「私をキッカケにプロレスを見てくれる人増えたら恩返しできる」SNS大炎上で芸能界から消えたフワちゃんが“職業・プロレスラー”として再始動!

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 7日、東京都・後楽園ホールにてSTARDOM『第15回 ゴッデス・オブ・スターダム ~タッグリーグ開幕戦~ in KORAKUEN』が開催。フワちゃんがプロレスラー転向を電撃発表した。

 フワちゃんは、日本テレビ『行列のできる相談所』内の企画でプロレスデビューすることとなり、2022年10月23日にスターダムでデビュー。
 芸能人のネタの一部として軽く終わるかと思いきや、フワちゃんは約4ヶ月の練習でしっかりとした危なげない受け身を習得。オカダ・カズチカ直伝のドロップキックも見事なものであり、ミサイルキックの滞空時間と飛距離は一線級のプロと遜色ないレベル。
 プロレスにドはまりしたフワちゃんはどんどん試合をしていくことを熱望したが“大人の事情”があってのプロレスデビューであったため、3回目の試合は組まれないまま時が過ぎた。

 そして、フワちゃんは昨年8月にSNS上で女性お笑い芸人に向けて発した不適切発言で大炎上。レギュラー番組も降板となり、一気にテレビからも姿を消して干されたままフェードアウトしていくものと思われていた。


 しかし、今大会では岡田太郎社長とともにフワちゃんがリングに上がり、場内は大きなざわめきに包まれる。
 緊張のあまり笑顔が引き攣った状態でマイクを取ったフワちゃんは「皆さん、お久しぶりです。フワちゃんです。昨年は私の発言でお騒がせをしてしまいまして申し訳ございませんでした。(※深々と一礼)今日は皆様にお話したいことがあり、お時間を頂戴してもよろしいでしょうか。あれから1年半、時間をかけて自分自身を振り返り、私なりにたくさん考えてきました。改めなければならないことがたくさんあり、猛省しております。一方で、自身の強みをまた発揮できるところはあるのか試行錯誤しながら考え、日々精進し生活しておりました。この期間で敬語も学びました。そして、新しい夢ができました!この1年間、いろいろな可能性を考えている中で、私にとってどうしてもまた挑戦したいもの……それはプロレス一択でした!反省や禊ぎのためではありません。私自身、プロレスには3年前のテレビ番組の企画で挑戦して以来、ずっと大切に思っていた存在であり、かつ、命をかけて闘う覚悟がある者しか上がれない舞台です。そんな大好きなプロレスに、これから本気で向き合う覚悟をもって、今日はこの後楽園に挨拶をしにきました!改めてこの状態の私を受け入れてくれているスターダム、そして私に指導してくれている選手の先輩方、本当にありがとうございます。これから死ぬ気で頑張りますので、皆様どうぞよろしくお願いします!」と言葉もつっかえつっかえになりながら胸中を吐露。
 会場のファンからは「頑張れよっ!」といった声援や大きな拍手が起き、フワちゃんは会場四方に深々と頭を下げてからリングを降りた。

 その直後の囲み取材に応じたフワちゃんは「言葉だけ一人前にならずにしっかりと闘いを見せていくプロレスを目指して、私はこれからプロレスラーとして生きていきます。仕事をせずに自分を振り返っている1年半でした。つらいことも腐りそうになったこともありましたが、プロレスがあったから目標や夢を持ってここまで歩んでこられました。プロレスというものに夢をもらっているので、しっかりと恩返しできるように頑張っていきます」と改めて決意表明。
 以前のように実は番組の企画であったという裏側があるのか、芸能界復帰への足がかりにするための話題作りでは無いかといった質問に対してはキッパリと否定し“職業・プロレスラー”として生きることを明言。スターダムの選手ジャージも着用しており、正式にスターダムへ入団したことも明かした。

 「これまで芸能活動やYouTuberといった多彩な活動をしてきたが、当面はプロレスラー1本で行くのか」という質問に対しては「はい!プロレスラーとしてやっていきます!上谷さんみたいな、プロレスが広がるっていう目線で言ったら私はちょっと他の人よりも架け橋になれることもあるんじゃないかと思います。でも、まずは練習生らしくしっかりとプロレスに向き合っていきます。週4~5で練習して、誰よりも先に道場に来て、誰よりも多く道場に通って、誰よりも長く道場にいてプロレスラーをまっとうしたいと思っております。私をキッカケにプロレスを見てくれる人がまた増えたら恩返しになるんじゃないかと思います」と真剣な面持ちで語った。

 プロレス界では、肉体のピークが過ぎたアスリートや、怪我などのやむを得ない事情で競技を引退した選手などが転向してやって来ることが珍しくなく、そうした選手が大活躍して再び世間から脚光を浴びるというケースも多い。日本のプロレス界は、あらゆる人間にセカンドキャリアの場として門戸を開き続けてきたという歴史がある。

 フワちゃんのプロレス再デビューには「プロレス(ラー)をナメるな」等の批判が殺到しているが、そもそもの話として日本のプロレスは大相撲力士やプロ野球選手をやむなく引退した人間がセカンドキャリアとして創り上げてきた文化だ。日本のプロレス界を大きな挫折から再起をかける場所であるいう理解を持ち、返り咲きの野望を持ってやってくる人間を歓迎することこそが、日本のプロレスの精神を守ることにつながるのではないだろうか。

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