24年ぶりの日本武道館女子プロレスで秋山準&TAKAみちのくの遺伝子が王座防衛!
3日、東京都・日本武道館にて、『レック Presentsスターダム10周年記念 ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA』が開催され、舞華&ひめかがゴッデス王座の初防衛に成功した。
Donna Del Mondo(DDM)は、昨年1月にジュリアによって結成され、現在は舞華、朱里、ひめか、なつぽいによる5人のユニット。ユニット結成1周年を迎え、今年1月になつぽいが正式に入団したことでメンバー全員が所属選手となったDDMは、この勢いのままにタッグ王座の奪取を宣言。
1月の高田馬場大会では、“ひめぽい”ことひめか&なつぽいが“大江戸隊”小波&ビー・プレストリーの持つゴッデス王座に挑戦するも、小波がトライアングル・アームロックでなつぽいからギブアップを奪って防衛に成功。しかし、ひめかはその場で「私はお前らにまだ1度も倒されていない。私にはもう1人パートナーが居る」とDDMの仲間であり昨年7月にスターダムへ同期入団を果たした舞華との“舞ひめ”タッグで再びビー&小波に挑戦を表明し、2月の後楽園ホールでは大願成就しついに舞ひめが王座戴冠。
しかし、そこへ大江戸隊の首魁たる刀羅ナツコとその相棒である鹿島沙希の“Devil Duo”こと“豚もやし”の2人が現れ、ナツコが「一回負けたぐらいで相方をすぐポイか?ひめか、お前はスターダムに来た理由も中途半端、DDMでやる肉体改造もお前だけ中途半端。タッグに対する思いも中途半端だな!日本武道館、どっちのタッグの絆のほうが強いか試してみようか?」と怒りの挑戦表明。DDMと大江戸隊の抗争はさらに過熱していた。
今大会では、ロッシー小川EPの試合順による優劣をつけたくないという思いから、第1試合前の2試合を“プロローグファイト”、第1試合から先を“ゴールドファイト”と呼称することに。
従来であればダークマッチと呼ばれる第1試合前の枠でゴッデス王座戦が行われることについて、鹿島は「ひめか、お前が中途半端なせいで、ウチら本戦にも入れない中途半端な試合順で、客もまだまばらで中途半端な中、試合しないといけない。オメーのせいでベルトの価値下がってんじゃねーの?」と吐き捨て、ナツコは文字通り言葉もないといった様子でコメントを拒否。両組ともにフラストレーションが溜まりに溜まった中で武道館決戦が行われた。
試合は大江戸隊の奇襲に始まり、場外攻撃や相手の死角を突くタッチワークで王者組を翻弄。舞ひめが攻撃に転じると、ひめかが全日本プロレス応援大使だった時代に秋山準から直伝されたジャンピングニーや2人まとめてのアルゼンチン・バックブリーカーなどで猛攻をかけ、舞華と鹿島の一騎打ちをアシスト。
鹿島は舞ひめのサンドイッチラリアットの連打を耐えきり、舞華に起死回生。しかしひめかがカットしナツコをダブルのチョークスラムで叩きつけてKOすると鹿島は孤立無援に。舞華は師匠・TAKAみちのく直伝のみちのくドライバーIIで叩きつけ、3カウントを奪った。
試合を終えたひめかは「この日本武道館、女子プロレスで24年ぶり。そんな記念すべき日本武道館に、ゴッデスの王者として、舞ひめで立つことが出来て、とてもとても嬉しいです」と笑顔。
舞華も「まだまだ私たちには出してない2人の技があるんで。次は、次、防衛するときはその技をお出し出来たらなと思っております」と不敵な笑みを浮かべ、タッグ王座の長期政権化を誓った。