が「この赤いベルト、奪いに来てください」
4日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM BEST OF GODDESS 2019』が行われ、星輝ありさが7度目のワンダー・オブ・スターダム王座の防衛に成功した。
この日がワンダー・オブ・スターダム王座(以下、白いベルト)7度目の防衛戦となる星輝は、前王者の渡辺桃が果たしたV13超えを宣言しており、折り返し地点となる今回の防衛戦には5☆STAR GPにてシングル初黒星をつけられていたジェイミーを指名。また、「個人的には新体制になったからといって、『大きく変えてやるぜ』みたいなことは考えていないです。ただ単に自分がやってきたこととかをその場で最大級に出すだけだなと思っているので、変なことは考えていないです。自分のプロレスをやろうと思います」と変わらずマイペースな姿勢を貫いていた。
一方のジェイミーは「あなたはもっと真剣にちゃんと一生懸命考えてきた方がいいよ。ジェイミー・ヘイター倒すにはなにをすべきなのか」と連勝に自信を見せていた。
セミファイナルで行われたこの試合、星輝の選手コール時には大量の紙テープが舞うが、ジェイミーは紙テープの雨に紛れて奇襲。場外に放り出してトペ・スイシーダで追撃するなど速攻を狙っていく。
しかし星輝はジェイミーの攻撃にカウンターを合わせる形で延髄斬りやブラジリアンキックを叩き込んで試合のペースを取り戻すと1399。さらにブラジリアンキックで試合を決めにかかるが、ジェイミーは自慢の牛殺しで対抗。続けてニーパッドを下ろして本気の牛殺しを狙っていくが、星輝が着地してトラースキックから左右のハイキック。そしてウィル・オスプレイ直伝のシャイニングスター・カッターからシャイニング・インパクトと怒涛のラッシュをかけ、貫禄のV7を達成した。
前回の花月、今回のジェイミーと過去にシングルで敗れた相手とのリベンジマッチの防衛ロードを歩む星輝は、自身が5☆STAR GPで敗れた小波を次期防衛戦の相手に指名。小波は「星輝ありさ、私は忘れもしない。2019年春シンデレラトーナメント決勝で、私が今まで築き上げてきたものをあなたは一瞬で壊した。今、あなたが一番大切にしているその白いベルト、この最高の舞台であなたの大切なものを私が奪います」とこれを受託。年内最終戦となる12月24日の後楽園ホール大会での王座戦が決まった。
バックステージに戻った星輝は、今後赤いベルトを狙う気はあるかを聞かれると「一瞬、芽生えた時があったんですけど、やり残していることで頭がいっぱいで、それをまずって感じなので。まだそこまでは無いです」と淡白な回答。
しかし、記者の一人から「白いベルトは赤いベルトに次ぐ2番目の王座」という旨の言葉が出ると「いや、人によって捉え方って違うと思うんですけど。私は自分のことを2番だと思ったことはないし」と反論。岩谷が赤いベルトを獲った場合に挑むかどうかを聞かれると「それは麻優ちゃんには麻優ちゃんの価値観があって、それを大切に思っているわけだから、そんな1番とか2番とかは私は付けないですね」と答えて退席。
この後行われたメインイベントでは、岩谷麻優がビー・プレストリーを撃破して赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を奪還。
試合後には自身と同ユニットのSTARSの面々をリングに集めると、星輝に対して「これで、女-AMA-、赤いベルト、白いベルトのチャンピオンになりました!すごい!でも、ありさちゃん。自分もありさちゃんを倒して、この真の赤いベルトのチャンピオンになるから。いつか、そのベルト、奪いに行くから。だからありさちゃんもいつかこの赤いベルト、奪いに来てください」とパートナーでもある星輝に赤いベルト戦を持ちかける。これに対し、星輝は自分から右手を差し出し、岩谷はその手をしっかりと握った。