「私のライバルはアンタしかおらんねん!」キャリア2年の若手が女子プロレスの未来を魅せる!月山和香&HANAKOがNEW BLOODタッグ王座V2!

27日、東京都・品川インターシティホールにてスターダム『プロレスファン必携アプリSTOMPING Presents NEW BLOOD 20』が開催。月山和香&HANAKOがNEW BLOODタッグ王座の2度目の防衛に成功した。
NEW BLOODは若手や他団体との交流を主としたスターダムのブランドの1つであり、本戦では見られないレアなカードと若手の躍動が見どころの大会。
メインイベントでは、【E neXus V/Rice or Bread】月山和香&HANAKO vs 【COSMIC ANGELS/桜田門】水森由菜&さくらあやのNEW BLOODタッグ王座戦が行われた。
月山&HANAKOはタッグ結成直後こそ結果を出せずに涙をのむことが多かったが、メゲずに努力を続けて昨年12月に悲願のNEW BLOODタッグ王座戴冠。月山&HANAKOが王座戴冠を果たすまでの間に新たな若手が生まれてきており、少し前まで泣いてばかりだった2人が強さを以て若手の壁となる成長物語でファンを魅了している。
今回月山&HANAKOに挑戦したのは、今月1日の次期挑戦者決定1dayトーナメントを制した水森由菜&さくらあや。
2人はCOSMIC ANGELSの未来を担うことが期待されている2人であり、さくらは今月19日のセンダイガールズ代々木第二体育館大会でライバルのChi Chiを制してセンダイガールズワールドジュニア王座戴冠を果たして勢いに乗っている。

試合は同期のHANAKOとさくらによるバチバチの打撃戦に始まる。月山も持ち前のド根性で水森のパワーを受け止めて全力突撃。月山が捕まる展開となるも、しっかり耐え切ってヒップアタックを軸に逆転の狼煙を上げる。
バトンを受けたHANAKOがその圧倒的な体格を活かしたパワーファイトで大暴れ。月山が献身的なサポートでバックアップに回り、HANAKOも月山を前落としで桜田門に投げ落とす合体技や白鷺(※中邑真輔直伝肩固め)で一気に決めにかかる。しかし、水森の指揮で窮地を脱した桜田門は最後の反撃を開始。水森が月山を押さえる中で、最後はHANAKOとさくらの一騎打ちの様相を呈する。
さくらが体格差を覆す三角絞めで勝利まであと一歩に迫るが、振り払ったHANAKOが白鷺。耐え抜いたさくらがハイキック、スピンキック、バイシクルキックと畳み掛け、JPコースターを阻止してミドルキックを猛連打。HANAKOはこれをキャッチしてラリアットで叩き伏せ、援護に来た水森を月山がダイビング・クロスボディで排除。HANAKOのバックドロップ+月山のミサイルキックの合体技が決まり、最後はHANAKOがさくらを持ち上げて宙吊りにしながらの白鷺でギブアップを奪った。
マイクを取ったHANAKOは、この品川インターシティホールで行われたオーディションがさくらとの出会いの場であったことを述懐しつつ「終わった後、下のマクドでハッピーセット食ったんや。そんときなんて言ったか覚えてる?『映画のオーディションやと思った』って。ふざけんなよ!私は人生かけてここへ来た!でも道はちょっと違ったかもしれんけど、今はおんなじ道を歩いてる。すぐ辞めると思ってた。怪我してすぐ辞めると思ってた。でも2周年経ってこうしてNEW BLOODのメインにウチら2人で立ってんねや!私のライバルは……アンタしかおらんねん!これからもトコトン対角でやり合おうや」と胸中を吐露。
さくらはHANAKOと握手を交わしながら「私はアンタがおったからプロレスをやるって決めたし、欠場中も頑張れたのはアンタがおったからや。でも!もう2度と!アンタから負けへん!シングルのベルトを先に獲ったのはウチや!これからもアンタより先に走るから!ずっとウチのライバルでいてくれ!」と意地を叫び、HANAKOとの絆を確かめ合った。

NEW BLOODも今大会で20回。団体の垣根を超えて若手たちがしのぎを削る様をYouTubeで無料配信して多くの人に見てもらうという取り組みは、ファンが未来のスターを発見しやすい環境が整っていると言える。遠くない未来にビッグマッチのメインイベンターとなるであろう選手たちの粗削りな姿を見てみてはいかがだろうか。
