秒殺宣言の鹿島沙希を撃破しハイスピードV11達成のAZMがトロフィーを破壊し苦笑い
14日、スターダムが後楽園ホール大会を開催し、AZMが鹿島沙希を制してハイスピード王座の11度目の防衛に成功した。
AZMは、今年3月にはハイスピード王座の最多防衛記録10回を打ち立て記録更新。元WWEのメルセデス・モネもその実力を高く評価してIWGP女子王座初防衛戦の相手の1人に抜擢するなど、弱冠20歳で“ハイスピードのアイコン”として世界のその名を轟かせている。
今回AZMに挑戦したのは、2月の大阪大会で行われた『ベルト挑戦権争奪 『浪花ルーレット』 シングル勝ち抜き戦』で勝利して「1分でベルト獲ってやるわ!」と豪語した鹿島沙希。鹿島も最近こそコミカルな言動が多いものの、団体随一の技巧派でもあり、確かな実力者として知られている。
試合開始前の記念撮影の際には、ロッシー小川EPが普段から頑なに取ろうとしない帽子を鹿島が取り上げてしまいロッシーが大慌て。AZMも思わず吹き出してしまう。
ゴングが鳴ると、鹿島が「本日タイトルマッチですので、秒殺などは一切せず、正々堂々とやりたいと思います!正々堂々よろしくお願いします!」と握手を求める。AZMが露骨に怪しみながらも握手に応じると、鹿島は即座に起死回生。
AZMが即座にキックアウトすると、鹿島は「嘘嘘!もう1回!お願いします!」と再び握手を求める。AZMはその手を取ってあずみ寿司に入ろうとするが、鹿島は「あぶねーなあ?!」と回避し、丸め込みの応酬へ。
今度はAZMが「チャンピオンからもどうぞよろしくお願いします!」と握手を求める。鹿島も「正々堂々!」と応じるフリをしてビッグブートを発射。もちろんこれを読んでいたAZMがハイキックを叩き込み、ジャーマン・スープレックス。
鹿島もダイビング・フットスタンプ、ダブルアーム・フェイスバスター、バズソーキックと猛攻をかけ、起死回生を連発してガムシャラに勝利を狙うが、AZMが二段階式のあずみ寿司で押さえ込んで技アリの3カウント。
見事11度目の防衛に成功し、ベルトとトロフィーを授与されたAZMに鹿島が笑顔で歩み寄り、AZMの手を掲げあげて祝福。
鹿島が握手を求め、AZMが応じた瞬間にビッグブートを発射も、AZMが飛び退いて回避。鹿島が一目散に逃げ出す中でトロフィーを持ち上げたAZMだったが、紅白飾りの付いた先端部分がポロリと落ちてしまい大慌てしながら退場していった。
バックステージに戻ったAZMは、壊れてしまったトロフィーを気にしつつ、「勝ったんだけど、鹿島沙希の手のひらの上で転がされている感じがすごくして、いやまあ、圧勝?なんだけどちょっと腑に落ちない感じがするかな。またやってあげてもいいよ」と笑顔。
そして、4月23日の横浜アリーナ大会でタッグを組む相思相愛の駿河メイに向け、「なんかTwitterで駿河メイちゃんからなんか『チャンピオンじゃない私(AZM)には興味ない』みたいな言い方をされたけど、ちゃんとベルトを持って帰ってきたから!私とちゃんとタッグ組んでください!」とメッセージを贈った。