『もう思い出の中に生きたくない』2年ぶりにスターダムに復帰した夏すみれが大江戸隊と決別し一匹狼での頂点獲りを宣言!

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 26日、神奈川県・とどろきアリーナにて『STARDOM in SHOWCASE vol.3』が開催され、夏すみれが2年ぶりにスターダムに参戦して自身の過去と決別した。

 スターダムが展開する新ブランドであり、特殊ルールの試合ばかりが並ぶ『STARDOM in SHOWCASE』。第5試合では、葉月&夏すみれvs刀羅ナツコ&鹿島沙希のノー・ホールズ・バードマッチ(※反則裁定無し&決着はリング内のみ)が行われた。

 夏すみれは、2013年のデビュー当初は清純派として活躍していたが、他に類を見ない“ビッチ系キャラ”を確立すると『試合でも崩れない鉄壁メイク』で美容業界からも注目を浴びた。
 その悪女ぶりからスターダム参戦後は大江戸隊の一員として大暴れ。2019年7月には花月&アンドラス宮城とアーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠し、2019年末に大江戸隊が様々な事情で体制変更を余儀なくされると自主興行『Forever』を開催して当時の大江戸隊メンバーとともに最後の花火を打ち上げた。

 しかし、夏は翌年に肩の怪我から長期欠場。スターダムのHPからもいつの間にか名前が削除されてフェードアウトし、約2年の間プロレスラーとしては“消息不明”に。後に夏本人が語ったところによれば、コロナ禍の中で新団体旗揚げのために動いていた話が紆余曲折の末にご破算になって精神を病み、プロレスの情報を一切シャットアウトして生きていたのだという。
 夏は仲間たちの支えもあって今年5月にフリーランスサミット『NOMADS’』の主催者としてプロレス界に復帰。現在は新宿2丁目にてプロレスコンカフェ『ナツバー』も営んでおり、レスラーとしての第二章を歩みだしている。

 しかし、今月11日にはロッシー小川EPが良かれと思ってナツコ&鹿島をナツバーに招いたことで事件が発生。2人は夏の店で大暴れし、店を破壊してしまった。
 夏は「ずっと私は2人との再会を待ち望んでましたし、もう一度一緒に暴れられる日を誰にも言わずに願ってました。でも2人は、今の大江戸隊は、もう私が知ってる過去のものではなくなっちゃったのかもしれないです」と戸惑いの声を上げるが、ナツコは「挨拶もなく消えてったゴミに仲良くする程寛大じゃねぇな」とバッサリ切り捨てた。

 この日、夏とタッグを組んだのは、複雑な事情から2019年12月に突如引退したことで大江戸隊を離れた葉月。昨年10月に復帰してからはSTARS所属となったため大江戸隊からは距離を置いている。

 ナツコは、当時の大江戸隊のツートップであった花月&葉月が離脱したことで突然大江戸隊を背負うことになり、我武者羅に看板を守り続けてきた。
 引退時に「白いベルトを獲る夢を叶えたかった」と涙した葉月の気持ちを背負って白いベルト奪取に燃える仲間思いな姿を見せたり、自身が左膝前十字靭帯断裂で長期欠場に追い込まれてもセコンドとして辣腕を振るったりといったナツコの踏ん張りがあってこそ、女房役の鹿島をはじめとした仲間たちがナツコを慕ってついていき今の大江戸隊が出来上がった。
 この試合は、夏が目を背け続けていた過去と対峙する試合でもあり、ナツコ率いる今の大江戸隊が過去の大江戸隊を乗り越えるための試合とも言えた。


 葉月はかつてのように黒いリップを引き、引退時に贈られた大江戸隊ボードを持って入場。
 試合は大江戸隊の奇襲に始まり、鹿島がビンで夏の頭をぶん殴れば夏もバラムチで引っ叩いて反撃。大江戸隊のセコンドの面々もリングに乱入する大荒れの事態に。
 夏&葉月はナツコの顔面にシャンパンを振りかけ、合体コードブレイカーから夏が大江戸隊ボードに頭から突き刺す妖乱(※変形フィッシャーマンDDT)。そのまま夏が勝利するかと思われたが、大江戸隊の面々が総出でリングに上って夏&葉月に暴行。葉月を救出スべくSTARSの面々もリングに飛び込んできて大混乱に陥り、レフェリーがノーコンテストを宣言した。

 マイクを取ったナツコは「今日闘って、よぉ~~く分かった!夏、お前はずっとテメーの頭の中の記憶で生きてろよ。私は今の大江戸隊と前に進むだけなんで」と言い残してリングを後に。
 これを受けた夏は「今の大江戸隊、ションベン臭えガキの集まりじゃねえか!今の大江戸隊なんてこっちから願い下げだよ!」と吐き捨て過去と決別。
 葉月は「夏さん、お帰りなさい!私達が大江戸隊にいたのは過去の話。大江戸隊じゃない夏すみれと葉月でこれからも試合を楽しんでいきたいです」と笑顔で握手を求め、2人はしっかりと抱擁。しかし、夏は突如葉月を振り払いビンで頭を殴りつけてKO。

 夏は「私はもう、大江戸隊なんかどうでもいいんだよ。『思い出の中で生きてる』ってさっき言われちゃったよ。私は別に、葉月ちゃんに対してなんの恨みも無いけどさ、もう思い出の中に生きたくない。『大江戸隊の夏すみれ』とか『スターダムによく上がってる夏すみれ』とか、この団体ありきはもう懲り懲りなんだよ!あたしは今の夏すみれ1人で、このスターダムでフリーランスとしてのし上がっていくわ。だから、ゴメン、葉月ちゃん。貴女とはここで、バイバイ」と胸中を吐露して去っていく。夏にとって、葉月との楽しい思い出もまた捨てなければならない過去であった。

 バックステージに現れたのは葉月1人。葉月は「夏すみれと久しぶりのタッグ、途中までは楽しかったんだけどな。夏さんがその気持なら私は対角に立って夏すみれを潰す。絶対に許さない」と語り、今後の因縁戦を予感させた。

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